ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
大型も無事に終わったので初投稿です。
前回、舞台裏の準備が整ったところから再開です。
各所で勃発した夜戦は無事に終了し、とうとうやってまいりました本番当日の朝。大会会場に設けられたVIP席には、ダブル吸血鬼ちゃん
「うわぁ……なんか場違いじゃない? 私たち……」
「なに、気にすることはない。君たちも立派な関係者だし、万一のことを考えれば一か所に集まっていてもらったほうが楽だからね」
落ち着かない様子で視線を巡らせているのは新進農婦さん。一晩中搾り取ったツヤツヤお肌を露出の多いドレスに包み、健康的な色気を周囲に振りまいています。隣の旦那様は……あ、鉢金長男君がつついたらサラサラと灰になっちゃいましたね。お団子長女ちゃんが崩れたパパをかき集めたところで、同じくVIP席にいた交易神の神官さん――とってもお金に五月蠅そうな、何故かスカートはいてない女性です――が蘇生してくれました。
「へーか、きょうもキラキラしてるー!」
「おきさきさまも、とってもきれい!!」
「はっはっは、そうであろう。そなたたちもよく似合っておるぞ!」
バッチリ正装でキメている陛下と妃のまわりには可愛らしく着飾った子どもたちが群れを成して押し寄せ、陛下の鼻の下は伸びっぱなし。衛兵たちはハラハラしっぱなしですが、護衛の責任者である沈黙将軍は慌てることもなく静かに指揮を執っていますね。
「あそこにおねーちゃんやそのだんなさまたちがいるの?」
「ウン、みんな試合の準備をしてるころだよ!」
最前列の手すりに鈴なりになってぶら下がっているふわもこの集団。
「みんなと一緒に行かなくていいの?」
「えっと、ぼくはこっちがいいかな……ダメ、ですか?」
「ふひっ……こほん、もちろん大丈夫! それじゃあ一緒に観ましょうね♪」
ちょっと離れた席では牧場長男君と爆速で仕事を終わらせ辺境の街から駆けつけてきた受付嬢さんが衛兵たちに砂糖を吐かせるようなイチャつきっぷりを見せています。年上の女性特攻の上目遣いに一瞬鼻からお姉さん分を噴出させながらもなんとか耐えきり、膝上に抱えた年下の彼氏のうなじやつむじに顔を埋めたり、彼の後頭部をお山にポフポフしたりと過激なスキンシップを満喫中。なおふたりの背後の席にはゴブスレさん夫婦が座っていることをお知らせしておきます。
「――さて、そろそろか。余の愛しき妃、そして妹たちよ」
「「はい、お兄様」」
「ふふ、頑張りましょうね!」
おっと、そろそろ開会みたいですね。特設の展望席に現れた国王夫婦とその妹たちの姿に歓声を上げる観客たち。陛下の宣言に続き盛大に響くファンファーレが大会の開始を告げ、早速第一の競技が始まりました! それでは映像を貴賓席から会場にいるダブル吸血鬼ちゃんたちのほうへと切り替えてみましょうか、よろしくお願いしまーす!!
「――どう、ちょっとは回復した?」
>「うん。おひさまのひかりと、みんなからちょっとずつちゅーちゅーさせてもらったおかげでげんきいっぱい! ありがとう……ちゅっ」
「んっ……はいはい、続きはまた
ところ変わって画面に映っているのは選手たちの控室。長椅子に腰掛け膝上に吸血鬼君主ちゃんを乗せている女魔法使いちゃんが、たわわを堪能している想い人の後ろ髪に手を差し込み優しく撫でる光景が広がっていました。
満足そうに吸い口から離れた吸血鬼君主ちゃんの顔はそのまま女魔法使いちゃんの顔へと近づき、自身の魔力と僅かに口内に残る生命の雫が合わさったものを口づけとともにお返し。湿った水音を奏でるふたりのまわりでは先にちゅーちゅーさせてもらったお嫁さんたちと女騎士さん、それに魔女パイセンが、スッキリとした表情で備え付けの飲み物を楽しんでいるようです。
「申し訳ありません、大切な競技の前に……」
「ふふん、問題ないさ。男どもの精と違い、出したからといって体力が落ちるわけでもないからな! むしろ火照った身体が闘争を求めている気がするくらいだぞ?」
「それじゃ、今夜は、激しく、なりそう、ね?」
「うわ、もう勝った気でいるよこの先輩たち……ていうか勝てるわけがない……色々と……」
エロエロ大司教モードで身を縮めるように頭を下げる剣の乙女ちゃんの言葉に鷹揚に返す女騎士さん。うっそりと微笑む魔女パイセンの隣では圃人剣士ちゃんが自らの胸に手を当て、たゆんと揺れる山脈を羨ましそうに見つめながら呟いています。
なお、本人は勝てないと言っておりますが、たくさん食べてたくさん運動し、たくさん冒険を成功させたことで彼女の身体は磨き上げられ、今では立派なトランジスタグラマーに。
数値的な大きさでは敵わないものの、軽銀製の胸当てに支えられたお山はボリューム満点。もともとお山の大小有無にはこだわらないダブル吸血鬼ちゃんですが、女魔法使いちゃんや剣の乙女ちゃん、闇人女医さんが持つ『下から持ち上げようとすると手が埋まってしまうほど大きなたわわ』とは趣の異なる『しっかりとホールドできて手全体で感触を味わえるたわわ』はふたりの性癖にクリティカル!
刀身の半分ほどを柔らかく包み込み、小さな身体を大きく躍動させて剣先から鍔元まで魔剣を磨き上げる必殺技はダブル吸血鬼ちゃんから
余談ですが、吸血鬼君主ちゃんは磨いてもらうのが、吸血鬼侍ちゃんは磨かせてもらうのが好きなんだとか。地母神さんと知識神さんが鼻から噴出する神気を抑えながら毎晩カウントしてくれておりました。
そうそう。大会の控室ですが、基本は出場する種目ごとに選手が集められ、参加人数の多いものについてはそこからさらに部屋分けされる仕組みになっております。一緒に申し込みした集団はだいたい同じ部屋に集まり、出番を待ているわけですね。もっとも、いくつか例外はあるのですが。
例外その一はわれらがダブル吸血鬼ちゃんたち。金等級冒険者を筆頭に王国の冒険者の上澄みが集まった一行は特別に部屋を用意されており、人目を気にせず準備ができるよう取り計らってもらっています。いくら慣れているとはいえ、血気盛んな腕自慢たちの衆目に晒されながらのちゅーちゅーはしてなかったというわけですね。
例外その二は招待された
そして例外その三が……視聴神さんたちもお察しの通り、ゴブリン部屋ですね。
前述のふたつが寛ぎの場とすれば、最後のひとつはまごうことなき監視の場。部屋の入口に立つ衛兵も外からの侵入者ではなく中からの脱走者を警戒しているのが一目で判ります。
「種族で差別し、部屋を分けるとはいったいどういうことだ!」と抗議する声の大きな少数派がおりましたが、「ならお前らがつきっきりで相手するんだな? そもそもそいつら
「あ、会場が映りましたよ!」
英雄雛娘ちゃんの気合に満ちた声に視線を部屋の壁面へと向ける一行。各控室には火打石団殲滅の際に銀髪次女さんが用いた映像を投影する呪物と似たものが準備されており、参加競技以外はこちらで観戦できるようになっております。
長椅子を動かし飲み物とお菓子を持って、観戦準備もバッチリ! ダブル吸血鬼ちゃんは饗応役を買って出た監督官さんと査察官さんの膝上に陣取り、柔らかな肢体に身体を預けています。
「最初は
>「
「おおっと、この甘えん坊さんめー! ぎゅーっ♪」
フリルいっぱいのフリフリメイド服姿の監督官さんにメロメロな吸血鬼君主ちゃん、これでまだ夜会話に至っていないんだから驚きです。今回の件が片付いたらめちゃくちゃ盛り上がるんだろうなぁ……。
「他にもいくつかの
>「そうだね。ぼくたちいがいがたたかわなくてもいいせかいにしたいね! ぎゅーっ」
「ひゃんっ!? ご、ご当主、皆様がいる場所でこのような……!」
>「むふー! いまはしてきなじかんだからいいの!!」
おやおや、吸血鬼侍ちゃんは執事服の布地を押し上げる魅惑のたわわを堪能しています。慌てた様子の査察官さんですが、引き剥がそうと伸ばした手は可愛らしい暴君を抱きしめ、より自分へと密着させるばかりです。監督官さんと査察官さんの吐息が熱を帯び始めたところで、女魔法使いちゃんの放った≪
>「「あたた……わぷっ」」
ぷしゅーと煙を吹く頭を押さえるふたりを摘まみ上げ、自分の左右に座らせる体勢にキープ。ほっぺたをお山に押し付けるように抱き寄せ、
「ほら、始まるわよ。ふたりの大好きな王様の晴れ舞台だもの、しっかり応援してあげなさい」
>「「はーい!」」
お山の感触にご機嫌なふたりが見る先には、華麗な勝負服姿の
彼女の左右に立つのは人材交流の一環で王国を訪れていた別地方の
……え? 王様ばっかりじゃないかって? 以前(セッションその18-2で)猪武人さんが言ってましたが、彼らの長の名前は他人からの呼ばれ方が元になるため「なんかつよそう」とか「えらそうなのがいいよね!」なノリで決まっちゃうんですね。
「会場のみんな……
楽曲が終わり、茫然としていた観客たちが我に返ると会場を震わせる拍手の嵐が巻き起こります。汗に塗れた彼女たちは美しく、自信に満ちた表情からはこの競技にかける情熱と矜持が溢れていますね!
それから、目の錯覚だとは思うのですが……"
その後も入れ代わり立ち代わり披露される楽曲に会場は大盛り上がり。
>「「――――!!」」
「おや、彼らは……」
「なになに、ひょっとして知り合い?」
その集団が舞台に現れた瞬間、飛び立つ勢いで席から離れ、期待に満ちた瞳で画面を食い入るように見つめるダブル吸血鬼ちゃん。黒鹿毛でギラついた目つきの
>「うん! みんな
>「いっしょにおしごとしたり、ときどきやりあったりしてたの!」
「――ああ成程、通りで見覚えがあるわけです」
あ! ゴブスレさんと吸血鬼侍ちゃんがデート(意味浅)したときに
「……いや、なんでそんな連中がこんな目立つ場所に素顔を晒してるのよ?」
「平等主義者か門閥貴族に雇われた暗殺者……という可能性は?」
彼らの来歴を聞いて腰を浮かせる女魔法使いちゃんと令嬢剣士さん。会場には陛下をはじめ王国や周辺勢力・種族のVIPが顔をそろえてますし、万が一無差別魔神召喚テロなんぞ行われたら大変な騒ぎになりますよねぇ……と、ふたりを落ち着かせるようにダブル吸血鬼ちゃんが胸元に飛び込み、ふわふわお山に顔を擦りつけながら不安を払拭させるように言葉を紡ぎます。
>「だいじょうぶ、みんなとはたいかいのじゅんびきかんちゅうにおはなししたの! むふー!」
>「
「それって……もしかしてこれから同僚になるってコト?」
お山の間から発せられるくぐもった声に若干引き気味の監督官さん。まぁある意味商売敵でしたし、お互い言いたいこともあるでしょうからねぇ。とはいえゴブリンと
「……まぁいいわ。途中で投げ出さずにちゃんと最後まで面倒みなさいよ?」
「おやおや、
>「むー! みんなはぼくたちのだいじなだいじなかぞくだし、あのこたちはたいせつななかまなの!!」
>「それをわかってくれないと……こうだー!」
おやおや、叢雲狩人さんの自虐ネタにむっとしたダブル吸血鬼ちゃんが前後から彼女を挟み撃ちにしちゃいましたね。脇腹や肩口をちっちゃな手でくすぐりつつ、左右の長耳をカプカプと甘噛み。初心な英雄雛娘ちゃんや監督官さんが真っ赤になるような声とともに崩れ落ちた叢雲狩人さんを女魔法使いちゃんが長椅子の上に転がしたところで、舞台から軽快な音楽が流れ始めました!
退屈な日常に苛立つようなドラムと鬱屈した感情を持て余した弦の響きに続いて会場に広がる
――でも、それは今この時を以ておしまい。
過去に別れを告げ、未知なる道を歩くことを決めた彼らの
『諦めなければ夢は叶う』。言葉にすれば短いけれど、本当にそれが実現できるのはほんの僅かな人たちだけ。ほとんどは夢を諦めきれない愚か者たちの言い訳にしか過ぎない、ただの幻想じゃないか。そんな誰の心の奥にも存在するネガティブな感情を粉砕するその歌声は、大きく変わりつつある王国の在り様を後押しする力となることでしょう!
出番を終え、舞台袖からその様子を眺めていた
一部の
「素敵な歌でしたね。活力に溢れて、諦めないという強い意志を感じました」
「はい! その、上手くは言えないですけど……すごくすごかったです!!」
ほう……と艶やかな吐息を漏らす剣の乙女ちゃんの隣では、語彙力を失った英雄雛娘ちゃんがブンブンと首を上下に振る光景が。あまり騒がしい音楽を好まない叢雲狩人さんや令嬢剣士さんも胸の内に籠った熱を冷ますように感嘆の声を上げています……と、興奮冷めやらぬ部屋に扉をノックする音が響きます。遠くからも次の種目に参加する人たちに集合を呼びかける声が聞こえてきましたね。次は確か……
「では皆様、行って参りますわ!」
呼びに来てくれた衛兵さんにお礼の言葉を告げながら、スッと立ち上がる令嬢剣士さん。その背中には相棒である
>「がんばってね! ぎゅーっ」
>「おうえんしてるからね! ぎゅーっ」
「ふふ……はい、栄纏神の神官として恥ずかしいところを見せるわけにはいきませんわ!」
左右の腕にしがみつくダブル吸血鬼ちゃんに眉を立てた笑みで応じ、出番待ちのみんなへ優雅に一礼をして部屋を後にする令嬢剣士さん。だっこちゃん状態のままなダブル吸血鬼ちゃんですが、このあと各部門でお仕事があるのでこのまま一緒に会場まで移動するみたいです。
ええと、こちらにある資料によりますと、関係者で
次の部門に期待しつつ、一旦休憩をとりましょうか! 飲み物と軽食は酒神さんが用意してくれてますので、視聴神のみなさんもどうぞお楽しみください!!
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
ステゴの存在が確認されたので失踪します。
UA25万超えを迎えることができました。長かったキャンペーンもラストランが近づいております。最後までお付き合いいただければ幸いです。
評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。モチベーション維持とやる気アップに繋がりますので、是非とも感想や評価をお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。