ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
そろそろ自重しなくなる実況プレイ、はーじまるよー。
黒曜等級に昇進するとともに、監督官さんの胃に致命の一撃を与えてしまった吸血鬼侍ちゃん。
素敵な仲間(まだ戦力外)が増え、そろそろ一党としての体裁が整い始めました。とはいえまだまだ世間様から半目で見られる黒曜等級。まずは鋼鉄等級目指して頑張りましょう!
オーガジェネラルを厚切りステーキ先輩に変え、黒曜等級に昇進してから一週間が過ぎました。分身ちゃんを
相応の集中が必要ですが、呪文回数の消費無しにアクションが起こせるメリットは大きいです。特に手数に乏しい女魔法使いちゃんの貴重な攻撃手段になりますので、この機会にしっかりと覚えてもらいます。がんばえー。
訓練を見てもらっている間に、森人狩人さんの身体もだいぶ快復してきたようです。とはいえ冒険に出るのはもう一区切り必要そうなので、サクッとセッションをこなしてしまいましょう。
それでは本日の献立と使用する材料を紹介します。
◆魔神の活け造り、ゴブリンの悲嘆ソース添え
◆材料(4人分)
吸血鬼侍ちゃん 2人 女魔法使いちゃん 1人 蜥蜴僧侶さん 1人
ゴブリンの巣 1箇所(塩漬けのもの 大規模なものほどよい) つるはし 1本 |
まずは蜥蜴僧侶さんを勧誘するところからスタートです。蜥蜴僧侶さーん、ちょっと塩漬けの依頼片付けるの手伝ってもらえませんか? お礼にレア物の心臓プレゼントしますんで。
「ほほう、しかし抵抗せずに差し出される心臓には拙僧あまり食指が動かないのですがな?」
(あ、自分のじゃ)ないです。ゴブリンついでに土地の穢れを利用して、
「成程、強き異端との闘争こそ拙僧の望むところ。然らば助力は惜しみませんぞ!」
やったぜ。
蜥蜴僧侶さんが釣れましたので、受付嬢さんから塩漬けのゴブリン退治を受注しましょう。新鮮なものはゴブスレさんが片付けてくれますので、良い感じに漬かってるのを見繕ってもらいます。
「はぁ、でしたらこのあたりを引き受けてくださると助かりますけど、3人で向かわれるんですか?」
オレが2人分になる。とばかりに分身ちゃんを呼びだして問題ないことをアピールしたら、そのまま武具店のじいじのところへ。へいじいじ! つるはしひとつ包んでくださる?
「ウチにゃ只人サイズしか無ぇが、それでもいいなら銀貨20枚だ」
それでお願いしまーす! んで、最後に女魔法使いちゃんにゴブリン退治に出発することを伝えましょう。休んでいる暇はないぞ女魔法使いちゃん! 出撃だ!!
「いや、引き受けてから言うんじゃないわよ。まあいいけど」
呆れた表情で吸血鬼侍ちゃんを見ています。これは今夜やり返されますねぇ。
ゴブリンを退治した後、向こうで一泊する予定なので、荷物をちゃんと準備しましょう。魔女パイセンと和やかに話している森人狩人さんに挨拶したら、さぁ冒険の始まりです!
今回チョイスしたゴブリン退治の場所は古い神殿の跡地です。とうの昔に探索し尽くされ、既に枯れた遺跡として放置されていたものにギルドが目を付け、遺跡探索の練習場にする予定でした。しかし、いざ冒険者が向かったところゴブリンが住み着いており、駆除の依頼をギルドが出したものの引き受け手がいないため塩漬けにされていたという代物。
ギルド依頼の為報酬は低いのですが、査定に色を付けてくれますので吸血鬼侍ちゃんには願ったり叶ったりの美味しい依頼です。
4人で歩くこと暫し。昼前に神殿近くの崩れた廃屋までやってきました。さて女魔法使いちゃん、ここからどう攻めるのが良いと思う?
「まずは見張りの有無と出入口の数の確認。神殿の見取り図はあるけど、崩落で変わっている可能性もあるし」
いいですねぇ! ゴブスレさんの教育はしっかりと魂に刻まれているようです。
分身ちゃんと手分けして探索した結果、出入口は正面と裏口の2箇所。両方に見張りのゴブリンが張り付いていて、裏口にはトーテムがありました。
探索で時間が経過し現在およそ正午。じゃあいつ攻める? その際一党は分けたりする?
「んー。基本に則って奴らにとっての朝方、つまり夕方がいいかな。裏口に分身を配置して残りは正面から。私が暗視を持ってないので光源は必要だけど、詠唱の都合上先輩の竜牙兵に松明を持っていただくのが良いかもしれません。建物の大きさから推測して数は多くて30匹。それとシャーマンないしリーダーがいる可能性大。……どう?」
これには蜥蜴僧侶さんもニッコリ。良き研鑽を積まれていると頻りに頷いていますね。装備の確認をしたら夕暮れまで待ち、奴らが油断しているところを攻略しましょう!
そら(事前に情報を集め、敵の予測ができていれば)そう(そう失敗なんて起きず、あっさり終わるわけ)よ。この後のお楽しみのために蜥蜴僧侶さんには呪文の消費を抑えてもらい、ゴブリンは素手で、ホブやマジシャンは女魔法使いちゃんが≪火矢≫で仕留めるコンビネーションプレイ。
途中わざとゴブリンを1匹後ろに流し、女魔法使いちゃんがどう対処するか試してみましたが、左手に装備した発動体から瞬時に炎を生み出し迎撃。熱さに怯んだところを杖の石突に取り付けた切っ先で喉元を一突きして倒しています。≪点火≫からの武器チェインかな?
礼拝堂だったと思われる広い空間で裏口入学の分身ちゃんと合流し、群れの長だったシャーマンとその取り巻きを挟撃する形に。面倒くさくなったのか、吸血鬼侍ちゃんが分身ちゃんといっしょに≪力矢≫を魔人ブ〇の人類絶滅ホーミング砲ばりにぶっぱして終了しました。
前座が終わり、ここからが本番です。長年ゴブリンが居たために神殿内に混沌の気がいい感じに溜まっていますので、それを集めるべく魔法陣を作成しましょう。塗料はもちろんゴブリンです。広間の分で足りなかったら部屋の外から残りを運んできて使いましょう。
粗方描けたら次に呼び水を用意します。魔法陣の中心付近でちょっと手を切って血を床に垂らしましょう。
最後に使うのは武具店で購入したつるはし! 大きく振りかぶって、ピックの先端を魔法陣の中心に叩きつけますよ!
あ、せーの、とぉぉ↑おう↓!!
SMAAAAASH!!
先端が触れた部分から床一面に赤い線が広がり、次第に門のような図案に変わっていきます。
両開きのそれがスライドするように広がり、原色渦巻くそこから現れる巨大な姿。
大きな
振り上げた
その咆哮は聴くもののやる気をボロボロにする!
「魔神とあれば相手に不足なし! いざ、いざ、いざぁ!!」
魔神の登場に蜥蜴僧侶さんも大興奮。温存しておいた呪文でバフを盛って一騎打ちの体勢に入りました! 蜥蜴人のタイマンに横槍を入れるのはスゴイ=シツレイですので、蜥蜴僧侶さんの体当たりによって奥に転がっていった魔神はこのままお任せしてしまいましょう。
銀等級でも少々厄介な怠惰の魔神ですが、自己バフ、回復、高い近接能力と隙の無い構成の蜥蜴僧侶さんであれば問題なく勝利できるでしょう。
もし負けたら? さぱっと死せい 誉れじゃって偉い人が言ってました。
怪しい光を放つ魔法陣ですが、周囲の混沌の気を消費しきるまで魔神召喚は続きます。
次が出てきましたよ! しかも期待していたヤツです!
青黒き皮膚は戦士の刃を通さず、
背の翼で恐怖と殺戮をまき散らす。
知と力を併せ持つ強壮なる尖兵!
四方世界に顕現した上位魔神は周囲を睥睨し、女魔法使いちゃんに視線を向けます。
恐らく愚かな魔術師が身の程も弁えず魔神召喚を行ったと判断したのでしょうか、その目に嘲りの色を浮かべながら矮小なる只人に門を開いた礼をしようとその爪を向けています。
残念ながら君の
「DEEEEEEMO!?」
上位魔神を挟んで女魔法使いちゃんの反対側にステンバーイしていた吸血鬼侍ちゃんと分身ちゃんがアンブッシュからの一閃! 片足ずつ斬り飛ばして転倒状態にさせます。すかさず本体が首を落とし、同時に分身ちゃんが≪聖壁≫を使用。胴体部分を床面に抑えつけます。
魔神の生命力は高く首を落としたくらいでは死にませんが、首を斬られ声が出せない以上呪文を唱えられなくなりました。胴体も必死に起き上がろうとしていますが、無慈悲な地力の差で≪聖壁≫の拘束から逃れることができません。
(DEMOOOOOOOOOOON!)
攻撃手段を失った上位魔神は事態の打開を試みるために特殊能力を使用します。周囲の不浄なる気を用いて自分よりも低位の魔神を召喚し始めました!
首だけの魔神の周囲に、向こうで倒れている胴体から生えているものと同種の腕が顕現しようとしています。あれは
上位魔神の顔が優越感に歪んでいます。聖壁の拘束も永遠ではない、解放された時が貴様らの最期だと言わんばかりの笑みです。
そんなんじゃ甘いよ?
上位魔神によって召喚された下位の魔神は行動するまで
はい、刈り取り放題な魔神の腕牧場の完成です。
本場死の迷宮で行われる上位魔神増殖に比べれば効率は悪いですが、一度パターン化すればほぼほぼオートで狩れるのが楽ちんでいいですね! むしろ上位魔神が上位魔神を呼べるあたり死の迷宮のほうに特殊な効果があったのかもしれません。
だいたい吸血鬼侍ちゃんのワンパンで上位魔神の腕君は吹っ飛びますが、万が一本体の攻撃で討ち漏らしても分身ちゃんが追撃待機してますので問題はありません。
ここでも首に拘るのか、手首の部分で二分された魔神の腕(何故か右腕ばかり。そのための右手?)が段々と床面を埋め尽くしていきます。時折切り離した後でもピクピク動いている掌がありますが、それは女魔法使いちゃんに処理してもらいましょう。噛まないから大丈夫だって。
「そんなこと言ったって、気持ち悪いものは気持ち悪いのよ!」
へっぴり腰のまま杖の穂先でつんつんしてる女魔法使いちゃんぐうかわ。呪文の使用回数が残ってるなら単語発動で攻撃すればいいんじゃない?
「……あ。い、≪
辺り一面に肉の焼ける臭いが漂い始めました。やはり実践に勝る訓練はないですね!
なかなかの威力を発揮している単語発動ですが、呪文の使用回数が残っていないと
流れ作業で腕を刈り取っていましたが、段々湧き速度が遅くなってきました。そろそろ種切れかな? さっきまで雄々しくそそり立っていた腕が見る影もないフニャ〇ンに成り下がっています。あ、女魔法使いちゃんが仕留めたフニャ〇ンが赤い宝玉をドロップしました! これで打ち止めだな(確信)。
では上位魔神にも他次元界へお戻り願いましょう。おうちにおかえり(大発火)。
内包魔力の差でしょうか、吸血鬼侍ちゃんのほうが同じ≪点火≫を使っても火力は上のようです。首が燃え尽きると同時に≪聖壁≫でプレスされていた胴体ももがくのを止めました。
蜥蜴僧侶さんのほうは……丁度分厚い脂肪を爪で切り裂いて、怠惰の魔神の心臓を抉り出したところですね。まだ鼓動を続けるそれを自らの頭上で引き裂き、流れ出る血を全身に浴びています。
両の手に残った心臓を喰らい、勝利の咆哮を上げる姿はBANZOKU味に溢れていますねぇ(震え声)。
「いやぁ侍殿、此度の狩りは素晴らしいものでしたな!」
また是非お願いしたいものですな、と返り血と自らの血で真っ赤に染まったまま呵々と笑う蜥蜴僧侶さん。対照的にむせかえる血臭に青くなる女魔法使いちゃん。まったく平気な顔をしてるあたりちゃんと吸血鬼なんですね吸血鬼侍ちゃん。
吸血鬼侍ちゃんが蜥蜴僧侶さんと部屋全体に≪浄化≫を唱え、血抜きが終わったゴブリンと魔神の残骸を外に運び、最後に女魔法使いちゃんの≪火球≫で焼却処分すればお掃除完了です!
魔神にすべての不浄を吸収させてそれを滅したため、神殿内に漂っていた負のオーラもきれいさっぱりなくなりました。ここまですればアンデッドが湧いたりすることもないですね。
神殿跡地で夜営をして、爽やかな朝を迎えたら、さぁ街へ帰って報告をしましょう! あ、魔神を召喚したのは内緒でお願いします。特に女神官ちゃんにバレると正座させられちゃうんで。
「あ、みなさんおかえりなさい! なにか変わったものなどはありましたか?」
「「「いや、ゴブリンだった」」」
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
おなかいっぱいで眠くなったので失踪します。