ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
妖精弓手ちゃんの動く姿が可愛すぎたので初投稿です。
前回、合体魔神をボコボコにしたところから再開です。
さて、再生魔神軍団との決着が付いたところでメインターゲットである『
「主さま!? 主さまぁぁぁぁぁ!?!?」
「近寄っちゃダメ! あなたまで取り込まれてしまうわ!!」
ファッ!? 悲痛な叫び声を上げる若草知恵者ちゃんを
「くっ、剣も呪文も効かんとは……!」
「いったいどれだけ変身を残しているんだ……ッ!」
「お姉様……っ」
蟲人英雄さんと太陽戦士さん、神官銃士ちゃんが消耗した様子で膝を着き睨みつける先には白と黒が不規則に入り混じった巨大な球体が、一行を嘲笑うかのように悠然と浮かんでいます。いったいナニがあったんでしょうか、ちょっと映像を巻き戻してくださーい!
「――走れ
『うぇぇ……したまでびしょびしょだよぉ……!』
「良いぞ
全身に炎を纏い、火球となって迫る『
「絵合わせで御座いますね。それでしたら……!」
『おま、それはひきょうすぐるでしょう!?』
必中の≪
「一流の蹴りを見せてあげるわ!」
「
>「グワァラゴワガキィーン!」
「追撃もあるぞ! ≪太陽礼賛! 光あれ!≫」
バッチコーイな三人によって跳ね返された火球が着弾し地上へと落下する『
……ふむふむ、どうやら若草知恵者ちゃんの活躍もあって戦況は優勢に進んでいたみたいですね。再起動を繰り返すたびにその姿を変える魔神ですが、先に情報を知っていたおかげで好き勝手に行動させず攻めを継続できているようです……と、スタン状態から復帰した『
「大きな手、でしょうか……?」
「ひとたび掴まれれば脱出は難しそうだな……!」
球体の一部が展開し現れたのは巨大な手。赤黒く明滅する紋様が掌へと集まり、分厚い装甲の一部が開きました。透明な素材でできた
『――おまえがままになるんだよ!!』
出産を経験しながらも少女のような可憐さを保っている、若草知恵者ちゃんの下腹部です!
「ひっ!?」
言葉こそ理解出来ないものの、そこに秘められた意味が伝わるには十分過ぎる視線に晒され悲鳴を上げる若草知恵者ちゃん。直接視線こそ向けられてはいませんが、場に充満する悍ましい気に神官銃士ちゃんと
「そうか、奴め彼女の胎を使って自らを産み直させようとしているな!」
「傷付いた身体を捨て現世に降臨するつもりか……許せんッ!!」
剣と拳を構え直し、魔神と相対する二人。ですが、もっとブチ切れている娘がいるんですよねぇ……。背後より飛来した緑光が魔神に激突したのはその直後です!
『あがががががが!?』
鋭角的な軌道を描きながら上空へと魔神を打ち上げていく緑色の閃光。上空から応援していた吟遊詩人さんをあっという間に通り過ぎ、手を収納し防御態勢となったことなど関係無いと装甲を歪ませていきます。
異界の生成上限ギリギリまで上昇したところで繰り出された〆の一発は強烈な打ち下ろし! 地上に大穴を空けながら帰還した『
歪になった装甲に手を当て、取り込んだ呪物の権能を行使すればだらりと垂れ下がってくる魔神の手。抵抗するように震動する外殻を無理矢理こじ開け、透明な素材越しに目の合った魔神に放つのは……。
>「…………!」
言葉ではなく、必ず殺すという決意のみ……と、黒く硬質化した拳を叩きつけられ、徐々に罅割れていく最後の壁を見た魔神が慌てたように動き始めました。自分にダメージが入るのも構わず放たれた衝撃波によって弾き飛ばされた吸血鬼君主ちゃんを、空高く跳躍した蟲人英雄さんが受け止め格好よく着地しました。集結した一行の前で『
『さあ、どこからでもどうぞ……!』
「おそらくアレが最終形態だろう……!」
「みんな、気を抜くな! 慎重に攻めるぞ!!」
今までの形態とは違い、自ら攻めることなく悠然と浮かぶ姿に警戒を促す太陽戦士さんと蟲人英雄さん。神官銃士ちゃんは太股のホルスターから短筒を引き抜き、吸血鬼君主ちゃんはおなかに手を当てて
「≪
牽制として放たれたのは先ほども使用した≪
『かかったなあほが!』
「!? 消え……きゃあっ!?」
「なに!? 脚が、動かな……ッ!?」
魔力の矢が命中する直前に球体は突如消失。直後、若草知恵者ちゃんの真上に出現しました! 陽光が遮られたことで異変に気付いた若草知恵者ちゃんの悲鳴にみんなが目を向ければ、泥沼に踏み入ってしまったかのように若草知恵者ちゃんと
>「まってて、いまたすける!」
状況の変化にいち早く動いたのは吸血鬼君主ちゃん。即座に泥沼の上へと飛翔し、漆黒の泥からふたりを引き上げました……あ! 獲物を逃がさんと言わんばかりに泥中から無数の触手が生えてみんなを絡めとろうとしています!
>「ふんぐぎぎ……ていっ!」
翼を振り回して触手を引き千切り、なんとか若草知恵者ちゃんと
――と、ここまでの状況を確認しましたが……え、これ不味くないですか!? 若草知恵者ちゃんの≪
「これは、面倒なことになりましたね……」
「どういうこと? 早く助けなきゃいけないのは判るけれど……」
上空から降りて来た吟遊詩人さんの真剣な眼差しを見て問いかける
「彼の
「そうか! 同士の持つ
うぐぐ……たしかに! 吸血鬼君主ちゃんの心臓である
「でも、どうやってお姉様を……っ」
「いくら攻撃しても効果はありませんし、何か方法は……」
なんとか落ち着きを取り戻した若草知恵者ちゃんを胸元に抱きしめたまま俯く神官銃士ちゃんと、必死に思考を巡らせる若草知恵者ちゃん。停滞した場を動かしたのは、顎に手を添え考え込んでいた吟遊詩人さんです。
「――私に良い考えがあります」
それ失敗するヤツじゃありません???
「先程から魔神を観察していたのですが、ひとつ気付いたことがありまして。アレほど苛烈な攻撃を行っていたのに、今は防御一辺倒……どうでしょう、違和感を感じませんか?」
「言われてみれば……お姉様を取り込んでからは此方が何をしても無反応ですわね」
「それにあの球体……呪文抵抗を抜けずに消失したり耐性で減衰されることはあっても、必中である≪
状況を確認しながら推論を述べる吟遊詩人さん。どこぞの
「――『狙う対象が間違っている』……ということでしょうか」
「はい、つまり上空のアレは『
「では、魔神の本体は……!」
興奮を隠せぬ神官銃士ちゃんの言葉に頷きを返し、吟遊詩人さんが指差したのは球体の下に広がる漆黒の沼。つまり吸血鬼君主ちゃんを飲み込んだ影こそが本体ということですね!
「このまま世界が闇に閉ざされれば、魔神の
「
「ええ。そして、その鍵を握るのは……」
「――さて、心の準備はよろしいですか?」
不規則に模様を変化させる
「ええ、大丈夫。ここまでお膳立てしてもらったんだもの、完璧にやり遂げて魅せるわ!」
パチンと両手で頬を叩き立ち上がった彼女を見て、四方から
「んんー、なんと素晴らしき歌声。では私もご一緒させていただきましょう!」
ご機嫌な様子で吟遊詩人さんが爪弾くのは、何処か寂しげな旋律。その音色に合わせて、
『な、なにをするだぁぁぁぁ!?』
頭上に集まる魔力に危機を察知した『
「そうはいきませんわ!」
「今だ、祈りをひとつに!!」
「「「「太陽礼賛! 光あれ!」」」」
『うぉおおおおあっちぃいいいい!?!?』
四方から同時に唱えられた≪
精霊たちを引き連れながら、空中で華麗に歌い踊る
「我は夜明けを齎す者にして、
『勇者』が冒険者における頂点であり、『栄纏神の神官』が兵士たちの心の支えであるならば、『絢爛舞踏』は力無き人々の眠りを護り、明日を呼ぶ希望の象徴。その足音は騒々しく夜明けを告げ、その手に握る剣は闇を祓う一筋の光なのです! ≪
『いでぇよぉぉぉぉぉ!?!?』
地上で蠢く
「
興奮冷めやらぬ様子で降下してきた吟遊詩人さんと合流し、眼前の魔神を見つめる一行。地上の
「お姉様……ッ」
「主さま……」
どうしたんでしょう、吸血鬼君主ちゃんが出てこないですね……流石に取り込まれてしまってはいないと思うのですが……おや?
>「んしょ、んしょ……いまもどるねー!」
『らめぇ、さけちゃうぅぅぅぅ……ひぎぃ!?』
鈍い音とともに
「お、おかえりなさいませ主さま!」
>「ん、ただいまー!」
服が血の色に染まるのも構わず吸血鬼君主ちゃんを強く抱きしめる若草知恵者ちゃん。彼女を安心させるように頭を撫で、ほっぺにちゅーする吸血鬼君主ちゃんですが……他のみんなの視線は反対側の手で捕まえているモノに釘付けですねぇ……。
「貴公、それはもしや……」
>「うん、アイツのほんたい! またにげようとしてたからつかまえてきた!!」
若干小さくなったようですが、それでも吸血鬼君主ちゃんが持つと半分以上引き摺るサイズの胎児にも似た魔神……強固な鎧でその身を覆い、太陽神さんの権能を横取りしていた『
「きみは、ソイツをどうするつもりだい?」
懐から
『やめて……ひどいことしないで……!』
憐れみを誘うようにか細く鳴き声を上げる魔神を両手で捧げ持ち、目を合わせる吸血鬼君主ちゃん。その目に宿るのは……。
>「あんしんして、ころしたりなんかしないよ」
>「しにたいっておもっても、ぜったいにしねないようにするだけだから」
相手を
『やめろーしにたくなーい! しにたくなー……!?』
吸血鬼君主ちゃんの手から逃れようと身を捩る『
>「でーきたっ!」
>「えへへ……これをあのこにあげればおそろいのパワー! そとのせかいにかえしたわけじゃないから、まじんがふっかつするしんぱいもないよ!」
「二度とこの世界に現れることがないのは良いことだが、ウーム……」
ドヤ顔でヤベーイ代物を掲げる吸血鬼君主ちゃんを見て頭を抱える太陽戦士さん。うん、まぁ、ダブル吸血鬼ちゃんが同時にピチューンでもしなければ復活することはないでしょうし、目の届くところにあるからある意味安心じゃないですかね?
蟲人英雄さん的にはどうなのか……あ、「おそろいのパワー!」のところで親友を思い出したのか、目を真っ赤に腫らして涙を……って、元から真っ赤な目でしたね!
≪
>「あいつのなかにいるときに、おうたがきこえてきたの。とってもじょうずだったよ!」
「――当然よ! だってわたしは
お山から吸血鬼君主ちゃんを引っぺがし、改めて抱え直した
「ありがとう、小さなおうさま。ちょっとだけ、王の在り方ってのが判った気がするわ」
>「……うん、どういたしまして。ぼくも、きみみたいにみんなからすきっていわれるおうさまになりたい!」
「ふふ、そうね! お互い足を止めている暇はないわよ!!」
額を触れ合わせたまま笑い合うふたり。どちらからともなくその唇が近付いていき……って、まずいですよ!?
「むー! ズルいですお姉様、私もご褒美が欲しいです!! 主にお姉様の温かくて濃いーい魔力とか……!」
「そちらは陛下から止められていらっしゃいますよね? ……でも、今日は
「んなっ!? あ、あなたたち不潔よ!? それにそういうのはもっと慎み深く……!」
慌てた拍子に取り落とした吸血鬼君主ちゃんに伸びる肉食女子の魔の手を見て真っ赤なお顔の
さぁ、戻ったら戦後の処理と吸血鬼侍ちゃんのパワーアップイベントです! 長かったセッションもようやくリザルト、編集完了まで少々お待ちください!!
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
圃人剣士ちゃんの再登場を待ち望んでいるので失踪します。
評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。そろそろ原作に追い付きそうですが、番外編の構想もありますので気長にお待ちいただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました。