ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
部屋の中でも吐く息が白いので初投稿です。
前回、悪鬼絶対逃がさないおばあちゃんが爆誕したところから再開です。
ゴブリン殲滅作戦の第一段階として、混沌の軍勢を閉じ込める檻を完成させた冒険者たち。一部の戦意の低い個体や狡賢いヤツを排除することに成功しましたが、殆どのゴブリンは自分たちが脱出不可能な檻の中に居ることになど気付いておらず、餌と孕み袋を求めて
「ゴブリンは愚かだが馬鹿ではない。有能で冷徹な者に率いられた群れは、ゴブリンだけの集団とは比較にならない脅威度となる」
臨時の指揮所となった迎賓樹前の広場。リアルタイムで推移する森の状況を再現している模型を睨むゴブスレさんが話すのを、花冠の女王やお付きの侍女さんたちが長耳を震わせながら聞いています。精霊たちとの対話を担当している若草知恵者ちゃんが
「――先ずは指揮官を
おっと、どうやら次は2か所同時に仕掛けるみたいですね! 先に妖精弓手ちゃんと従兄殿の
「……チッ、いくら『あのお方』の命とはいえ、何故俺がゴブリンどもの世話役など! 将を名乗るならば、己1人で面倒を見れば良いものを……」
暴力と性欲の昂りにギャーギャーと騒ぎ立てるゴブリンたちをねめつけながら、大きな舌打ちをする巨躯の
雑兵に過ぎぬとはいえ、混沌の軍勢の大多数を占めるのはゴブリンとその派生種。その枯渇は秩序の勢力との争いにおいて致命的なものになりかねません。そのため、
強く命じれば媚びた顔でペコペコ
「「「「GOBGOBGOB!!」」」」
耳障りな声にうんざりしながら
「うーん、相変わらずあに様の一撃は派手ねぇ!」
「フン! これでも森を傷付けぬよう手加減している。本気で射ればヤツの下半身も残らん」
「そりゃそっか……っと、次に狙うのは呪文を使うやつだったわね!」
力を失い地面に崩れ落ちた
「――ん、ありがとうね! ……オルクボルグの指示通り、一番偉そうな
「そうか。ならば奴らを追い立てる準備を進めておこう」
そう言って頷き合い、先程からの続きと言わんばかりに矢を放つ2人。優先して狙うのは膂力に長けた個体や呪文能力持ちなど『
オホン! それはともかく、もう1匹を仕留めた際の映像を
な ん で 英 雄 雛 娘 ち ゃ ん が タ イ マ ン 張 っ て い る ん で す か ?
「――本気か?」
「は、はい。その、マスターや皆さんについてくには、もっともっと強くならないといけないんです。だから……!」
強い意志を秘めた言葉に俯いて黙考するゴブスレさん。指揮官は令嬢剣士さんの魔剣を用い大型個体ごと一掃する予定で、英雄雛娘ちゃんにはその後を任せるつもりだったところに舞い込んで来た無茶振りにどうしたものかと考えている様子。作戦の成功と彼女の成長を天秤に掛け、出した結論は……。
「決して無理はするな。危うい時には介入する。……頼めるか?」
「ええ、お任せあれ。万一の時には彼女を救出しつつ強引に包囲をこじ開けて突破、所定の位置まで群れを誘引いたしますわ!」
魔剣を掲げながらの言葉に頷きを返し、英雄雛娘ちゃんの頭に
「――ドーモ、オーガ=サン。冒険者です」
「ドーモ、冒険者=サン。……礼儀を弁えているようだな、
文字通り空から降って湧いた2人の姿に沸き立つゴブリンたちを制し、眼前に現れた理由を問いただす
「ゴブリンを率い、
「……俺の前で簡単に『真剣』という言葉を使うなよ、戦いと遊びの区別もつかぬ小娘。それに貴様のような弱者と剣を交える価値など無い、精々がゴブリン共の
頬を厭らしく歪めつつゴブリンに合図を出そうと手を挙げる
「――成程、ただの小娘というわけでは無さそうだな。だが相手が悪かったな! その藁のように細い四肢を砕き、胎が裂けるまで犯し、全身余すところ無く喰らってやろう!! ……ゴブリン共、邪魔をしたら殺す! 貴様等はそちらの剣士と遊んでおれ!!」
「「「「GOBGOBGOB!!」」」」
「さっすが~、オーガ様は話がわかるッ!」と言わんばかりに歓声を上げ、令嬢剣士さんへと群がるゴブリンたち。眼前の雌を犯し、孕み袋にすることしか考えていないその表情は醜悪の極みであり、そんなゴブリンが雲霞の如く押し寄せてくる光景は女性からすれば悪夢そのもの。……ですが、既に一般女性の範疇から逸脱している令嬢剣士さんにとっては日常にも等しい眺めです。
「――舐められたものですわね。ですが、あの子の勝負の間くらいはお付き合いして差し上げましょう!」
「「「「「GOB!?」」」」」
半森人夫人さんから託された軽銀の二刀が煌めくたび、鮮やかに両断される複数のゴブリン。誤射など考慮されずに撃ち込まれる矢玉や投石を背の翼で打ち払いつつ、呪文を唱えようとしてる個体に向けて疾走。人外の速さに驚愕の表情を浮かべたまま、ぽーんと宙を舞う
「GOGOGOB!!」
仲間が蹂躙されている間に詠唱を終えた別の
「お生憎ですが、効きませんわ……よっ!」
「GOB!?」
「グァッ!? この、ちょこまかと……!」
「身体が大きいから強いわけじゃない、声が大きいから強いわけじゃない、そんなのは、強さとはぜんぜん関係ない……!」
さて、華麗な蹂躙劇を見せている令嬢剣士さんですが、本命の英雄雛娘ちゃんのほうは……おお、3倍以上も差のある巨体相手に優勢に立ち回ってますね! 斬撃と同時に傷口を焼くことで再生能力を阻害しつつ、関節部や太い血管の走る部位を狙う長期戦の構え。あ、今やった大振りの攻撃を誘っての回避行動……あれはダブル吸血鬼ちゃんが良くやっている立ち回り方ですね! 圧倒的な体格差を逆に利用して相手の攻撃を振り下ろしか薙ぎ払いに限定、焦れた相手が繰り出す次の攻撃は……。
「懐に飛び込まれるのを嫌った前蹴りか、掴み掛かりっ!」
「ガァァ!?」
丸太のような足から繰り出された
「ええい邪魔くさい! ≪
胸元で印を組み、広げた両手の間に火球を生み出した
「あ……が……」
両腕の肘から先と、顔を含む上半身前面の肉をゴッソリと失い仰向けに倒れる巨体。常とは比較にならないほど遅い再生によって辛うじて復活したその目に映るのは、長剣を両手で掲げ、今まさに首を断たんとする小さな英雄の姿です。
「み、見事だ……小さきものよ……俺の首を獲ったこと、誇りと思え……!」
憎しみと怒り、そして幾許かの称賛を孕んだ彼の言葉に無言で頷きを返し、剣を振り下ろす英雄雛娘ちゃん。恐怖と暴力によって辛うじて統率を維持していた彼が斃れたことでゴブリンたちも戦意を失い散り散りに……。
「「「「GOBGOBGOB!!」」」」
なるわけがないんだよなぁ……。威張り散らしていたデカブツが死んだことで押さえつけられていたゴブリンたちの欲望は全開放、焼け焦げた元上司に矢玉を撃ち込んだり足蹴にしたりと今までの鬱憤を晴らすように死体を辱めています。やがて気が済んだのか、今度は獣欲に満ちた視線を2人に向け始めました。
「色々思うところはあるでしょうが、今は作戦の遂行が第一です。良いですわね?」
「……はい、わたしの我儘に付き合ってくれてありがとうございます」
「では、しっかり掴まっていてくださいね!」
最後に
「限定された閉鎖空間……洞窟や廃墟の中であれば俺1人で百匹を相手取るのも容易いが、開けた場所ではそうもいかん。戦場における『数』の優位さを覆すことが出来るほど俺は優秀ではないからな」
「でも、一人じゃダメな時はみんなが助けてくれる、でしょ? あの時だって、そうだったよね!」
「……ああ、そうだな」
指揮官や重要目標を表す大きな実が取り除かれる盤面を眺めつつ、淡々と事実だけを述べるゴブスレさん。実際ダブル吸血鬼ちゃんや女神官ちゃんたちと出会うまではそうやって1人でゴブリンを殺して回っていましたし、自分だけでは対処出来ないからこそ牧場攻防戦ではみんなに助力を依頼した彼の言葉は説得力に満ちていますね。
牧場に迫るゴブリンの兆候を見つけた時の絶望感を思い出し、かすかに俯くゴブスレさんの腕を包み込む暖かな感触。隣に寄り添う牛飼若奥さんが彼の腕を取り、ギュッと抱きしめてあげています。鎧越しに感じるぬくもりに顔を上げたゴブスレさんが、先程の続きを話し始めました。
「だが、そんな場所であるならば少人数でゴブリンの群れを潰すことは容易い。奴らに主導権を与えず、こちらが待ち構えているなら猶更だ。だから、次は奴らを分断し個別に対処する。……やってくれ」
「はい、オルクボルグ様!」
ゴブスレさんの言葉を受け、花咲くような笑みを浮かべて模型へと手を伸ばす若草知恵者ちゃん。彼女の指先の動きに沿って土地が隆起し、木々がその幹をしならせ、森の中に幾筋もの道を生み出していきます。その分かれ道には群れを誘引するための生餌を表す青い実が置かれ、ゴブリンたちを待ち構えていますね。……どうやら先頭の群れが接触する模様。早速映像を観てみましょうか!
「――っ!」
「「「「GOBGOBGOB!!」」」」
森中では不自然な傾斜の獣道を全速力で下り、狭まった道の先は地層が丸見えの崖に覆われた行き止まり。その中心に追いかけていた人影がいるのを見て醜悪に口元を歪ませるゴブリンたち。ですが、追い詰めた!と笑う彼らの表情はすぐに変わりました。
「いや~、姫さんの匂いは効果覿面じゃねぇの! こんなに簡単に釣れるとはな!!」
「走り方、いつもの、まま、だったのに、ね。……まぁ、そこまで、みてない、かし、ら?」
「うぅ……なんかフクザツな気持ち……」
しっかし暑いなコレ!と言いながら勢いよく
「おーおー、見事に普通のヤツばっかだな。1匹くらいデカブツが残ると思ってたンだが」
「それだけ間引きが上手くいったということだろう。そら、お代わりが来る前に片付けるぞ!」
「あいよ。……大物が居ないんなら、あいつ等にゃ剣と盾の練習台になってもらうか」
愛用のだんびらを地面に突き立て、
「さぁさぁ、こっちですよぉ?」
「「「「GOBGOBGOB!!」」」」
緑生い茂る森の中で一際目立つ白い長耳を左右に揺らし、ぴょーんぴょーんと飛び跳ねながらゴブリンたちを挑発する白兎猟兵ちゃん。
やがて彼女が飛び込んでいったのは地面にぽっかりと口を開けた洞窟の中。あからさまに怪しい場所に流石のゴブリンたちも入り口で一旦動きを止めましたが……。
「GOB……?」
「「「「――GOBGOBGOB!!」」」」
洞窟内から漂ってきた極上の雌の匂いに理性を無くし、我先にと洞窟へ飛び込んでいくゴブリンたち。3匹がやっと並べそうなほど細い洞窟内、足元が不自然な石造りに変化していることなど気にも留めずハナを奪った先頭集団が真っすぐな通路に差し掛かったその瞬間……。
「「「GOB!?」」」
≪
「「「GO、GOB……」」」
忌々しくも先を奪っていった連中が串刺しになり、即死しきれなかった者たちが悲痛な呻き声を上げる光景。しかしそれだけでは終わりません。太い根が蠕動を始めると、死体、まだ死んでいないものの区別なくその身体が干からびていくのが見て取れます。体中の血液を吸い尽くされミイラのようになった死体の森の向こうでは、これ見よがしに≪
「「「「GOBGOBGOB!!」」」」
殺してやる、あるいは犯し尽くしてやる、だいたいそんな意味であろう声を上げながら再び追跡を始める後続集団。先頭集団の無残な死に方を見て多少は冷静になったのか、周囲の様子を窺いながら洞窟の奥深くへと進んでいきます。長いこと走らされ、肉体的精神的にも披露した彼らの良く着いた先。そこには、切り立った石壁に囲まれた20m四方ほどの空間が広がっていました。
部屋の中心には乱雑に置かれた何処か見覚えのある衣服の数々。ゴブリンたちを狂わせた芳香はそこから漂っています。争うように服を奪い合うゴブリンたち。かぐわしき衣類の山に夢中な彼らの耳には、頭上の岩陰から響く≪
やがて一匹また一匹とゴブリンは崩れ落ち、全てのゴブリンが
ゴブリンたちが掴む衣服に血が付かぬよう、だらしなく眠りこける無防備な連中を丈夫な紐で絞殺していく3人。念のために離れた場所で少女剣士ちゃんが全員の頭と胴体を切り離したところで鏖殺は完了、やり遂げた表情をしていた3人でしたが、やがて堪え切れずに一斉に吹き出しました。
「いやぁ、妹さまから洗濯前の服を渡された時はすわ何事かと思いましたけど、『こうかはばつぐんだ!』でしたねぇ!」
「脱ぎ散らかしていた本人は真っ赤な顔になってましたけど、自業自得ですよねぇ……」
そう! 3人の勝利の鍵となったのは、床に落ちていたものを吸血鬼君主ちゃんがインベントリーにしまい、そのまま遊びに来ちゃったことで洗濯に出していなかった妖精弓手ちゃんの使用済み衣類でした!! いくら閉鎖空間とはいえ、風の精霊が起こした風で洞窟の入り口までその芳香を届かせるとは……
「――それにしてもほんと良い匂いですよねぇ。ぼかぁ洗濯のたびに顔を埋めたくなっちゃって……あ」
あ、次のウェーブに備えて服を重ねていた白兎猟兵ちゃんの手からホットパンツが落ちちゃいました。あんぐりと口を開けた彼女の視線の先には、グルグルお目目で1枚のシャツに顔を擦り付ける
「はふぅ……林檎にも似た鮮烈な香りと、甘いミルクの匂いのマリアージュ……」
「あ、ヤバ。なんか変な気分になってきちゃった……」
うわぁ……シャツの前後を挟んで顔を寄せあい、恍惚の表情でモジモジし始めた
さて、他に動きがありそうなところは……お! 現場の
「イヤァァァァァ!? だぁれぇかぁたぁすぅけぇてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
……えっと、その。あれ、演技なんですよね? なんか迫真過ぎる気がするんですけど???
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
今年初の灯油を買いに行くので失踪します。
久しぶりにオンセが出来そうでwktkが止まりません。インチキマカロニウエスタンはまかせろー! ……あ、PLではなくGMです。
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お読みいただきありがとうございました。