ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

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たぶん1クールと2クールの間のOVAなので初投稿です。

UA30000、お気に入り登録500件、感想100件を超えました。ありがとうございます。

あとは評価バーの隙間が無くなれば……(チラッ)
評価していただけると2クールへのモチベーションに繋がる……かもです?




いんたーみっしょん5

 2クール開始までは止まれない実況プレイ、はーじまーるよー。

 

 収穫祭の攻防も無事終わり、また一党のお互いの意見がぶつかり合い、結果的に絆を深めることに成功しましたね(意味深)。視聴者兄貴たちが予想されていた通り、剣の乙女は侍祭さんから大目玉を食らい、神殿に缶詰め状態へ逆戻り。一応2~3日おきに吸血鬼侍ちゃんが顔を出しに行ってますが、お泊りも夜会話も禁止されてしわしわ乙女になってました。

 

 現在時刻は夜八時過ぎ、夕食も入浴も終え、一党は共同寝室で寛いでいるところです。お風呂で血行が良くなった女魔法使いちゃんから本日の糧を吸わせていただいた吸血鬼侍ちゃん。吸い跡に≪小癒(ヒール)≫をかけた後、吸血の影響で軽い酩酊状態に近い女魔法使いちゃんにあすなろ抱きされて、すっかりリラックスしていますね。

 

 分身ちゃんはベッドの上で森人少女ちゃんの膝枕。その状態で耳マッサージを受けてすやすやと寝息をたてています。悪戯しようと森人狩人さんが手を伸ばしていますが、影の触手に迎撃されてぐぬぬ顔。また調子に乗ってると夜通し鳴かされると思うんですが(名推理)。

 

「……あ、そうだ。ちょっとお願いがあるんだけどいい?」

 

「いいよー」

 

 微睡んだままの女魔法使いちゃんからの声に間髪入れず答える吸血鬼侍ちゃん。せめて内容を聞こうよ。まぁそれだけ信頼しているということなんでしょうね。

 

「学院でお世話になってた先生から連絡があって、一度顔を出さないかって。冒険者になってからの話を聞きたいのと、学院でも噂になってるアンタに会ってみたいんだって」

 

 ほうほう、ちょっと面白そうですね。女魔法使いちゃん曰く、冒険者になる切っ掛けも吸血鬼侍ちゃんの正体が予想出来たのも、その先生の影響があったからとのこと。つまり女魔法使いちゃんと今の関係になったのはその先生のおかげですね! これはご挨拶に伺わねば(使命感)。

 

 もうすぐ万聖節ですし、その前にお伺いしましょうか。学院のある王都までは本来馬車での旅になりますが、せっかくですしもっと早い手段で向かいましょう! あ、女魔法使いちゃん、お金は出すのでじいじのところで魔法付与(エンチャント)された防寒具を買っといてもらえる? うん、女魔法使いちゃんのぶんだけで大丈夫。すっごい寒いと思うから、一番良いのを選んでねー。

 

 というわけで森人狩人さん、悪いけど何日か2人で抜けますので、森人少女ちゃんとお留守番お願いします。え、分身ちゃんは置いて行ってくれないのかって? 朝呼んでおいても翌日には消えちゃいますし。いやぁ、根性じゃあちょっと延長は無理かなー。今回は我慢してください。

 

 

 

 学院に日程の都合を確認したり、女魔法使いちゃんの防寒着を調達してるうちにあっという間に出発の日になりました。

 

 

 日が昇る前の暗い家の前、肌寒い温度だというのにわざわざ森人狩人さんと森人少女ちゃんが見送りに出て来てくれました。森人少女ちゃん謹製のお弁当を背嚢にしまい、もこもこの防寒着に身を包み、背中に愛用の杖(爆発金槌)を括り付けた女魔法使いちゃんをお姫様抱っこして出発です!

 

 吸血鬼侍ちゃんの肩口から魔力で編んだ外套が伸び、翼へと変化。羽ばたく必要はないのか、ふわりと浮かび上がるとそのまま飛行に移りました。下を見れば手を振っている2人の姿。返礼代わりに上空をくるくる旋回し、闇を切り裂いていざ発進!

 

 暗視が無ければ何も見えない月の無い空を滑るように進む吸血鬼侍ちゃん。浮かび上がった瞬間に可愛い悲鳴を上げた女魔法使いちゃんでしたが、下が見えないのが良い方向に働いたのか今のところ怖がる素振りは見られませんね。大丈夫寒くない? 爆発金槌の(コア)を懐炉代わりにしてるから平気? 便利に使えていいなぁ。それよりアンタは寒くないのかって? アンデッドなんで暑さ寒さには強いからねー。それにあったかくてやわらかいのをだっこしてるし。

 

 お、軽口の応酬をしていたら、空が白んできましたね。澄んだ空気のおかげで綺麗な朝日がよく見えます。飛行を中断してその場で滞空しながら太陽が昇るのを眺める吸血鬼侍ちゃん。その目は陽光に引けを取らないほどキラキラしています。

 

>「きれいだねー」

 

「ええ、とっても。……ねぇ、私とこの景色、どっちが綺麗?」 

 

>「おひさまかなー」

 

「そこは嘘でも私って言っときなさいよ」

 

>「すきなひとにうそはつきたくないかなー」

 

「そういうところよ、ばか」

 

 おお、あついあつい(上空300m)。女魔法使いちゃんの顔が赤いのは、寒さのせいかあるいは日が当たって血行が良くなったからなのか……。答えはおひさましかわかりませんね。

 

 

 

 辺境の街を出発して約3時間、流石に直接王都に着陸するのは色々問題があるので、近郊の森に降りてからは徒歩での移動となりましたが、やっと到着です! 学院までは門からけっこう距離があるそうなので、懐も温かいことですし客待ちをしている辻馬車で向かうことにしました。

 

 慣れた様子で御者に声をかけ、学院に向かうよう伝える女魔法使いちゃん。もしかしていいとこのお嬢さんだったり? 

 

「あれ、言ってなかったかしら。ウチは代々魔術師を輩出している家系なのよ。学院を卒業して、その後は研究の道を進んだり宮廷へ出仕したり。わたしは先生の影響で冒険者の道を選んだのだけれどね」

 

 そういえば(アイツ)に顔出すって連絡するの忘れてたわーと呟いてる女魔法使いちゃん。ああ、あのトランジスタグラマーな圃人の少女戦士ちゃんと仲良くなる少年魔術師(おっぱい星人)君ですね。原作では女魔法使いちゃんの死を切っ掛けに学院を休学して冒険者になるんでしたっけ。今回は吸血鬼侍ちゃんが彼女をゲットしたので冒険者になる可能性は低いと思いますが、彼がどんな道を歩むのかはちょっと興味がありますね。

 

 馬車に揺られる事しばし、心地よい揺れに女魔法使いちゃんがウトウトし始めたタイミングで馬車が止まりました。運賃を支払い馬車を降りれば目の前にはアカデミックな建物が。ここが知識を求める者が集う学院かー。

 

 受付で記名するともに、女魔法使いちゃんが懐から出したのは以前使っていた杖に埋め込まれていた紅玉(ガーネット)。卒業の際に先生から貰ったものなので身分証明として使えるそうです。あ、吸血鬼侍ちゃんはどうしましょう? 冒険者認識票でもいい? じゃあこれでお願いします。

 

 まだ1年も経ってないのになんだか懐かしいわねーと言いながら先導する女魔法使いちゃん。廊下ですれ違うのはローブを着て分厚い書を抱えた賢者の卵たち。皆女魔法使いちゃんを見ると驚いたような表情で足を止めています。在学中なんか悪目立ちする事でもしたの?

 

「違うわよ! 一応主席卒業よ。……冒険には何の役にも立たなかったけどね」

 

 はえーやっぱり優秀だったんすねー。主席なら進路も引く手数多だったでしょうに、それでも冒険者の道を選んだのは先生の影響ってやつ?

 

「ええ、先生は他の頭でっかちや派閥争いをしてるだけの愚物とは違うわ……と、ここよ」

 

 どうやら話している間に目的地に着いたようですね。教師陣の研究室が並んだ一画にある大きな扉を叩き、訪問を告げる女魔法使いちゃん。中からは理知的な男性の入室を促す声が。在室されてて良かったと女魔法使いちゃんが先に入っていきました。それじゃ吸血鬼侍ちゃんも続けてお邪魔しまーす。

 

 

 

 

「久しぶりだね、無理に来てもらってすまない。そして貴女が彼女を助けてくれた冒険者だね」

 

 椅子から立ち上がり、初めましてと言いながら手を差し出してくる女魔法使いちゃんの先生。ワイシャツにネクタイ、ベストを着込み眼鏡をかけた30代位に見える……ていうかデカッ!?

 

 2m以上ある身長にがっしりとした骨格。二の腕は女魔法使いちゃんの腰回りよりも太いですし、下あごからは発達した犬歯が伸びていますね。あと理知的かつ決断力のありそうな声が素敵(cv:小山力也)

 

「驚かせてしまったようで申し訳ない。見てわかる通り半鬼人(ハーフオーガ)でね、よく子供に怖がられてしまうんだ」

 

 いえいえ、人は見かけで判断されやすいですし。握手をしようとする吸血鬼侍ちゃんですが、手の大きさが違い過ぎて指を握るような形になってしまい、お互い苦笑しています。

 

 2人を応接用のテーブルに案内し、手早く紅茶を用意する半鬼人先生。その手つきは鮮やかで熟練の技を感じさせますね。

 

「君達一党の活躍を聞いて驚いたよ。ゴブリンに殺されかけたという最初の手紙を受け取ってから、まだ半年ほどしか経っていないのだから」

 

 それに、と紅茶を一口飲んでから、吸血鬼侍ちゃんに優しさを秘めた眼差しを向けてきました。

 

「吸血鬼、それも私の張った≪聖域(サンクチュアリ)≫が全く反応しないとは、手紙に書いてあった通りの御仁のようだ」

 

 ファッ!? ≪聖域≫って奇跡じゃないですか。なんで学院の魔術師が覚えているんです?

 

「えーとね、先生は魔術師にして知識神(ライブラ)の神官なの。おまけに近接職も修めた元()()()()()()

 

 金等級って、マジモンじゃないですか!? もう引退した身だがねなんて言ってますけど、その肉体を維持してるってことは修練は怠ってないですよね? そういえば女魔法使いちゃん、先生の影響で吸血鬼侍ちゃんの正体が予想出来たって言ってたけど、まさか……。

 

「吸血鬼を滅殺することに特化した、王国随一の吸血鬼狩人(ヴァンパイアハンター)。それが先生よ」

 

 

 

 

 

 ……もしかして女魔法使いちゃん吸血鬼侍ちゃんのこと嫌いになったの? やっぱり他の女の子を引っ掛けたりちゅっちゅしたのが許せなかった感じですか? え、ちょっと落ち着けって?

 

 

 

 

 

「なるほど、手紙で伝えられた時は驚いたが、やはり貴女は()()()()()()()()()()()()()()()

 

 へ? 吸血鬼侍ちゃんのお知り合いですか? 一方的に知ってるだけ? ちょっとそのあたり詳しいお話をお聞きしたい所さんですねぇ。そのために呼んだ? なるほどなー。

 

 

 

 

「あれは今から五年前、不死王(ノーライフキング)を名乗る吸血鬼が王都を死者の溢れる地獄に変えようとする計画を目論んでいた時の話だ。計画を知った吸血鬼狩人(我々)は、奴が拠点としていた村を包囲した」

 

 不死王、すごいつよそう(こなみ)。あ、でも村を拠点ということは村人はもう……。

 

「ああ、既に村人は奴の眷属に変貌し、我々と食屍鬼(グール)の乱戦となった。戦いの中で斃れる仲間も出始め、不死王と対峙する時には我々は疲弊しきっていたのだ」

 

 銅等級以上の精鋭で挑んだ筈が、気付けば味方は半数以上が戦闘不能。なんとか撤退する時間を稼ぐために、残っていた銀等級以上の冒険者が悲惨な遅滞戦闘を行っていたとその時の情景を思い出しながら語る半鬼人先生。罰ゲーム過ぎて草も生えませんね。

 

「周りを見渡しても立っている味方はおらず、私も満身創痍だった。勝利を確信した奴は、上空から我々を嬲り殺しにしようと魔術を唱え始めた」

 

 拳を固く握りしめる半鬼人先生。その顔からは無念さと憤りが感じられます。

 

「奴が詠唱を終えたその時だった。視界の隅を金色が走った瞬間、奴が地面へと落ちてきた。上半身(Aパーツ)下半身(Bパーツ)が分かたれた姿でね」

 

 不死王を両断した人影は、上半身のみで呪詛の言葉を垂れ流す奴へ近付くとその首を圧し折り、血を吸い尽くした後に私に気付いた様子で振り向いてきたんだ、と続けますが、もしかしてそれが吸血鬼侍ちゃん?

 

「その時の貴女の瞳にはおよそ感情というものが見えなかった。私とまだ息のあった仲間に≪小癒(ヒール)≫をかけ、呼び止める間もなくすぐに姿を消してしまったんだ。なんとか王都まで帰還することは出来たが、その時の傷が原因で冒険者を引退し、学院の教師になったというわけなんだ」

 

 その時にちゃんと治療していれば引退することは無かったのかと思うとなんだか申し訳ない気持ちになりますねぇ……。え、恐らくあの時の吸血鬼侍ちゃんは祈りを得て(PC化して)いなかった? 自分もかつてそうだったからって、先生も≪祈らぬ者≫から≪祈る者≫になった人だったんだ……。

 

 先生も≪祈る者≫になってからだいぶ長いんですか? かれこれ100年位経ってる……って、嘘、先生年齢3桁なんですか!? たしかに鬼人(オーガ)は老化せずに成長し続けるって話は聞いたことありますが、ハーフでも若さが続くもんなんですねぇ。

 

 その後もしばらく冒険者談義をしてから、女魔法使いちゃんの杖に気付き近接戦闘の授業をしようという流れになり、学院の校舎裏で半鬼人先生の熱血指導が始まりました。

 

 牽制の発火はステップで回避し、女魔法使いちゃんの振るう爆発金槌をナックルガードでパリィする姿はまさに歴戦の戦士。先生からの攻撃は全て寸止めという紳士的な振る舞いには感動すら覚えますね! というかそれだけ動けて引退とか嘘でしょ?

 

 え、せっかくだからアンタも指導してもらえ? 是非とも胸をお借りしたいって、どう考えても借りるのは吸血鬼侍ちゃんなんですがそれは。あ、武器と魔法は使用禁止で! 大怪我したくないんで徒手空拳(ステゴロ)でやりましょう! これならワンチャンいけるかも……っ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、先生強かったわねー」

 

>「むり、つよすぎ、かてない……」

 

 せっかくだから一泊して帰ろうと、半鬼人先生に教えてもらったちょっといい宿屋の寝室で、女魔法使いちゃんに慰められている吸血鬼侍ちゃん。ええそりゃもうボッコボコにされました。

 

 こちらの攻撃は鉄壁のディフェンスで防ぎ、隙を見ては突撃槍(ランス)じみた一撃を叩き込まれ吹き飛ばされること数知れず。どっかのパワー馬鹿(オーガなんとかさん)ならともかく技術を持った重量級の相手って、実は吸血鬼侍ちゃん滅茶苦茶苦手なんですよねぇ。踏ん張りが効かないので吹き飛ばしに弱いですし、習得したばかりの『手』の権能で強化した拳でも打ち合いで負けるとかヤバいですね☆

 

 頑張ってカッコいいところ見せるつもりが盛大に自爆して涙目になってる吸血鬼侍ちゃんと、それを膝上で抱えながら頭を撫でる女魔法使いちゃん。やれやれという感じでため息を一つ吐き、胸の谷間に手を入れ、抜き出したものを吸血鬼侍ちゃんの指に嵌めました。あれ、この指輪って。

 

カァァ……

 

 あ、指輪を嵌めた途端に真っ赤になっちゃいました。理性と欲望の狭間で揺れる濡れた瞳で女魔法使いちゃんを見上げる吸血鬼侍ちゃん。女魔法使いちゃんは胸元に吸血鬼侍ちゃんを抱えたままベッドに仰向けに倒れ込み、顔を唇同士が触れ合いそうな距離まで引き寄せ、そっと耳元へ囁いています。

 

「義姉さんたちの事は好きだけど、はじめての時くらいは2人きりがいいわ。分身ちゃんも呼んじゃだめよ。……しっかりとリードしてちょうだい、このスケコマシさん」

 

 やだ、男前過ぎて惚れちゃいそう……。

 一瞬何を言われたのか理解が追い付いていなかった吸血鬼侍ちゃんでしたが、言葉の意味を理解すると泣き笑いのような表情になり、そっと女魔法使いちゃんの首筋に触れるだけのキスを。

 

 

 

>「ありがとう。だいすきだよ」

 

「それはみんなのなかで一番好きって意味かしら?」

 

>「みんなのなかでじゅんばんはきめられないよ。……ごめんね?」

 

「そこは嘘でも私って言っときなさいよ」

 

>「だいすきなひとにうそはつきたくないかなー」

 

「そういうところよ、ばか」

 

 

 

 

 

 

 翌日、慣れない痛みで歩くのが困難な女魔法使いちゃんをお姫様だっこしたまま王宮に突撃し、辺境の街まで≪転移≫の鏡を使わせろと押し掛けて大騒ぎになった一幕もありましたが、その話はまた別の機会にしておきましょうか……。

 

 

 

 

 

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 




連休なので失踪します。

いつも誤字脱字のご連絡ありがとうございます。
お気に入り登録や感想、評価についても併せて入れていただければ幸いです。

お読みいただきありがとうございました。



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