ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

163 / 180


学生時代の先輩たちと美味しい海の幸をおなかいっぱい食べたので初投稿です。



セッションその18-7

 前回、再生魔神をボコボコにしているところから再開です。

 

 赤カブトを斃し、大悪竜(オロチ)の首を五本落とした対魔神戦線。本日最初のカードは剣の乙女ちゃん(エロエロ大司教)妖術師さん(メカクレ陰キャ)vsポジ持ち魔神(エキビョウ)という色物異色の対決。さて、戦況はどんな感じで……。

 

 

「VIRUUUUS!」

 

「グワー!?」

 

「VIRUUUUS!!」

 

「グワー!?!?」

 

「VIRUUUUS!!!」

 

「グワー!?!?!?」

 

「ふふ、あの子たちに匹敵……いえ、凌駕するほどの再生力、素敵ですね♪」

 

 

 うわぁ、鎧の各所から緑煙を噴射して超加速した魔神の突撃を躱し切れず、妖術師さんがAパーツとBパーツに分かれては瞬時に再合体するアレな光景を頬に手を添えた剣の乙女ちゃんが楽しそうに眺めてますねぇ……。時折飛来する槍や太矢をレイテルパラッシュで撃ち落としながらも積極的に攻めようとしていないあたり、妖術師さんに経験を積ませるつもりなんでしょうか。

 

 

「VIRUUUUS……!」

 

 

 何度斬撃を浴びせてもあっという間に元通りな妖術師さんに向け、焦れたように本体の切先を突き付ける魔神。吸血鬼君主ちゃんと悪魔殺し一党(パーティ)が滅ぼした時よりも二回りは大きな鎧&湾刀(カタナ)姿、その姿に比例して攻撃力も増大しているのですが……妖術師さんを殺し切れず攻めあぐねている様子。一方で真っ二つにされ続けていた妖術師さんのほうはといえば……。

 

 

「あのさぁ……もうちょっと手助けしてくれてもよくない???」

 

「私が手を出すと一撃(ワンパン)で斃してしまい、貴女の戦闘経験になりませんので。それに……()()()()()()()()()()()()()?」

 

「いや、まぁそうだけどさぁ……!」

 

 

 うーんこの圧倒的余裕っぷり。流れ矢を迎撃し続けながらの言葉に「ま……まあ、あんたほどの実力者がそういうなら……」という顔で頷く周りの将兵たち。少女のように微笑む剣の乙女ちゃんをジト目で睨み抗議していた妖術師さんですが、その三白眼を迫りくる魔神へと向けました。

 

 

「VIRUUUUS!」

 

「まぁ、どう言い繕ってもわたしは後衛で、身体能力も吸血鬼(ヴァンパイア)の底辺。だけど……」

 

 

 鎧の背部から勢いよく緑煙を放出し、強襲突撃(アサルトブースト)で仕掛ける魔神。その分厚い刃が妖術師さんの頭上へと振り下ろされ……!

 

 

 

 

 

「――『()()()()()()()』。あらゆる挙動を解析される前に殺しきれなかったのがそっちの敗因。おまえの繰り出す攻撃は、もう『()()()()()』」

 

 

 ……妖術師さんの髪を掠め、大地に深い斬撃の痕を刻みつけるだけに終わりました。

 

 

「本来は前衛や生み出した従僕(サーヴァント)に時間を稼がせ、その間に対象を分析するのでしょうが……自身の不死性を利用し、最前線で観察することで大幅な短縮が実現したのですね」

 

 

 二刀を納めた剣の乙女ちゃんが呟く先、将兵たちが驚きの目を向けているのは妖術師さんが一方的に魔神を封殺する光景です。振り下ろされる刃は紙一重で避け、撃ち出される太矢は射出直後に影の触手が迎撃、距離を取ろうとすれば脚甲に無数の骨がしがみ付き、後退を妨害しています。

 

 知識神さんが注目するほどの知力の高さに加え、死に覚えゲーのように相手の攻撃を喰らって学習する割り切りの良さ。そして判っていても竦んでしまうような一撃に身体を晒す躊躇いの無さ……うーん、まるでフ〇ムゲーの主人公みたいですねぇ。知識神さん曰く『痛くしなければ覚えませぬ』だそうですが……。

 

 眷属中もっとも再生力が高く、万が一耐久力の限界を超えるダメージを受けても邪な土で復活可能ということで、ある意味ダブル吸血鬼ちゃん一党(パーティ)で一番敵に回してはいけないのが妖術師さんですね!

 

 なお描写は省略していましたが、敵の攻撃を喰らって覚えている際はダブル吸血鬼ちゃんも使用可能な『大規模ダメージを部位欠損に置き換える』小技を駆使ししており、見た目は派手に吹き飛んでもダメージは最小限に抑えていました……あのマンチ技、実は眷属で使えるの妖術師さんだけなんだとか。剣の乙女ちゃんですらダメージを特定部位に置換するのは極度の集中が必要なため戦闘中に行うのは難しいそうです。

 

 

「VI……RUUUUS!」

 

 

 おっと、足元に縋りつく骨を踏み砕き、魔神が突撃の距離を取りましたね。身体中に突き刺さっていた槍や太矢も残り少なく、ここで勝負を決めないとジリ貧だと判断したみたいです。無防備に立っている妖術師さんに向かいEN(緑煙)残量を無視した突撃を敢行した魔神は……!

 

 

 

 

 

「――うん、知ってた。わたしを殺すには加速を乗せた一撃しかなく、足の拘束を解除すれはそれを繰り出すって。……でもさ、それにわたしが付き合う必要は無いよね?」

 

 

 ――妖術師さんの足元から長く伸びた影より乱立した極薄の刃、その剣林に自ら突っ込み、己の速度によってバラバラに斬り刻まれました。

 

 

 

 

 

「……お美事!」

 

「「「お美事に御座りまする!!」」」

 

「え、ちょ、ぬわー!?」

 

 

 おや、緊張が解けてエセ圃人(レーア)ちゃん形態になっちゃった妖術師さんが絵面の変わった(シグルイ風味な)兵たちに胴上げされちゃってますね。剣の乙女ちゃんの援護があったとはいえ単独での超級魔神討伐、これって……誉れですよね?

 

 グルグルおめめで胴上げされている妖術師さんを羽根を展開した剣の乙女ちゃんが空から回収したところで、お次は吸血鬼侍ちゃん&女魔法使いちゃんvs双魔神です! 高速展開が予想されますが、さて戦況はどうなっているでしょうか?

 

 


 

 

『おいおいおい』

 

『しんだわおれら』

 

「……なんか、悲壮感漂ってない?」

 

「ナンデダロウネー」

 

 

 どったんばったんおおさわぎな地上とは打って変わって静かな上空、ガタガタと震える双魔神を見て首を傾げる吸血鬼侍ちゃんたち。まぁ魔神が怯える理由はふたりの手に握られた殺意マシマシの得物のせいなんですけどね。

 

 

「きょうかそざいはいくらあってもいいよね!」

 

「なるべく傷付けないように、(コア)だけ潰すわよ」

 

 

 なんて言いながパイルハンマーを取り出す女魔法使いちゃんの姿に魔神はしめやかに失禁! 駆動部からオイルを漏らしながらヴァンパイアリアリティショック(VRS)を発症する姿に盤外(こちら)からも同情の声が上がるほど。なお吸血鬼侍ちゃんは両手を黒く硬質化させ、素手で解体する気満々のご様子、うーんこの蛮族っぷり。

 

 

『やってやる!やってやるぞ!』

 

『あぁたれぇ!』

 

 

 おお、()られる前に()れと言わんばかりに硬質化した羽根を飛ばしてきましたね。鋭い刃のように変質した無数の羽根、時間操作能力も併用して緩急入り混じった回避困難な攻撃を前に吸血鬼(ヴァンパイア)ふたりの採った行動は……。

 

 

「にくをきらせてコアをくだーく!」

 

「なんだかんだ言って、暴力で解決出来ることは暴力で済ませるのが手っ取り早いのよね……」

 

『うわぅ!うわあぁぁぁぁぁあ!』

 

 

 刃の嵐に被弾面積を最小限に突っ込み、加速能力を持つ白銀魔神(コタネチク)を先に仕留めることでした。

 

 前に出た吸血鬼侍ちゃんが翼を盾に肉壁となって女魔法使いちゃんをガード、羽根の操作に加速能力を使ってしまい隙だらけの魔神にそのまま突撃(チャージ)し空中での姿勢を崩すことに成功。慌てて体勢を立て直す魔神の背後に回り込み、その翼を力任せに引き千切りました!

 

 

『がぁぁ!ぱわーがちがいすぎる!』

 

 

 翼を捥がれ地面へと落下していく白銀魔神(コタネチク)、そこに迫るのは赤熱化した切先を輝かせ、鋭角的な角度で飛行する女魔法使いちゃんです! ≪ラディウス(射出)≫の真言(トゥルーワード)とともに放たれたヒートパイルは過たずに魔神の(コア)を直撃、力を失った魔神の亡骸を吸血鬼侍ちゃんが下から受け止め、ゆっくりと地面に降ろしています。

 

 

『つ、つよい!つよすぎるぅ!』

 

 

 相棒が斃され狼狽を隠せない黄金魔神(モシレチク)。他の魔神と合流し劣勢を覆そうと考えたのでしょう、一目散に大悪竜(オロチ)がいる戦域(エンゲージ)へ離脱を試みますが……。

 

 

「――あら、知らなかったのかしら?」

 

「ふしおうからはにげられない!」

 

 

 しかしまわりこまれてしまった!!

 

 

『アイエエエ……』

 

 

 イヤイヤと首を振る黄金魔神(モシレチク)へにじり寄る吸血鬼(ヴァンパイア)。ドカン!という音が響いた後、地上には魔神の亡骸が二体ぶん並びました……合掌ばい!

 

 


 

 

「六本目、いっただきー!!」

 

「これで、七本目です……ッ!」

 

「DORA!?」

 

「GO!?」

 

 

 おっと、対大悪竜(オロチ)戦線もそろそろ大詰めを迎えているみたいですね! 合流した圃人剣士ちゃんと英雄雛娘ちゃんが地竜と雷竜の首を落とし、残るは緑竜のみ。序盤に怯え状態となって他の首の影に隠れていたのが幸いし最後まで残っていましたが、それももうおしまいです……ん?

 

 

「GUUUUU……」

 

 

 おや? 緑竜の様子が……。

 

 

「GOAAAAAH!!!」

 

 

「ッ!? 全員ソイツから離れなさい!!」

 

 

 上空から戦場を俯瞰していた女魔法使いちゃんの慌てた声に反応し一斉に後退する冒険者たち。緑竜の咆哮が響くと同時に、戦場に斃れていた魔神たちの残骸が浮かび上がり、緑竜へと集まっていきます! 膨れ上がる魔力と暗黒の輝きが収まった後、緑竜の姿は大きく変貌していました!!

 

 

「――JA……」

 

 

 ――鋼と肉の混じり合った巨躯。分厚い装甲で覆われた二本の脚で立つ姿は巨人のようでありながら、大剣を握る上半身は悪意に満ちた魔神のそれ。

 

 

「――GD……」

 

 

 大きさこそ桁違いですが、芸術品の如き出で立ちは何処か叢雲狩人さんや重戦士さん、女将軍さんの相棒である鎧にも似ています。……ですが、眼前の存在から感じるのは視覚のみならず五感すべてに訴えかけてくる圧倒的な『暴威』のオーラ。

 

 

「――AGD……!」

 

 

 何よりも目を惹くのは、その背に装備された双塔(ツインタワー)の如き長大な砲。太陽神さんの紛い物でありその権能を劣化させつつも行使できる『常闇ノ皇(プリンスオブダークネス)』、その切り札がこの迫撃魔神(デモーターヘッド)――。

 

 

 

 

 

「JAAAAAGD!!!」

 

 

――駆逐する幻影(ヤクトミラージュ)です!

 

 

 

「うお、危ねぇ!?」

 

「その間合い(リーチ)は反則だろオイ!!」

 

「……厄介だな」

 

 

 

 大地を砕く振り下ろしの範囲から逃れつつ合体魔神を見上げる辺境三勇士。秋刀魚頭(サンマーヘッド)を越える巨体でありながらその動きは俊敏であり、吸血鬼侍ちゃんの集団的祝福(バフ)がなければ誰か被弾していたかもしません。踏み込む一歩ですら回避必死の攻撃であり、胴体部分を伸縮させることで上半身が自在に動き広範囲に斬撃を叩き込めるみたいです。また、防御面も隙がありません……。

 

 

()ッ!? かったーい!」

 

「分厚過ぎて、刃が通らない……ッ」

 

 

 対呪文処理が施され、大砲の直撃すら弾くほどに重厚な足回り。大型を攻める定石である足狙いの攻撃を繰り出した圃人剣士ちゃんと英雄雛娘ちゃんの顔に苦痛が浮かんでいます。確かに斬撃の痕は残っているのですが、装甲に阻まれて駆動部分に届いていないみたいですね……と、効果的なダメージを与えられない一行を無視して駆逐する幻影(ヤクトミラージュ)が動き始めました!

 

 副腕(サブアーム)を地面に打ちこんで姿勢を固定し、背の砲を向ける先は金髪の陛下がいる後方の司令部。高密度に圧縮され半ば物質化した魔力が砲身内を駆け抜け、戦場全体に響く轟音とともに二発の光弾が発射されました!

 

 

「一発はなんとか相殺するから、もう片方を頼むよ!」

 

「は、はい! 地母神様、どうかご加護を……!」

 

 

 おお! 補給のために後方に下がっていた叢雲狩人さんが光弾の片方を火炎放射器(インフェルノ・ナパーム)で迎撃しました!! ですがジェネレーターに負荷が掛かったのかガックリと膝を着いてしまってますね。もう一方の光弾は女神官ちゃんの三枚張りした≪聖壁(プロテクション)≫が阻止、角度を変えて展開された障壁によって跳ね上げられた光弾は雲に大穴を穿ち上空へ……あ、危なっ!? 盤外(こっち)にまで飛んできて破壊神さんの頬を掠めましたよ!? うわ、破壊神さんめっちゃキレてる……って令嬢剣士さんと()()()()()()()直接託宣(ダイレクトメッセージ)送ってますけど、止めなくて良いんですかGM神さん? 怖くて止められない? ですよねー!

 

 

「――! なるほど、判りましたわ!!」

 

「すっごくこわいけど、頑張りますよぉ!」

 

 

 お、破壊(栄纏)神さんからの託宣(メッセージ)を受け取ったふたりが動き始めましたね! 令嬢剣士さんは呪文遣い(スペルスリンガー)の冒険者や将兵に呼びかけ呪文詠唱の構え。白兎猟兵ちゃんは上空の吸血鬼侍ちゃんと女魔法使いちゃんを呼んで……わぁお! 濃厚な≪賦活(バイタリティ)≫で消耗を回復し、続けざまに女魔法使いちゃんのたわわをちゅーちゅーしています!!

 

 

「ん……んく……ぷぁっ。ごちそうさまでした!」

 

「ん、お粗末様。大丈夫? 満腹になったかしら」

 

「はい! これでもうひと頑張りできますよぉ!!」

 

「きをつけてね……ちゅっ」

 

 

 ふたつのたわわをしっかりと堪能し、元気いっぱいおなかいっぱい状態になった白兎猟兵ちゃん。濃密な百合を目撃した将兵たちの士気も天井知らずに上がってますね! 名残惜しげに口付けをする吸血鬼侍ちゃんを女魔法使いちゃんへと託し駆逐する幻影(ヤクトミラージュ)に向かって駆け出す白兎猟兵ちゃんを飛び越え、術者たちの呪文が魔神へと殺到します!

 

 

「「「≪アルマ(武器)≫……≪フギオー(逃亡)≫……≪アーミッティウス(喪失)≫!」」」

 

「「「≪テラ(大地)≫……≪ユビキタス(遍在)≫……≪レスティンギトゥル(消去)≫!」」」

 

「「「≪ウェントス()≫……≪クレスクント(成長)≫……≪オリエンス(発生)≫!」」」

 

 

 女神官ちゃんと従軍神官(ウォープリースト)たちの展開した≪聖壁(プロテクション)≫で安全を確保し、接近した従軍魔術師(ウォーメイジ)たちによる≪無手(クラムジー)≫によって地面を掴んでいた副腕(サブアーム)を引き剥がされる駆逐する幻影(ヤクトミラージュ)。体勢が不安定になったところに足下で≪流砂(クイックサンド)≫が発動し、追撃の≪突風(ブラストウインド)≫が魔神の巨体をぐらつかせます! 転倒を防ごうと上体を前に持っていこうとする魔神に令嬢剣士さんが放った魔剣の連射が着弾し……。

 

 

「JAAAAAGD!?」

 

 

 地響きとともに、魔神が大地にその身を横たえました!

 

 

 

「フム、そういうことか」

 

「お、なんだゴブリンスレイヤー。そんな得心がいったような顔……顔?しやがって」

 

 

 魔神から離れた位置で戦況を見守っていた冒険者一行。槍ニキの指摘にゴブスレさんが指差すのは、転倒の衝撃であちこちが砕けた魔神の上半身です。

 

 

「強固な脚部は自分より小さな敵の攻撃を防ぐため、攻撃の届かない上半身は装甲を薄くして軽量化。……恐らくだが、構造的な弱点だったのだろう」

 

 

 おお、鋭いですねゴブスレさん。星団最強の兵器と名高い迫撃神(モーターヘッド)の数少ない弱点が『転倒すると自重で大破してしまう』こと。人間が纏うようにダウンサイジングされたものならいざ知らず、原作に近しい大きさなら……御覧のとおりです。

 

 

「JA……GD……」

 

 

 ≪無手(クラムジー)≫の効果で手放した大剣を掴もうと必死に動く上半身、その首元に近付く迷彩服を着た人影が。装甲版に鉈を突き立て()()の原理で引っぺがし、制御中枢である(コア)を覗き込んでいるのはもちろん白兎猟兵ちゃんです。憐れみを誘うように明滅する(コア)にノコギリ形態に変形させた得物を何度も何度も振り下ろし、完全に砕け散ったところで……。

 

 

()ったどー!!」

 

 

 勇ましくも可愛らしい咆哮が響き、同時に戦場の趨勢が決しました!

 

 


 

 

「ま、これ以降は軍に任せたほうが良いだろうさ」

 

「掃討戦が一番相手を削れるけど、わたしたちじゃ兵隊さんとの連携も難しいもんねー」

 

 

 潰走する混沌の軍勢に対する追撃戦に移行し、静寂さが訪れた戦場。負傷者の後送を手伝っていた冒険者たちに漸くの休息が訪れました。

 

 

「ふぅ……今回は流石に疲れたよ。もうしばらくこうしていても良いだろう?」

 

「ん、よくがんばりましたー!」

 

 

 武装を解除したピッチリパイスー姿で吸血鬼侍ちゃんを抱える叢雲狩人さん。うなじに顔を寄せ吸血鬼吸いをする姿には疲労の色が濃く現れています。向こうでは同じくグロッキー状態の女神官ちゃんが剣の乙女ちゃんに捕まり、頬を赤く染めながらひんやりとしたたわわに顔を埋めちゅーちゅーしていますね。

 

 死者、重傷者こそいないものの、飛散した岩石の欠片や攻撃の反動で打ち身や捻挫程度の軽傷者がいるため司令部の一画を借りて一休み。当初は休憩後に魔神たちのドロップ素材を拾いにいく予定だったのですが……。

 

 

「まさかぜーんぶ()()になっちゃうとはねー」

 

「いやぁ、なんかすみませんねぇ……」

 

「で、でもすごくすごい強そうですね、その()()!」

 

 

 圃人剣士ちゃんと英雄雛娘ちゃんの見つめる先には申し訳なさそうに頬を掻く白兎猟兵ちゃん。その装いは今までの迷彩服から大きく変化しています……えっと、本当にあげちゃって大丈夫ですかGM神さん? え、酷いレベルでバランスが取れてるから平気? それたぶん平気って言いませんよね???

 

 

「まぁ、()()()()()がくだすったものですし、これでもーっと旦那さまのお力になれますよぅ!」

 

 

 ――はい、勘の良い視聴神さんたちならもう予想がついていることでしょう! しなやかな肢体を覆うピッチリパイスーの上には緑色の装甲、悪魔を模した兜は長耳を覆うように可愛くアレンジされ、その背中にはついさっき見た双塔(ツインタワー)が……。

 

 

 おめでとう!白兎猟兵ちゃんは駆逐猟兵ちゃんにクラスチェンジした!

 

 

 今回大活躍だった白兎猟兵ちゃんに対する破壊(栄纏)神さんからのプレゼント。胴体の伸縮機構はオミットされていますが、それ以外は四方世界でも最高級の鎧といって間違いないでしょう。

 

 特筆すべきはやはり背中の殲滅兵器(バスター・ランチャー)。威力こそ魔神が使用した時より大幅に下がっていますが、各砲身22発のカートリッジ式で最大44連射可能というちょっと意味のわからない性能。何よりも本人の魔力に依存しないところが一番ヤバイでしょう。カートリッジの充填は寝る前に呪文回数の余った人が行えばいいみたいですし、左右の副腕(サブアーム)が盾を持てば防御面も安心。本人が言う通り吸血鬼侍ちゃんの隣で戦うに相応しい……加減しろバカぁ!

 

 

 

 ……ゴホン、失礼取り乱しました。まぁGM神さんがオッケーって言ってますし、そろそろ終盤戦も近いのでインフレしても大丈夫でしょう、きっと!

 

 さて、再生魔神をしばき終わったところで次回は『常闇ノ皇(プリンスオブダークネス)』戦の続きです! どんな決着(蹂躙)となるか、今から楽しみ(おっかない)ですね!!

 

 

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 





 モツ煮込みが美味しい季節になったので失踪します。

 評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。モチベーション維持とやる気アップに繋がりますので、感想や評価をお待ちしております。

 誤字報告も併せてありがとうございます。なかなか読み返しても気付けないので非常に助かっております。

 お読みいただきありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。