ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
職場環境が激変していたので初投稿です。
前回、『
額に貼り付く前髪もそのまま、自身に満ちた笑みで言い放つ
良く鍛えられた肉体は瑞々しい生命力に溢れており、同じ自然が生み出した芸術である妖精弓手ちゃんをはじめとする
「やりました! おれ、黒色槍騎兵隊の入隊試験に受かりました!!」
「私もスカウトされました!」
息を切らせ、汗まみれの顔で誇らしげに笑う少年少女。夢への第一歩を踏み出した子たちがいる一方、結果を出せなかった子もいるわけでして……。
「すみません、『まだお前では力不足だ』って言われちゃいました……」
「グスっ、スタートで出遅れちゃって……」
堪え切れぬ悔しさで俯き、涙を流す勝利を掴めなかった子たち。勝者と敗者、どちらも集まってくるあたり彼女が如何に慕われているかが伺えますね。明暗分かれた顔ぶれを前に、『
「みんな、まずはお疲れ様!」
一息に放たれた力強い声。聴衆を引き込む威厳と少女特有の可憐さを併せ持つそれは天性の
「上手く結果を残せた子はおめでとう! でもこれは
「そして、残念な結果になった子たち。負けたことは悔しいかもしれないけど、必要以上に落ち込んじゃダメよ。その悔しさを力に変えて、次に備えなさい!」
激励の言葉に顔を上げる夢叶わなかった
「――大丈夫、あなたたちなら出来るわ。だって、みんながとっても頑張っているのを私はずっと見てきたもの! それとも、この『
「もちろんです! ぜったい諦めたりしません!!」
「次の
「おれたちだって! 此処が
「夢を掴み取るまで、走り続けますッ!」
次々に叫ばれる決意の表れに笑みを深める
「さぁ、皆を信じる私はーっ!?」
「
「みんなが憧れる一流の
「我らが『
「「「「キーング! キーング!! キーング!!!」」」」
「……あの子、ただの兵士にするのは勿体無くない???」
「お兄様とはちょっと違いますが、あれもまた『王の器』というものなのでしょうね」
会場中に響き渡るキングコールに目を丸くする妖精弓手ちゃん。いつのまにやら
「そういえば、なんで『
「
おお、隊員に
「御免なさいね、待たせてしまって。落ち込んでた子たちもこれで大丈夫でしょう」
>「みんなえがおになってたね!」
>「おうさまはすごいね!!」
「ええ、そうよ! 思い悩む子たちを導いてこその『
「――で、あれば。お前もまた『王』に導かれるべきだ、若き
「――つまり、この私に冒険者の真似事をしてみろってこと?」
「そうだ。……ハッキリと言わせてもらうが、
「……
猪武人さんの言葉に長耳を後ろに絞り、無意識のうちに爪先で地面を削る
「いや、そうではない。お前を一流に出来ないのは俺たちの力不足が原因だ。――だからこそ、卿らに彼女を任せたいのだ。……頼む」
鬣のような剛毛に覆われた頭を下げた先は、ダブル吸血鬼ちゃんを始めとする冒険者
「さて。シルマリル、ヘルルイン。困っている女の子が目の前にいるけど……どうしたい?」
ダブル吸血鬼ちゃんの肩に手を置き、悪戯っ子のように笑う妖精弓手ちゃん。2人の返事はもちろん……。
>「わかった! ぼくたちにまかせて!!」
>「ぜんりょくでおてつだいするね! いっしょにがんばろう!!」
矢よりも速く飛び出し、左右から
「――ふふ、いいわ! あなたたちに『
ダブル吸血鬼ちゃんを左右に抱え、高らかに宣言する
「……そういえば、さっき『王』に導かれるべきだって言ってたわよね。知らなかったわ、私と陛下以外にもこの国に『
>「そうだね~」
>「ぼくたちもみたことないかなぁ。……みんなはあったことあるの?」
……え?
「えっと、お姉様?」
「さすがに冗談ですよね?」
2人に視線を向けられ、頬を引き攣らせる王妹殿下1号2号。妖精弓手ちゃんと半森人夫人さんは頭を抱え、少女剣士ちゃんと鷲頭様は我慢出来ずに笑い転げています。緊迫した空気の中、隊員に背中を押された猪武人さんがみんなを代表してダブル吸血鬼ちゃんに真実を告げます……。
「――『不死王』を名乗る
>「「えへへ……そうなんだー」」
「ふぅん、あなたたち2人が
またしても何も知らないダブル吸血鬼ちゃん(1X)。知らないのは2人だけなんだよなぁ……。
2人のぽわぽわっぷりに一同が言葉を失うなか、
あの後なんとか落ち着きを取り戻した
≪転移≫の鏡で酔うことも無く、牧場へとやってきた
「あ、パパとママかえってきたー!」
「しらないおねえちゃんがいっしょだー!!」
「みたことないおみみとしっぽだー!!!」
「え、ちょっ、うにゃあぁぁぁぁぁぁ!?」
……ちょうど外で遊んでいた子どもたちと鉢合わせ。ウサ耳でもエルフ耳でもない長耳を見たみんなは大興奮、我先にと彼女に群がりあっというまに芝と砂だらけになっちゃいました。慌てて割って入ろうとしたダブル吸血鬼ちゃんも子どもたちのパワーには勝てず押し倒され、一緒くたにドロドロになってますねぇ。
「こーら! お客様に失礼しちゃダメでしょ。ちゃんとおねえちゃんに『ごめんなさい』して?」
「「「「「ごめんなさーい」」」」」
「え、ええ! 『
試験会場から直で来たうえにちびっこのタックルをもろに受け、泥化粧の似合う
「――怪我の治療で湯に浸かることはあっても、こうやって身を浄めるために入るのは初めてね……」
「ふふ、気持ち良いでしょ? まぁ私も最初はビックリしたんだけどねぇ」
例によって洗いたがりな妖精弓手ちゃんの手で全身余すところなく綺麗にされ、赤くなった顔で浴槽へと身を沈める
>「つーかまーえた!」
>「えい、あわあわー!」
「「きゃー♪」」
洗い場では大きな木桶に『あわあわ』を準備したダブル吸血鬼ちゃんが、子どもたちを1人ずつ捕まえて泡塗れにしています。
パパ大好きな叢雲次女ちゃんはパパに対して身体を用いた全身洗いを要求、吸血鬼侍ちゃんが泡だらけの叢雲次女ちゃんを抱きしめ、四肢やぺったんこな胸で全身を洗ってあげています。全身泡塗れになった子たちは少女剣士ちゃんが頭から湯をかけて『あわあわ』を落とし、浴槽の縁で待機していた王妹殿下1号2号にパスしてますね。
「えぅ……あし、つかない……」
「大丈夫、私と一緒に入りましょうね」
女神官ちゃんにしがみついているのは白兎四女ちゃん。冬の間は全身を覆っていたふわもこは夏毛に変わり、とうとう毛並みが判明しました。ママである白兎猟兵ちゃんと同じで、長耳と尻尾だけが獣の相を残しています。……
「驚いたでしょ? こーんなに私たちの
「そうね……私たちの場合、より良い血を残すために近しい者同士で結ばれることが多いのだけど。……まさか種族の違う、それもアンデッドと子を為すなんてね」
妖精弓手ちゃんから聞いたダブル吸血鬼ちゃん
「でも、先代の長である私の母は
おっと、考え込んでいた
「おねえちゃん、パパと、それからあっちのおねえちゃんとおんなじ、おひさまのにおいがする。……このにおい、すき♪」
たわわに顔を埋めながら三女ちゃんが示したのは、吸血鬼君主ちゃんと神官銃士ちゃん。……つまり、
「これは、父の形見なの。王都の冒険者ギルドに問い合わせても判らないほど等級が低かったらしい父の、唯一の手掛かりなのよ」
ふーむ、猪武人さんは『父親は冒険者』って言ってましたけど、そんなに有名な人じゃなかったんですかね? どうやら冒険者登録票が無いうえに名前も平凡だったため、該当する人物が多過ぎて特定出来なかったみたいです。
「私が物心ついた時、母は既に亡くなっていたわ。父も私が産まれる前に……。生前母は友人に『混沌の軍勢との戦いの最中、危ういところを助けてもらったのがあの人との出逢いなの』って話してたみたいだけど、本当は……私は、愛する2人の間に産まれた生命じゃなかったのかもって……」
聖印を胸に掻き抱きながら滔々と語る
「――よし! じゃあ探してみましょ、あなたのお父さんを知る人を!!」
「……え?」
勢いよく湯から立ち上がり、宝石のような肢体を惜しげも無く晒しながら言い放つ妖精弓手ちゃん。色々見えちゃいけないところまで見せちゃってる彼女から目を逸らしながら、
「そんな、軍や冒険者ギルドでも判らなかったのよ。それに父が冒険者だったのは20年近く前の話、それを知っている人なんて……」
出来る限りの手は既に打ったのでしょう。否定の言葉を紡ぐ彼女。しかしそれをよしとしない者こそが……。
>「――おもいなやむこをみちびいてこそのキングッ!」
>「キングはけっしてあきらめたりしない!!」
>「「……それとも、このキングのことばはしんじられない?」」
「あ、あなたたち……っ」
――そう、『
「――というワケで、この子のお父さんのこと、お父さんを知っている人をみんなで探しまーす!」
「はぁ……また勝手にそんなコト決めて……」
お風呂から上がり、泊りの人以外が揃ったおゆはんの席でそうのたまう妖精弓手ちゃんに対し、呆れた様子で額に手を当てる女魔法使いちゃん。……口ではそう言ってますが、その口の端が緩んでいるのがバレバレですねぇ。
「でもさ、ギルドに記録が残ってないんじゃ探すの難しくない?」
「冒険者の活動期間は然程長くはない、それが
妖精弓手ちゃんが感情で突っ走っていると判断し、冷静に指摘する妖術師さんと闇人女医さん。2人の指摘はもっともです。短期間で驚くほどの成長を遂げる反面、能力の低下が早いのも
「そうね、『記録』は当てにならないと思う。だから、本命は『記憶』よ」
「『記憶』……当時を知る冒険者を探すということでしょうか?」
「うん。冒険者もそうだけど、それ以外にも繋がりは残ってると思うの。そうね……例えば、私たちみたいな
なるほど! 冒険として記録されていなくても、何らかの活躍をしていればそれは誰かの記憶に残っているかもしれません。神話の時代から世界を見続けてきた
「となると、話を聞く相手はまずベテランの冒険者、それに各種族の名士たちでしょうか……」
「太陽神の信徒ということでしたら、神殿長様も何かご存知かもしれませんわ!」
「あとは……あ! 旦那さまのお友達の太陽万歳な方とかもどうでしょうか!!」
「白金等級の皆さんも何かご存知かもしれませんね!」
次々に出てくる調査対象の数に目を丸くする
「みなさん……ありがとう……っ!!」
「いいのいいの! 私たちが好きでやるんだもの、だから頭を上げてちょうだい?」
明るく笑う妖精弓手ちゃんに促がされても、なかなか頭を上げようとしない
>「む~……おうさまらしくない!」
>「もっとカッコよく、しけんかいじょうのときみたいなのがいい!!」
「……ふふ! ええ、そうね。それじゃあ私らしく……!」
左右にダブル吸血鬼ちゃんをぶら下げ、大きく胸を張る
「――いいわ、あなたたちにこの『
「え、なにあの可愛い生命体? 滅茶苦茶に撫でくり回したいんだけど???」
「すごいですよね、みんなに慕われるのが良く判ります」
「あぁ、我が主に気に入られる理由が魂で理解出来たよ……!」
……うん、
「それじゃあ、明日からみんなで手分けして……」
「いや、それは許可出来ない」
……おっと、妖精弓手ちゃんの音頭に割り込むように手を挙げたのは闇人女医さんですね。膨らんだおなかをニットワンピースに包み、その上から白衣を着たセクシーな服装です。ヒラヒラと動かしている片手にはおゆはん前に
「無茶な
ちょいちょいと
「さぁどうする? 休息期間をちゃんと守るか、それとも
「わわわわ判ったわ! ちゃんと休む!! それにそういうのはホラ、愛し合う者同士でするものでしょう!?」
あっ(察し)。
……
闇人女医さんとの話し合いの結果、まず一ヶ月間はしっかりとご飯を食べ、よく眠り、子どもたちと遊ぶことに。その後は畑仕事などと並行して軽い負荷から開始するそうです。
「まぁ気長にいきましょ? 私の探してる相手もいつ現れるか判らないし、みんなそれぞれ依頼や教官の仕事もあるし」
>「まずはリフレッシュしてから!」
>「みんなのつくるごはんはおいしいから、ふとりすぎちゅういだよ!」
「まさか! この『
――半月後、借りていた部屋着からお腹がはみ出したため、闇人女医さんに土下座して
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
今後の働き方について考えるので失踪します。
評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。モチベーションの低下が酷く更新に時間がかかってしまいました。やる気アップに繋がりますので、感想や評価を是非お願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。