ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
家の前の道路が渋滞していてお出掛けする気力が無くなったので、2日連続で初投稿です。
何時の間にやら原作:ゴブリンスレイヤーで文字数が一番多くなっていました。このまま続いて話数も一番になれたらいいなぁ(願望)。
※前話と違い、今回はだいたいいつものちょいグロ&ちょいエロって感じです。
ふっふっふ、漸く始まりの物語まで辿り着いたみたいですよ≪幻想≫さん、≪真実≫さん!
ダブル吸血鬼ちゃん誕生に関わる前日談というだけあって、皆さん気合いの入り方がダンチですねぇ。
……向こうでは≪豊穣≫さんや≪死≫さんが法被に鉢巻きでバッチリ決めてますけど、そもそもダブル吸血鬼ちゃんを四方世界に誕生させた原因はあの
まぁ過ぎたことをあれこれ言ってもしゃーないですし、それよりも万知神さんに聞きたいことがあるんですよねぇ。
ダブル吸血鬼ちゃんの
……『
なぁるほどぉ、確かにそれならあの姿が一番適任でしょうねぇ。元ネタでも人を超えた生命体の創造に自分の全てを賭けていましたし、創り出した
……それに彼、『
まったく、そうやって少数の友
前回、ダブル吸血鬼ちゃんによる『おとうさん』発言が炸裂したところから再開です。……まぁ他にも連鎖的に爆発はしていましたが。
『
「ぷはっ。……そういえばご主人様、結構長い間記憶映像を観ていたけれど、おゆはんまでには観終わるのかな?」
「あー……そうねぇ、あんまりあの子たちを任せっきりにするのも申し訳ないわよねぇ」
>「ん~……まだはんぶんくらいかな?」
>「でもだいじょうぶ! ほとんどじかんはけいかしてないから!!」
「先程言ったように、この空間は独自の法則が適用されるのです。おそらく外界では一刻と経っていないのです……げふぅ」
ほほう、確かにこの空間では長編映画2本分くらいの時間が経過してますけど、牧場では子どもたちが鬼ごっこの最初の鬼決めをしているところですね。まるで精〇と時の部屋みたいだぁ……。
>「それじゃあそろそろさいかいするけど、ここからはぼくがおはなしするね!」
妖精弓手ちゃんの太股の間に座り、背面からハグされてリラックス状態な吸血鬼君主ちゃんと目配せ。再生を開始した記憶映像は、『吸血鬼侍』ちゃんが生まれ、成長していく過程を克明に映し出すものです……。
「――意識レベルの上昇を確認……目を開けられるか?」
真っ暗な世界に響く男性の声。
「基本的な常識と一般教養は最初から身体に組み込んである。……何か話してみろ」
じっと自分を見つめ、無言のままの『吸血鬼侍』ちゃん。
>「
「……上手いこと言ったつもりか馬鹿者。あとそのドヤ顔は止めろ」
……うん、まぁ、初回起動時のアイサツには相応しいとは思いますけど。クソデカ溜息を吐きつつ、ついてこいと踵を返す
「何処か違和感などは有るか?」
>「ん~……」
>「このからだはおとうさんのしゅみ? あとなんではだかなの? おとうさんのせいへき?」
「お前を作るのに用いた身体の特徴なだけだ。全裸なのは服のデザインが決まっていないのと、お前の羞恥心の有無を確かめるためだ。性癖などでは無い」
「――うん、アレは間違いなくご主人様だね」
>「えへへ……」
「いえ、決して褒められてはおりませんのよ???」
うーんこのダブル吸血鬼ちゃんクオリティ。叢雲狩人さんの言葉に照れ顔な吸血鬼侍ちゃんに令嬢剣士さんが的確なツッコミを入れてます。映像の中では青筋を浮かべた
>「このあと、おとうさんにいろんなことをおしえてもらったの。ぼくがつくられたりゆう、ぼくをたすけるためにおかあさんがじぶんをささげてくれたこと。それから……」
「――お前の魂は、あの瀕死の
>「……あ~そういうことね。かんぜんにりかいした!」
「良いか、判らなければ判らないと言え。知識を焼き付けてあるとはいえ、お前は生まれたばかりの赤子。学ぶべきことは幾らでもある」
>「はい! ぜんぜんわかりませんでしたおとうさん!!」
シーツを身体に巻き付けた姿で
やれやれといった様子で慣れない手つきで『吸血鬼侍』ちゃんの頭を撫でる
「お前の中にはあの
>「おかあさんじゃなくて、しまい……?」
「ああ。だが覚えておけ。状況からの推測だが、お前の中に眠る
>「……うん」
薄い胸に手を当て頷く『吸血鬼侍』ちゃん。その時はまだ感じることの無かったもう1人の存在に想いを馳せているみたいです。
なるほど、これが『吸血鬼侍』ちゃん誕生秘話! キャラ作の段階でここまで凝った設定を考えるなんて、やっぱり万知神さんはマニアックですねぇ……。
「へぇ……なかなか立派なお父さんじゃない」
「あの方が2人をお創りになられたのですね」
日々のお祈り、礼儀作法、そして吸血の仕方……再生の続く記憶映像を観ながら女魔法使いちゃんと若草祖母さんが感心したように頷いています。
……お、丁度映像では顔が割れていないことを良いことに時折≪
>「――こんなかんじで、ぼくはおとうさんにたくさんのことをおしえてもらってたの。たぶん、たたかいかたなんかはもっとあとにするつもりだったんじゃないかなぁ」
「ねぇシルマリル、シルマリルはこの時のこと覚えてるの?」
>「んとね、まだねてたころだからちょくせつはしらないかな。このあとめをさましてからきおくのきょうゆうでおしえてもらったの。だから、
「え? それって……」
どういう意味?と言いかけた妖精弓手ちゃんの言葉が途中で途切れた理由。それは胸に抱く吸血鬼君主ちゃんの身体から発せられる熱と怒りを感じ取ったからでしょう。篝火の傍に立つ吸血鬼侍ちゃんの瞳にも炎の赤とは異なる攻撃色が宿っているのが見て取れます。牙をガチガチと鳴らし、抑えきれぬ怒りを滲ませた声で、吸血鬼侍ちゃんが告げるのは……。
「あのクソッタレがけいやくした
――≪死の迷宮≫を
「かの魔人の説明をする前に当時の王国の状況を説明する必要がある。少し長くなるぞ」
変形サム8語録は止めてもらえませんかねぇ陛下……と、どうやら次は王国内部の記憶映像みたいですね。混沌の軍勢との戦を終え、王都に帰還した陛下の視点のようですが……。
「……なんか、随分と荒んで見えるんだけど」
「みんな……なんだか疲れているみたいです」
ふーむ、煌びやかな現在の王都しか見たことの無い妖精弓手ちゃんが指摘していますが、たしかに街並みに何処か荒廃の気配が感じられます。道行く人々はみな肩を落とし、身体を縮こませて目立たないように努めているようです。陛下たちに向ける視線も何処か卑屈さと諦観を感じるもの。それを英雄雛娘ちゃんは『疲れている』と表現したんでしょうね。
「当時の王国の状況は控えめに言って最悪であった。圃人侍女の一件から王の精神の均衡は徐々に失われ、王国の藩屏たる貴族たちの増長は高まるばかり。民たちは奴らの目に付かぬよう息を潜めるしかなかったのだ」
何せ軍の総司令官であった余に直接
「軍部に漂う空気は流石の王も感じていたようでな。旗印になる余を疎み軍から遠ざけ、冒険者として活動するよう命じてきた。まぁそれが
「いや全然笑えないからね? あれが原因で軍との連携が絶たれ、あの男を始末するのが遅くなったんだから……」
はっはっはと半ばヤケクソに笑う陛下に冷静なツッコミを入れる銀髪侍女さん。こういうところを見ると2人の絆の深さを窺い知れますね。周囲からの冷ややかな視線に咳払いで誤魔化を入れ、陛下が話の続きを語り出しました。
「――そして、王の精神にトドメを刺したのは側室である伯爵夫人の出産だ」
「それは何故でしょう? 陛下ご本人の前で申し上げる事ご容赦頂きたいのですが、有能で野心のあった陛下を排斥するならば、代わりの後継者が必要では?」
陛下の言葉に訝し気に問うのは令嬢剣士さん。貴族の家に生まれた彼女ならではの視線ですね。
「うむ、卿の言い分もっともである。王とその取り巻きが望んでいたのは、現状を保つ程度に優秀で、既得権益を破壊しない程度に保守的な後継者。余など以ての外であっただろう」
もっとも、腐れ墜ちる寸前の果実を維持することなど余にも不可能であったがな、と続ける陛下。王妹殿下と女神官ちゃんに視線を向け、王の脳を破壊するきっかけをみんなに告げました……。
「王が人の道を踏み外し、外道となった最大の理由。それは『産まれてきた子が
あー……ゴブスレさんや牛飼若奥さん、それにダブル吸血鬼ちゃんたちはまったく気にしてませんでしたが、社会的に、特に権力者にとって双子は忌み嫌われることが多いです。おまけに期待していた男児が産まれず、2人とも女児であれば倍率ドン!更に倍!!ってもんです。
「地母神からの≪
映像では今と変わらぬ姿の聖人尼僧さんが産まれたばかりの赤ちゃんを抱き、伯爵夫人さんへと最初で最後のスキンシップのために優しく受け渡しています。額に汗で髪を貼り付かせた疲労困憊の顔で赤ちゃんを受け取り、喜びと悲しみの入り混じった複雑な顔で優しく愛娘の頬を撫でる伯爵夫人さん。
やがて躊躇いがちにその手は離れ、聖人尼僧さんから部屋の隅に控えていた
「みんな王の変わりように危機感を感じ、伯爵夫人の境遇に共感していた者ばかりだった。説得や買収に応じたとは考えにくい。彼女を責めることは出来ないよ」
帽子で視線を遮り、そう呟く銀髪侍女さん。秘匿が破られてしまったことに対する悔悟の念か、或いは消された侍女に対する後悔か。努めて平坦な声で語る銀髪侍女さんにとって、彼女に許しを請う資格など自分には無いと思っているのかもしれません。
「――侍女から真実を暴いた何処ぞの貴族は伯爵夫人を排斥し、今一度王の寵姫を自らの家から出そうとして噂を流したのだろう。だが、それは逆効果であった。事ここに至り自らの老いと衰えと自覚した王は、
記憶映像が切り替わり、映し出されたのは……おそらく潜入していた銀髪侍女さんの視点でしょうか。王宮地下深くに存在する、奈落へと通じると噂される魔穴。その縁で一心不乱に何かに祈り続ける王の姿が遠めに見えています。周囲には門閥貴族と思しき男女が同じように頭を垂れ、邪悪なる儀式を執り行っているようです。
「迫る≪死≫を恐れ、≪死≫に媚びへつらい、自らから≪死≫を遠ざけるために民を≪死≫への供物として捧げる……これを邪悪と言わずして何が邪悪であろうか。そしてその悍ましき祈りの果てに、魔人は現れたのだ」
――奈落の穴から浮かび上がってきたのは、黒傘を被った魔術師風の男。彼の足元に跪き祈る男女からは、一国を治める権力者としての誇りなど微塵も感じられません。
「魔人が王に持ち掛けた契約は、自らを≪死の迷宮≫の主として認めることと、定期的に養分となる冒険者を送り込み続けること。その対価として、王とその取り巻きを≪死≫を恐れる必要の無い存在、人間を餌に仮初の永遠を保つ
やれやれ、といった様子で肩を竦める銀髪侍女さん。永遠の生命という誘惑から逃れられるものは少ないですが、その代価として民を供物に捧げられる精神性はまっこと恐ろしいものがあります。長命種であるが故に冷笑的に聞こえた闇人女医さんの言葉ですが、善にも悪にも傾き易いのが
……どうやら、映像は黒傘の男……
「んん~なかなかの感触。≪死≫の手招きを散々跳ね除けてきただけのことはあるじゃあないか」
「チッ、想定よりも早い登場だな……っ!」
父と子の教育の場に突然乱入してきた
>「おとうさん、しっかり……!」
「いや、無駄だ。この傷では最早助からん。それよりも……」
胸元で泣きじゃくる『吸血鬼侍』ちゃんを抱きしめる
応急処置をしようと動こうとする彼女を制し、その両肩を握る
「……よく聞け。
「いいか、"迷宮に生者を喰わせるな"。ひとたび迷宮に取り込まれれば、その生命は死を増幅する原動力となる。だが……それを防ぐ方法は既に用意した」
血の混じった咳をしつつ、ゆっくりと語る
「『
血にまみれた手で『吸血鬼侍』ちゃんのサイズに合わせて鍛えられた湾刀……『村正』をそっと握らせ、不器用に微笑む
「お前に戦い方を教えるのを後回しにしたのは失敗だったな……ゴホッ。断言しよう、お前はこれから死ぬ。何度も、何度も、数え切れぬほど。だが、お前は何度でも蘇る。奴に奪われたアミュレット……迷宮の制御装置ですら、お前を支配することは出来ない。そう、お前を造ったからな」
その
「では、試しにやってみろ。このままでは私も迷宮に取り込まれるのでな……」
>「……うん、わかった」
「……ずっと、お前の
>「うん。ありがとう、おとうさん。……ばいばい」
>「それで、おとうさんにいわれたようにつよくなろうとしたんだけど……」
吸血鬼侍ちゃんの苦笑まじりの声が響く祭祀場跡。でも事情を知る何人か以外の視線は流れている映像に釘付けです。みんながあんぐりと口を開けてまま見ているその内容は……。
>「ンンーーーーーーーーーー!?」(スライムに飲み込まれ溶解死)
>「ちょ、やめ、ヤメローーー!?」(コボルトに囲んで棒で叩かれミンチ)
>「アッーーーーーーーーーー!?」(落とし穴+槍衾のコンボから抜け出せず自決)
>「ぷぎゅっ」(吊り天井に潰されてぺっちゃんこ)
>「おなかすいてうごけない……」(満腹度ゼロで餓死)
――16分割&7.2倍速で上映される、『吸血鬼侍』ちゃんの死亡シーン集でした……。
「いや、いくらなんでも死に過ぎでしょ……」
その死亡理由の種類と数の多さに思わず感想を口に出す妖精弓手ちゃん。時折グロシーンやR18なのも混ざっていますが、そんなの全然気にならないくらいのYOU DIED数に呆れかえっているみたいです。
>「だって、おとうさんがおしえてくれたなかにかたなのつかいかたなんてなかったんだもん」
>「いのらぬもののサムライや
ふふん!と自慢げに薄い胸を張るダブル吸血鬼ちゃん。それは万知神さ……もとい、
>「それで、ちょっとずつつよくなって、めいきゅうがほんのすこしだけどちからをうしなってきて……!」
>「めいきゅうでしにかけているひとをたすけて、いりぐちまでおくりとどけられるようになったころに……!」
分割画面だった記憶映像を元に戻し、停止させた2人。お嫁さんの胸元から抜け出し、そこに映る人物の元へと2人揃って駆けて行きます。砲弾の如く突っ込んできたダブル吸血鬼ちゃんの勢いを難なく殺し、ふわりと抱きとめたその人は……。
「――はい、私が『彼女』と出逢いました」
細身のスーツに鍛え上げた身体を包み、愛らしく頬擦りしてくる2人に対し怜悧な美貌を綻ばせて微笑む大人の女性、査察官さんのエントリーです! これはまた一波乱ありそうな予感!!
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
いや~、なかなか良いパパっぷりでしたねぇ万知神さん! でもちょぉぉぉぉっと盛り過ぎじゃありません?
ほら見て下さい、アレな場面を編集で誤魔化してるって≪死≫さんが猛抗議してますよ?
ちょっ、レギュレーション違反はいかんでしょ?
「まったく、禁忌に手を染めてご満悦かね?」
うっさい、お前らが先に好き勝手始めたんだろうが!
「どの口がほざく、天秤を傾けたのは誰だか忘れたか!」
……とか、
キャラクターデータベースがお前らのチラシの裏書きで圧迫されてるんだよ、判る?
「密かにこのような場所を設けるなどと……それほどまでに四方世界に介入したいと?」
推しの子の設定はどれだけ盛っても良い、古事記にそう書かれている
「見解の相違だな。私はこの子たちの成長を見守りたいだけだ」
……って感じだったじゃないですか!
ほら、≪幻想≫さんも苦笑いしてますよ? いい加減に見栄を張るの止めて、みんなの推しの子を応援しません? そのほうがきっと楽しいですから!
セッションの終わりが見えてこないので失踪します。
ご感想、お気に入り登録ありがとうございます。
ネタバレや話と関係無さそうな感想以外には返信させて頂いておりますので、感想お待ちしております。
評価も今後の励みとなりますので、よろしければ是非。
お読みいただきありがとうございました。