ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

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UAが1000を超えましたので、感謝の初投稿です。
イラストに添える文が欲しかったので非常に短いです。



ちょっとまえのおはなし その1

 「コノシュンカンヲマッテイタンダー」

 「ソンナンジャアマイヨ」

 「ヤッパリコンカイモダメダッタヨ」

 

 

 たくさんの神様が盤上を眺め、応援する駒の活躍に瞳を輝かせています。

 最初は駒を眺めているだけだったこの遊び。

 いつからか駒の動きを説明したり、

 駒の気持ちを代弁するように台詞をあてるような遊びがはじまりました。

 

 おまんじゅうのような姿の神が棒読み(ゆっくり)の中にありったけの心情をこめて語ったり。

 可愛らしい女の子の偶像(アバター)を纏い、その姿からは想像もつかない程の反応を披露したり。

 あるいは歴史の闇に刻まれた猛々しき勇者たちの名言(語録)を引用してみたり。

 

 いつのまにかたくさんの神が集まり、盤の周りはどったんばったんおおさわぎです。

 

 

 ですが、ある神だけが浮かない顔をしていました。

 みんなのために盤上の準備をして、

 みんなが応援する駒に冒険と試練を用意している神です。

 

 今回も非常に盛り上がり、みんなだいまんぞく。

 それがうれしくないわけじゃあありません。

 

 ただ、頑張って用意した駒たちがいつも攻略されるだけで、

 なかなか活躍させてあげられないのが悲しいのです。

 

 今回も張り切って用意したとっておきの駒(ぼくのかんがえたさいきょうのてき)が、

 「します、させます、させません」の呪文と共にあっさりと乗り越えら(TASさんのおやつにさ)れてしまいました。

 

 みんながよろこんでくれるのはうれしいけど、たまには活躍させてあげたいなぁ。

 また次の神が待っているので、彼は新しい駒を考え始めるのでした。

 

 

 

 ある日、いつものように駒の準備をしていると、見知らぬ神が話しかけてきました。

 

 自分の欲望を抑えるのは、感心しないな……。

 だが、わかるよ。

 人から感謝される満足感は甘いものだ。

 

 その神の顔は影になっていてよく見えませんでしたが、分厚い本を何冊も抱えていました。

 

 君はいつも試練を用意する側だ。たまには用意される側になってみたい。そうだろう?

 滅多にない機会だ。とびっきりの駒を選択するといい、君にはその権利がある……。

 

 神はびっくりしました。

 今までだれもそんなこと言って(GMを引き受けて)くれなかったんですから。

 でも、神は俯いてしまいます。

 自分が好きな駒は、みんな怪物みたいな駒ばかりです。これじゃ冒険なんてできっこないです。

 

 そんな様子を見て、顔の見えない神は優しく語り掛けます。

 

 安心したまえよ、私が手を貸そう。

 なに、気にすることはない。わたしはただ君に楽しんでもらいたいだけなのだから。

 

 いつも用意する側だった神は大喜びです。

 顔の見えない神はとても博識で、どうやって冒険に参加したら良いか、仲間と仲良くするにはどんな託宣(ハンドアウト)を選べば良いかなど、様々なことを教えてくれました。

 

 ほんとうにありがとう! 

 きみはいろんなことを知ってるんだね。まるでなんでも知ってるみたいだ!

 

 何でもは知らないよ。知ってることだけさ。

 

 とても謙虚な態度な顔の見えない神。

 そういえば、まだ名前を聞いていませんでした。

 名乗るほどのものじゃあないよ。という言葉に対し、駒を選び終わった神はこう言いました。

 

 なんでもじゃないけどたくさんのことを知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 じゃあ君は「万知神(マンチキン)」だね!

 

 なぜか突然血を吐いて倒れた顔の見えない神改め万知神にお礼を言って、神は盤に近づいていきます。

 いつもの席には表面が真っ青になっているまんじゅう神(生贄)が縛り付けられており、彼が今回冒険の舞台を演出してくれるのでしょう。

 

 今回は、この子に冒険をしてもらいたいんだ!

 満面の笑みを浮かべながら、いつも用意する側の神(久々のPL)とっておき(GM経験点マシマシ)の駒の紹介をはじめるのでした……。

 

【挿絵表示】

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 




我慢できずに挿絵を使ってしまったので失踪します。
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