ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
やっとこさセッションの〆になったので初投稿です。
前回、敗北CG(触手祭り)回収をせずに済んだところから再開です。
すべての
「あれ? あの橋って最初に渡ったものじゃないですか?」
「どうやらそのようだの。――ほれ見てみい」
爪先で通路の一部を指し示す鷲頭様。目を凝らしてみれば床面から壁面、天井にかけて継ぎ目が走っていますね。どうやらお化け屋敷なんかに設けられている切り替え式の通路になっていたみたいです。挑戦者が通過した後に見えない位置にあったボス部屋からの道に繋ぎ直し、ぐるっと迷宮を一周出来る造りに設計されていたんですね!
「お、帰ってきた! みんなおかえり~!!」
「その顔つきからすると、目一杯楽しんでもらえたみたいだね」
石造りの階段を上ったところでは見目麗しい
「うん、ちゃ~んと金貨は持っているわね。それじゃあこれが参加賞!」
「これは……冒険者認識票? でもこんな素材の等級はあったかしら……?」
「ふふん! これはね、森人の里から株分けされた木の枝から作った特別な認識票! 表面に今日の日付が、裏面にそれぞれの名前が掘り込んであるわ。今日という日の思い出をカタチに残して持って帰ってもらうのにみんなで考えたんだから!!」
薄い胸を張りながらドヤ顔の妖精弓手ちゃんの言葉に手渡された認識票をひっくり返す一行。そこには確かにみんなの名前が彫り込まれています。なるほど、受付で名前を書いてもらっていたのはこれを作るためでもあったんですね!
「金属を使うと認識票の偽造になる恐れがあったし、かといって普通の木じゃ長持ちしないからね。
貝殻で作るという案もあったんだけど、時期的に難しくてねぇと続ける叢雲狩人さん。会場の外へ一行を連れ出し指し示す先には一仕事終わらせた鉱人道士さんと隻眼鍛冶師さんが木製のジョッキで乾杯する光景が。机の上に工具箱があることから察するに、2人が挑戦者たちの名前を彫り込んでくれていたみたいですね。会場の周辺では競技を終えた挑戦者たちが有志の準備していた振る舞い料理に舌鼓を打ちながら、めいめい競技の感想を話しているようです。
「さ、おなか空いたでしょ? 好きなだけ食べてらっしゃい!」
「ほんとですか!? よ~し、とりあえず一周しましょう兄さん!!」
「ちょ、もげるもげる!?」
「――ふふ、本当に仲の良い方々ですわね」
「フン! 生意気だが頭の回転は悪くない。生き汚い冒険者になるだろうよ」
辺りに漂う良い香りに空腹感が刺激され、涎を垂らさんばかりの表情の猛女ちゃんが遺失魔法使いさんを引っ張って行くとすれ違うように現れた令嬢剣士さん。片手に持っていた地母神さんの神殿仕込みのワイングラスを鷲頭様に手渡しながら微笑ましい様子で2人を見ています。グラスの中身を一息で飲み干しながらの鷲頭様の言葉にも期待の色が見え隠れしていますね。
「水の街へ商いに向かう途中で視察のために立ち寄ったが、なかなか面白い余興だったぞ。
呵々と笑いながらグラスを令嬢剣士さんへと返し、後ろ手を振りながら去って行く鷲頭様。他の参加者たちの視線を気にも留めず、
「どうでしたか、冒険者体験は?」
「ええ、とっても面白かったです! こう、
「うーんこの脳筋な妹その1。余、ちょっと嫁の貰い手に心配になっているのだが???」
お、控室から戻って来た陛下が女神官ちゃんと一緒に王妹殿下と話していますね。興奮冷めやらぬといった様子で空気を震わせる拳を繰り出す妹一号を見る妹二号の目は優しく、お兄ちゃんの顔は現場猫のそれに近しいものになっています。
「ご心配には及びませんわ! 何故なら私、既に心に決めた方が居りますもの!!」
「「……え?」」
そんなお兄ちゃんを安心させるように笑う王妹殿下、すわ何事かとダブル吸血鬼ちゃん
>「……んゆ?」
「私の騎士であり、お母様の想い人の写し身でもある
――ちっちゃな口いっぱいにふかし芋を頬張っている、吸血鬼君主ちゃんでした。
「――それじゃあ、
例によって例の如く妖精弓手ちゃんの音頭で始まった打ち上げの宴会。王妹殿下のやらかしで騒然となった会場に居るわけにもいかず、牧場へと避難した一行。一緒に競技に参加していた猛女ちゃんと遺失魔法使いさんも女魔法使いちゃんに誘われて一緒に来ています。
さて、打ち上げに参加しているのは……まずはダブル吸血鬼ちゃん
子どもたちも乳離れし、ちゅーちゅーするのがダブル吸血鬼ちゃんと眷属たちだけになったということでママたちも飲酒が解禁。元々お酒に弱い妖精弓手ちゃんは果実水ですが、イケル口の若草知恵者ちゃんと叢雲狩人さんは久しぶりの葡萄酒を楽しんでいるみたいです。
「おまたせ~! にんじん焼きににんじんのグラタン、それからにんじんたっぷりのポトフさんだよ~!!」
「すりおろした人参を練り込んだにんじん麺麭と、あま~く煮たにんじんのグラッセもありますからね」
牛飼若奥さんと若草祖母さんによってテーブルに並べられる数々の料理は、艶やかな赤色が目立つ人参のフルコース。大好物の山を前にうさぎさんたちはパパたちを含めみんな万歳しちゃっています! ……おやおやぁ? 喜びの歓声に沸き立つリビングで1人だけ渋面を隠せていない人がいますねぇ。まるまる1本の人参をそのまま調理したにんじん焼きを前にナイフとフォークを持った姿勢で硬直しているのは……。
>「……もしかして、にんじんきらいなの?」
「はっはっは、この国を治める頭脳明晰で武勇絶倫な余がそんなわけなかろう! ……ただちょっと苦手なだけだ」
ああ、
「はわわ……まさか先代様とお会い出来るなんて……!?」
「他の方には内緒にしておいてくださいね? 一応隠遁したことになってますから」
「迂闊に漏らしたら物理的に消えてもらうから、頭の片隅に留めておきなさいな」
「イヤ怖ぇよ!? 本気で言ってるのが判るから猶更タチが悪いぞオイ!?」
別の卓ではエロエロ大司教モードになった剣の乙女ちゃんを見た猛女ちゃんが大興奮していますね。世間的には聖女ちゃんに大司教の座を譲り渡した後は表舞台から姿を消したことになっていますし、おなじ至高神さんを信じる猛女ちゃんにとっては憧れの存在と言えるでしょう。まぁ隣では骨を砕かんばかりの力で女魔法使いちゃんに肩ポンされている遺失魔法使いさんが悲鳴を上げていますが、コラテラルダメージってヤツでしょう、たぶん。
そんな猛女ちゃんの傍らには重戦士さんのだんびらに匹敵する大きさの木剣が立て掛けられていますね。
「しかし、蜥蜴のダンナも男前っぷりに磨きがかかったもんだなァ」
「デカい、固い、黒い。三拍子揃ってるしな」
「俺もあやかりたいなぁ……」
おやおや、金等級家族と新進夫婦、それに鉱人の吞兵衛たちは蜥蜴僧侶さんを肴に盛り上がっているみたいですね。
さて、騒ぎの要因となった王妹殿下は……お、吸血鬼君主ちゃんを膝上に抱え、甲斐甲斐しく料理を食べさせてご満悦みたいです。雛鳥のように口元に差し出されるにんじん料理を平らげる吸血鬼君主ちゃんを対面に座る妖精弓手ちゃんと令嬢剣士さんが「しょうがないなぁ」って顔で眺めていますね。
「――で、会場での言葉、どこまで本気なのかしら」
「すべて本気ですよ? 互いの母親同士の想いに中てられたことは否定しませんけど、それは最後の後押し。お姉様を愛する気持ちに偽りはありませんわ」
妖精弓手ちゃんの問いに膝上の想い人を抱き上げ、その頬に唇を寄せながら応じる王妹殿下。もし吸血鬼君主ちゃんが
「そう遠くない将来、私
うむむ、陛下と砂漠の姫君が結ばれ懐妊が認められた今、陛下の妹である王妹殿下と女神官ちゃんの役目は王国の安定に貢献すること。そのためには有力な貴族や武官に嫁ぐのが通例といえるでしょう。
「ですが、混沌との繋がりを持っていた貴族たちが粛清され、恭順派の貴族たちの多くは急な領地拡大と王国の施策変化についていけず混乱している状態。下手に何処かの家を選んでは他家の僻みを買い、その家も増長し先王派の二の舞になりかねませんわ」
「成程、そこで選択肢として浮かんだのが
王妹殿下の言葉に納得したように頷く令嬢剣士さん。いまいち判っていないような妖精弓手ちゃんに気付き、補足の説明をしてくれるようです。
「んと……まずは秩序に与する『
やはり
「その認識で問題無いかと。"
「つまり……これまで通りシルマリルとヘルルインが
「はい。そして王妹であるお二方が
北狄に対する備えとして貴族位を授け、城塞都市跡を復興させて領地とする王国上層部の案はもうすぐ実現するところまで来ています。そこに王妹である2人が降嫁してくればダブル吸血鬼ちゃんとその
「そういうわけで、私
「いや、さっきから私
にこやかに言ってのける王妹殿下にジト目を送っていた妖精弓手ちゃんの視線がキョトンとしたものに変わった理由、それは先程から会話に参加していなかった女神官ちゃんが原因ですね。正妻2人の対面、王妹殿下の隣に座っていた筈の女神官ちゃんですが……。
「うう……いつもいつも2人して私のことを揶揄ってばっかり! そんなに私のことがキライなんですか!? それに
葡萄酒の酒精で赤らんだ顔を吸血鬼侍ちゃんの太股に乗せ、グリグリと擦り付けながら心情を吐露する女神官ちゃん。その首元には地母神さんの聖印と一緒に例の欠陥品の指輪が同じ鎖に通された状態で揺れています。子猫が甘えるように振る舞う彼女を髪を優しく撫でる吸血鬼侍ちゃんの顔は、なんだかいつもよりちょっとだけ大人っぽく見える気がしますね。
「……心身ともに深く傷ついた女性たちを癒す行為なのは私だって判ってます。でも、互いに産まれたままの姿になって、毎回違う女性と3人で同衾する
とめどなく溢れる秘匿されていた想い。言葉ととも零れる涙は怒りの表れか、それとも羞恥心の発露でしょうか。
「異母姉妹であると教えられた時、私、安心したんですよ? 『ああ、これでこの想いは届かない。この感情は家族に対する愛情だったんだ』って。……なのに、血の繋がりは無い、他人の関係に変わっていたなんて……! そんなコト知ってしまったら、もう自分の気持ちに嘘を付けないじゃないですか!?」
後頭部を太股に預けたまま、喘ぐように手を伸ばす女神官ちゃん。2本の伸びた手が細い首をギリギリと締め上げるのを見た妖精弓手ちゃんが慌てて振り払おうとするのを視線で制した吸血鬼侍ちゃんが、首を絞められたままそっと指で女神官ちゃんの涙を拭い、自らの口へと運んでいきます。ペロリと舌で舐め取る姿を見て僅かに手の力が緩んだところで女神官ちゃんの頭を両手で掴み……。
「――――ッ!?!?」
有無を言わさぬ勢いで唇を奪い、貪るように何度も口づけを行う吸血鬼侍ちゃん。舌、頬の粘膜、歯茎の裏まで蹂躙され、啜られ、そして送り込まれる唾液を喉を鳴らして嚥下する女神官ちゃんの見開かれていた瞳は快感に蕩け、首を絞めていた手は吸血鬼侍ちゃんの後ろへと回されその小さな頭をかき抱くような体勢へと変わっていきました。彼女の思いの丈を聞きつけた一行が固唾を呑んで見守る中、長い時間を掛けて交わされた愛の交歓は終わりを告げ、銀糸の橋を口の端から渡したまま吸血鬼侍ちゃんが女神官ちゃんをそっと抱き寄せました! 荒い呼吸を繰り返す女神官ちゃんを落ち着かせるように背中を優しく撫でながら、彼女の想いに応えるべく言葉を紡ぎます……。
>「――ごめんね。きみのきもちにはきづいていたけれど、どうしてもこたえてあげられなかったの。ぼくのもつきみにたいする『すき』ってきもちが、ほんとうにきみにたいしてのきもちなのか、それともぼくのおかあさんがきみのおかあさんにいだいていたきもちののこりがだったのか、かくしんがもてなかったから……」
なるほど、
>「でも、ぼくのおかあさんがきみのおかあさんをあいしていたきおくは、ふたりがあるべきばしょにかえるときにぜんぶふたりがもっていってたの。だから……きみのことをすきなのは、ぼくじしんのおもい。 ――ぼくは、きみがすきです。きみをあいしています」
「――はいっ! 私も、貴女のことが大好きです!! 心から貴女を愛しています!!!」
花開くような笑みとともに強く抱き合う2人。話の行く末を固唾を呑んで見守っていた吸血鬼君主ちゃんと王妹殿下はイェーイとハイタッチ、ほかのみんなも安堵の表情を浮かべ素直になれた2人に対し次々に祝福の声を投げ掛けています。可愛い異母妹たちの選んだ結末を見た陛下はと言えば……。
「どうしよう、余の可愛い異母妹が別の異母妹と幸せなキスをする光景を見て胸中に湧き上がるこの気持ち。義母2人の愛を見た時に心に芽生えたモノにも似たこの感情、余はこれになんと名を付ければ良いと思う?」
「マザコン、シスコン、ロリコンの三属性に加え、百合豚とは……つくづく陛下も業が深いよね」
トゥンク…してる陛下に冷静にツッコミを入れる銀髪侍女さん。仕える王族のやらかしで今日もお酒が美味しいみたいですね……。
「――では年明けの依頼、よろしく頼むぞ」
「ああ」
>「「へいかもよいおとしを~」」
ダブル吸血鬼ちゃんとゴブスレさんに見送られながら≪転移≫の鏡へと消えていく陛下。その後に王妹殿下と、酔い潰れた女神官ちゃんを抱えた銀髪侍女さんが続いていきます。新年早々に陛下直々の指名依頼、これぞ金等級って感じですね!
宴会も終わりの時間を迎え、それぞれの宿泊場所へと帰って行く一同。王妹殿下も泊まりたがっていましたが、女神官ちゃんが酔い潰れてしまったのと「せめて2人が貴族に叙されるまでは清い関係でいなさい!」という
牧場菅関係者と金等級家族が去り、残っているのはダブル吸血鬼ちゃん
さて、本格的な片付けは明日にして今日はもう休もうかというところで、な~ぜ~か~リビングに緊張感が広がっていますねぇ(白目)。
令嬢剣士さんと白兎猟兵ちゃん、英雄雛娘ちゃんに連れられて一足先に寝室へ向かい、子どもたちはスヤスヤと寝息を立てています。その一方、唐突な告白の罰として自主的に正座をしている吸血鬼侍ちゃんの見上げる先には迷宮探検競技の功労者である若草知恵者ちゃんの頬を染めた艶やかな笑みが。両隣には額を抑える女魔法使いちゃんと苦笑を浮かべる叢雲狩人さんもセットですね。今回頑張ったご褒美に、なにか欲しいものややりたいことはあるかという吸血鬼侍ちゃんの申し出に対し、若草知恵者ちゃんの出した返答はみんなの予想の斜め上を行くものでした。
>「えっと……ついさっきほかのおんなのこにこくはくしていたわりとサイテーなぼくだけど、ほんとうにいいの?」
「はい。主さまを愛する私の想いには聊かの翳りもございません。ですので……」
「今回のご褒美は『主さまと上姉様、下姉様による3人同時魔力供給』でお願いいたします」
うーんこの夜の白金等級。華奢な肢体をもじもじさせながらのおねだりの破壊力は蜥蜴僧侶さんの
「……それはつまり『私たち3人をその子が愛する』んじゃなくて『私たち3人掛かりで貴女を愛して欲しい』ってこと?」
「はい。かつて捨て鉢だった私を昼夜問わず愛し抜いてくださった時のように。そして、今回お姉様たちにも
「えっと、妹ちゃん? ご主人様は兎も角、使い慣れていない私たちがこれを着けたら、たぶん抑えが利かなくなってしまうと思うのだけれど……」
胸元から取り出した指輪を示し、生唾を飲み込みながら問う叢雲狩人さん。普段からダブル吸血鬼ちゃんに襲い掛かることはありますが、あれはあくまでスキンシップ。指輪を用いての深い繋がりはごく初期を除いて行っていなかった筈です。慣れない人はその衝動に呑まれ激しい行為に及んでしまううえに、ほぼ1回でチャージ切れを起こしてしまう魔力供給を行うことに躊躇いを感るのも無理はありません。やんわりと考え直すよう説得する叢雲狩人さんでしたが……。
「望むところで御座います。枯渇している魔力を注いで頂き、さらに義姉妹の絆を深めることが出来る。まさに一石二鳥です。それに……お姉様がたに愛して頂くのは久しぶりですので……」
堕ちたな(確信)。
「まぁ、こうなるのは想定の範囲内なのです。それに、本題はこれからなのです。……本当にやるのですか?」
「う、うん。ちょうど魔力が枯渇してるからいっぱい注いで貰えるし、吸われる時間も短くて済むから失敗する可能性は低いかな。それに、なるべく多く師匠の因子を取り込みたいし……」
厳しめに問いかけられオドオドと返答する妖術師さん。ですが、挙動に反してその瞳に迷いの色は無く、失敗のリスクも踏まえたうえで眷属化の儀式に臨むつもりみたいです。その決意の固さを確認した賢者ちゃんが剣の乙女ちゃんと闇人女医さんに視線を送り、2人が頷きを返してますね。
「では、2人にはそれぞれ途中の補給役と儀式の記録を任せるのです。時間がもったいないので早速始めるのです」
「はい。――さぁ、行きましょう?」
「実に興味深い。今後の為にも詳細なデータを取らせてもらうとしよう」
剣の乙女ちゃんに促がされ、ぴょんと椅子から飛び降りる吸血鬼君主ちゃん。ガチガチに緊張している妖術師さんへと近付き、ちっちゃな手でそっと彼女の手を包み込んでいます。やわらかな手から感じる温かみに顔を上げた妖術師さんに触れるだけのキスを送り、そっと手を引いて立ち上がらせると彼女のたわわに顔を埋めるように抱き着いちゃいました。突然のにアワアワしていた妖術師さんでしたが、意を決したように吸血鬼君主ちゃんを抱きしめ、そのまま残りの面子へと向き直りました。
「えっと、その……行ってきます!」
「頑張ってくださいね!!」
「うふふ、もし失敗したらちゃんと始末してあげますから、安心してくださいね?」
「いや、不安になるようなこと言わないでよ……」
口々にかけられる応援?に眉を下げた笑みで応じ、階段途中で待っていた賢者ちゃん達と合流する妖術師さん。耳が痛いほどの沈黙に耐えかねて、勇者ちゃんが場を取り繕うように言葉を発します。
「えっと……う、上手くいくといいね!!」
「あー、無理に取り繕わなくていいわよ? ヤってることに変わりは無いし、まぁどっちも悪い結果にはならないでしょ」
顔を赤くした勇者ちゃんの言葉に手をヒラヒラと振りながら応じる妖精弓手ちゃん。果実水を啜りながら長耳をピクピクさせ、「あ。義姉のほうが暴発したわね」なんて2階の状況を実況しています。防音とはいったい……。
「しかし、聞いた話だとわざわざ儀式の難易度を上げるようなことをしているようだが……」
「あの子、自分を過小評価しがちだし、勘違いから来る劣等感の塊でしょ? 色々誤解されがちな
「でも、それで失敗したら……」
失敗したら
「ヒャハハハハハハァーッ!!!」
「んななななななに!?」
「んぅ……うるさいですねぇ……」
ようやく太陽神さんが顔を出し始めた早朝に響き渡る奇声。冬の間宛がわれた部屋でぐっすりと寝ていた
「やった! 成功した!!」
儀式の残り香が漂う部屋の中には複数の人影。
「あ、ねぇねぇどうかなこの姿? 師匠の因子を先輩たちより多く取り込むことで
>「げんきだね~……ちゅ~……」
「ん……ええ、成りたてとは思えませんね」
「というか少々性格が変化してないですか?」
「いや、あれは所謂"血に酔っている"状態なのでは?」
剣の乙女ちゃんのたわわに顔を埋め、ちゅーちゅーしながら新しい眷属を眺める
「あらあら、随分と愛らしい姿になって……」
「そうやって私を誘惑しているのでしょう? ぶち犯してあげますね♪」
枢斬暗〇子さんかな??? 物理法則を無視する勢いで妖術師さんを
賢者ちゃんたち3人が無言で
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
次は誰得な日常回予定なので失踪します。
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感想も併せてお待ちしておりますので、お時間がありましたら是非に。ネタバレに繋がるもの以外はなるべくお答えさせて頂きます。
お読みいただきありがとうございました。