ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

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暖房なしで仕事をしていたので初投稿です。


セッションその6ー6

 前回、盛大に宗教戦争を吹っ掛けたところから再開です。

 

 小鬼司祭(プリースト)を開戦のゴングに戦端を開いた一党。慌てて城内へ走るゴブリンは、恐らく群れの統率者である小鬼聖騎士(パラディン)へ事態を知らせに行ったのでしょう。本来ならば増援を阻止するために最優先で討ち取りますが、今回はわざと逃がします。むしろさっさと全軍で来てもらいたいので願ったり叶ったりですね。

 

 一党を取り囲んでいたゴブリンは既に半数が駆逐され、攻めあぐねている者を除けば中庭をぐるりと囲う城壁の上から散発的に石や矢が飛んでくる程度です。動く防壁となった首無し騎士(デュラハン)さんたちに命中するものの、僅かな傷すら付けることができません。むしろ妖精弓手ちゃんの見事な曲射や、ゴブスレさんを始めとする只人勢の投石紐によって()()()()()()()()()()()()()()()撃ち抜かれています。

 

「いきなり血を吸わせて欲しいと言われたときは何事かと思いましたが、まさかこれほどの加護を得られるとは思いませんでしたの……」

 

 ガイナ立ちをしたまま動かない吸血鬼侍ちゃんに向けて我慢が効かず闇雲に突っ込んできたゴブリンを、家宝である軽銀の剣で()()()()()()令嬢剣士さんが声をかけてきました。続けざまに投石紐から放つ石弾は過たずゴブリンの頭に命中し、サイズの合わぬ兜ごと爆散。同じような感想は、首無し騎士(デュラハン)さんを含めた一党全員が感じていることでしょう。

 

「ちょっと! こっちは呪文の維持で手一杯なんだけど!?」

 

 ……後ろから女魔法使いちゃんの文句が聞こえてきますが、吸血鬼侍ちゃんも似たり寄ったりなので我慢して☆ あ、後ろ向いててへぺろした吸血鬼侍ちゃんが怯えてます。よっぽど女魔法使いちゃんの放つ怒りのオーラが怖いんでしょうか……。

 

 よく目を凝らしてみると、吸血鬼侍ちゃんを中心として戦域(フィールド)全体に雪の反射とは異なる淡い光が満ちていることがわかります。光の中では一党の力は増し、その身体は羽毛のように軽やかに舞うほど。鉱人道士さんは平時の妖精弓手ちゃんの如き体捌きでゴブリンの矢を躱し、妖精弓手ちゃんの放つ矢は一矢で3匹のゴブリンを貫く威力に早変わり。森人狩人さんに至っては垂直にそびえる城壁を駆け上がり、驚きで硬直している小鬼弓手(アーチャー)素敵な挨拶(こんにちは死ね)を披露しています。

 

 

 

 令嬢剣士さん()森人狩人さん()森人少女ちゃん()に吸わせてもらった血をベース(色マナ)とし、そこに吸血鬼侍ちゃん()女魔法使いちゃん()、さらに小鬼司祭(プリースト)との会話中に起動していた護符の魔力(Moxから黒)を合わせることで完成した儀式魔法(Enchantment)一党(味方全体)膂力(パワー)身体能力(タフネス)強力なバフ(+3/+3修正)を与える異界の術式((3)(緑)(緑)(白))

 

 

集団的祝福(Collective Blessing)だったか。手間は掛かるが悪くないな」

 

 

 右手に握る剣の柄の感触を確かめながら呟くゴブスレさん。好機と誤認して跳びかかってきたゴブリンを股下から縦に二分し、地面に落ちたゴブ/リンから新しい剣を拾い上げています。優秀で鍛え上げられているとはいえ、膂力では重戦士さんに、速さでは槍ニキに及ばない筈のゴブスレさんですが、この時この場所においては2人を凌駕する身体能力を発揮しています。ちょっと勇者っぽいですよゴブスレさん! あ、そっぽ向かれちゃいました。もしかして照れてるのかな?

 

 

 

「……! 主さま、万知神さまから敵の首領(ボス登場)通達(メッセージ)を賜りました。もう間もなく現れます」

 

 おや、もっと早く来ると思ってましたが、意外と遅い登場でしたね。教えてくれてありがとう森人少女ちゃん、ちょっと危ないから首あり首無し騎士(デュラハン)さんの傍を離れないようにね。

 

「IRAGARARARARARARA!!」

 

 中庭の掃討が終わったころになってやっとこさ現れましたね。只人サイズの全身鎧を纏い、長剣と騎士盾、サーコートを身に付けた邪神の信奉者、覚知神の聖騎士! ウンザリするような数のゴブリンを従え、城内から()()()姿を現しました。

 

 大声で何か喚いてますが、恐らくは騙撃を仕掛けたこちらを貶し、覚知神の素晴らしさを高らかに謳っているんでしょう。あ、訳さないでいいですよ蜥蜴僧侶さん。どうせ大したこと言ってないですし。

 

「あ奴らの身に着けとる防具、ありゃ真銀(ミスリル)製じゃ。軽くしなやかで()()()()()。呪文の選択には気をつけるんじゃぞ!」

 

 ご先祖様の作った鎧を滅茶苦茶に着込みおってからに、とぼやきながら一党に注意を促す鉱人道士さん。小鬼聖騎士(パラディン)の後に続いて現れた体格の良いゴブリンたち、大型種族用に作られた金属鎧で全員を覆っており、一見して生身が露出しているのは眼部くらいでしょうか。

 10匹ほど現れたそいつらは、みな示し合わせたかのように大剣や両手斧など攻撃に特化した武器ばかり持っています。鎧の防御力を当てにしての選択なのでしょうが、ちょっと考え方が脳筋過ぎやしませんかねぇ……。

 

 さて、そろそろ最後の仕掛けを使う予定なんですが……本当に良いんですかゴブスレさん? もしあれでしたら吸血鬼侍ちゃんがやりますけど。

 

「いや、俺がやるのが一番効果的だろう。その代わりデカブツは任せる」

 

 はい、任されました! 吸血鬼侍ちゃんの隣まで進み出たゴブスレさん、懐から取り出した何かをゴブリンたちに見せつけるように掲げます。注目を集めたソレを、地面に放り投げて……。

 

 バキィ!!

 

「「「「「!?!?!?」」」」」

 

 無造作に踏み砕かれた覚知神の焼印を見て、小鬼聖騎士(パラディン)を始めとする信仰心に篤いゴブリンたちの目の色が変わりました。さぁダメ押しの台詞をお願いします! あ、なるべく強い言葉に訳してくださいね蜥蜴僧侶さん。

 

 

 

 

 

 

「『貴様の首は柱に吊るされるのがお似合いだ』」

 

 

GARA……IRAGARARAGARAGARARA(やろぉぉおぶっくらっしゃぁぁぁ)!!」

 

 

 

 

 ヨシ! これで冒険者対ゴブリンの戦いを万知神対覚知神の宗教戦争にすり替えることができました! 今回の城攻めにおいて一番取られたくなかった戦法が虜囚を人間の盾にされることだったんですが、もう奴らの頭に人質を使おうという考えは残っていないでしょう。

 

 冒険者が孕み袋を見捨てられないのはゴブリンにとって周知の事実であり、不利になれば形振り構わずに使われていた可能性があります。しかし今ゴブリンたちの前にいるのは冒険者などではなく覚知神に仇なす異教の信徒ども。撤退することはおろか、背を向けることすら許されない聖戦なんですから。

 

「GARORORORORORORA!!」

 

 抜き放った剣で一党を差し、血走った目で命令を下す小鬼聖騎士(パラディン)。狂奔するゴブリンを前衛に、全身鎧の小鬼騎士(ナイト)がその後を追うように迫ってきます。中庭に屯っていた連中は捨て駒と割り切ったのでしょう、一党の消耗を狙って連戦を仕掛けるという考えは覚知神から授かった智慧なのかもしれませんが、この場においては悪手以外の何物でもありません。

 

「「「「「GOBGOBA!?」」」」」

 

 戦列を組むことも知らず漫然と駆け寄るだけの先頭集団が、首無し騎士(デュラハン)さんたちの突撃(チャージ)で次々に突き崩されていきます。長物でも持っていればもう少し生き延びる時間が伸びたかもしれませんが、現実は騎馬の蹄で踏み潰され、上の人の剣で撫で斬りにされる一方的な展開。慌てて武器を構える小鬼騎士(ナイト)を華麗にスルーし、ひたすら雑魚散らしに専念しています。

 

 おっと、英霊さん(ゲスト)に頼りっきりじゃあ恰好がつかないので、吸血鬼侍ちゃんもお仕事しないとですね。ちょっと勿体無いですけど≪手袋≫から火酒の大樽を取り出し、首無し騎士(デュラハン)さんに分断されて出来上がったゴブリン溜りに向かってシューッ! 間髪入れずにゴブスレさんが追撃の火炎壺! いい感じにお肉をフランベすることに成功しました。燃焼面積を広げるように城壁の上から森人狩人さんが燃える水(ガソリン)入りの瓶を投げつけ、次々とゴブリンが火達磨に変身していきます。

 

 おやおや、先陣をきったゴブリンが火の海に飲み込まれたのを見て小鬼騎士(ナイト)の足が止まってますねぇ。ゴブリンが後退、或いは逃亡しないように後方から睨みを利かせていたのかもしれませんが、足並みが揃わなければただの戦力の逐次投入になってしまいます。むしろ最初中庭にいたゴブリンと合流し、数を頼みに攻められたほうが厳しい戦いになっていたかもしれません。

 

 

 群れの半数以上を焼いた段階で、首無し騎士(デュラハン)さんたちには逃げ道を塞ぐよう包囲にまわってもらいます。一斉に十二騎が抜けたことで一時的に圧力が弱まり、ゴブリンの波が一党に押し寄せて来ますが……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「きへいたいのとうちゃくだー!」

 

 新たに城内から現れた四騎の首無し騎士(デュラハン)さんが、ゴブリンを蹂躙しながら一党目掛けて駆け抜けてきました! 先頭の馬には分身ちゃんが、残りの馬には囚われていた女性が抱きかかえられるように相乗り。一党に合流したところで女神官ちゃんと森人少女ちゃんが女性たちを受け取り、首あり首無し騎士(デュラハン)さんに守られながら手当てをしています。

 

 ここで白状しますと、昨晩女魔法使いちゃんに指摘されるまで分身ちゃんを前日に呼び出していれば本体の呪文回数が1回分浮くことを失念していました。そのため首無し騎士(デュラハン)さんを十二騎召喚していても、吸血鬼侍ちゃんの呪文回数を1回残した状態で、分身ちゃんの奇跡回数をフルのまま偵察に送り出せたんですね。

 

 みなさん予想されていたかと思いますが、騒ぎに乗じて分身ちゃんには囚われた女性の捜索をお願いしていました。タイムラグ無しで情報のやり取りができるので、小鬼聖騎士(パラディン)が城内のゴブリンを引き連れて出て行くまで隠密していてもらい、鬼の居ぬ間に女性を愉しもうとしていた抜け目のないゴブリンを始末しつつ内部で召喚、相乗りで脱出してきたという流れです。

 

 おーおー怒ってる怒ってる。遠目に見ても分かるくらい小鬼聖騎士(パラディン)が荒れてますね。まぁ異教徒共を数を武器に嬲り殺しにしようと思ったら、逆に殆どの配下を失い、数を増やすための孕み袋まで奪われてしまったんですから。雑兵ゴブリンがあと30ほど、それと小鬼騎士(ナイト)だけが見える範囲での残り戦力ですが、まだとっておきがいるんでしょ? 早くだしなさいって。

 

 

 

 

 

「GOBBBBBB……」

 

 お、とうとう出てきましたね! 中庭とは反対側の門から回り込むように、一匹の全身鎧を身に纏ったゴブリンが歩いてきました。武器は持たず、発達した腕で殴ってきそうな見た目をしてますが……。

 

「GAGOBBBBBB……」

 

 ……ん? あれ、なんか遠近感が狂ってるのかな? 向かってくる途中に並んでいる植木と比較するとやたら大きく見えるような……。

 

「JAGAGOGOGOGOGOGOGO!!」

 

 ……やっぱメッチャデカい!? 身長が小鬼英雄(チャンピオン)の2倍くらいあるんですけど!? ってこんな時に着信(キーワード)? あ、万知神さまからですね。なになに……?

 

 

 

小鬼重戦車(ジャガーノート)                                               

 覚知神(糞野郎)の与えた知恵により、小鬼聖騎士(パラディン)が品種改良の末生み出した変異種。

 巨人用の全身鎧を着せた状態で成長させることで、身体構造を鎧にあわせるよう矯正した結果

 真銀製の鎧は外骨格のように機能している。

 鎧との接触で生まれる絶え間なく全身を襲う苦痛と、局部を外科的に切除されたことによる

 決して発散できない性欲は、治まることを知らぬ食欲と破壊衝動へと置き換わり、

 気に障るもの全てを粉砕するまでその暴走(スタンピード)は決して止まることはない。

                                       By万知神

 

 

 

 ええ……?(困惑)

 

 半森人(ハーフエルフ)さんを喰い千切った犯人はコイツで間違いないでしょうが、タマを残して棒だけ取るとかなんて怖ろしいことを……じゃなくて! まさか同種族の改造を始めているとは思いませんでした。あ、なんか追伸がきましたね。小鬼騎士(ナイト)は全員去勢済みで、信仰に全てを捧げている? そんな情報知りとうなかったですよ万知神さま……。

 

「チッ、硬いな」

 

「ヌゥ、竜牙刀で斬り込めぬとは……!」

 

 火の海を越えてきた小鬼騎士(ナイト)との戦闘は始まっていますが、ちょっとゴブスレさんと蜥蜴僧侶さんが押されているみたいですね。……神代の鉱人たちは随分良い仕事をしていたようです。とりあえず呪文をほぼ打ち切った分身ちゃんに術式の維持は引き継いでもらって、吸血鬼侍ちゃんも全力で動けるようになりましょう!

 

 さて、試しに村正で手近な小鬼騎士(ナイト)に斬りつけて……うわ、斬り込めはしますけど斬撃の角度を誤ると刀が痛みそうですね。鉱人道士さんの話では魔法も減衰させられるみたいですし……ん? 吸血鬼侍ちゃんの頭上に電球マーク(技閃き)が出ました。小鬼騎士(ナイト)の集団に飛び込んで使え? うーん、せっかくだから使ってみましょうか、ポチっとな!

 

 

 

 

 小鬼騎士(ナイト)が集まっている地点に上空から飛び込む吸血鬼侍。空中でカチューシャ(ネコミミ)を装着し地を這う如き姿勢で着地、猫の手のように曲げた人差し指と中指で挟んだ柄を握り込み、同じく丸く握った左手で切先を掴み、暴発寸前の力を抑え込む。

 鎧の重量と大型武器の弊害で迎撃に時間を取られる小鬼騎士(ナイト)を嘲笑うように左手を開放。射出されし刃、その勢いのままくるりと一回転すれば、その場に残るは鎧ごと胴を輪切りにされた3つの死体のみ。

 ……かつてむっつり侍(『君』)から伝授された、東方より伝わりし秘剣、【星流れ(シューティングスター)】である。

 

 

 

 

 ……そういえば『君』の肖像(aa)ってその人でしたね。ネコミミを装備することで刀の握りが変わり、彼の技を使えるようになったんでしょうか。見た目は締まらないですが威力は見てのとおり。なんせ技を放った本人が目を白黒させてるくらいですから。

 

「ほう、そのような技法が! では拙僧も試してみますかな……っ!!」

 

 うわぁ、左手が『君』方式じゃなくて、親指と人差し指で摘まむ剛力バージョンで小鬼騎士(ナイト)を輪切りにしてますよ蜥蜴僧侶さん。予想以上の威力にテンション爆上げになってますねぇ。

 

 ゴブスレさんのほうは……お、装甲の薄い脇の下から肺に抜ける一撃で小鬼騎士(ナイト)を仕留めてます。しかもその小剣(ショートソード)、女王様からもらった【小鬼殺し(オルクボルグ)】じゃないですか! ちゃんと持ち歩いてあげてたんですねぇ。

 

 おっと、とうとう小鬼重戦車(ジャガーノート)が突っ込んできました! 一党との間にいるゴブリンや小鬼騎士(ナイト)を薙ぎ払いながらですが。どうやら制御が効かないというのは本当みたいですね。ゴブスレさんのほうでは、小鬼聖騎士(パラディン)が崩壊しかけている士気を高めるために打って出てきています。その目には最早ゴブスレさんしか映っていない様子。アレの相手はお任せして、吸血鬼侍ちゃんはあの呼吸する破壊衝動を抑えましょう!

 

「JAGO!JAGO!!JAGO!!!」

 

 とはいえ、ちゅーちゅーさせてもらってはいますが牧場防衛の時ほどおなかが膨れていないので受け止めるのは難しそうですね。村正で上手く受け流していますが地面に着弾した拳が生み出す石畳の破片が吸血鬼侍ちゃんを含む周囲を無差別に襲っています。ここ屋外ですし太陽も出ているので、再生能力が機能していない吸血鬼侍ちゃんは被弾を抑えないといけません。ほとんどは外套(つばさ)で逸らしていますが、少しづつ当たる頻度は高くなってきています。城壁の上から妖精弓手ちゃんが援護してくれていますが、片手で防がれた挙句城壁ごと叩き潰さんと拳が飛んできて慌てて退避している状態です。

 

「ならばこれでどうです!? ≪雷電(トニトルス)≫……≪発生(オリエンス)≫……≪発射(ヤクタ)≫!」

 

 令嬢剣士さんが≪稲妻(ライトニング)≫を放ちますが、真銀の装甲で軽減され内部までダメージが届いていません。しかしその刺激を不快に思ったのでしょう。小鬼重戦車(ジャガーノート)の目が令嬢剣士さんを捉え、口から涎を滝のように溢れさせながら掴もうと腕を振り回しています! なんとか捕まることはありませんでしたが、常人の腕ほどもある指が令嬢剣士さんを掠め、衝撃に引き摺られて転倒してしまいました。家宝である軽銀の剣は手から離れ、打ち付けた二の腕を抑えた姿勢で呆然と小鬼重戦車(ジャガーノート)を見上げる令嬢剣士さん。口元から顔を覗かせる乱杭歯によって一党の仲間を失った恐怖が彼女を縛り付けているようです。

 

 剣戟では威力不足ですし、魔法も鎧で減衰されて効果は今一つ、せめて内部に直接叩き込めば……いけるかも? ええい、迷ってる暇はありません! 

 

 「JAGOB!?」

 

 令嬢剣士さんを掴み上げようと腕を振り上げた小鬼重戦車(ジャガーノート)の顔面、兜から僅かに除く黄色く濁った瞳に村正を突き入れる吸血鬼侍ちゃん。上半身を拳で握り潰されかけながら奥へ奥へと切先をねじ込んでいきます。

 鍔元まで突き刺したところで顔から引き剥がされ、痛みに怒り狂う小鬼重戦車(ジャガーノート)は拳からはみ出している吸血鬼侍ちゃんを……。

 

 

 

「みんな、かみなり、ねらっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぶつん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 




灯油切れで部屋で吐く息が白いので失踪します。

いつも誤字脱字のご連絡ありがとうございます。
お気に入り登録や感想、評価についても併せて入れていただければ幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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