ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
あとちょっと、あとちょっとで終わるから!なので初投稿です。
前回、王都と異界の同時攻略に挑むところから再開です。
狂王と魔人、どちらとの戦いを先に流すか関係神さんたちと協議した結果、まずは
さて、映像には王都に急ぐ一頭の白馬が映っていますね。手綱を握る
「――良かったのか? 迷宮組に残り、愛娘と共に最後の時間を過ごすことも出来たろうに」
愛馬に指示を出しながら胸元にしがみつく
>「あの子なら大丈夫。素敵なお友達があの子を支えてくれるだろうから。それに、僕には果たさなければいけない約束があるの。……アイツが彼女を自分の傍から離すわけないもん」
「……ああ。双子の片割れは産まれて間も無く地母神のを通じて辺境に落とした。もう1人は此度迷宮を訪れる前に太陽神の神殿に預けた。たとえ招かれようとも立ち入ることは出来ぬだろう、あの
「実際貴族たちに攫われる寸前だったからね。間一髪ってところだったよ。……でも君の言うとおり、既に伯爵夫人の姿は無かった。他の後妻や寵姫、女官たちとともに、煙のように王宮から姿を消してしまっていたんだ。おそらくは……」
むむむ、どうやら後の王妹殿下である妹ちゃんにも危機は迫っていたみたいですね。自らの娘である彼女を眷属として迎え入れるつもりだったのか、あるいは……。狂王の性格を考えると、あんまり楽しい考えにはなりませんねぇ。
>「僕のことはいいから、殿下にはあの子のことをお願いしたいの。今は体内に宿したみんなの
既に覚悟完了している
「そうか……判った。あの幼子が
「ふむ、確かに。そうすると君は彼の義理の母親ということになるね」
>「えへへ、それもそうだね! ……ありがとう、これで心置きなく彼女との約束を果たせるの」
あ、そっか。その経緯はどうあれ、
「――さて、王都が見えてきたけれど……すぐそこに夜が迫っている。これからは奴らの時間だけど、どうするんだい?」
遠くに見えてきた夕焼け色に染まる王都を見据え、何でもないように呟く銀髪侍女さん。黒々と浮かび上がる王城のシルエットは何処か不吉さを感じさせるものですね。既に道中で話し合っていたことを再確認するような彼女の言葉に、互いに目を合わせ笑う3人。これから狂王の待つ魔穴に向かうとは思えない軽さで言い放つのは……。
「決まっているだろう? 『
>「勝ちを確信しているヤツの顔が歪むのを見るのって、とっても気持ち良いよね? 特にソイツが嫌いなヤツだったりすると」
「『最高のタイミングで横合いから思い切り殴りつける』。私の好きな言葉だね」
とても良い子には見せられない笑みを浮かべ、それぞれの思いが込められた言葉を口にする悪魔が3体。狂王とその取り巻きがどんな目に遭うのか、今から楽しみですね(震え声)。
――王城の地下深くに秘匿されし魔穴。何処とも知れぬ大穴の先から吹き込む瘴気を孕みし風は壁面に擦れ、歓喜か悲嘆かの区別も付かぬ声を地下空間に響かせています。
魔穴の淵に見えるは一組の男女。人骨で組み上げられた玉座に腰掛け、離れた場所で跪く取り巻きを面白くない顔で睥睨している狂王の傍には人形のように表情を失った伯爵夫人が俯き座り込んでいますね。
取り巻きたちの表情が蒼白なのは
「――人間の配下に護りを任せ、自らは安全な場所に籠るとは。≪死≫を超越したと嘯くわりに随分と臆病なものだな?」
「
視線をぶつけ合う父と子。その間には温かみを感じさせる成分は微塵も含まれておらず、ただただ互いを否定する冷え切った感情が占めています。爪や牙を誇示し即座に侵入者を八つ裂きにせんと飛び掛かろうとする取り巻きを制し、狂王がその傲慢さを露わにします。
「散々邪魔をしてくれたな。双子の片割れを何処へと隠し、残りを忌々しい太陽神の従僕に渡しおって。……だが良い。父に頭を垂れ、その血を捧げることですべてを許そう。我が血を継ぐ者の血を取り込むことで、我は真なる不死、
「話にならんよ老害。貴様は只の
狂王の戯言を一刀両断にし、
「つくづく忌々しいヤツよ。貴様は昔からそうだった! 我に向ける視線には微塵も敬意を感じず、いつも見下すような目で見ていた!! 貴様が簒奪を考えていたこと、我が気付かぬと思っていたか!?」
「気付いていながらも排除出来ぬから貴様は愚かなのだ。もっとも、排除していれば王国はとうの昔に滅び去っていただろうから、最初から無理な話であったろうがな。……ああ、今更親殺しがどうとか言ってくれるなよ?
うーんこの限界国家感。腐敗しきっていた王国がなんとか体裁を維持出来ていたのは、混沌の軍勢に立ち向かうための多種族連合の旗頭としてもっとも数の多い
「我を滅ぼすなどという戯言を! 貴様の周囲には誰が居る? ≪
そこまで口にしたところで、漸く傍に居る2人の少女に気付いた狂王が蔑みの笑みを深め、粘りつくような声色でかつて凌辱の限りを尽くした相手へと言葉の刃を振るい始めました。
「おお、其処にいるのは我が妻の足元に纏わりついていた
彼の言葉によって起きた反応は3つ。嘲笑を浮かべるかつて
「――嘘。どうして……」
>「――君に逢いに来たよ。約束を果たすために……ね?」
弾かれるように顔を上げ、幼い頃からずっと傍に居た存在を信じられないといった顔で見つめる伯爵夫人。変わり果てた姿でありながらも変わることの無い笑みを浮かべる
「……我を無視するとはなんと罪深い。だが遅かったな! 既にこの者は我が眷属と成った!! そこに居る愚息も、我が手の内より逃げ出した娘ももう要らぬ!」
「この
そう咆哮し、優越に満ちた瞳を向ける狂王。見ればその足元には無数の干乾びた亡骸が転がっています。彼の言葉から察するに他の寵姫や女官たちのものでしょうね……。
「貴様の手札は己と侍女が2人、とても勝負にはなるまい。……諦めよ。諦めて跪き、己の無力さを噛み締めながら魔穴の解放されるその瞬間を見ておれ!」
「「「諦めろ!」」」
「「「「「諦めろ、
己の絶対的優位を妄信し、嘲りの声を響かせる
「「「それがどうした!!!」」」
――
「『諦めろ』だと? 諦めなかったからこそ
「あまり人間を
兜を脱ぎ捨て豪奢な金髪を露わにする
「フン、どうやら低能な貴様等には我の高尚な言葉は理解出来ぬようだな。それに、その
そこまで口にしたところで異変に気付き、訝し気な視線を向ける狂王。やがてその視線が驚愕と恐怖を秘めたものへと変貌していきます。
祈るように組まれていた
>「そうだね。僕には剣を握ったり盾を持ったりすることは出来ない。この身体はガワだけの偽物だし、戦い方を知っている
>「だから、僕の中にいる
「そ……そんな無価値な連中の
徐々に輝きを増し、地下空間を照らし始める光に後ずさりながら威嚇するように声を荒げる狂王。このまま
>「でも、みんな日々の暮らしの中で神様に感謝の祈りを捧げてたの。好きな人と結ばれたり、取引が上手くいったり、今日も
肉体を失い、迷宮で磨り潰されるのを待つばかりだった魂たち。
――それは、祈ること。
泣きたいことがあったり、怒りを感じたり、互いに笑い合ったり。愛を紡ぐ日もあれば、悲しい別れの日もあるでしょう。暗い夜が訪れ、恐怖を感じることがあるかもしれません、ですが、それでも、太陽と一緒に必ず明日はやってくるのですから!
>「太陽礼賛!光あれ!」
「ギャアアアアア!?!?」
「か、身体が崩れ……!?」
「燃える……燃えてしまう……」
太陽神さんへの祈りの聖句とともに発現した浄化の輝き。太陽神の信徒にのみ許された≪
「クソッ、俺の腕が……!? なんで治らないんだよぉ!?」
「おや、知らなかったのかい?
切り落としたほうが早く再生するね、と呟きながら男の首根っこを掴み、人外の膂力で輝きの中へと放り込む銀髪侍女さん。悲鳴を上げながら男の姿は光に融け、地面に僅かな灰を残すばかりになりました。
「
間一髪のところで伯爵夫人を抱え、光の範囲外に逃れた狂王。一瞬だけ浴びた輝きによって身体のあちこちから白煙を燻らせ、狂眼と呼ぶに相応しい瞳でゆっくりと近寄る
「我が妻まで巻き込む所業、ど許せぬ! この者は貴様の主……否、想い人では無かったのか!?」
>「そうだよ、だから取り戻すの。――その子はもう、
「? 何を訳の判らぬことを……」
訝しげな狂王の言葉を閉ざしたのは腕の中に感じた忌々しい温もり。まさかという視線を向けた彼の目に飛び込んで来たのは、潤んだ瞳で
≪
「馬鹿な、奴が齎した眷属化の儀式はそう簡単に解呪出来るものでは……」
>「僕ひとりだったら無理だよ。でも、みんなが応援してくれてるからね」
「それじゃ、彼女は返してもらうよ?」
「グァッ!? こ、この灰鼠が……ッ!!」
あ、
「さ、感動の再会というやつだね」
「あ、ああ……っ」
軽々と人ひとりを抱き上げて戻って来た銀髪侍女さん。彼女に背中を押され、呪文を維持している
「――本当に、貴女なのですね……!」
>「もちろん。約束したでしょ? 僕たちは、ずっと一緒だって!」
「ふむ、どうやら上手くいったようだな。であれば、後は奴を滅ぼすだけよな」
お、取り巻き連中を粗方斬り捨てた
さて、殿下の言う通りあとは狂王を始末すればおしまいなのですが……おや? ただでさえ青白い顔を真っ青にしてプルプルと震えてますね。何かを言おうとして怒りのあまり声が出ないようにも見えますが……。
「貴様……自分が何をしたのか判っているのか!? 吸血鬼化は不可逆な術式、ひとたび解呪してしまえば……ッ」
>「つまらないこと聞かないでくれる?
指を突き付け吠える狂王を一瞥し、溜息まじりに応える
>「ん……ちゅ……れる……」
「ん……ふぅ……はぁ……」
狂王へ見せつけるように濃厚な口づけを交わす2人。重ねられた唇と絡み合う舌。粘膜の接触を介して送り込まれる魔力によって
>「ぷぁ……すぐに終わらせるから、もうちょっとだけ待っててね?」
「ん……はい、待っています……貴女を……!」
銀糸の橋を舌で絡めとりながら微笑む
「……らぬ」
「……要らぬ」
「もはや何もかも要らぬ! 愚かな民も、役に立たぬ息子も、穢れた
おーおー、振られ間男が逆ギレしてますねぇ。背より展開した翼で魔穴の上空へと舞い上がり、再生した両腕の肘を脇腹に沿え、手を左右に大きく開いた支配者のポーズで呪文の詠唱に入る狂王。膨大な魔力を感じさせるそれは、魔術師の最大火力として名高い例の呪文です……!
「魔術師を連れてこなかったのが貴様の敗因よ! この呪文を止めるには≪
自らの勝利を確信し高らかに謳う狂王。こんな閉鎖空間でブッパしたら彼自身も只で済むわけは無いのですが、そこは≪邪な土≫の効果で自分だけ助かるつもりなのでしょう。詠唱を終え、万物を等しく滅ぼす核の一撃を放つ彼の顔は、しかし間もなく驚愕の色へと染まっていきます……。
上空より迫る滅びの光を見据え、
愛しき伯爵夫人を侍女に託して隣に歩み出た小さな戦友と視線を交わし、背中合わせに立つ2人。その構えは実に奇怪なものであった。
盾持つ側の
剣持つ側の
「馬鹿な……我は……死を超越した……」
――
うーん、まさに『この威力!』。アンデッド絶対滅ぼすビームの異名は誇張でもなんでもなかったですね!! あと何気に陛下の≪
天井にDB的な巨大クレーターを刻み込んでその役目を終えたごんぶとビーム。攻撃の余波で魔穴の周辺に溜まっていた瘴気も吹き飛び、一帯には静寂が戻ってきましたね。後の封印は赤毛の僧侶……枢機卿にお任せする流れみたいです。封印の要として地母神さんの杖が使われていましたから、ひょっとしたら聖人尼僧さんも協力していたのかもしれません。
>「どうだったかな、僕の活躍?」
「えっと、すごく……すごかったですよ」
>「えへへ……ありがとう!」
不浄の一切を清める光を食い入るように見つめていた伯爵夫人さんのところへ
>「……おまたせ。それじゃ、そろそろいこっか?」
「――はい。何処までも、ずっと一緒に……」
そう言葉を交わす2人の身体が徐々に光に包まれていきます。≪
「
「!! 私たちを、
>「えへへ、ちょっと恥ずかしいかも! ……みんなのこと、お願いします」
「良き旅路であることを祈っているよ。いつか、また……」
たくさんの
「さて、あとは向こう次第だけど……どうかな、彼らは勝てると思うかい?」
「言うまでも無かろう。たかが魔人の1体で世界が崩壊するなら、この世はとうの昔に暗黒に包まれている」
「まぁね。――世界の半分よりも姫との爛れた生活を選んだ背中で語る勇者に乾杯」
スゴイ=シツレイなことをのたまいながらスキットルを傾ける銀髪侍女さんを半目で睨みつつ、騒がしくなってきた入口へと歩き出す
さぁ、残るは魔人との決着のみ! 果たして
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
やっと終わりが見えてきたので失踪します。
評価、お気に入り登録ありがとうございます。また、誤字のご報告につきましても有難く思っております。どんどん発掘されてお恥ずかしい限り。
感想を頂けると更新に対するモチベが上がりますので、お時間がありましたら是非に。可能な限り返信させて頂きますので、よろしくお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。