ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
大変お待たせいたしました、転勤やら研修やらでいっぱいいっぱいだったので初投稿です。
前回、
「うう……緊張してきちゃった……」
「わふぅ?」
嬌声やら悲鳴やらが漏れ聞こえる控室を出て、試合会場へと向かう一人と一匹。腰の左右に大小二刀を佩き胸前でぎゅっと手を合わせた英雄雛娘ちゃんと、その横をいつものポアッとした顔で歩く狼さんがカメラに映っています。
口ではそう言いながらも彼女の顔には笑みが浮かび、手の震えは恐怖ではなく武者震いであることは容易に想像が付きますね。腰の相棒に振られることもなく真っ直ぐ歩く姿は凛々しさと可愛らしさに満ちており、「映像担当、もっと下からのアングルで!」と声を上げる視聴神さんたちを鍛冶神さんが愛用のハンマーで黙らせております。
さて、
まず、乗騎に関しては一切の制限なし。馬だろうとUMAだろうと何も問題はなく、なんなら足が無くたって大丈夫です。ダブル吸血鬼ちゃんによって再び作り変えられた試合会場には多くの腕自慢とその相棒、総勢20騎が集り、その多種多様さに観客は度肝を抜かれちゃってます。
「うわぁ、なんだかすごいことになっちゃてますわね、お兄様!」
「うむ、普段は参加を断られていた馬以外を乗騎としている騎士や傭兵、冒険者たちが大勢集まったのでな」
「かっこいい……!」
貴賓席では若草三女ちゃん、星風長女ちゃんに続いて白兎四女ちゃんを膝上に抱えた陛下が次々に珍獣珍しい乗騎を指差していますね。瞳を輝かせる四女ちゃんに判りやすいよう優しい言葉で話し始めました。
「まずはあの獅子の頭を持つ魔獣……キマイラに乗っている騎士だな。この国から遠く離れた公国……別の国でいちばん強いとされている部隊の隊長だ。隊の全員があれと同じ魔獣を相棒としている、とても強い騎士の集まりなのだ」
観客席の女性たちからの歓声を一身に浴びている金髪の伊達男が両刃の
「胡散臭い連中ではあるが、あれで契約には誠実……嘘をついたり騙したりしない者たちだからな。目立つには絶好の機会と考えたのだろう」
「じゃあ、あっちはー?」
四女ちゃんにせがまれるままに次々と選手たちを解説していく陛下。貴賓席からの視線に気付いた竜騎将軍は相棒の火竜の上からお手本のような敬礼を見せ、ちびっこたちの応援の声に英雄雛娘ちゃんも大きく手を振って返しています。
「ねぇねぇへーか、あれはなーに?」
「うん、あれはだな……」
そんな中でひとりの騎士を見て固まる陛下。四女ちゃんの指し示した先には、直径が
「別の国を本拠地としている企業……商人の集まりの支店長だったかな? 組織の最高戦力を出すと言っていたが、何故本人が参加しているのだ?」
「彼なら『猟犬と遊ぶほうが楽しそうだ。お前が代わりに出てくれ』ってバックレたんだって。『駄犬と遊ぶほうが大切だと……!?』って昨日受付でさんざん切れ散らかしてたよ」
にゅっと顔を出して補足してくれたのは銀髪侍女さん。ああ、彼には逃げられちゃったんですか……と、どうやら試合が始まるみたいですね。各騎思い思いの場所に陣取り、開始の合図を待っています。
……というわけで、一対一で互いに槍を向けあうのではなく、全騎が入り乱れて戦うバトルロイヤルな騎乗部門! 飛行能力を有する乗騎が有利ですが、そんなことは参加者全員承知済みです。
分厚い重装鎧に身を包んだケンタウロスの隣で英雄雛娘ちゃんが狼さんに跨ると、そのむっちりとした感触に一瞬にやけた狼さんがブンブンと首を振って大きくひと吠え。吸血鬼君主ちゃんから供給される魔力を用いて
急にサイズアップしたことに驚くケンタウロスに眉を立てた笑みを見せ、長剣をすっと差し出す英雄雛娘ちゃん。その小さな体躯に秘められた力を感じ取ったケンタウロスがニヤリと笑い、己が得物である
「
――試合の火蓋が切って落とされました!
「お、上手く避けたじゃない!」
ところ変わって
騎乗部門の敗北条件は乗騎から落下し地面と接触するか、自分もしくは乗騎が気絶または戦闘不能になること。ケンタウロスのように乗騎と自身が同一の場合は上体が地面に接触しても負けとなります。舞台の周囲では万一に備えいつでも≪
「
「魔力供給ができるようになってから一層張り切っちゃってたし、そろそろ自分の強さを自覚して欲しいところね……てか、揉むんじゃないわよ
「えー!? いいじゃないか
女魔法使いちゃんのたわわに顔を埋めつつ、ぴっちりインナーの頂点をほっそりとした指先でおねだりタッチを繰り出す叢雲狩人さん。普段は飄々とした態度を崩しませんが、
「……ったく、私も出番が控えてるんだから、ちょっとだけよ?」
「ふふ、勿論だとも。試合前に消耗させるようなヘマはしないと約束しよう! ……はぁ……んむぅ」
谷間から上目遣いで顔を覗かせる義姉に溜息を吐きつつ、そっと胸元に人差し指の爪を走らせる女魔法使いちゃん。魔力で編まれたインナーに切れ目が入った瞬間、布地を押し退けてたわわがその姿を現しました。
愛おし気に頬ずりをし、吸い口に舌を伸ばす叢雲狩人さん。絡めとるように先端を口に含み、コクコクと喉を鳴らす表情は幼ささえ感じさせますね。そっと後頭部を撫でる女魔法使いちゃんの顔にも驚きが混じってますが、より一層優しい手つきで指に全く引っ掛からないサラサラの髪を堪能しています。やがて叢雲狩人さんがそっと顔を離し、艶やかな唇とほのかに色付いた吸い口との間に架かった乳白色の橋を舌で巻き取りました。
「ん……子どもたちやご主人様が虜になるのも判るねぇ。危うく理性が吹き飛ぶところだったよ」
「その時は物理的に吹き飛ばしてたわよ。……満足した?」
「うん。ありがとう、
「そこは子どもたちを優先させなさい、
魔力で服を再生させながらの問いに熱烈なハグで返答する叢雲狩人さん。
「いいなぁ、わたしも……」
「ふふ、したいですか? それともされたいですか?」
「えっと、どっちも……かな?」
義姉妹の
「魔獣や飛行生物を用いるなど不公平極まる! 相手の心情を察することの出来ぬ愚者しかいないのか、実に嘆かわしい……!!」
「あ、ゴメン。なんか面白そうなコト言ってないかなーと思って……」
ちょっとHな雰囲気をぶち壊したのは
「……うん、まぁ映像に併せて聞くぶんにはそれなりに楽しめると思うわよ」
「えっと、大丈夫かい
前競技の際にブチ切れていたことを心配する叢雲狩人さんの顔をたわわに埋め、しれっと返す女魔法使いちゃん。頭上に?を浮かべる妖精弓手ちゃんに剣の乙女ちゃんと圃人剣士ちゃんが困った笑みを見せてますね。まぁ叢雲狩人さんが落ち着かせましたし、たぶん大丈夫でしょう!……と、どうやら競技も大詰めを迎えているみたいですね!
「なんでや!? 空も飛べへん狼に手も足も出ぇへんなんて……っ」
地に墜ちた黒い魔獣の傍らで敗北を認められずに叫ぶ少年。魔獣の身体にはいくつものクナイダートが突き立ち、剣の腹で殴打された嘴には大きな亀裂が走っています。成し遂げた英雄雛娘ちゃん&狼さんには目立った外傷は無く、少年のいう通り一方的な展開だったみたいですね。
「えっと……もしかして、今まで追撃戦や上空からの援護とかしか、やったこと、ない?」
「!? な、なんで判ったん!?」
「あんまり周りを見てなかったこととか、突撃の速さに比べて離脱が隙だらけだったり、とかかな……」
あー……戦況が決した後の後詰とか、一方的に殴れる状況でしか戦ったことがなかったんですかね。観客席の眼鏡の男性が「あちゃー」というポーズをしていますし、たぶんじっくり育てるために危険度の低い盤面にしか参加させていなかったのかもしれません。決め手となった嘴への一撃以外の攻撃はすべてグリフォンの後半身に集中してますし、上空からの攻撃を躱しざまチクチクと体力を削ったんでしょう。
「それに、他の人からの攻撃をその子が警戒してたから、指示を聞いてからの反応がちょっと遅かったし……」
「キュー……」
あ、グリフォンがバツが悪そうに乗り手の少年から目を逸らしてますね。竜騎将軍や
さて、残り選手もあと僅か。やはり地上ユニットの不利はなかなか覆すことが難しく、上空で戦っている飛行ユニット以外に残っているのは英雄雛娘ちゃん&狼さんと……。
「――フン、所詮は旧世代の兵種。時代は『撃たれる前に撃つ』なのだよ……!」
「ガッ!? これは……ッ」
「どうした相棒!?」
暴れまわる大亀を共同で撃墜した後、今まさに雌雄を決しようとしていたキマイラと火竜に
羽ばたくことすら覚束ない様子で落下する2騎に慌てて投射される≪
「おや、まだ駄犬が残っていたとは。どうやら駄犬らしくコソコソと隠れるのが得意と見える」
ずり落ちてもいない眼鏡をクイっと直しながら煽る姿はまさに陰険眼鏡! 会場のヘイトを一身に集めるそのスタイル、嫌いじゃないけど好きでもないです。いかな魔法を使ったのか、鈍重そうな蝸牛は僅かに地面から浮き上がっており、長銃を持つのと反対の手にはバチバチと激しく電光を放つ
「まぁ良い。己が愚かさを認め、伏して許しを乞いなさい。そうすれば降伏を認めま……」
「それは、いやです!」
おお、言い切りましたね! 言葉を途中で遮られ額に青筋を浮かべる
「……どいつもこいつも身の程というものを弁えない」
「途方もない頭の悪さだ……!」
「駄犬は駄犬らしく 惨めに遠吠えしていろ!!」
――甲高い射出音とともに、
「痺れる範囲に巻き込まれないよう、大きく避けてください!」
「ワン!」
続けざまに飛来する杭の如き
「……所詮は逃げ回ることしか能のない駄犬か。これでは
「――――ッ!」
おおっと、ここで
「ガウゥッ!!」
「な……!?」
――狼さんの展開した勾玉によって、そのすべてが迎撃されました。
「ワンワン!」
「うん、そうだね。接近方法は任せます。近寄りさえすれば、あとは
前傾姿勢で唸り声をあげる狼さんの頭を撫で、相手に突き付ける大刀を順手、首元に近づけた小刀を逆手という独特の構えをとる英雄雛娘ちゃん。本人にその気があるかは不明ですが、しっかりと煽ってるのもポイント高いですね。一息深呼吸を入れ、肉付きの良い太ももに力を込めて合図を出すと狼さんが走り出しました! 鋭角的な機動で突き進む狼さんの背、必死にバランスを取りながら目を離さずに迫る英雄雛娘ちゃんの迫力に僅かに気圧されたかのような
「平伏しろ、私こそが勝者だ!!」
「逃げたらひとつ、進めばふたつ……!」
>「「うばえばぜんぶぅ!」」
「「「「「「「「えんじょいあんどえきさいてぃんぐ!!」」」」」」」」
「……余、かわいい姪っ子たちの教育にちょっぴり不安を感じているのだが???」
「「す、すみません……」」
ダブル吸血鬼ちゃんェ……。おっと、よくばりハッピーセットな教育方針についてのツッコミは後にして、試合に集中しましょう!
次々に撃ち込まれる≪
「チッ、手間をかけさせる!」
接近戦では不利と判断し、長銃を投げ捨て左手の
「馬鹿ですか、自ら武器を手放すなど……なっ!?」
突撃姿勢を崩しながらも大刀を打ち払った先には、その影に隠れる小刀の煌めき。ご丁寧に剣の腹を見せるように飛んできた鈍器を躱したところで……。
「たぁぁぁぁ!」
「ガッ……!?」
自ら飛び道具となった英雄雛娘ちゃんのキックが顔面に炸裂! 眼鏡が割れるとともに
「うお、すっげ……」
「お、俺も喰らってみたい……」
「おまわりさんこいつです!……と言いたいところだが、俺も同じ気持ちだ!!」
信じられないという表情のまま気絶している
「ふぅ、うまくいった……よね?」
「ワン!」
「うんうん、
「はい、それにとっても強いです!!」
後方おねーさん面な叢雲狩人さんの横で長耳をピコピコ興奮を隠せない様子で頷く白兎猟兵ちゃん。
「……うん、一周回って面白かった、かも?」
「ここまで歪曲したものの見方ができるのも才能じゃないかしらね」
「えっと、ノーコメントで……」
上から順番に妖精弓手ちゃん、女魔法使いちゃん、剣の乙女ちゃんの反応……ちょっと映像を巻き戻してみましょうか、どれどれ……。
「なんだあの戦い方は、品性の欠片すら感じられぬ!」
「上空で待機するとは卑怯極まりない! 正々堂々と戦うべきなのだ!!」
「狼に亀! まったく、騎士道というものを介さぬ者はこれだから……」
「あのような淑やかさの皆無な行動、見ている此方が羞恥に耐えられん!」
……あ、あれだ、同時視聴で変な実況にあたったときみたいな? 本人はツッコミを入れているつもりなんでしょうが、それがツッコミどころでしかないという。
「アレね、陛下の言ってたことが間違いないと再認識できたのは良かったと思うわ」
「そうですね、一切の仮借なく済ませられそうですし」
「私たちのだんなさまを侮辱してくれたんだもの、妻として見過ごせないもん。……それはそれとして、
「はいはい、そっちは任せたわ。私たちそろそろ出番だし」
ギュッと拳を握る妖精弓手ちゃんにヒラヒラと手を振り、膝枕を堪能していた叢雲狩人さんをそっと横に退かす女魔法使いちゃん。剣の乙女ちゃんとともにエロエロな
……剣の乙女ちゃんは至高神さんのぱわーを注入される前の姿なのでちっぱいなのは理解できますが、魔術学院入学時点ですでにご立派なたわわをお持ちの女魔法使いちゃんは……うん、エロい(エロい)!
おっと、ロリ巨乳談義も良いものですが、次はふたりが出場する飛行部門ですね! 万知神さん曰く、射撃部門や騎乗部門とはちょっと違った競技とのことですが……いったいどんな内容なんでしょう、乞うご期待!
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
まだまだ資格試験や研修が終わらないので失踪します。
お気に入り1500件に到達しました。長く続けることができてうれしい限りです。
評価や感想、お気に入り登録ありがとうございます。モチベーション維持とやる気アップに繋がりますので、是非とも感想や評価をお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。