ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

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 急に肌寒くなってきたので初投稿です。




セッションその18-6

 

 前回、吟遊詩人さんが再教育センター送りになりかけたところから再開です。

 

 遺跡内のゴブリンを一掃し、『常闇ノ皇』出現に備える吸血鬼君主ちゃんたち。祭壇のある広間には強大な魔力の鼓動が響き渡り、空間が軋みを上げ悍ましき魔神降臨が迫っていることを示しています。

 

 

「そろそろか……君たち、準備は大丈夫か?」

 

 

 吸血鬼君主ちゃん、太陽戦士さんとともに祭壇の中心を囲む位置に立つ蟲人英雄さんが、振り返りながら問う先には三人の乙女の凛々しい立ち姿。小柄な若草知恵者ちゃんの左右に神官銃士ちゃんと光背王(キング)ちゃんが並び、床面に突き立てた螺旋の剣の柄に全員の手を合わせています。

 

 

「はい、問題はございません」

 

「準備オーケーですわ!」

 

「あとは、魔神の出現に合わせて……ッ」

 

 

 適度な緊張はあれど、彼女たちの顔には不安の色は見えません。フンスと胸を張る三人を微笑ましそうに見ていた前衛たちですが、ビキリ……と空間に亀裂が入ったのを確認し、それぞれの得物を構えます。

 

 

「じかんぴったり!」

 

「ウム、託宣(ハンドアウト)通りであるな!」

 

 

 おお、太陽神さんがみんなに送っていた集合時間は間違っていなかったみたいですね! 遺跡の内部にいる吸血鬼君主ちゃんたちには見えませんが、現在王国を中心とした地域では皆既日食が始まっています。

 

 予め布告を出していたおかげで王国内での混乱は起きていませんが、混沌、あるいは外なる神から神託を受けた混沌の神官たちによって日食が来ることは混沌の勢力にも伝わっているため、最近の劣勢を覆すべく乾坤一擲の攻勢に。『常闇ノ皇』とその配下である魔神たちも戦力として当てにしているのか、この一戦で王国を攻め落とさんと魔神将と思しき異形が直卒を率いて進軍しているのが盤外(こちら)から見えています。

 

 

 中指を立てている太陽神さんを嘲笑うかのように、その姿を隠していく『黒き月』。光さえ歪める超重力の(ゲート)が空を穿つ穴となった瞬間……!

 

 

「でたな、『常闇ノ皇(プリンスオブダークネス)』!!」

 

 

 ――四方世界を永劫の闇に包まんとする恐るべき魔神が、星辰の彼方より顕現しました。

 

 

 罅割れた空間を押し退け、ひり出されるように現れたのは漆黒の球体。表面に刻まれた紋様は見る者の精神を狂わせるように赤く明滅し、その内から染み出た魔力が徐々に空間を己の領域に塗り潰さんと浸食していきます。自らの存在を四方世界に生きる全ての存在に知らしめるよう、産声と呼ぶには余りにも悍ましい咆哮を上げようとしたその瞬間……!

 

 

「「「――太陽あれ(Long may the sun shine)!!!」」」

 

 

 ――光背王(キング)ちゃんたちが持つ螺旋の剣を中心に発生した白い霧が、先んじて『常闇ノ皇』を異界へと引きずり込んでいきます!!

 

 

 

 

 

「DEMOOOOOON!?!?」

 

「「「「「GOBGOBGOB!?」」」」」

 

 

 『常闇ノ皇』が四方世界から切り離されたことで日食は中断し、闇に乗じて攻めようとしていた混沌の軍勢は浮足立つばかり。太陽神官たちの策が成功したことを察した王国軍の士気はいや増し、拠点に籠って防衛に徹していた将兵が一斉に反攻に向けた準備を始めていますね。

 

 

『は? まだとうじょうしーんなんだが!?』

 

 

 己の展開しようとしていた異界を塗り潰され、困惑ともとれる唸りを上げる『常闇ノ皇』。完全に白い霧へと取り込まれる前に複数の魔力塊を生み出し、遺跡の天井を突き破って外界へと放ちました。陽光に焼かれながらも飛翔する魔力塊はその姿を変えつつ『常闇ノ皇』の信徒を目印に降臨。土煙の晴れた地に立っているのは……。

 

 

「DORARARA!!」

 

『かったな、ふろはいってくる』

 

『よばれてとびでて……』

 

『じゃじゃじゃじゃーん!』

 

「VIRUUUUS!!」

 

 

 八つ首の大悪竜、赤備えに二刀の牛頭、機械仕掛けの双子梟、そして全身から緑色の瘴気を放つ大鎧。かつてダブル吸血鬼ちゃんたちが倒した魔神たちが、再び姿を現しました!

 

 

 

 

 

『ムービーにわりこむとか……』

 

『ゆるされないんだよなぁ!』

 

「むふー、おこってるおこってる!」

 

「これで魔神が無限湧きする心配は無くなりましたわね、お姉様!!」

 

 

 魔神の種を放出したところで完全に異界に取り込まれた『常闇ノ皇』。四方世界への侵入を邪魔されたことに怒りを感じているのか、ブルブルと震えながら吸血鬼君主ちゃんたちへプレッシャーを放っています。以前ダブル吸血鬼ちゃんによって創り上げられた異界は二人の特性を反映した不死の闘技場。ですが、今回鍵となったのは敬虔なる太陽神さんの信徒、つまり……。

 

 

『うぉおおおおあっちぃいいいい!?!?』

 

 

 雲ひとつない蒼天に燦然と輝く(ドヤ顔ダブルピースな)太陽神さん。太陽神さんの信徒である吸血鬼君主ちゃんたちにとって最も有利となる戦場です!!

 

 

「よし、手筈通り削っていくぞ!」

 

「前回と同様、ヤツは形態変化を繰り返すだろう。力は温存するのだ!」

 

「了解ですわ!!」

 

 

 見上げるほどに巨大な魔神に対し、臆することなく立ち向かう前衛たち。飛蚊を潰すかのように転がり、あるいは腕部を展開して振るう『常闇ノ皇』の攻撃を躱しつつ攻撃を重ねていきます。周囲に纏わりつく前衛に焦れた魔神が両腕を展開、変形させ、回転鋸のような刃を振りかざしたところで……。

 

 

「踏み込みが足りないわよ!!」

 

 

 踏みしめた大地が割れるほどの前ステップで懐に潜り込んだ光背王(キング)ちゃんの旋棍(トンファー)一閃! その細身からは想像出来ない程の筋力の乗った掬い上げるような一撃は巨大な球体を見事にカチ上げ、地響きとともに地面へと沈めました!! 度重なる衝撃で行動不能(スタッガー)状態となった魔神に対し、容赦ない追撃が叩き込まれます。

 

 

「師匠直伝、『閃光脚(フラッシュキィィィィィック)』ッ!!」

 

 

 空高く跳躍し、後光を背負って急降下する神官銃士ちゃん。はためく法衣から惜しげもなく太股を晒しながらもそれ以上は見せない高等な謎の光を伴って繰り出されるのは、まだ黒一色(BLACK)だった頃の蟲人英雄さんが得意としていた必殺技です! 祈りのパワーを込めた飛び蹴りは、見えそうで見えない絶対領域を見上げる身動きの出来ない魔神にジャストミート! 吹き飛ばされた『常闇ノ皇』は金髪の陛下が良く見せてくれる岩盤浴を披露し、小刻みに震えています。

 

 

「おーらいおーらい……わぷっ」

 

「あん♪ お姉様ったらもう……」

 

「ふふ、こちら補給用の竜血(スタドリ)でございます」

 

 

 おや、蹴りの反動でとんぼ返りをしていた神官銃士ちゃんのナイスなおしりを吸血鬼君主ちゃんが顔面キャッチ。そのままtoloveる的にもつれ合っちゃってますね。吸血鬼君主ちゃんの顔面に乗った体勢のまま若草知恵者ちゃんの差し出すドリンクを一気飲みする神官銃士ちゃんの姿に「不潔よー!?」という光背王(キング)ちゃんの叫びが虚しく響いています。

 

 

『ひとをほうちしてイチャコラしやがって……!』

 

 

 お、岩盤浴をしていた『常闇ノ皇』が動き始めました! 表面に亀裂が走ったと思えば、新たな形態へと変形するみたいです。ふむ……まーだ時間掛かるみたいですので、ちょっと映像を外に切り替えてみましょうか! 無貌の神(N子)さん、お願いしまーす!

 

 


 

 

「敵、超大型魔神複数出現!」

 

「魔神将と思しき指揮個体も確認されています!!」

 

 

 慌しく伝令が行き交う王国軍の本陣。暗黒に包まれた空が明るさを取り戻したことで反撃に出ようとしていた矢先に舞い込んだ魔神出現の報に腰を浮かせかける将軍たち。彼らを抑えたのは金髪の陛下の言葉です。

 

 

「なに、まだ慌てるような状況ではない。――計画に基づき、彼らに出撃の要請を」

 

「承知いたしました」

 

 

 恭しく頭を下げる義眼の宰相。顔を上げた彼が目配せするのは、やっとこさ砂漠の国のデスマーチから解放された半森人局長さんと銀髪犬娘さんです。陛下の傍らにいた銀髪侍女さんと三人連れ立って本陣を後にするのを綺羅星の如き将軍たちが見送っていますね。

 

 

「……うむ、いや、しかし、何とも歯痒いものですね。民を護るべき軍人が彼らを頼るというのは……」

 

「――当代の勇者殿然り、金等級以上の冒険者というものは王国……否、秩序の勢力にとっての鬼札(ジョーカー)。機を読み違えては文字通り無役だが、使い時を誤らなければ比類なき切り札(トランプ)となるだろう」

 

 

 悔しさと無念さの入り混じった複雑な感情を吐露する疾風狼人さんをフォローしているのは王国軍の秩序維持と国内の治安活動を統括している憲兵総監さんですね! 『赤い手』の騒動の際に現れた兄弟魔神を追い詰めたり、二重魔神(ドッペルゲンガー)から神官銃士ちゃんこと王妹殿下1号を護ったりと実況には映っていないところで大活躍しているナイスガイです。

 

 

「では、金等級である【辺境三勇士】とともに【辺境最悪】の一党(パーティ)にも参戦を要請したのは……」

 

 

 二人に続いて呟くのは牧場での治療の後、現場に復帰した竜騎将軍さん。理解の色を浮かばせた彼の顔を見た金髪の陛下が悪戯が成功した子どものような顔となり、その隣の赤毛の枢機卿がまったく……という顔をしていますね。

 

 

「うむ! ここらでダメ押しの功績を稼がせ、金等級に上げてしまおうと思ってな。貴族にして金等級の冒険者ともなれば、我が妹たちの相手に不足なし、小五月蠅い貴族共も口を噤むであろう」

 

 

 実力と人格に問題無し、後は箔付けだけよとのたまい呵々と笑う陛下を見て苦笑する将軍たち。まぁダブル吸血鬼ちゃんたちの有用性はこれまでも散々アピールしてますし、みんな好印象を抱いてくれてますが……王妹殿下1号2号に対してダダ甘ですよねぇ陛下。

 

 

「実際、上位魔神や魔神将に兵を当てるわけにもいかん。卿らの言う通り、軍には軍の、冒険者には冒険者の役割があるというものだ。だからこそ……」

 

 

 

 

 

「あの愛らしき義妹とその眷属を、この国に必要不可欠なものとして周知せねばならんのだよ」

 

 


 

 

「へぷちっ」

 

「あら、夏風邪? それとも誰かが噂でもしてたのかしら」

 

 

 

 上空で戦場の様子を窺う大小ふたつの人影。可愛らしいくしゃみをする吸血鬼侍ちゃん鼻に女魔法使いちゃんがハンカチをあてがってますね。

 

 太陽神さんが顔を出し、秩序の勢力が反撃に出ようとしたタイミングでの再生魔神到来。援軍の登場で混沌側が勢いを取り戻そうとしていますが、それを挫くように戦線の両翼から強大な魔力が発生しました! 畏敬の念を抱く兵士たちの間から進み出て、津波のように押し寄せる混沌の軍勢に対し臆することなく武器を構えるのはもちろん……。

 

 

「ここは、通しませんわ!」

 

 

 秩序の守護者(ガーディアン)であり、将兵からの人気急上昇中な栄纏神さんの信徒である令嬢剣士さんと……。

 

 

小鬼(ゴブリン)は皆殺しだ』……フフ、あんまり似てないかな?」

 

 

 ――瞳を紅く輝かせ、鮫のような笑みを浮かべた叢雲狩人さんです! ふたりの相棒がその力を解放し、軍勢を消滅させていく様はまさにMAP兵器。戦場での情報伝達が未熟なため密集隊形を取らざるを得ない混沌の軍勢に対しての効果は抜群ですね!

 

 

「すごーい! みんなまんなかにあつまってるね!!」

 

「相変わらずえげつないわねぇ……ま、味方の損害も抑えられるし丁度良いでしょ」

 

 

 両翼端からの圧によって中央に押し込められつつある混沌の軍勢。集団の密度が上がったことでその速度は鈍化し後退もままならないみたいですね。進退窮まった状況を打破すべく再生魔神を切先として正面突破を試みようとしていますが、恐るべき魔神を迎え撃つ準備は既に整っています。

 

 

「竜退治って、とっても冒険者よねぇ! 小鬼(オルク)退治とは大違い!!」

 

「そうか。……アレは外套(マント)の素材になるだろうか」

 

「そういやお前、砂漠で借り物を駄目にしてたか。あの時は多対一だったが、あんだけ首がありゃ多人数で()っても文句は出ねぇだろ」

 

「んじゃ、誰がいっとう多く首を()れるか賭けようぜ!」

 

「ぼくも負けませんよぉー!」

 

 

 フンスと薄い胸を張る妖精弓手ちゃんを先頭に、八つ首の大悪竜(ヤマタノオロチ)に対峙するのはゴブスレさん、重戦士さん、槍ニキと、それから白兎猟兵ちゃん。

 

 

「っし! アイツを斃して、もう一本大太刀(オオタチ)を鍛えてもらうぞー!!」

 

「私は小刀が欲しいかなぁー」

 

「わ、私も新しい脚甲が……!」

 

 

 真紅の全身鎧と立派な二刀に粘つく視線を向けられガタガタと震える赤カブトには、物欲に塗れた圃人剣士ちゃん、圃人巫術師さん(ふたりともダブル吸血鬼ちゃんの魔剣で立派なレディになったので『少女』表記は無くす方向でひとつ)、英雄雛娘ちゃんの三人が。近くでは吸血鬼侍ちゃんの使徒(ファミリア)である黒スライムくんが丈夫な肉壁として待機しています。

 

 

「うぅ……いくら病気に罹らないからって、アレの相手をするのはなぁ……」

 

「まぁまぁ、これも眷属の務めということにいたしましょう」

 

 

 鍛冶師さんの鎧ではなく、何処かで調達してきたと思しき深緑色の大鎧を依り代に気炎を上げているポジ持ち魔神(エキビョウ)には、死んだ目をしている妖術師さんと妙にウッキウキな剣の乙女ちゃんの眷属コンビが。エロエロ大司教モード&太陽の直剣とレイテルパラッシュの二刀流で張り切ってますねぇ。

 

 

「部品は親方たちのお土産にしたいから、あんまり派手に壊しちゃダメよ?」

 

「うん、わかった! コアもほしいからていねいにしょりするね!!」

 

 

 そして、空を舞う双子梟は上空で待機していた吸血鬼侍ちゃんと女魔法使いちゃんが担当するみたいです。なお女神官ちゃん、女騎士さん、魔女パイセンはリザーバーとして後方で応援中。負傷者は不意の乱入者に備えてくれていますね! 恐れることなく立ちはだかる冒険者たちに、再生魔神たちが咆哮を上げながら襲い掛かって来たところで戦闘開始です!!

 

 


 

 

「まずは一本……(フン)ッ!!」

 

「DORA!?」

 

 

 黒騎士の鎧を身に纏い、鋭い呼気とともに放たれた斬撃によって早々に斬り飛ばされたのは黒竜の首。装備品を痛める酸のブレスは冒険者から蛇蝎の如く嫌われているため、ブレスを吐かれる前に胴体とお別れさせられちゃいました。同じく酸のブレスを操る緑竜の首は怯えたように縮こまり、他の首を前面に押し出してますねぇ。

 

 

「『小鬼殺し(オルクボルグ)』じゃ首切りは難しいでしょ? 今狙いやすくしたげる!……あ、もちろん技量じゃなくて剣の刃渡りのことだからね?」

 

「……ああ」

 

 

 妖精弓手ちゃんの言葉にちょっぴり気落ちした様子のゴブスレさんですが、眼部を始めとする鱗の薄い部分に木芽鏃の矢が次々と突き刺さり地面に倒れ込んで来た白竜の首に狙いを定め、その逆鱗に『小鬼殺し』を突き立てました。ビクリと震え動きを止めた首を一瞥し、次なる目標へと駆け出していきます……と、どうやら白兎猟兵ちゃんが大立ち回りをしているみたいですね!

 

 

「三本目と……四本目ですよぅ!」

 

「DORA!?」

 

「GO……!?」

 

 

 断末魔の声を上げ地面へと落下する二本の首。一閃二斬首を成し遂げた白兎猟兵ちゃんの手には奇怪な形をした武器が握られています。手数重視のノコギリと威力重視のナタに変形するソレは、視聴神さんたちもなじみ深いやーなむちほーの特産品。ギルドの訓練場で新人たちが殺しに慣れるためにダブル吸血鬼ちゃんを攻撃する際に用いられ、ふたりの血を吸い続けたことで霊的な存在すら攻撃可能な逸品に。だから青竜とともに半実体である霊竜の首が落ちているんですね。

 

 なおダブル吸血鬼ちゃんを始めとする眷属たちの血を精製して作られる血昌石を嵌め込むことで更なる強化も可能なんだとか。現在は訓練場で吸血鬼侍ちゃんからドロップした「物理の攻撃力を高める+27.2%」が3個嵌められているそうです。……普通だな!(白目)

 

 

「ハハ、やるじゃねえか嬢ちゃん! 俺も格好良いところ見せねぇとな!!」

 

「DORARA!?」

 

 

 白兎猟兵ちゃんの活躍に触発され、獰猛な笑みを浮かべる槍ニキ。吹き付けられるブレスをひらりと躱し、突っ込んでくる竜の首を足場に跳躍を繰り返していますね。滞空時間中に見定めた獲物は一番目立つ赤竜の首、噛みつきにきた黄竜の下顎を蹴って加速し、頭部を貫通する一撃を決めました! これで残りはあと三本、仕留めるのは時間の問題でしょうし、ちょっと他の組の様子を見てみましょうか!

 

 


 

 

『ふろはいってるばあいじゃねぇ!?』

 

 

「五月蠅いなぁ、なに言ってるかわかんないけど」

 

「きっと熱烈な愛の告白ですよ」

 

「えっと、違うんじゃないかなぁ……」

 

 

 視点は変わって物欲三人娘対赤カブトの戦いですね。圃人巫術師さんの唱えた≪泥罠(スネア)≫に足を取られ思うように動けない魔神の全身には無数の斬撃の痕が刻まれており、自慢の二刀も半ばから折れてしまっています。英雄雛娘ちゃんは圃人巫術師さんの護りに専念しているため、ダメージディーラーは圃人剣士ちゃん。彼女の振るう武器は目の前の赤カブト由来であり、隻眼鍛冶師が手を加えたとはいえ強度にはそれほどの違いはない筈。何故こんなに一方的なのかと言えば……。

 

 

「「にゅにゅにゅっ!」」

 

「わ!? あぶなかった……」

 

「うふふ、素敵な騎士様(ナイト)ですね」

 

 

 ひとつは鉄壁のディフェンスを披露しているスライム君の活躍。物理攻撃を無効化するうえに牛頭の吐く炎のブレスもその属性耐性でほぼノーダメージ。真っ二つにされてもそれぞれが独自に行動し、今は三人に各欠片(パーツ)がくっついて生体防壁みたいになってますね。そして、もうひとつの理由が……。

 

 

「『構え』『抜刀』『納刀』、『構え』『抜刀』『納刀』……ッ!」

 

「にゅー!」

 

 

 鞘に納めた状態から繰り出される無数の剣閃……武器の素材が同じならば、あとは扱う者の技量の差が勝負を決めるだけ。雪山で鍛えられたぬかるみをものともしない強靭な足腰から生ずる踏み込みと、吸血鬼侍ちゃんから手取り足取り&魔力供給で継承された抜刀術の精緻なる組み合わせはある種の美しさを秘めています。

 

 

「――(シャア)ッ!!」

 

 

 ヤバレカバレに繰り出される薙ぎ払いを紙一重で避け、そのまま反撃の一閃! 納刀の音とともに赤カブトの腕がボトリと落ち、次の瞬間にはその頭部がぽーんと宙に舞っていました!!

 

 里で学んでいた叩き切る剣とは異なる『斬る』ことに重きを置いた大太刀(オオタチ)に最初は戸惑っていた彼女ですが、度重なる冒険の間に武士道(ブシドー)に目覚め、今では立派な前衛に。原作(ほんへ)のような薩摩隼人(ぼっけもん)ではありませんが、ダブル吸血鬼ちゃんも良く口にしている『馬鹿にされたらわからせる(舐められたら殺す)』という思想はそのまんま、生命の取り合いも辞さないそうです。……次話の展開が見える見える。

 

 

「ふぅ……よし、討伐完了! まだ体力に余裕あるし、他のところの手伝いに行こっか!!」

 

「は、はいっ!」

 

「あらあら、張り切っちゃって。まぁあとで頭目(リーダー)さんのご褒美(ちゅーちゅー)が待ってるものねぇ」

 

 

 無事に赤カブトを斃し、そのままオロチ組の応援に走る三人娘。うーん、元気ですねぇ……と、妖術師さんと剣の乙女ちゃんの眷属コンビのほうも決着が付きそうですね! 次回は凸凹吸血鬼(ヴァンパイア)ポジ持ち魔神(エキビョウ)の戦いから再開です!!

 

 

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 





 バズーカ4本持ちが胸キュンなので失踪します。

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 お読みいただきありがとうございました。

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