ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
十数年ぶりに友人と連絡がついたので初投稿です。
前回、王都の宿にチェックインしたところから再開です。
子どもたちがはぐれないようしっかりママと手を繋ぎ、監督官さんを先頭に王都のメインストリートを闊歩する一行。進む年齢も種族も姿格好も異なる色物集団は、大会を目当てに王都を訪れた人々の注目を集めています。
大通りを進むこと
「ひろーい!」
「あかるーい!」
「すごくすごーい!」
「調度品には防護魔法がかけられてるけど、走り回っちゃダメだからねー?」
「「「はーい!」」」
宿の最上階を贅沢に利用した
「あはは……けっこう、ううん、すっごく高そうなお部屋だね……」
「まぁ、そうだな。だが金等級ともなればそれなりの振る舞い、金の使い方というものが要求される。奥方も慣れておいたほうが良いだろう」
「そう、ね。でも、贅沢、に、溺れちゃ、本末転倒、よ?」
辺境三勇士の奥様方の反応は三者三様、おっかなびっくり絨毯の上を歩く牛飼若奥さんを女騎士さんと魔女パイセンがフォロー。冒険者ママたちの言う通り、無駄遣いはいけませんがあんまり
それぞれがお気に入りの場所を見つけて腰を落ち着かせ、ご機嫌なおゆはんを満喫した後、部屋の入り口のほうから複数の人の気配が。扉越しに漂う太陽と月の香りに子どもたちが一斉に駆け出し……。
「「「「パパ、おかえりー!」」」」
>「「ただい、おぁー……」」
「もう、お客様の前ですのでみんな落ち着きましょうね?」
王宮から戻ってきたダブル吸血鬼ちゃんにダイブ! あっという間にもみくちゃに……と、わちゃわちゃしているその後ろには腰に手を当て可愛らしく「めっ!」のポーズをしている若草知恵者ちゃんのほかに、ふたりの男性が立っていますね。きょとんとした顔で見上げる子どもたちに視線を合わせるようにしゃがみ込み、うんうんと頷いてますね。
「こりゃ元気な可愛い子ちゃんたちだ。みんな将来は美人さん間違いなしだな!」
ひとりはちょっと老け顔な
「おいバカやめろ、
そしてもうひとり、彼の脇腹に肘を撃ち込みながら頬をヒクつかせているのは小柄な
「「あ、アンタら何故此処に……!?」」
槍ニキと重戦士さんが勢いよく立ち上がり、ふたりを指差しながら口をパクパク。ゴブスレさんは座ったまま軽く会釈をしています。そう、このふたりこそ王国でも数少ない金等級冒険者、数々の困難な冒険をこなし、王国の闇に潜む巨悪を打ち滅ぼした立役者なのです!
「そう、人呼んで【夜の
「だからガキの前だっつってんだろうが!? あと等級誤認に繋がるからその名乗りも止めろ!」
……突然始まった漫才に女性陣(一部除く)はポカーンとしちゃってますねぇ。ちなみにGM神さんによると、このふたりの呼び名は只人
「――んなもんで、勘違いした
「まぁ、王都の歓楽街で
ソファーに腰掛けケラケラと笑う只人批評家さんの向かいに座り、両側から抱き着くダブル吸血鬼ちゃんをてきとうにあしらいながら溜息を吐く女魔法使いちゃん。他のみんなも「まぁ、そうなるな」って顔で頷いてますえねぇ。
まだ『吸血鬼侍』ちゃんが冒険者になる前に王国の刃として混沌の勢力の首狩りや内通者の粛清にバクシンしていた頃、歓楽街を住処とする
人類最古の職業のひとつであり、冒険者とは切っても切れない関係にある夜の蝶たち。彼女たちの暮らす世界を護り、客であることを強い立場であると勘違いして無体を強いる馬鹿を叩き出す彼らは揶揄いまじりの尊敬とともに【
また、人間の精が生存に不可欠なため秩序の領域に隠れ潜む
「ふむ、なかなか面白いことをやっているようだが、そちらの
そう言って森人批評家さんに視線を向けるのはスヤスヤと眠る闇人五女ちゃんを豊満な胸に抱く闇人女医さんです。バツの悪そうに頬を掻く森人批評家さんですが、相棒から肘で小突かれ重たい口を開きます。
「……老いと年齢に対する各種族の考え方の違いに興味があるってだけだよ。それと……」
口ごもりながら見るのはニコニコと笑みを浮かべている祖母孫コンビの姿。つまりは……。
「ご紹介させていただきます。
「
「うっせぇ! 母親が再婚した挙句その相手が姪っ子と同じとかどんな悪夢だよ!?」
「――やっぱ凄ぇな
>「「えへへ……ぼくたちのかわいいおよめさんだよ!」」
うがー!と叫ぶ相棒を羽交い絞めにしながら趣深く頷く只人批評家さんの言葉にドヤ顔で応じるダブル吸血鬼ちゃん。森人批評家さんが落ち着くには時間が掛かりそうですね……。
「いや、まぁ、親父が死んでからずっと氏族のために気ィ張ってったのは知ってるから、再婚も悪かねぇよ。
「判る! 判るぜお前の気持ち……プッ!」
でもよぉ……と項垂れる森人批評家さんの肩を優しく叩く只人批評家さんですが、その顔には相棒の葛藤を楽しむ隠し切れない笑みが浮かんでいます。姪孫と種違いの妹にあたる三女ちゃんと六女ちゃんを両手に抱きつつ肩を落とす姿に辺境三羽烏も複雑そうな顔になってますね。
「まぁまぁ、お前の複雑な家族関係はその辺にして、そろそろ本題といこうじゃねぇの」
真面目な表情になった只人批評家さんの声に合わせ、おねむで目を擦っている子どもたちを寝室へと連れて行くママたち。子どもたちが
「陛下やお前さんたちが火ィ点けた
彼が切り出したのは一行はもとより王国中枢からのヘイトを一身に集めている例の騎士について。大会に参加させるゴブリンを捕まえ……もとい、勧誘するために王都を飛び出しておりましたが……。
「何日か前に数匹のゴブリンを連れて凱旋してきたぜ。最初は
レビュアーズの屯する酒場に駆け込んできた屋敷の従業員曰く『食事のマナーは子ども以下』『騎士が目を離した隙に調度品を破壊する』『メイドどころか奥方やお嬢様にまで襲い掛かろうとした』という大惨事。流石に家族が穢されそうになって慌てた主人が
「『なに、彼らはまだ秩序の規則に慣れていないのだよ。ゆっくりと長い目で見てやらねばなるまい!』なんて抜かしたらしい」
これには支援者だった主人も愕然。面倒見切れないとばかりに金貨を包み、丁重に送り出したとのこと。もちろんゴブリン宿泊可能な宿なぞある筈もなく、話を聞いた他の支援者からもお断りされ、最終的には歓楽街へやって来たそうです。
「
ファサっと前髪を掻き上げる仕草をしながら相棒の後を引き継ぐ森人批評家さん。
「『
「――うわ、最っ悪……っ」
「清々しいほどにクズね」
「【平等主義者】ではなく、もはや【
この発言には女性陣も激おこ。お金を払えばナニやっても良いってもんじゃありませんよね? 借金の返済に困り望まず夜の街にやって来た人や、ゴブリンの被害に遭って故郷に居られなくなり、やむにやまれず苦界に身を落とした女性だって少なくないでしょうに……。
「ゴブリンを見て悲鳴を上げた嬢に説教する根性は大したものだと思うがな? 結局サキュ嬢に頭下げて相手してもらったが、夢の中であってもゴブリンに好き放題されるのは屈辱だし、膿みてぇな精気は毒にしかならねぇからもう大変よ。……今度
>「えっとね、これはうわきじゃないからね?」
>「おねーさんたちがいきてくのにひつようなの……」
「……いや、ちょっと待て」
「そりゃもしかして……」
「……俺たちもか?」
卑猥なハンドサインを繰り出しながらの言葉に身を震わせる辺境三勇士。「『辺境最優』はともかく、ほかのふたりは何度も世話になってるだろ?」という追撃の言葉で槍ニキと重戦士さんの顔が真っ青になっちゃいました。おそるおそるといった感じで奥様たちの様子を伺いますが……。
「うむ、まぁそういうことなら仕方ないな!」
「あんまり、羽目を、外し過ぎちゃ、ダメ、よ?」
「えっと、今後はそういうお付き合いなんかもも必要なんだよね?」
しょうがないにゃあ……といった表情で笑う奥様たちの反応に震える辺境三勇士。愛の結晶まで授かっている以上、他の女性のところへ靡く心配なぞ無いということなのでしょう。なおひとり頬を染めている牛飼若奥さんですが、ゴブスレさんの前でダブル吸血鬼ちゃんにちゅーちゅーさせたりお返しにちょっぴり過激なスキンシップをしてあげたりと最近夜会話を燃え上がらせることに余念が無い様子。サキュ嬢とのちゅーちゅーもその一環、ある意味寝取らせプレイなのかもしれませんね。
「いやはや、ゴブリンと褥を重ねろとは……解放騎士サマも随分と先進的な感覚をお持ちのようだね。そうは思わないかいご主人様?」
仲睦まじい夫婦三組の遣り取りにほっこりしていたダブル吸血鬼ちゃん
「――あいつらに穢される屈辱は、物事の綺麗なところしか見ていない奴には判らないよ。自分に酔っている類の奴なら猶更ね」
腹部を擦りながらそう零すのは只人寮母さん。帝王切開による摘出と奇跡による再生治療を受けたとはいえ、彼女が受けた凌辱の記憶は決して薄れることはないのでしょう。昏い笑みを浮かべる彼女の肩を抱き寄せ、牧場夫婦のお義父さんがボソリと呟きます。
「妻を苦しめる元凶であるゴブリン共を許せるほど、私も人間が出来ていないのでね。娘夫婦にとっても不倶戴天の敵である奴らと仲良くなど、考えるだけで悍ましい」
「……それに、彼の騎士は主さまたちを『化物』と呼びました。絶対に許すことなどできませぬ」
夫婦に同調するように頷く若草知恵者ちゃん。王妹殿下1号2号や陛下から会議での暴言を聞き、大会でその報いを受けさせるべくずっと王都で動いていましたからね。ルールを運用する側に回った万知神さんの信徒の恐ろしさを解放騎士は嫌というほど味わうことになるでしょう。
>「だいじょうぶ! しこみはばんぜん、あいつがなにをしようとかんけいない!!」
>「みんなでかんがえた、とっておきのファンサービスをあじわってもらおうね!」
みんなの顔を見渡し、にぱっと無邪気な笑みを浮かべるダブル吸血鬼ちゃん。万知神さんと知識神さん、そして地母神さんが練りに練ったフルコース、嗜虐神さんや至高神さんがドン引きするほどの内容が今から楽しみですね(震え)。
太陽神さんがもう待ちきれないよと顔を覗かせた翌日。王都観光組と別れ、大会参加組が出場登録の受付会場に向かっています。数多くの出店が立ち並び、大会参加者の需要を見据え地方から足を伸ばしてきた武具店が自慢の逸品を軒先に並べているのが見えますね。
「あ、来た来た! おっそーい!!」
声のする先には天上の美貌を惜しげもなく晒し、一行に向かって大きく手を振る妖精弓手ちゃんの姿。その背後にはこれまた自然の生み出した美の極致と言うべき夫婦が周囲の出場予定者たちの目を惹いていますね。
>「「こんにちわ、おにーさん、おねーさん!」」
「星風の娘と王国の要望もありこうやって森から赴いたが……やはり雑然として騒々しいものだな……痛ッ!?」
「もう! せっかく招かれたのです、そんな捻くれたこと言わずに素直に感謝を示しては如何?」
「そーそー!
フンスと薄い胸を張る義妹の姿にやれやれと首を振る
妖精弓手ちゃん、鉱人道士さん、蜥蜴僧侶さんらによって招待された各種族の代表者たち。我先にと大会にエントリーした
「それじゃ、さっそく大会の出場登録に……」
合流を果たしたところで登録に……と歩き出した矢先、受付のほうから聞こえてきた声に長耳を引き絞る妖精弓手ちゃん。聴覚に優れた面々も一斉に顔を顰めています。多様な種族でごった返す会場の一画、そこだけぽっかりと空間の生まれた場所に、遠巻きに視線を向けられる集団がありました……!
「なんなのだこの巫山戯た種目の数々は!? 公平さの欠片も無いではないか!!」
周囲に聞かせるように声を張り上げているのは白銀の鎧姿が眩しい金髪の偉丈夫。その周囲には大層立派な鎧に身を包み、無意味に周囲を見下す緑色の肌の一団。
「何故このような不公平極まりない内容にしたのか、納得のいく説明をしてもらおう!」
「知らんよ、俺ぁただの雇われだ。それに大会規約に関しては
引退した冒険者と思しき受付担当へと詰め寄る解放騎士、ですが頬に刀傷の残る受付さんは気圧されることもなく塩対応です。私はそんなこと聞いていないと喚いていますが……ちょうど彼が
>「うーん……うけつけがおそくなっちゃうから、ちょっとだまらせてくるね」
>「いってきまーす!」
なおも言い募る解放騎士にウンザリとした顔を隠そうともしない受付さん&順番待ちの方々。険悪な空気が立ち込めてきたのを察知したダブル吸血鬼ちゃんが路地裏へと消えていきました。可愛らしい掛け声とともにピカっと光った路地から姿を現したのは……。
>「――ふふ、そのように声を荒げずとも良いではありませんか?」
謎の美少女神官こと、ダブル吸血鬼ちゃん合体モードです!
「……神官殿、これはいったいどういうことですかな?」
>「はて、どう……とは?」
自分を放置して登録を再開する受付さんを憎々し気に睨んだ後、『万知神の神官』に詰問口調で訊ねる解放騎士。周囲のゴブリンたちから向けられる獣欲に塗れた視線を意に介さず、ニッコリと笑いながら解放騎士と相対します。
「
そう叫びながら指をさすのは今大会の開催種目の一覧表。そこには彼が夢想していたたったひとつの種目ではなく……。
| 的当て部門 | 射撃・投擲武器及び魔法の使用可 |
| 騎乗部門 | 獣相持ちの参加および |
| 飛行部門 | 生来・魔法等能力の由来問わず |
| 格闘部門 | 素手・ |
| 無差別部門 |
表に穴が開くかと思うほどの圧の籠る視線を向けられた『万知神の神官』。生半可な回答は許さない、そんな解放騎士に対する彼女の返答は……。
>「……あら、とっても平等ではありませんか。だって、
見る者全てを魅了してしまうような、エローイ表情を添えたものでした!
「な、な、な……!?」
>「ふふ、部門の選定には苦労いたしました。空が飛べるものに地を這うことを強制し、魔法の腕を磨いたものに棍棒を持たせ、その歌と踊りで人々を魅了する星たちの輝きを奪い去る。そんな
「―――ッ!?」
「おっ、そうだな(適当)」
「それが己の力を一番試せるんだから、当たり前だよなぁ?」
「(面倒だからこれ以上)暴れんなよ……暴れんなよ……」
周囲から湧き上がる賛同の声に握った拳をプルプル震わせる解放騎士。『種族毎に部門を分けるのは差別に当たる』『特別部門を設立する』という彼の望んでいた規約はしっかりと盛り込まれていますし、不満なんてある筈無いですよねぇ(ニッコリ)。
「ぐ……もちろんだ! 私と彼ら全員、無差別部門に出場する!!」
満面の笑みを浮かべる受付さんの差し出す用紙を奪い取るように受け取り、自らとゴブリンたちの名前を書き込む解放騎士……なんかゴブリンの名前欄、『ああああ』とか『334』って書いてあるように見えるんですが。もしかして彼、連れているゴブリンの名前知らないんじゃ……。
頭上に湯気を燻らせながらゴブリンを引き連れて去っていく解放騎士。言葉は判らずとも『万知神の神官』にやり込められたことは察したのでしょう、せせら笑うゴブリンたちの声は彼には届いていないみたいです。まぁ十中八九ゴブリンたちを従えたのは言葉による対話ではなく力による支配でしょう。もっとも彼にとってそれは『正しい』行為であり、ゴブリンたちの蒙を啓く立派な手段なのかもしれません。
>「さて……皆様、大変お騒がせいたしました。それぞれが持つ輝きをいちばん発揮できる部門へのご参加、心よりお待ち申し上げております」
恭しく頭を下げる『万知神の神官』の姿に背を押され、我先と受付に殺到する参加希望者たち。みんなが受付を済ませるのはちょっと時間が掛かりそうですので、その間に王都観光組の様子を見てみましょうか! はじめてのお出掛けに子どもたちのテンションは最高潮、どんなイベントが待っているのか楽しみです!!
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
エルデンDLCが楽しみなので失踪します。
評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。モチベーション維持とやる気アップに繋がりますので、是非とも感想や評価をお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。