ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

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いんたーみっしょん3

 前回、劣化グレーターデーモン養殖を終わらせたところから再開です。

 

 受付嬢さんへの報告が無事(バレずに)終わりました。現在お昼ちょっと前、蜥蜴僧侶さんは異端との戦いに勝った自分へのご褒美でチーズパーティを開催中。

 吸血鬼侍ちゃんは普段通りゴブリン退治に行こうかと思いましたが、女魔法使いちゃんの疲労も考えて分身ちゃんの派遣にしておきましょう。頑張って稼いで来るんやで。

 さて、森人狩人さんは……お、武具店にいました! 注文していた装備の調整をしているみたいですね。たーだいまー。

 

「おや、おかえりご主人様。義妹(いもうと)くんも無事でなにより」

 

 一瞬の動作で吸血鬼侍ちゃんを抱きかかえてますが、ちょっと待ってなにその呼び方。丁稚君がすごい顔で見てますよ?

 

「私の生命を救ったのは君だろう? つまり私の生命の所有者が君である以上、それに相応しい呼び方をすべきだと思ってね」

 

 いや、そのりくつはおかしい(DREMN)。それにいつの間にか義妹にされてますけど、いいんですか女魔法使いちゃん? え、実害は無いし別に構わない? そーなのかー。

 

 スキンシップに満足したのか、森人狩人さんは吸血鬼侍ちゃんを降ろしながら装備を見せてくれました。最近ギルドで流行りだした黒インナー(値段と防御力のバランスが良く、動きを阻害しないので人気)の上から狩人の外套を纏っています。身長があるからカッコイイにゃあ……。

 よく見ると金属で補強している部分がありますね。若干の重量増を代償に防御力のアップを図っているようです。ゴブリン退治を主軸とするなら悪くない選択肢ですね。

 

 武器のほうは……短弓(ショートボウ)戦棍(メイス)でしょうか。戦棍の先端にハンドボール大の金属球が取り付けられてますね。ちょっと珍しい形ですけど、これが前に話してた隠し種ですか?

 

「その通り。素材に銀を加えることで攻撃が弾かれやすい人狼にもダメージが通るようになるんだよ。さらに……≪(トニトルス)≫!」

 

 おお! 森人狩人が真言を唱えながら戦棍を一振りすると、金属球部分がバチバチと雷を纏っています。狩人……トニトルス……あっ(啓蒙↑)。

 

「私は呪文を1回しか唱えられなくてね。なんとかズルできないものかと試行錯誤の結果、生まれたのがこれというわけなんだ」

 

 真言の単語発動の便利さは言わずもがなだよねーと軽く話してますが、これ結構すごくない? 魔術師が前衛と遜色ない攻撃力を得られるんですよ? 

 

「魔術師が前衛に立とうだなんて、普通考えるわけないでしょう。常識的に考えて」

 

 はい、おっしゃる通りでございます。でもいいじゃないですかこれ。いざという時にゴブリンを確殺できる威力が出るんですよ、女魔法使いちゃんも欲しくないの?

 

「義姉に任せたまえよ。既に発注済みさ。そのために先に単語発動を教えていたんだからね」

 

 すっごーい! ……にしては浮かない顔をしてますが何かあったんです? え、本体は出来上がっているけど内部に組み込む宝石の調達が遅れている? 紅玉の杖に使用されている宝石じゃ衝撃に耐えられないんですか。ん? 宝石っぽいものを最近何処かで見たような……。

 

 

 

 

 

 

「あ、もしかしてこれ、使えるんじゃ……」

 

 そうそうそれそれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それだー!

 

 女魔法使いちゃんが背負い袋から出したのは魔神からドロップした赤い宝玉。恐らくは魔力の結晶のようなものなのでしょう。鈍い輝きと素手では触りたくない熱を帯びています。

 

「ちょっと見せてみな」

 

 それをむんずと素手で掴むじいじ。熱くないの? 馬鹿野郎年季が違うって? そりゃごもっとも。それよりもこれ使えそうですか? 通りすがりの魔神からカツアゲしたんですけど(嘘)。

 

「ああ、魔神といやあその血に地獄の熱が流れてるっちゅう逸話が残るようなヤツらだ。火の魔力の通りはそら格別だろうさ」

 

 じいじのお墨付きはもらえましたけど、どうする女魔法使いちゃん。使っちゃってもいい?

 

「まぁ、あんまり表に出したくない入手法だから売るのも難しいと思ってたし、この杖じゃ強度に不安があったから。アンタが良ければそれで構わないわ」

 

 じゃあお願いしちゃいましょう。じいじどのぐらい時間かかる? 組み込むだけだから茶でも飲んで待ってろ? あーい(ちのうしすう低下)。

 

 

 はい、蜥蜴僧侶さんのチーズ祭りに参加している間に完成しました。ただいま動作確認のためにじいじを含めた4人でギルドの裏庭に来ています。女魔法使いちゃんがバランスを確かめるべく渡された得物を振り回していますが、紅玉の杖の2倍くらい重量がありそうなのにまったく重さに振り回されてません。まぁ逞しくなっちゃって。

 あ、もしかして普段から吸血鬼侍ちゃんを抱き上げていたから……?

 

 怖い想像はナシで! 見た目は長柄のハンマーのように見えますね。持ち手は重量軽減のために金属補強した木製ですが、ヘッド部分は全て金属部品を組み合わせて作られています。恐らく内部に魔神の赤玉が格納されているんでしょうが、外側からは確認できません。

 

「そのまま打撃武器としても使えるし、魔法の発動体としても使用可能だよ。重さには慣れてきたみたいだし、そろそろ≪点火≫してみようか」

 

「ん、わかった。……≪点火≫!」

 

 両手を交差し、ハンマーヘッドのお尻側と左手の真言呪文の発動体を擦り合わせながら≪点火≫を唱える女魔法使いちゃん。わお! ハンマーが展開して格納されていた赤玉が出てきました。真言に反応したのか炎を噴き出して真っ赤になってます。あれじゃ金属製でないと耐えられないでしょうね。

 

「おし、そのままアレにぶつけてみな」

 

 じいじが指差す先にはいつ間に用意したのかボロボロの金属鎧を装備した藁人形が。何処となくゴブスレさんに似てますがきっと気のせいですね! 鋳潰す予定のものらしいので、フルパワーでやっちゃってください!

 

グシャア!!

 

 うわぁ。破片が飛び散ると思って≪聖壁≫の準備をしていましたが、飛散せずにぺちゃんこになってます。上から叩きつけた影響も大きいですが、衝撃と熱の相乗効果で予想以上の破壊力です。盾受けも厳しいでしょうし、外皮持ちにも打撃が通りやすくなりそうです。

 

「≪点火≫機構が無きゃただの戦槌(ウォーハンマー)だからな。まぁ爆発金槌とでも呼ぶか」

 

 まぁ、そうなるな(達観)。じいじが命名したところでありがたくいただきましょう。いやぁ森人狩人さんの先見の明すごいですね。感動しました!

 

「いやぁこっちこそ助かったよ。実は本体だけで予算が尽きちゃって、核となる宝石が入荷するまでに稼がなきゃいけなかったんだ」

 

 はっはっは。

 

 感動と感謝をかえして。

 

 

 

 

 

 森人狩人さんの株が乱高下していますが、これで一党として活動する準備が整いました!

 前線回避盾兼肉壁の吸血鬼侍ちゃん、探索もできる遠近両用の森人狩人さん、後方火力および知識担当の女魔法使いちゃん。プラスしてたいてい分身ちゃんを召喚しておくので実質4人パーティですね。専業プリがいませんが吸血鬼侍ちゃんが使えるのでまぁ大丈夫でしょう。≪小癒≫が自分に使えないのがネックといえばネックですが、再生能力で誤魔化せばいけるいける。

 

 あの後、グリップの調整や何やらで結局夕方までかかってしまいました。実戦での運用は明日以降にするとして、女魔法使いちゃんの新しい相棒を用意してもらったお礼を何か考えましょうか。

 おゆはんをちょっぴり豪華にするか、それともちょっとお高いお酒を買って宿で乾杯するか、どっちがいいかなぁ、うーむ……。

 女魔法使いちゃんとも相談して決めようか……あれ、魔女パイセンと2人して何か話してますね。爆発金槌を見せながら談笑しています。邪魔しちゃ悪いからあとで「いいかな、ご主人様?」

 おわぁ! びっくりした、気配を消して後ろから声をかけないでくださいよ森人狩人さん。それでどうしました?

 

「義妹くんなんだけどね、今夜はあの先輩の所に泊まることになったらしいよ。新しい得物に先輩が興味を持たれたようで、見てみたいんだってさ」

 

 魔女パイセンのところですか。魔術師の先輩後輩だし、交流があるのはいいことですね。じゃあ分身ちゃんはあっちに送っておこうかなぁ。え、今日は分身ちゃんを呼ばないで欲しい? まぁ構いませんけども、なにか問題でも? 部屋に戻ったら話す? わかりました。じゃあまた明日ね女魔法使いちゃん。夜更かししちゃ駄目だかんねー。

 

 

 はい。夕食とお風呂を終えて部屋に戻ってきました。夕食は食べる必要はないのですが、森人狩人さんに気を使わせるのはアレですので軽めのものを。お風呂は今日も逃げ出すのに失敗してキレイに洗われました。森人狩人さんですが、吸血鬼侍ちゃんの身体を洗いながらなにか考えているようでしたけど、圧倒的平坦さを嘆いていたんですかねぇもしかして。飲み物をもらってくると言って下に降りたまま戻ってこないですし、いったいどうしたんでしょう?

 

「おまたせ、アイスティーしかなかったんだけどいいかな?」

 

 大丈夫、一服盛られてもアンデッドに毒は通じないから(震え声)。

 

 それで、わざわざ2人きりの状況を作ってなにかありましたか? 女魔法使いちゃんには言えないこととか、それとも吸血鬼侍ちゃんのことでなにか不満とか?

 

 あれ、なんでゆっくり吸血鬼侍ちゃんに近付いてきてるんです? そっと抱き上げてそのままベッドへ? あの、無言で抱きしめられると非常に困るんですががが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きみは、ほんとうにこまったひとだよ。わたしのごしゅじんさま」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 えー、無事に太陽の光を拝むことができました。

 

 昨晩は吸血鬼侍ちゃん、泣かれたり啼かせたり啼かされたりで大変でした。森人狩人さんも、持ち直していたように見えてけっこうギリギリだったみたいです。一晩かけてじ~っくりとお話し(意味深)しましたので、たぶん大丈夫だと思います。たぶん、きっと、めいびー。

 

 スッキリした顔で寝ている森人狩人さんを起こさないようにそっとベッドを抜け出し、食堂で消化の良いものでも作ってもらおうと1Fに降りたところで「ゆうべはおたのしみでしたね」とか言ってる女魔法使いちゃんを見た吸血鬼侍ちゃんは怒って良いと思う。

 

 問い詰めたところ、どうやら2人きりにすればこうなると予想して、魔女パイセンを抱き込んで昨晩の状況を作り上げていたようです。知ってたんなら教えてくれれば良いのに。え、気付かないアンタが悪いに決まってる? そんなー。

 

「吸血鬼をご主人様呼びするだけじゃなく、同じ相手を好きになった只人を義妹扱いするなんて、よっぽど危うい状態でなきゃ誇り高い森人がするわけないでしょう? つまりアンタは、この先2人も爆弾を抱えてかないといけないわけよ」

 

 ナチュラルに自分も爆弾に含めるのやめよ??? まぁ最期(エンディング)まで2人には吸血鬼侍ちゃんに付き合ってもらうから、覚悟しておいてね。……なんですかそのため息。そういうところよって言われてもなぁ。

 

 軽食と牛乳を持って部屋に戻ったら、既に森人狩人さんが起きていました。気まずそうに女魔法使いちゃんに謝ってますが、こうなることを見越していた女魔法使いちゃんの【ええんやで】という笑顔にホッとした表情を受かべますね。活動開始2日目に解散というオチはなくなりました。

 

 これからの方針ですが、引き続きゴブリンを間引きつつ水の都からの、つまり剣の乙女からの依頼を待つ方向でいこうと考えています。これまでの難易度から考えると牧場防衛線は恐らく原作よりもゴブリンの数が増加しているはずです。ですが早めに供給源を断ってしまえば増加を抑えることができるでしょう。

 既に辺境で増えていた分は分身ちゃんがけっこうな勢いで刈り取っていましたので、増えても二倍程度で済むでしょう。

 

 それじゃ今日も楽しくゴブリン退治を受けましょう! 2人の装備の戦闘証明(コンバット・プルーフ)もとっておきたいですし。さて、早速ゴブリンの依頼書を……おや、ゴブスレさんですね。いつもはゴブリン以外の依頼がはけたころにギルドに顔を出すんですが。おはようございます! 今日もゴブリン退治ですか? 良かったらご一緒しません?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いてくれ、頼みがある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……アレ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




邪神ぽんぽんぺいんに命を狙われているので失踪します。
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