ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
年末年始が夜勤続きで、生活のリズムがボロボロになっていたので初投稿です。
※コンピューター様(Bing Image Creator)による挿絵を入れてみました。これは人間が支配されてもしょうがないかもしれませんね……。
前回、アンチエイジングを流行らせていたところから再開です。
監督官さんと一緒にギルドの中へと足を運ぶゴブスレさん夫婦&女魔法使いちゃん。辺りを見回せば膝上に牧場長男くんをキープしている受付嬢さんがテーブル席で手を振っていますね。
「この子がゴブリンスレイヤーのところの……」
「やだ、超カワイイ……!」
「この生足と半ズボン……スケベ過ぎるッ!!」
……ふたりの周りには息も荒い女性冒険者が灯りに引き寄せられる蛾のように群がり、亡者の如く手を伸ばしています。お姉様方の邪な感情に気付かぬ牧場長男くんを
「ほら散った散った。あんまりしつこいと嫌われるわよ?」
「ぶーぶー! ちっちゃかわいいショタ&ロリの独占はルール違反っスよ!!」
「でしたら代わりに
「はいはい、また今度ね」
流石は訓練場卒のお嬢さまたちだ、面構えが違う。右手の
「訓練場のマニュアルは完成、あとは実際の運用に合わせて改訂ってとこかなー」
「地域によっても変更が必要でしょうし、取引先の選定などは別途考えないといけませんけれど」
ギルド職員ふたりの言葉に頷きを返すゴブスレさん。知識だけの頭でっかちでは実際の現場に対応しきれない可能性はありますが、知識なしに冒険に挑むのは勇気ではなく無謀というもの。体系だった教えが確立されればそれだけ生存率も上がるというものです。
「それから、ゴブリンスレイヤーさんが心配されていた件ですが……」
「――ああ、どうなった?」
ゴブスレさんの真剣な眼差しに微笑みを返し、膝上の牧場長男くんをむぎゅっと抱きしめる受付嬢さん。くすぐったそうに身を捩る年下の想い人を優しく撫でながら、肩の荷が下りた表情で発したのは……。
「新人冒険者および各集落にゴブリン対策の冊子を配布する案は、無事に
一度聞いただけではゴブスレさんの考えを否定するような、実際は彼の望んでいた結論が得られたという報告でした。
『……あの、なんで教わったことを書き記しておいちゃダメなんですか?』
それは訓練場の運用が開始されてから幾度となく繰り返されてきた疑問。ゴブスレさんや叢雲狩人さん、若草知恵者ちゃんをはじめとする教官たちの教えは懇切丁寧、判らなければ判るまで教えてくれるのですが、ひとつだけ彼らが決して許さなかったことが。それが『教わったことを文字や絵という形で記録すること』でした。
初期のうちは訓練場からの持ち出しを禁じていたのですが、
「ゴブリンは馬鹿だか間抜けではない。文字が読めぬ者でも判るということは、奴らでも判るということだ。
想像してみろ、そいつらが知識を他の個体に広めた先のことを、というゴブスレさんの言葉に震えあがった新人たち。脳裏に学んだことを刻み付けた後、広場で持っていた
西方辺境におけるゴブリン駆除の飛躍的な進歩を知った他地方の冒険者ギルドも訓練場のノウハウを仕入れるべく辺境のギルド支部へと職員を派遣してきましたが、彼らが真っ先に書かされたのは『文字や図案等記録に残る資料はギルド保管とし、冒険者には決して配布せず、また冒険者がそれらの記録を残すことを絶対に見逃さないこと』という誓約書でした。
持ち帰る資料も魔女パイセンをはじめとする熟練の術者によって厳重な封印処置が施され、高位の術者でなければ解呪できないようにされてたんだとか。不平を漏らす他支部の職員は訓練場の人造
また、冒険者を目指す新人たちですら識字率は残念ということは、一般の農村のそれはお察しというもの。文字を廃したイラスト形式でゴブリン対処法を各集落へ配布し知識を広めるという案が提出されていましたが、ギルド各支部からの猛烈な反対意見によって無事に却下。代わりにギルドへ依頼を出す方法や緊急時に冒険者へ依頼を出した際の金額など村が負担する報酬の目安を明確にした冊子が配られることになりました。これによって村が緊急時に足元を見られることも、冒険者が相場よりも低い報酬で働かされることも少なくなると予想されています。
なお、一部界隈では『知識の独占は公平ではない! 平等に広めるべきだ!!』という意見が叫ばれているそうです。匂い立つなぁ……。
辺境の街の大掃除から数日後、太陽神さんが本気を出し始めた日差しの照らす王都にダブル吸血鬼君主ちゃんたちの姿がありますね。≪転移≫の鏡を潜り抜け、もはや顔馴染みとなった宮廷勤めの官僚たちと挨拶を交わしながらそれぞれの目的へと向かっています。
>「たいようしんさま、げんきいっぱい!」
「そうねぇ、だいぶ気温も上がってきたし。……大丈夫、暑くない?」
「はい、このくらいへっちゃらです!!」
狼さんの背中で気持ち良さそうに背伸びをする吸血鬼君主ちゃんといっしょに歩いているのは、いつものピッチリスーツを懐かしのえちえち冒険者姿に変化させている女魔法使いちゃん。杖の代わりに
吸血鬼君主ちゃんを挟んで反対側を歩く英雄雛娘ちゃんは大小二刀を佩いたフル装備姿。剣の重さに負けて身体が傾いていたのは昔の話、大きな石のいっぱい詰まった
さて、三人と一匹が向かっているのは女魔法使いちゃんの出身校である魔術学院。元牙狩りであったお父さんの関係で英雄雛娘ちゃんが半鬼人先生と話したのを切っ掛けに、ちょくちょく女魔法使いちゃんといっしょに訪れることもあり、学院までは既に知った道。顔パスで門を通り抜け、ジャンルの違う三種のお山で勉強漬けの男子生徒たちの性癖を破壊しながら向かった先は半鬼人先生の講義室です。あらかじめアポをとっていたのか部屋の中には一般生徒の姿は無く、半鬼人先生とお目当ての人物たちが待っていました。
>「おっすおじゃましまーす……あたっ」
「だから、それ止めろって言ってるでしょ」
「し、失礼します!」
「ああ、よく来たね。新年に顔を出してくれてから半年振りくらいだろうか。先ずはお茶にしよう、先日良い茶葉を頂いたんだ」
三人に椅子を示し、手ずからお茶を淹れてくれる半鬼人先生。狼さんにも小振りのオレンジを用意してくれているのは流石紳士と言わざるを得ませんね。皮ごとペロリと平らげるのを優しい瞳で見守った後、椅子を軋ませないようそっと腰を下ろしました。しばし無言でお茶を楽しむ一行。みんなのカップが空になったところで、女魔法使いちゃんの対面に座っていた彼女と同じ赤毛の少年……傍らに大剣を、その背後に半透明の妻子を漂わせた少年魔術師君が口を開きました。
「……で、俺とクソ先輩を呼び出した理由は何? 俺達もそんな暇じゃないんだけど」
「偉大なる先輩をクソ呼びとは偉くなったもんだなクソ後輩。……まぁソイツの言ってることも間違いじゃあ無ぇんだけどよ。あとエロい同郷は元気してるか?」
猜疑心に満ち満ちたジト目で一行を睥睨する彼の隣には、同じように背後に真っ赤なツインテールをくねらせる半透明の妻子を伴った不良闇人さん。付け加えるように闇人女医さんのことを訪ねるところに捻くれた優しさを感じますね。吸血鬼侍ちゃんとの愛の結晶が産まれたことを聞いてマジか……と戦慄している彼を横目に、狼さんをモフっていた女魔法使いちゃんが言い放ったのは……。
「アンタたち、北の城塞都市で公務員ね。陛下と先生からは許可もらってるから」
>「おきゅうりょうはたっぷり、ふくりこうせいもばっちりだよ!」
「「……は???」」
――縁故採用による人材確保の宣告でした!
「なんで俺たちがそんなコトしなきゃならねぇんだよ!?」
「ただでさえ人生の墓場に片足以上突っ込んでるんだ、これ以上束縛されてたまるか!」
頬を引き攣らせ叫ぶ不良闇人さん。まぁ今まで勝手気ままにエンジョイしていたところで突然定職に就けと言われればそうもなるでしょう。半鬼人先生もいる手前部屋から逃げ出したりはしませんが、全身から不満のオーラが立ち昇っています。少年魔術師君もお姉ちゃんの外套の襟元を引っ掴んでガクガクと揺らして……あ、縦横無尽に揺れるたわわに目を奪われていた不良闇人さんが炎上しましたね。吸血鬼ぱわーで弟の腕を引き剥がし、逆に関節技を極めながら女魔法使いちゃんが説得を始めました。
「まぁまぁ、考えても見なさいな。衣食住の保障に満足な給料、鍛錬の相手には事欠かないし、おまけに就業時間はキッチリ決まってる。毎日旦那が定時に帰ってきて、その後は好きなだけイチャイチャ……どうかしら?」
「あ、姉ちゃんまたアイツらに……ぐえっ!?」
おおっと、むにゅりと押し付けられたたわわの感触に赤くなっていた少年魔術師君の顔があっという間に真っ青に。実体化した
『『パパ、就職おめでとう!』』
『『これで
「「ガハァッ!?」」
「うむ、これで奥方とお嬢さんも心安らかになるでしょう」
「ワン!」
ふかふかの絨毯に崩れ落ちる教え子を眺めながら満足げに頷く半鬼人先生。みごと有能な人材をゲットできましたね!
……とまぁ、各々が持つコネクションを通じて領地運営に必要な人材をスカウトしてまわっているダブル吸血鬼ちゃん
まず妖精弓手ちゃんたち
白兎猟兵ちゃん&パパとそのフレンズは、里の近くにおなかいっぱい食べられる職場が出来ることを里のみんなにお知らせ。個人所有という概念がちょっぴり残念な
そうそう、前回の冒険で親交を深めた
そんな感じでスカウト活動を継続すること暫し、一通りの勧誘が終わり牧場の自宅に集まった一行。いつもの面子に加え、今日は受付嬢さんと監督官さんも遊びに来ていますね。各自の成果を報告しているところで、リビングに設置している≪転移≫の鏡が起動したことに妖精弓手ちゃんが気付きました。
「あ、帰ってきたみたい!」
妖精弓手ちゃんの声によって鏡に向かうみんなの視線。波打つ鏡面から現れたのは吸血鬼侍ちゃんです。ぴょんと元気よく飛び出てきた彼女の後ろからは大きな鞄を手に持ち涼やかな雰囲気を纏うひとりの女性の姿が。男物のスーツに身を包み、真紅の右眼を誇らしげに輝かせる査察官さんですね!
「申し訳ありません、少々準備に手間取ってしまいました」
「いいのいいの! それよりも、完成したの?」
「ええ、こちらに」
頭を下げる査察官さんの手を取り、リビングへと引っ張って行く妖精弓手ちゃん。ふかふかのソファーに彼女が腰を下ろし、その膝上に吸血鬼侍ちゃんが座ったところで査察官さんが傍らの鞄から何かを取り出しました。上質な羊皮紙と思われる紙の束が机に広げられ、我先にと覗き込む一行。色鮮やかに彩色の施されたそれは……。
「うわぁ、良く
「おふたりとも、お澄ましさんですね」
「かわいい……♪」
>「「えへへ……」」
陛下にお願いして特別に撮影してもらった、
肉体と魂の結びつきが弱いため、鏡や映像に映らないとされている
そんなみんなのことを良く知ってもらおうと、半森人局長さんの発案で執り行われた一大撮影会。持ち運びが出来ないほど巨大なアーティファクトを用いての撮影は随分と
「こちらが個別に撮影されたもので御座いますね」
若草知恵者ちゃんがその繊細な指先で個人別の
「パパが描いてある!」
「そっくり~!」
「うんうん、実物と同じでとっても可愛いね」
パパのキメ顔を見て笑いあう子どもたち。普段見ているぽわぽわ顔とのギャップに大喜びです。
「いや、これはエロ過ぎでしょ……」
「ちょ、ちょっと恥ずかしいですね」
あの頃
「身長は私と変わらないくらいなのに、やっぱりおっきいなぁ……」
「貴女もすぐ大きくなるわよ。エロガキ共が弄り回してるんだし」
落ち込んだ様子で胸に手を当てる英雄雛娘ちゃんをそっと励ます女魔法使いちゃん。なおその背後では王妹殿下の小さいほうが膝から崩れ落ちていることをお伝えしておきます。
>「「か、かっこいい……っ!」」
「軍からの強い要望があったため、此方のみ先行して量産。栄纏神の神殿と各部隊に配布されるそうです」
「そ、そうなんですの……?」
「や、やっぱり私みたいな地味子なんて撮らなくても……ひゃんっ!?」
「あら、可愛いじゃないですか♪」
「そうそう、ちゃんと魅力をアピールしておかないとね!」
ネガティブオーラに飲まれかけていた妖術師さんに襲い掛かったのは視聴神さんたちの予想を裏切らない
「陛下や宰相からも好評をいただいておりますので、次回は皆様の撮影も行われると思います」
「ほんと!?」
査察官さんの言葉に瞳を輝かせる妖精弓手ちゃん。たとえ写真だとしても
一頻り写真で盛り上がり、落ち着いたところでふたたび査察官さんに集まる視線。みんなの眼差しを受け止め、コホンと咳ばらいをしたさ査察官さんが口を開きました。
「さて、先程の
そこで言葉を区切り、膝上の吸血鬼侍ちゃんに視線を向ける査察官さん。笑みを浮かべる彼女に釣られるように頬を緩ませ、言葉を紡いでいきます。
足繫く熱心に通いつめ、吸血鬼侍ちゃんが彼女を口説き落としたその成果とは……。
「――すべての引継ぎを済ませ、本日冒険者ギルドを退職してまいりました。叙勲に伴う家令としての招聘、そして眷属化……謹んでお受けいたします」
査察官さんを
「いやぁ、やっぱりパイセンも
吸血鬼君主ちゃんを胸元に抱えた体勢でニヤニヤと笑う監督官さん。新しい
「まぁ文字通り牙を突き立てられたこともありますし、そこは素直に頷いておきます。……そういう貴女こそ、不死という呪いを授かるつもりなのですか?」
「んー……実は、まだそこまで考えてないんですよ。おばあちゃんになって、まわりのみんなの姿が変わらないのを見た時にどんな気持ちになるか、ぜんぜん想像出来なくって」
吸血鬼君主ちゃんのつむじに顔を埋めながら滔々と呟く監督官さん。まぁ眷属化は加齢は出来なくとも若返りは出来ますし、アンチエイジングも行っているので暫くは保留で良いんじゃないでしょうか……っと、真剣だった彼女の顔が悪戯を思い付いた猫みたいになってますね。後頭部でお山をポフポフしつつお菓子を貪っていた吸血鬼君主ちゃんをくるりと一回転させ、口元からはみ出ていたクッキーをぱくり。そのまま口を近付けて……。
「ん……はむっ……あむぅ……」
吸血鬼君主ちゃんのちっちゃな口に侵入した桃色の蛇は縦横無尽に口内を蹂躙。優しく後頭部を撫でられながらの攻撃に足ピンな吸血鬼君主ちゃんを存分に味わい、銀糸を残しながら口を離す監督官さん。奥様戦隊がやんややんやと囃し立てるなか、コツンとおでこを合わせて心情を表明しました。
「でも、赤ちゃんは早めに欲しいかな! ……順番がつかえているんだから、バシッと決めちゃいなって!!」
そう言いながら査察官さんに目配せをし、頷きが帰ってきたところで宙を舞うダブル吸血鬼ちゃん。監督官さんと査察官さんの見事な投擲が向かった先には
「うぅ……切ないですわお姉様……」
「このサイズ感、とても快いのにどうして涙が……」
((
優しく愛撫されているはずなのに、何故か冷や汗を流しガタガタと震えていた
「お姉様……」
「……お姉ちゃん」
おおっと、女神官ちゃんの『お姉ちゃん』呼びにざわつく奥様戦隊。頬を赤らめ眦に涙を浮かべるふたりを見て、ダブル吸血鬼ちゃんも決意を固めたみたいです。柔らかな太股を跨ぐように椅子上で膝立ちとなり、義妹とも呼べる存在と視線を合わせます。そっと両目の涙を吸い取り、そのまま言葉が出掛かっていた口を自らのそれで塞ぎました。
溢れそうになっていた彼女たちの想いを奪い取るように舌を絡め、口内に沸き立つ雫を啜り上げる小さな暴君たち。獲物の肢体から力が抜けたところで口を離し、酸素不足と快感で意識が朦朧となっているふたりの耳元で囁くのは……。
>「「――こんや、ふたりをぼくたちのものにするね」」
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
念願のパスファインダーキャンペーンに参加できそうなので失踪します。
またしばらく間が空いてしまいました。エタることはありませんので、気長にお待ちいただければ幸いです。
評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。モチベーション維持とやる気アップに繋がりますので、感想や評価をお願いいたします。重ねて誤字報告もありがとうございます。
お読みいただきありがとうございました。