ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

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大型も無事に終わったので初投稿です。




セッションその19-6

 

 前回、舞台裏の準備が整ったところから再開です。

 

 各所で勃発した夜戦は無事に終了し、とうとうやってまいりました本番当日の朝。大会会場に設けられたVIP席には、ダブル吸血鬼ちゃん一党(パーティ)と愉快な仲間たちが集まっています。

 

 

「うわぁ……なんか場違いじゃない? 私たち……」

 

「なに、気にすることはない。君たちも立派な関係者だし、万一のことを考えれば一か所に集まっていてもらったほうが楽だからね」

 

 

 落ち着かない様子で視線を巡らせているのは新進農婦さん。一晩中搾り取ったツヤツヤお肌を露出の多いドレスに包み、健康的な色気を周囲に振りまいています。隣の旦那様は……あ、鉢金長男君がつついたらサラサラと灰になっちゃいましたね。お団子長女ちゃんが崩れたパパをかき集めたところで、同じくVIP席にいた交易神の神官さん――とってもお金に五月蠅そうな、何故かスカートはいてない女性です――が蘇生してくれました。

 

 

「へーか、きょうもキラキラしてるー!」

 

「おきさきさまも、とってもきれい!!」

 

「はっはっは、そうであろう。そなたたちもよく似合っておるぞ!」

 

 

 バッチリ正装でキメている陛下と妃のまわりには可愛らしく着飾った子どもたちが群れを成して押し寄せ、陛下の鼻の下は伸びっぱなし。衛兵たちはハラハラしっぱなしですが、護衛の責任者である沈黙将軍は慌てることもなく静かに指揮を執っていますね。

 

 

「あそこにおねーちゃんやそのだんなさまたちがいるの?」

 

「ウン、みんな試合の準備をしてるころだよ!」

 

 

 最前列の手すりに鈴なりになってぶら下がっているふわもこの集団。兎人(ササカ)のパパたち&白兎猟兵ちゃんの弟たちが眼下の試合会場をキラキラした目で眺めているのを、ちっちゃなふわもこを抱いた奥様たちが「まだまだ子どもねぇ」って顔で見守っています。その隣では太眉長女ちゃんと牧場長女ちゃんに挟まれた泣き黒子長男君がみんなのパパとママの姿を探しているのが見えますね。

 

 

「みんなと一緒に行かなくていいの?」

 

「えっと、ぼくはこっちがいいかな……ダメ、ですか?」

 

「ふひっ……こほん、もちろん大丈夫! それじゃあ一緒に観ましょうね♪」

 

 

 ちょっと離れた席では牧場長男君と爆速で仕事を終わらせ辺境の街から駆けつけてきた受付嬢さんが衛兵たちに砂糖を吐かせるようなイチャつきっぷりを見せています。年上の女性特攻の上目遣いに一瞬鼻からお姉さん分を噴出させながらもなんとか耐えきり、膝上に抱えた年下の彼氏のうなじやつむじに顔を埋めたり、彼の後頭部をお山にポフポフしたりと過激なスキンシップを満喫中。なおふたりの背後の席にはゴブスレさん夫婦が座っていることをお知らせしておきます。

 

 

「――さて、そろそろか。余の愛しき妃、そして妹たちよ」

 

「「はい、お兄様」」

 

「ふふ、頑張りましょうね!」

 

 

 おっと、そろそろ開会みたいですね。特設の展望席に現れた国王夫婦とその妹たちの姿に歓声を上げる観客たち。陛下の宣言に続き盛大に響くファンファーレが大会の開始を告げ、早速第一の競技が始まりました! それでは映像を貴賓席から会場にいるダブル吸血鬼ちゃんたちのほうへと切り替えてみましょうか、よろしくお願いしまーす!!

 

 


 

 

「――どう、ちょっとは回復した?」

 

「うん。おひさまのひかりと、みんなからちょっとずつちゅーちゅーさせてもらったおかげでげんきいっぱい! ありがとう……ちゅっ」

 

んっ……はいはい、続きはまた()()()

 

 

 ところ変わって画面に映っているのは選手たちの控室。長椅子に腰掛け膝上に吸血鬼君主ちゃんを乗せている女魔法使いちゃんが、たわわを堪能している想い人の後ろ髪に手を差し込み優しく撫でる光景が広がっていました。

 

 満足そうに吸い口から離れた吸血鬼君主ちゃんの顔はそのまま女魔法使いちゃんの顔へと近づき、自身の魔力と僅かに口内に残る生命の雫が合わさったものを口づけとともにお返し。湿った水音を奏でるふたりのまわりでは先にちゅーちゅーさせてもらったお嫁さんたちと女騎士さん、それに魔女パイセンが、スッキリとした表情で備え付けの飲み物を楽しんでいるようです。

 

 

「申し訳ありません、大切な競技の前に……」

 

「ふふん、問題ないさ。男どもの精と違い、出したからといって体力が落ちるわけでもないからな! むしろ火照った身体が闘争を求めている気がするくらいだぞ?」

 

「それじゃ、今夜は、激しく、なりそう、ね?」

 

「うわ、もう勝った気でいるよこの先輩たち……ていうか勝てるわけがない……色々と……」

 

 

 エロエロ大司教モードで身を縮めるように頭を下げる剣の乙女ちゃんの言葉に鷹揚に返す女騎士さん。うっそりと微笑む魔女パイセンの隣では圃人剣士ちゃんが自らの胸に手を当て、たゆんと揺れる山脈を羨ましそうに見つめながら呟いています。

 

 なお、本人は勝てないと言っておりますが、たくさん食べてたくさん運動し、たくさん冒険を成功させたことで彼女の身体は磨き上げられ、今では立派なトランジスタグラマーに。

 

 数値的な大きさでは敵わないものの、軽銀製の胸当てに支えられたお山はボリューム満点。もともとお山の大小有無にはこだわらないダブル吸血鬼ちゃんですが、女魔法使いちゃんや剣の乙女ちゃん、闇人女医さんが持つ『下から持ち上げようとすると手が埋まってしまうほど大きなたわわ』とは趣の異なる『しっかりとホールドできて手全体で感触を味わえるたわわ』はふたりの性癖にクリティカル!

 

 刀身の半分ほどを柔らかく包み込み、小さな身体を大きく躍動させて剣先から鍔元まで魔剣を磨き上げる必殺技はダブル吸血鬼ちゃんから主導権(イニシアティブ)を奪う際の強い武器であり、はじめて英雄雛娘ちゃんとタッグを組んだときは吸血鬼君主ちゃんがトロトロに蕩けさせられてしまったそうです。

 

 余談ですが、吸血鬼君主ちゃんは磨いてもらうのが、吸血鬼侍ちゃんは磨かせてもらうのが好きなんだとか。地母神さんと知識神さんが鼻から噴出する神気を抑えながら毎晩カウントしてくれておりました。

 

 

 そうそう。大会の控室ですが、基本は出場する種目ごとに選手が集められ、参加人数の多いものについてはそこからさらに部屋分けされる仕組みになっております。一緒に申し込みした集団はだいたい同じ部屋に集まり、出番を待ているわけですね。もっとも、いくつか例外はあるのですが。

 

 例外その一はわれらがダブル吸血鬼ちゃんたち。金等級冒険者を筆頭に王国の冒険者の上澄みが集まった一行は特別に部屋を用意されており、人目を気にせず準備ができるよう取り計らってもらっています。いくら慣れているとはいえ、血気盛んな腕自慢たちの衆目に晒されながらのちゅーちゅーはしてなかったというわけですね。

 

 例外その二は招待された只人(ヒューム)以外の選手たちですね。妖精弓手ちゃんと兄さま&姉さま夫婦が代表の森人(エルフ)蜥蜴人(リザードマン)の長老、鉱人(ドワーフ)の戦士団がこれに該当します。他にも遠方から「ダンスバトルが開催させると聞いて!」と、大会参加と人材交流を兼ねて訪問してきた馬人(セントール)たちもいるみたいです。

 

 そして例外その三が……視聴神さんたちもお察しの通り、ゴブリン部屋ですね。

 

 前述のふたつが寛ぎの場とすれば、最後のひとつはまごうことなき監視の場。部屋の入口に立つ衛兵も外からの侵入者ではなく中からの脱走者を警戒しているのが一目で判ります。

 

「種族で差別し、部屋を分けるとはいったいどういうことだ!」と抗議する声の大きな少数派がおりましたが、「ならお前らがつきっきりで相手するんだな? そもそもそいつら共通語(コイネー)喋れないだろ?(意訳)」というド正論で封殺。開催までのどうしようもない騒ぎを知る連中はチラチラと周りを見ながら引き下がり、最終的に解放騎士(リベレーター)が面倒をみることと相成りました。

 

 

「あ、会場が映りましたよ!」

 

 

 英雄雛娘ちゃんの気合に満ちた声に視線を部屋の壁面へと向ける一行。各控室には火打石団殲滅の際に銀髪次女さんが用いた映像を投影する呪物と似たものが準備されており、参加競技以外はこちらで観戦できるようになっております。

 

 長椅子を動かし飲み物とお菓子を持って、観戦準備もバッチリ! ダブル吸血鬼ちゃんは饗応役を買って出た監督官さんと査察官さんの膝上に陣取り、柔らかな肢体に身体を預けています。

 

 

「最初は偶像(アイドル)部門だっけ。可愛い子がいっぱい出てくるんじゃない?」

 

おうさま(キングちゃん)もでるっていってたよ! ぎゅーっ」

 

「おおっと、この甘えん坊さんめー! ぎゅーっ♪」

 

 

 フリルいっぱいのフリフリメイド服姿の監督官さんにメロメロな吸血鬼君主ちゃん、これでまだ夜会話に至っていないんだから驚きです。今回の件が片付いたらめちゃくちゃ盛り上がるんだろうなぁ……。

 

 

「他にもいくつかの馬人(セントール)集団(ユニット)が参加しているようです。戦の場以外で彼らが輝ける舞台となれば良いのですが」

 

「そうだね。ぼくたちいがいがたたかわなくてもいいせかいにしたいね! ぎゅーっ」

 

ひゃんっ!? ご、ご当主、皆様がいる場所でこのような……!」

 

「むふー! いまはしてきなじかんだからいいの!!」

 

 

 おやおや、吸血鬼侍ちゃんは執事服の布地を押し上げる魅惑のたわわを堪能しています。慌てた様子の査察官さんですが、引き剥がそうと伸ばした手は可愛らしい暴君を抱きしめ、より自分へと密着させるばかりです。監督官さんと査察官さんの吐息が熱を帯び始めたところで、女魔法使いちゃんの放った≪力矢(マジックミサイル)≫が呪文抵抗(I〇ィールド)を貫通し、ダブル吸血鬼ちゃんの頭に命中しました。

 

 

「「あたた……わぷっ」」

 

 

 ぷしゅーと煙を吹く頭を押さえるふたりを摘まみ上げ、自分の左右に座らせる体勢にキープ。ほっぺたをお山に押し付けるように抱き寄せ、壁面の映像(モニター)を顎で指し示します。

 

 

「ほら、始まるわよ。ふたりの大好きな王様の晴れ舞台だもの、しっかり応援してあげなさい」

 

「「はーい!」」

 

 

 お山の感触にご機嫌なふたりが見る先には、華麗な勝負服姿の馬人の女の子(ウマ娘ちゃん)たちが舞台(ステージ)に駆け上がる様子が映し出されています。中央(センター)に立つ光背王(キング)ちゃんは黒のドレスに白い上着を羽織った姿、襷と鉢巻もセットの応援団風な衣装に観客たちの目が釘付けになっているのが判ります。

 

 彼女の左右に立つのは人材交流の一環で王国を訪れていた別地方の馬人の女の子(ウマ娘ちゃん)ですね。知識神さんの資料によりますと、桜色のノースリーブをメインに軍楽隊を思わせる衣装を着た鹿毛の子は人呼んで"驀進王(バクシンオー)"ちゃん、群青色の上着に黒ストがセクシーな黒鹿毛ロングの子は"光王(ライトオー)"ちゃん、どちらも優秀な競争馬人(セントール)の長だそうです。

 

 ……え? 王様ばっかりじゃないかって? 以前(セッションその18-2で)猪武人さんが言ってましたが、彼らの長の名前は他人からの呼ばれ方が元になるため「なんかつよそう」とか「えらそうなのがいいよね!」なノリで決まっちゃうんですね。

 

 

「会場のみんな……(キング)たちの歌を聴きなさーい!!」

 

 

 光背王(キング)ちゃんの掛け声を嚆矢に響き渡るのは、馬人(セントール)たちの本能に刻まれた走ることへの渇望を歌い上げるもの。誰よりも早く駆け抜けたその先にある形なき光を求め、恐れることなく突き進む活力に溢れた(エネルギッシュ)な歌の放つ音圧は、普段の舞台(ライブ)で披露される可憐な楽曲しか聴いたことのなかった観客たちの度肝を抜いたようですね。

 

 楽曲が終わり、茫然としていた観客たちが我に返ると会場を震わせる拍手の嵐が巻き起こります。汗に塗れた彼女たちは美しく、自信に満ちた表情からはこの競技にかける情熱と矜持が溢れていますね!

 

 光背王(キング)ちゃんたちと交代で舞台に上がってきたのは小柄な鹿毛のウマ娘に率いられた一団です。"帝王(テイオー)"と呼ばれる少女とその仲間たちが歌うのは、ひたすらに勝利を追い求める魂の咆哮。頂点を目指し走り続けるなかで味わった栄光と挫折を織り交ぜ、感情高く歌う姿を観客席から後方先代面で腕組みしつつ聴いているのは先代の長である"皇帝"さんとのことです。

 

 それから、目の錯覚だとは思うのですが……"帝王(テイオー)"ちゃんと一緒にダンスを披露している黒鹿毛ギザ歯の子にねっとりとした視線を向け、虹色に光っている"帝王(テイオー)"ちゃんそっくりの子がいるんですけど……おひいさま(地母神さん)、普通に観客席にいるんですよね。どういうことなの???

 

 

 その後も入れ代わり立ち代わり披露される楽曲に会場は大盛り上がり。馬人(セントール)以外の種族もそれぞれ特色のある歌が多かったですね。森人(エルフ)の奏でる美しき旋律とそれに沿うような儚さを感じさせる歌声は観客たちを魅了し、蜥蜴人(リザードマン)たちが吠えるように歌う竜狩りの英雄譚は聴く者の魂を震わせ、赤ら顔の鉱人(ドワーフ)たちが逆さにした酒樽を楽器代わりにおビール様を称える歌を歌ったときは会場全体で大合唱に。そんな中でダブル吸血鬼ちゃんがひと際食い付いたのは、とある小規模な演奏集団(バンド)でした。

 

 

「「――――!!」」

 

「おや、彼らは……」

 

「なになに、ひょっとして知り合い?」

 

 

 その集団が舞台に現れた瞬間、飛び立つ勢いで席から離れ、期待に満ちた瞳で画面を食い入るように見つめるダブル吸血鬼ちゃん。黒鹿毛でギラついた目つきの馬人の女性(ウマ娘ちゃん?)をリーダーに、只人(ヒューム)半森人(ハーフエルフ)狼人(ルプス)となかなかに個性的な面子ですが……なんか何処かで見たことがあるような。長椅子の背後から映像を見ている査察官さんも引っ掛かりを感じているみたいです。椅子から立ち上がった監督官さんがふたりを背後からハグしながら問い掛けると……。

 

 

「うん! みんな()()()()()()()()!!」

 

「いっしょにおしごとしたり、ときどきやりあったりしてたの!」

 

「――ああ成程、通りで見覚えがあるわけです」

 

 

 あ! ゴブスレさんと吸血鬼侍ちゃんがデート(意味浅)したときにもぐり酒場(スピークイージー)で演奏していた人たちですか!! あの時は成功神(エルヴィス)さんが組んでましたけど、どうやらリーダーが不在だったときの代役を担当していたみたいです。査察官さんに見覚えがあったのは、ギルドを介さずに薄暗い影の中を往く存在として警戒する対象だったからでしょうか。……吸血鬼侍ちゃんの台詞から察するに依頼によって敵だったり味方だったりしてたようですが、彼女と相対して生き延びているあたりなかなかのワザマエを感じます。

 

 

「……いや、なんでそんな連中がこんな目立つ場所に素顔を晒してるのよ?」

 

「平等主義者か門閥貴族に雇われた暗殺者……という可能性は?」

 

 

 彼らの来歴を聞いて腰を浮かせる女魔法使いちゃんと令嬢剣士さん。会場には陛下をはじめ王国や周辺勢力・種族のVIPが顔をそろえてますし、万が一無差別魔神召喚テロなんぞ行われたら大変な騒ぎになりますよねぇ……と、ふたりを落ち着かせるようにダブル吸血鬼ちゃんが胸元に飛び込み、ふわふわお山に顔を擦りつけながら不安を払拭させるように言葉を紡ぎます。

 

「だいじょうぶ、みんなとはたいかいのじゅんびきかんちゅうにおはなししたの! むふー!」

 

かげをはしるの(シャドウラン)はもうおしまい! これからはぼくたちのりそうのじつげん(シヴィライゼーション)をてつだってくれるって!! むふー!」

 

「それって……もしかしてこれから同僚になるってコト?」

 

 

 お山の間から発せられるくぐもった声に若干引き気味の監督官さん。まぁある意味商売敵でしたし、お互い言いたいこともあるでしょうからねぇ。とはいえゴブリンと屑冒険者(福本モブ)以外には基本友好的なダブル吸血鬼ちゃんですし、彼らはこれで『存在しない者(ランナー)』から『盤面を動かす者(プレイヤー)』へとその生き様(スタイル)を変えたわけですからね。盤外(こちら)としては盛大に祝福してあげたいですね!

 

 

「……まぁいいわ。途中で投げ出さずにちゃんと最後まで面倒みなさいよ?」

 

「おやおや、愛玩動物(ペット)みたいな言い方だねぇ義妹(いもうと)君。……ふふ、まぁ私たちもご主人様に可愛がられているし、似たようなものかな♪」

 

「むー! みんなはぼくたちのだいじなだいじなかぞくだし、あのこたちはたいせつななかまなの!!」

 

「それをわかってくれないと……こうだー!」

 

 

 おやおや、叢雲狩人さんの自虐ネタにむっとしたダブル吸血鬼ちゃんが前後から彼女を挟み撃ちにしちゃいましたね。脇腹や肩口をちっちゃな手でくすぐりつつ、左右の長耳をカプカプと甘噛み。初心な英雄雛娘ちゃんや監督官さんが真っ赤になるような声とともに崩れ落ちた叢雲狩人さんを女魔法使いちゃんが長椅子の上に転がしたところで、舞台から軽快な音楽が流れ始めました!

 

 

 

My life is a nomal life(代わり映えのしない毎日を)

 

Working day to day(ただ繰り返すばかり)

 

No one knows my broken doream(身の丈に合わない願いなんざ)

 

I forgot it long ago(とっくに忘れちゃってたさ)

 

 

 退屈な日常に苛立つようなドラムと鬱屈した感情を持て余した弦の響きに続いて会場に広がる馬人の女性(ウマ娘?ちゃん)の歌声。馬人(セントール)の圧倒的な肺活量に任せて観客の耳、そして心へと歌に込められた想いが伝播していきます。

 

 

I tried to live a fantasy(英雄になりたいだなんて)

 

I was just too young(バカみたいな夢だったけど)

 

In those days you were with me(あの時のオマエを思い出すと)

 

The memory makes me smile(今でもニヤついちまうんだ)

 

 

 ――でも、それは今この時を以ておしまい。

 

 過去に別れを告げ、未知なる道を歩くことを決めた彼らの足取り(ビート)はどんどんと加速。やがて限界を超えた先にある、剝き出しの願い (ユメ)の姿が顕わになっていきます……。

 

 

【挿絵表示】

 

 

I won't forget(忘れるワケねぇよ)

 

" 腐 る ん じ ゃ ね ぇ ぞ " っ て オ マ エ に 言 わ れ た こ と

When you said me "STAY GOLD"

 

I won't forget(ずっと覚えていたさ)

 

い つ だ っ て こ の 胸 の 中 で " 輝 き 続 け て た ん だ "

Always in my heart "STAY GOLD"

 

 

 『諦めなければ夢は叶う』。言葉にすれば短いけれど、本当にそれが実現できるのはほんの僅かな人たちだけ。ほとんどは夢を諦めきれない愚か者たちの言い訳にしか過ぎない、ただの幻想じゃないか。そんな誰の心の奥にも存在するネガティブな感情を粉砕するその歌声は、大きく変わりつつある王国の在り様を後押しする力となることでしょう!

 

 出番を終え、舞台袖からその様子を眺めていた光背王(キング)ちゃんや帝王(テイオー)ちゃん、ほかの馬人の女の子(ウマ娘ちゃん)たちも自分たちとはまったく異なるその音楽性に衝撃を隠せない様子です。

 

 一部の馬人の女の子(ウマ娘ちゃん)たちは何か運命的なものを感じたのか、咆哮にも似た歓声を上げているのが映像に……あ、何処か気品を漂わせた葦毛の子が舞台に駆け上がり、演奏を終えドヤ顔で観客に手を振っていたヴォーカルの胸倉を掴んで何か怒鳴り散らしてますね。「今まで何処をほっつき歩いていたのですか!?」とか「いやー悪い悪い」みたいな声が歓声と拍手の合間から途切れ途切れに聞こえてきますが……うん、そっとしておいたほうが良さそうですね。

 

 

「素敵な歌でしたね。活力に溢れて、諦めないという強い意志を感じました」

 

「はい! その、上手くは言えないですけど……すごくすごかったです!!」

 

 

 ほう……と艶やかな吐息を漏らす剣の乙女ちゃんの隣では、語彙力を失った英雄雛娘ちゃんがブンブンと首を上下に振る光景が。あまり騒がしい音楽を好まない叢雲狩人さんや令嬢剣士さんも胸の内に籠った熱を冷ますように感嘆の声を上げています……と、興奮冷めやらぬ部屋に扉をノックする音が響きます。遠くからも次の種目に参加する人たちに集合を呼びかける声が聞こえてきましたね。次は確か……的当て (シューティング)部門でしたっけ。

 

 

「では皆様、行って参りますわ!」

 

 

呼びに来てくれた衛兵さんにお礼の言葉を告げながら、スッと立ち上がる令嬢剣士さん。その背中には相棒である魔剣 (アヴェンジャー)が誇らしげに輝いています。

 

 

「がんばってね! ぎゅーっ」

 

「おうえんしてるからね! ぎゅーっ」

 

「ふふ……はい、栄纏神の神官として恥ずかしいところを見せるわけにはいきませんわ!」

 

 

 左右の腕にしがみつくダブル吸血鬼ちゃんに眉を立てた笑みで応じ、出番待ちのみんなへ優雅に一礼をして部屋を後にする令嬢剣士さん。だっこちゃん状態のままなダブル吸血鬼ちゃんですが、このあと各部門でお仕事があるのでこのまま一緒に会場まで移動するみたいです。

 

 ええと、こちらにある資料によりますと、関係者で的当て (シューティング)部門に参加しているのは令嬢剣士さんの他に……妖精弓手ちゃん、あにさま&あねさまのロイヤル夫婦ですね。妖精弓手ちゃんの腕前は言わずもがな、弓の名手として名高い森人 (エルフ)、その上澄み中の上澄みである上の森人 (ハイエルフ)となれば驚くようなトンデモ技を披露してくれること間違いなしです! 令嬢剣士さんにも自身の持ち味を活かした美技を見せてほしいですね!!

 

 次の部門に期待しつつ、一旦休憩をとりましょうか! 飲み物と軽食は酒神さんが用意してくれてますので、視聴神のみなさんもどうぞお楽しみください!!

 

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 






 ステゴの存在が確認されたので失踪します。

 UA25万超えを迎えることができました。長かったキャンペーンもラストランが近づいております。最後までお付き合いいただければ幸いです。

 評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。モチベーション維持とやる気アップに繋がりますので、是非とも感想や評価をお願いいたします。

 お読みいただきありがとうございました。

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