ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
夜の王の力(意味深)を見せちゃうかもな実況プレイ、はーじまるよー。
前回、ゴブスレさんがギルド入り口に現れたところから再開です。
ええ、ぶっちゃけ牧場防衛ミッションなんですが、予想外のタイミングだったのでちょっと驚いてます。歴代の走者兄貴たちが下水依頼先行によって牧場護衛ミッションを早回しで発生させていたのを鑑みて、あえてゴブリンを漸減してミッション発生を後送りにするのが吸血鬼侍ちゃんプレイでの方針でした。
そのため牧場護衛より先に水の都ミッションが発生する、要するにアニメ版ルートを想定していたのですが、まさかの原作進行に。ひょっとして手紙じゃなくて直接水の都に吸血鬼侍ちゃんが戻らなきゃいけなかったとか……?
まぁ発生してしまったものは是非もなし。水の都での報酬で牧場の防衛力を強化する予定でしたが、女魔法使いちゃんと森人狩人さんという仲間が吸血鬼侍ちゃんにできました。2人に怪我をさせないよう本気で取り組みましょうか。
場面ではちょうど槍使いニキがゴブスレさんに報酬について確認してますね。やっぱりゴブスレさん太っ腹というよりはお金への執着が無さすぎる感じですねぇ。槍ニキもドン引きしています。
あ、監督官さん、なんでもするなんて言ってないんで座ってて、どうぞ。
お、槍ニキの超かっこいい
「…………ああ」
やりましたわ(完全勝利)。槍ニキがマジかよって顔でゴブスレさんを見てますが、きっと彼の男気あふれるケツイに感銘を受けたんですね! じゃあやる~って感じで挙手しちゃいましょう。
森人狩人さんも女魔法使いちゃんも受けちゃっていいかな?いいよね?
「ゴブリンを殺す機会を目の前にして、私が大人しく宿で帰りを待っている女に見えるかい?」
「まぁ、怪我しない程度に参加するけど、報酬には期待できそうにないわねぇ……」
「こうしちゃいられないわ、早速作戦会議よ! 先輩たちとも相談して効率的に
瞳が$と¥になってる女魔法使いちゃんかわいい(かわいい)。
あっそうだ(唐突)。がんばる
じゃあ、いちばんゴブリンをたおしたひとは
ごほうびにちゅーちゅーしてあげようかな?
ほら、ここ笑うとこ!
……え、なんでみんな
ゴブスレさんが男衆に取り囲まれて牧場の防衛についての話し合いが始まってるし、女魔法使いちゃんは女性冒険者の輪の中で質問攻めになってますねぇ。
「牧場の防衛成功はあくまで最低ラインだ。紳士協定として他人の獲物を横取りするのはナシにしようや」
「ええと、本来は同性は対象外みたいだけど、あの子の場合はどうなの? やっぱり気持ちいいのかしら……」
あーあー聞こえない聞こえなーい。
「ふふ、いけないご主人様だ。そう簡単に身体を許すのは感心できないね」
一切の予備動作を感知できずに吸血鬼侍ちゃんを抱きかかえる2本の腕が。なんか≪加速≫してませんでした? 狩人の業? へーすごいなー。
「ギルドの風紀的にも、あまり皆を興奮させるのは如何なものでしょうかねぇ」
笑みを浮かべつつ、薄型の刀剣を2本に変形させながら近づいてくる監督官さんが。あなた冒険者じゃないですよね?
「「正座」」
……はい(スッ)。
はい、ここは牧場です(挨拶)。防衛施設の構築や物資の輸送、怪我人の収容所の開設などやることが多いので、お説教は短時間で勘弁してもらいました。
現場では既に柵の設置や地面への杭打ち、移動式バリケードの準備など皆忙しく動き回っています。ゴブリン襲撃は今夜ですので、あまり時間の余裕はありませんね。
さて、歴代の走者兄貴たちの場合準備段階でそれぞれの個性を生かした活躍をされることが多いのですが、吸血鬼侍ちゃん、なんと現段階ではお荷物扱いです。まだ太陽が出ているために「飛行」できないのが辛い……。空が飛べれば情報伝達や軽い物の運送など仕事の幅が広がるのですが、現状は打ち込む杭の両端を尖らせる工作くらいしか技能を生かせる場所がないんですよね。とはいえ重要な仕事ですので手を抜かずこなしましょう。
幸い冒険者(主に男衆)のモチベは天元突破しているらしく、作業は順調にすすんでいるようです。現場を見回りしているゴブスレさんの表情(見えない)も心なしか明るいですね。あ、目が合いました。手を振ってみましょう! なんで周りに助けを求めるような挙動なんですか???
さて、馬鹿やってるうちに日没を迎えました。ここからが吸血鬼侍ちゃんの時間です。日中は最大値の半分以下をウロウロしていたスタミナゲージが、なんと上限からまったく下がらなくなってますよ! 心なしか吸血鬼侍ちゃんも過ごしやすそうですね。
偵察に出ていた森人狩人さんを含む
戦力の要となる銀等級冒険を中心に、皆で集まって報告を聞くようです。吸血鬼侍ちゃん一党も呼び出されたので向かいましょう。
「敵本隊はおよそ300。大型の個体は完全武装。
大型個体が鎧を身に付けた場合、その脅威度はかなり高くなります。ただでさえ生命力が高くしぶといところに急所を守る防具があると、低ランク冒険者では太刀打ちできません。恐らく銀等級でも一撃で仕留めるのは難しいでしょう。
予想を超える物量にゴブスレさんも対応を決めあぐねているようです。えーと、最低でも半分。上手くいけば七割ほど数を減らす手段があるっていったら協力してもらえます?
「……できるのか?」
「人間の盾が出てくる可能性がある」
じゃあその人たちを救出してからですね。吸血鬼侍ちゃんは呪文を温存したいので、できれば他のみんなにお任せしたいんですが。
「そういうことなら任せておけちみっ子。≪
鉱人道士さんを筆頭に
段取りが決まったことですし、ちょっと女魔法使いちゃんと森人狩人さんを呼びます。2人とも、戦いの前に申し訳ないのだけれどちょっとだけ吸ってもいい?
「きみも猛っているのかい? ふふ、冗談だよ。好きなだけ吸うといい」
「集中力が落ちない程度にしてよ? それと≪小癒≫は使うんじゃないわよ勿体無いから」
ありがてぇ……。流石に公衆の面前で胸元から吸うと後で監督官さんにお仕置きされちゃうので、首筋からいただきます。2人からショットグラス一杯程度吸ったら傷口を舐めて包帯で隠しときましょうねー。
「なにをする気かわからないけど、口に出したことはしっかり実行しなさいよ?」
じゃないとあんたの餌がゴブリンに盗られるかもよ?っておっかないこと言わないでよ女魔法使いちゃん。ほら森人狩人さんの目がヤバいから(震え)。
「安心したまえ
おお…もう…(目を覆う)。可愛い義妹をゴブリンの孕み袋にさせるわけにはいかないって? 森人狩人さんが言うと洒落にならないから。吸血鬼侍ちゃん頑張るからそういうのはナシでお願いします!
「きみがそういうのなら。ふふ、この戦いが終わったら……おっと、これは口に出しちゃいけないものだったね。終わった後に言うことにするよ」
そうわよ(便乗)。ちょっと不穏な空気を感じましたが、そろそろ配置につく時間です。みんな生き残って明日の朝を迎えようね! 吸血鬼侍ちゃんもう死んでるけど!!
牧場から見える森の切れ目から、無数のゴブリンが湧きだしています。
先陣を切る雑兵の手には只人や森人の女性を括り付けた盾が。中衛は体格の良い
隙間を埋めるように
即席防護壁の裏から武器を構えている冒険者を見て一瞬動きを止める盾持ちですが、その表情を見るとせせら笑いつつ前進を再開しました。
おお、意外とみんな演技派ですねー。撃てませぇぇぇん!って顔がいい感じにゴブの油断を誘ってますよー。そのまま躊躇いもせずに術者の射程に侵入してきました。それじゃお願いしまーす。
「呑めや歌えや
「≪
ヨシ! ≪酩酊≫と≪惰眠≫が決まりました! 崩れるように倒れ込むゴブを見て重装備の冒険者が門を開き、軽装冒険者が次々と人質を救出し、門の中へと運び込んでいきます。分身ちゃんも一緒に回収しつつ、抵抗に成功していたゴブリンの首を飛ばしてますね。
盾がなくなり慌てたのでしょう、弓兵が矢を射かけ、騎乗兵が柵を跳び越えるべく疾走し始めました。そろそろいいでしょう。
ゴブスレさんに視線を向けるとひとつ頷きが帰ってきました。ゴブスレさんも女神官ちゃんを連れて櫓を離れるようですね。きっと
混沌の軍勢の上空、金属鎧を着たゴブリンを中心に、体格と装備の良い集団が視認できる場所まで飛行してきた吸血鬼侍ちゃん。満月を背に両手を大きく広げ、吸血鬼の威容をアピールしています。
突然現れた吸血鬼侍ちゃんに驚いたのか、
無駄に魔法を使わせたところで吸血鬼侍ちゃんの
「≪
まずは≪
「≪
続いて≪
「≪
さらに≪
それでは奇跡の詠唱に移ります。
「
万知神さまの専用奇跡、≪
「今宵始まるは≪
≪
ゴブリンの惨状から生み出された
最後はビシッと決めましょう! 月光によって生み出された僅かな点でしかない吸血鬼侍ちゃんの影が、霧に覆われたゴブリンの軍勢を塗りつぶすように広がっていきます。次第に影は質量を持ち、ゴブリンたちに絡みつくように実体化していきます。必死に影を引き千切ろうと試みていますが、伸縮性があるのか伸びる一方、むしろさらに拘束が強まっているようです。
長い前髪の奥、深紅に煌めく瞳を覗かせた吸血鬼侍ちゃんが
無数の触手がゴブリンを絞り上げ、肉体はおろかその魂さえも生命力に還元し、飲み込まれた生命力は影の始点である吸血鬼侍ちゃんへと吸収されていきます。生きたまま腕を、足を、心までも融かし取り込むその悍ましい場景。
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
社長室に呼び出されそうなので失踪します。