ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
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拙作をお読みいただきありがとうございます。
前回、ストームを稼いで
吸血鬼侍ちゃんが呪文を多重詠唱し、最後に
大雑把に言ってしまうと、この
通常、
波が引くように影が吸血鬼侍ちゃんへと収束し、幸運にも触手から逃れることができたゴブリンの軍勢が吸血鬼侍ちゃんを見上げています。
このまま
金貨の報酬は低い等級の冒険者には貴重ですし、集団で安全を確保しながら実戦経験を積める機会を潰すのは、彼らの今後の生存率にも影響してしまいますので。前線でヒャッハーしている分身ちゃんには奇跡による治療に回ってもらい、吸血鬼侍ちゃんは押し込まれそうな防衛ラインの火消しに向かいましょうか。
「なかなか派手にやるじゃないちっこいの! でも小物しか残ってないから狙い難いんだけど!」
飛行して陣地に向かう途中
とりあえず簡易櫓まで戻ってきました。さて状況は……なかなか理想的に推移しています! 破城槌として運用される予定だった大型種を先んじて減らしたために、防護壁を突破する打撃力が足りてません。突出し過ぎた
雑兵たちも怖気づいて前進速度が落ち、妖精弓手ちゃんをはじめとする味方射撃部隊によって壁に取り付く前にその数を減らしていきます。お、足が止まりました。そろそろ前線が崩れるかな?
「「「GOOOOOOOOOOOOOOORRRRRB!!」」」
「GOB!?」
あ!生き残っていた三匹の
単純な戦闘能力でいえば
重戦士さんと槍ニキに
たおせたらごほうびだね!
……≪
「最後の一匹のところ、私たちも同行したいんだけど、いいよね?」
森人狩人さんと女魔法使いちゃん? なんで此処に? さっきまで防護壁のところで稼いでなかった?
「消耗品の補充と休息でちょっと下がってたのよ。で、戻ってくる途中で今の話が耳に入ったってわけ」
いや、なんでいるのかはわかったけど、2人が
「いつまでもアンタにおんぶにだっこの状態じゃカッコつかないじゃない。ちょっとは見栄を張らせなさいよ」
「それともご主人様にとって、私たちは愛でるだけの愛玩動物で、都合の良い血袋でしかないのかな?」
お、2人の何時にない詰め寄りっぷりに吸血鬼侍ちゃんたじたじです。そういうことならお願いしちゃいますか。あ、一応保険のために分身ちゃんを呼び戻してペアを作りましょう。怪我人が出る前に現場に到着するために、本体が女魔法使いちゃんを、分身ちゃんが森人狩人さんをお姫様抱っこして飛んで行くのが早いですね。しっかり掴まっててねー。
「そんな小さいナリで重くないの? まぁ重くても口に出したらお仕置きだけど」
最近また成長してえっちなからだになった
雑兵ゴブリンと盛りあっている一般冒険者の頭上を飛び越え、
おやぁ? この
では、とびきりの雌を自分のモノにしようと
まずは飛行してきたときのペアごとに別れて挟撃の体勢に移ります。前後に細かくステップを刻んで攻撃を誘い、空振った腕に
雌の匂いに釣られて
「きゃっ……!?」
「義妹くん!?」
あ、女魔法使いちゃんがゴブリンの死体に足をとられて転倒しちゃいました。好機と見たのか、
女魔法使いちゃん、回避は……駄目みたいですね。それじゃ突き飛ばしてどーん!
ぐちゃり
「痛ッ、ちょっと大丈夫……!?」
グレクラが振り下ろされた場所は陥没し、周囲に血が飛び散ってます。
そんな姿を眺める森人狩人さんは……え、巫山戯てないで早く起きろ? しょうがないにゃあ。
あ、そぉーれ!
「GOORB!?!?!?」
半ば埋まっていたグレクラがみしりと持ち上がり、地面との隙間から小柄な人影が姿を現しました! まぁ吸血鬼侍ちゃんですね。
一緒に地面とキスした仲であるゴブリンの死体から出た血に塗れて全身が赤黒く染まってますが、吸血鬼侍ちゃんがダメージを受けた様子はありません。あっちで痙攣している
あーあーゴブリンの血が顔にべったり付いちゃってます。舌で器用に舐めとっている吸血鬼侍ちゃんも余程不味いのか、ぷんすこ顰めっ面です。ありゃ、prprしたぐらいじゃ刺激が足りないのか、まーだ時間かかりそうですかねー?
よーし、なかなか起きないお姫様にかます伝統の一発だ! やれぃ吸血鬼侍ちゃん!!
「んむぅ!? んーんーんぅー!? ……ん、んむぅぅ、ん、ぷぁ」
これ絶対入ってるよね(舌が)な濃厚接触でやっとお目覚めの女魔法使いちゃん。潰されたんじゃなかったのかって? ピンピンしてるよ? いや心配かけさせるなって言われても、森人狩人さんは最初から気付いてたみたいだし……。ねぇそこで分身ちゃんを愛で続けてる森人狩人さん?
「まあね。こうやって
それに?
「
……おおう、そこまでわかりますか。まさか殆ど全部お見通しとは。
ひとつだけ訂正があるとすれば、吸血鬼侍ちゃん、満腹じゃなくて腹八分目ってとこかナー?
森人狩人さんの指摘通り、今の吸血鬼侍ちゃんは普段の腹ぺこ状態とは性能がダンチです!
人並みどころか見た目通りでしかなかった膂力が、本来吸血鬼が持つレベル、しかも
圃人の外見でありながら巨人と手四つしても勝つ圧倒的な《力》。吸血鬼とは
女魔法使いちゃんを起こしている間に
帽子や口元を覆う襟巻を吸血鬼侍ちゃん2人に預けながら、女魔法使いちゃんと森人狩人さんが前に出ます。馬鹿にされたと思ったのか、或いはこの雌2匹のほうが弱いと判断したのか目に光が戻っています。
2人の美貌と肢体に興奮したのか、吸血鬼侍ちゃんと対峙していた時には見る影もないほど縮こまっていたモノも、再び存在を主張し始めましたね!ロリコンじゃないだけだって?そうねぇ……。
震える足で立ち上がり、2人を自らの孕み袋にしようと突進してきました。もしかしたら人質にしてここから逃げることを考えているのかもしれません。
強欲さが溢れる突進に対し2人は冷静に動きます。女魔法使いちゃんは後ろに下がりつつ爆発金槌を≪点火≫。森人狩人さんは掴みかかってきた手を
自重を支えられず仰向けに倒れ込んだ
「君個人に恨みはないけど、それはそれとしてゴブリンは須らく死ぬべきだと思うんだ」
ぐちゅり
「GOOOOOOOOOOORB!?!?」
ヒエッ……。
振り下ろした
「アンタはゴブリンの中では英雄だったのかもしれないけど、私たちにとってはただのゴブリンと同じ、金貨1枚分の価値しかないのよ」
ドグシャッ
口から泡を吹きながら痙攣している
もうそろそろ夜明けでしょうか、血と臓物の臭いが充満する闇の世界が薄っすらと明るくなってきました。おや、なんか同志耳長ちっこいのが森のほうを指差してます。どうやらゴブスレさんと女神官ちゃんが帰ってきたみたいですね! 女神官ちゃんの顔色から察するに(ゴブスレさんの顔色? わからないです><)、
……あれ、ゴブスレさん手を三角巾で吊ってませんよ? よっぽど上手く立ち回れたんでしょうか。まぁ怪我なんてしないほうが良いに決まってます! 詳しいことは後の祝勝会で聞けばいいよね!
あら、全部終わって気が抜けたのか、2人とも干し草の上に座り込んじゃってますね。お疲れ様2人とも。怪我とかしてない? 吸血鬼侍ちゃんはどうなのって? 一時HPが最大HPの5倍あるくらい元気だよ?
森人狩人さんはスッキリした? まだまだ
女魔法使いちゃんはどう? 学院から離れてやってることが
あ、お日様が出てきましたよ! せっかくだから2人もアレやろうアレ! そうそうしゃがんだ状態から一気に背伸びして、胸を逸らしつつ両手はYの字にね! あ、分身ちゃん消えないでもうちょっと我慢して! 4人でできることなんて滅多にないんだから! じゃあせーのーでっ
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
挿絵の諦めがつくまで失踪します。