ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ   作:夜鳥空

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 四連休にはならなかったので初投稿です。




セッションその9ー3

 前回、エルフ王の森に向かったところから再開です。

 

 森人の斥候部隊の誤解を解き、楽し気に鼻歌を歌う妖精弓手ちゃんに先導されて進む一党。木々を見渡せば、斥候たちが周囲と吸血鬼侍ちゃんを警戒しているのがわかります。

 

 森人さん達と森の木々を傷つけないためとはいえ少々やり過ぎたのか、従兄殿の警戒は弱まらず、吸血鬼侍ちゃんの一挙手一投足を観察していますね。流石に吸血鬼侍ちゃんも反省したようで、大人しく妖精弓手ちゃんが話す故郷の自慢話に耳を傾けながら後ろを着いて行ってます。

 

 

 

「オイ、お前はあのクソチビの双子かナニかか? ちゃんとガキらしく大人の言うことを聞くよう躾けとけっつーの!」

 

「まえむきにぜんしょさせていただきますね、どーていのおにーさん」

 

「どっ……!?」

 

 色々な意味で勝てないと悟ったのか、吸血鬼侍ちゃんではなく分身ちゃんに絡みにいった不良闇人さん。あえなく返り討ちにあい、その流れ弾が女神官ちゃんに命中していました。真っ赤な顔でチラチラ見てくる女神官ちゃんの視線に耐えられず、そそくさと従兄殿のほうへ逃げる後ろ姿。長命種の威厳を欠片も感じさせない悲しみを背負っているように見えますね……。

 

 

 

 

 

「どうだ、偽りの長生者(エルダー)よ。これぞ自然が生み出した永久なる都、森人が生まれいずる揺り籠にしていつか還る墓所、祖霊に見守られし我らが故郷だ」

 

「ほわあ~……」

 

 生い茂った木々の隙間から夕日が差し込むころ、一党は目的地である森人の街へ辿り着きました! 従兄殿がフンスと語ってくれていますが、その言葉に偽りがないことは誰の目から見ても明らかでしょう。途方もない年月をかけて精霊たちが作り上げた自然の建築。木の(うろ)を利用した家から一党の様子をを窺っているのはすべて森人です。身近に妖精弓手ちゃんや一党の2人がいる吸血鬼侍ちゃんであっても、その可憐な容貌には目を奪われちゃっているのかなぁ。キョロキョロと楽しそうに周りを眺めています。

 

「ほらちっこいの! ここから(まち)の中心が見えるわよ!!」

 

「どこどこ~……あいたっ」

 

 おや? 妖精弓手ちゃんに手招きされて近寄っていた吸血鬼侍ちゃんが突然ころんじゃいました。顔面からいったらしく、涙目で赤くなった鼻をおさえてます。見たことも無い景色に夢中になって足元がお留守になっていたんでしょうかね?

 

「あいたっ」

 

「ちょっと、どうしたの分身ちゃん? 何もないところで転んだりして……」

 

 うん? 後ろでは分身ちゃんも同じようにころんじゃったみたいです。女魔法使いちゃんに助け起こされてますが、何が起きたのかさっぱりらしく目を白黒させてますねぇ。

 

「へぷっ……あいたっ」

 

 あ、今度は風に飛ばされてきた大きな葉っぱが吸血鬼侍ちゃんの顔に付いて、剥がそうとしたところでまた足を取られて躓いてます! もしかして、何者かのスタンド攻撃を受けている……!?

 

「ハッ! どうやらお前ら森に嫌われちまったようだなぁ。精々足元の枝が抜けないように注意するこった」

 

「そうだな、貴様もこの森に来た当初は何度足元に穴が開いたことやら。経験者は語るというやつだな」

 

 不良闇人さんは五月蠅ぇ余計なこと言うなと従兄殿に掴みかかってますが、首を絞められている本人は涼しい顔。でも、森に嫌われてるってどういう意味なんでしょう?

 

「あー、森人や森そのものに危害を加えそうな相手に対して、祖霊が過剰に反応しているのよ。あんたも一応アンデッド……本来の輪廻から外れた存在でしょ?」

 

「なるほどな~……おあ~」

 

 妖精弓手ちゃんの説明に納得したように頷いていた吸血鬼侍ちゃん。頭上から伸びてきた蔓に絡め捕られて宙吊り状態に。そのままポイっと空中に捨てられちゃいましたが、なんとか飛行して元の場所に帰って来られたようです。これ、空が飛べない人だったら大惨事だったんじゃ……。え、そのへんは森が考慮しているから大丈夫? ほんとぉ?

 

 

 

「まったく、融通が利かないご先祖様たちねぇ……。ちっこいの、ちょっと顔貸しなさい」

 

「は~い。あ、まえがみあげちゃ……ふぁ!?」

 

「んな!? 何をしているのだ星風の娘よ!? ……ぁ」

 

 おおー! ちょいちょいと妖精弓手ちゃんに呼び寄せられた吸血鬼侍ちゃん。おもむろに前髪を掻き上げられ、抗議する間も無く秘匿されたおでこにちゅーされてます! 公衆の面前でそのような行為に出た従妹に驚いた様子で2人を引き剥がそうとする従兄殿ですが、妖精弓手ちゃんの無言の眼光に怯み、手を出しあぐねている様子。唇をおでこから離し、前髪を撫で下ろしながら妖精弓手ちゃんがちゅーの理由を教えてくれました。

 

「森人が直接肌に触れるのを許すってことは、その相手を客人として歓迎しているということなの。あんたは私が招待した客人であることを、森に見てもらったってわけ」

 

 これで問題ないでしょと吸血鬼侍ちゃんの頭を撫でていますが、目は静かな怒りを秘めたまま従兄殿を見つめています。見られている側も、先の失言を悔いるような顔をしていますね。

 

「あに様、()()()()の前でもう一度同じことを言ったら、上の森人(ハイエルフ)としての品性を疑うからね?」

 

「……わかっている。同胞(はらから)の生命と誇りを守り、生涯付きまとう闇を祓ってくれた御仁だ。礼を述べることこそあれ、その存在を穢れた者と断ずることなど以ての外。……非礼を詫びよう」

 

「きにしないで、ぼくがきゅうけつきというばけものであることはじじつだから」

 

 森人狩人さんと森人少女ちゃんに挟まれ、左右の頬にちゅーされている分身ちゃんに向けられていた2人の視線が、再び吸血鬼侍ちゃんに戻ってきました。ゴブリンによって全てを奪われた2人が、再び立ち直る切っ掛けとなった吸血鬼侍ちゃんに対しての先の発言。気にしないでと笑う吸血鬼侍ちゃんを見て、少しだけ彼の眉間の皺が薄くなったような気がします。

 

 

 

皆に宣言しよう。此処に集いし異邦の者は、此度の婚姻の幸福を分かち合うべく我らが招いた客人なり! つまらぬ矜持や偏見によって礼を失するならば、それは偉大なる父祖たちへの恥と知れ!!」

 

 次世代の長たる彼の堂々たる言葉に、その場にいたすべての人が思い思いのかたちで敬意を表しました。只人、鉱人は深く頭を下げ、森人は跪き、蜥蜴僧侶さんは奇妙な合掌のポーズを。吸血鬼侍ちゃんと分身ちゃんも貴族の一礼を返しています。互いを認め尊重しあうことを確認し、改めて冒険者たちは客人として迎え入れられることと相成りました。

 

「おーおー、いつ間にか指導者の貫禄ってヤツが出てきたんじゃねえの……()ってぇ!?」

 

「馬鹿者! 跪けとは言わんが、お前も形式上頭くらい下げんか!」

 

「何時まで経ってもそのあたりの礼儀がなっていないのよねえ、この悪童は……」

 

 ……流石の不良闇人さんも、妖精弓手ちゃんにだけは言われたくないのでは?(名推理)

 

 

 

 

 

 はい、従兄殿がおゆはんをご馳走してくれるということで、先に旅の疲れを流すべく沐浴に赴いた一党。地下を流れる清流の景観に驚いた後、服を脱ぎ次々に川の流れへと瑞々しい肢体を預けていきますが……。

 

「ほら、そんな泥だらけでおゆはんに行けるわけないでしょ? 我慢してこっち来なさいな」

 

「やだ、こわい……」

 

「むーりぃ……」

 

「2人とも顔が真っ青ですわね……」

 

「あはは……ほんとに流れる水はダメなんですね」

 

 水の街の地下水道を超えるガチビビりで水に近付くのを嫌がる2人。これには女神官ちゃんも苦笑しています。自宅のお風呂では見せたことのない怯えっぷりに令嬢剣士さんも驚きを隠せないみたいですね。脱いだ衣服を預かってくれている森人の侍女さんたちも困った顔をしちゃってます。自分に≪浄化(ピュアリファイ)≫を唱えれば綺麗にはなりますが、折角の好意を無駄にするのも悪いですし……。

 

「太陽だって克服したんだ、だったら流れる水も大丈夫だよ。それとも……もし私たちが溺れているとき、ご主人様は水が怖いからって助けてくれないのかな?」

 

「「……たすける!」」

 

 森人狩人さんのわりとアバウトな根性論にのせられ、少しずつ水場へ近付く吸血鬼2人。女魔法使いちゃんと令嬢剣士さんに手を取られ、流れの中程へと進んでいきます。足のつく間はなんとか平静を保っていましたが、次第に深くなる水深と、水の流れによってその足は水底を離れ……。

 

 

「「やだ、やっぱりこわい!!」」

 

 

 突然の浮遊感にパニックとなって暴れる2人。暴れたことによって跳ねた水が顔に掛かり、さらにパニックとなる悪循環に陥ってます。弱点のために力が出ないのが不幸中の幸いですね。でないと女魔法使いちゃんと令嬢剣士さんに怪我をさせてしまっていたかもしれません。

 

 

 

「ほら、目の前には誰がいるかしら? ……そう、しっかり抱き着いてきなさい。私はここにいるわ。大丈夫よ、アンタもちゃんと浮かんでるじゃない」

 

「呼吸は必要ないと聞いていますが、まずは大きく息を吸って……そう、そのまま(わたくし)の肩を持ってください。ふふ、これでもう沈みませんわよ?」

 

 2人の脇下から手を回し、そっと抱き寄せる女魔法使いちゃんと令嬢剣士さん。落ち着いて呼吸を整えるよう言い聞かせ、肌の触れ合いによって大人しくさせることに成功しました。暫くは落ち着かないのか手足を不規則に動かしていた2人ですが、頭や頬を撫でられているうちにパニックも収まったみたいですね!

 

「いい? 2人とも。一緒に目を瞑って水に潜るから、私と後輩が頬をつついたら水中で目を開けるのよ?」

 

 女魔法使いちゃんに指示され、コクコクと頷く2人。背中から抱き締められた体勢で息を整え、合図とともに水中へ。覚悟はしていても怖いものは怖いのか、最初は若干藻掻いていましたが、背後から感じる暖かさと鼓動に落ち着きを取り戻したようです。30秒ほどたったころ、2人の頬がつつかれ水中で目を開けると……。

 

「「(わぁ……!)」」

 

 澄んだ水を通して見えるのは幻想的な光景です。水底に群生した苔が金緑の輝きを放ち、水面で反射し降り注ぐさまはまるで光の(とばり)。その輝きの中を揺蕩うように見えるのは、同じく水中に身を沈めた3人の乙女の姿。金色の髪をなびかせて笑う女神官ちゃん、ネコ科の肉食獣のように水底でポーズを決めている森人狩人さん。そして、たくさんの水の精霊に囲まれてちょっと困った顔をしている森人少女ちゃん。

 

 そっと女魔法使いちゃんが手を離しても暴れることもなく、森人少女ちゃんにお願いされた精霊さんに支えられて水中を漂う吸血鬼侍ちゃん。その顔からは、流水に対する忌避感はすっかり抜け落ちているようでした……。

 

 

 

 

 

「俺だってなぁ! 只人(ヒューム)のチャンネーとお付き合いくらいしたことあるっつーの! だけどよぅ、一生添い遂げられるかっつったら、そりゃ無理だろうが……」

 

「成程、炎術師殿もなかなか苦労されている様子。拙僧も竜になる決意をしているとはいえ、いつかは血を繋ぐために(つがい)を探さねばいけませんからなぁ」

 

「その辺かみきり丸は上手いことやったからのう! 冬至(ユール)の頃にゃあ可愛い双子が産まれてるだろうさ!」

 

「……そうだな」

 

「なに、式を挙げる前に子作りとは……!? これが文化の違いか……」

 

 沐浴を終えて女性陣が戻ってきた頃には、男性陣はいい感じに出来上がっていました。いつの間に意気投合したのか、不良闇人さんは蜥蜴僧侶さんと鉱人道士さんと一緒に葡萄酒を樽で空け、従兄殿とゴブスレさんは新婚さんと既婚者の微妙に噛み合わない会話を繰り広げている真っ最中。どうやら他種族をあまり好んでいなさそうな従兄殿も、冒険者という特異な存在には興味を持ったみたいですね。

 

 

 

「むう、鱗さえあったのなら、拙僧も侍殿に求婚していたのですがなぁ……」

 

「「「「「……えっ?」」」」」

 

 帰ってきた女性陣に葡萄酒と西米(タピオカ)のジュースを勧めながら、ポロっと爆弾発言を繰り出す蜥蜴僧侶さん。だいぶ糖分と酒精で酔っているらしく、いつもの聡明さがその瞳からは窺えません。

 

「いや、確かに強さに対する思想は違えども、その生き様は尊敬に値するものでありますゆえ。だからこそ惜しい……卵を産める方であれば……ッ」

 

「さすがにたまごはうめないかなぁ……ごめんなさい」

 

 水晶を削り出して作られた透明なグラス、その中に浮かぶ西米(タピオカ)の粒を見つめ、食いしばった牙の隙間から漏れるような声で嘆く蜥蜴僧侶さん。わりと好感度がカンストに近い吸血鬼侍ちゃんも、ちょっと申し訳なさそうに答えてますね。

 

 

 

 

「おうなんだクソチビ、その言い方じゃまるでお前に()()がいるみてえじゃねえか?」

 

 酒臭い息を吐きながらグッと小指を立てたジェスチャーをとばして来る不良闇人さん。警戒心バリバリだった彼ですが、女魔法使いちゃんが半鬼人先生と傷あり司祭さんについて話したら一気に態度が気安くなりました。やっぱりあの引退詐欺な方々とお知り合いだったんですね。

 

 件の不死王()討伐の際には別件で同行していなかったために怪我をすることはなかったそうですが、自分だけ無事だったことを悔やんで冒険者は引退、従兄殿の懐刀としてここ何年かは活動しているとのこと。吸血鬼侍ちゃんの血刀を見て、まさか同族殺し(キンスレイヤー)がソレを持つとは思わなかったとボヤいていました。

 

 ……さて、先刻まで和気藹々としていた雰囲気は不良闇人さんの一言で凍り付き、互いを窺うような視線が飛び交っています。その変貌に戸惑っている女巫術師さん一党と、何かを察して押し黙る従兄殿。酩酊してる不良闇人さんはまったく気付いていないみたいですね。

 

「お、その感じだとこの場にいるんだな()()が! そのナリではねえと思うが、オルクボルグのツレってのはお前か!?」

 

「違う」

 

 ズビシと吸血鬼侍ちゃんを指差す不良闇人に対し、即座に否と告げるゴブスレさん。おそろしく速い返答、(オレ)でなきゃ見逃しちゃうねってくらいのスピードでした。

 

「蜥蜴の旦那はさっきの物言いだと違うってこたぁ……まさかの樽オヤジか!? 俺が言えるこっちゃ無ぇが、年の差ってモンを考えたほうが……」

 

「馬鹿モン! わしにだって選ぶ権利くらいあるわい!!」

 

 ちみっこは凄ぇが、付き合うにはハードルが高すぎるわなと続ける鉱人道士さん。まあ、おもに吸血鬼侍ちゃんの性癖がハードルを上げている原因なんですけどね。

 

「ああもうわっかんねえなぁ!? オラ、素直に吐きやがれ!」

 

「おあ~……」

 

 一向に判明しない吸血鬼侍ちゃんの()()に業を煮やしたのか、吸血鬼侍ちゃんの両肩を掴んで前後に揺さぶる不良闇人さん。流石に割って入ろうとした従兄殿ですが、不意に入り口のほうに顔を向け動きを止めてしまいました。あ、もしかして……。

 

「おーおー盛り上がってるみたいじゃない! あ、ねえ様連れてきたわよ、ほら入った入った!」

 

「そんな騒がなくても聞こえています。……はじめまして、妹がお世話になっておりますわ」

 

 テンション高めの妖精弓手ちゃんに連れられて入ってきたのは、浮世離れした美貌の女性。細くしなやかな肢体と、相反するが如く盛り上がった双丘。薄い銀糸の長衣を纏った姿は、毎日のように森人と同じ寝台で寝起きしている女魔法使いちゃんと令嬢剣士さんでさえも息を忘れてしまうほど。花冠に彩られた髪の下からは上の森人(ハイエルフ)の証たる長耳が顔を覗かせています。

 

 混沌とした場を律し、花冠の森姫によって沈められた夕餉の席。ですが、それをぶち壊すのもまた、同じ上の森人(ハイエルフ)の姫でした。飛石を渡るように宴席を通り抜け、不良闇人さんから吸血鬼侍ちゃんを奪い取り胸元に抱きかかえた妖精弓手ちゃん。不良闇人さんが求め、誰もが言い出せなかった答えをとびっきりのタイミングで披露してくれました。

 

「ねえ様にも紹介するわね! この子が結婚式に招待した一党(パーティ)頭目(リーダー)よ。同胞(はらから)の誇りを守ってくれた侍にして、日光を克服した吸血鬼(ヴァンパイア)。最近は竜も吸い殺したんだっけ?」

 

 吸ったのは殺してからなんだよなぁ……。次々に暴露される吸血鬼侍ちゃんの所業。同時に一党以外の目からハイライトさんが次々に失踪していきます。あとね、と妖精弓手ちゃんが言ったところで覚悟を決めたのか、吸血鬼侍ちゃんが妖精弓手ちゃんとお揃いの満面の笑みを浮かべました。

 

 

 

 

 

 

「去年の暮れから一緒に住んでいるの! あ、森人(うち)()2人と只人(なかま)の2人、それと水の街のおっぱい大司教も一緒だけどね!」

 

「か、かぞくどうぜんのおつきあいをさせていただいてます……」

 

 

 

(クラッ……)

 

 

 

「あれ、どうしたのねえ様、急に寝ちゃったりして?」

 

「いや、フツーに考えて実の妹がアンデッドと同居してますなんていったらそうなるだろうよ。オマケに他の女も一緒だとか冗談にしても笑えねえぞ?」

 

「冗談なんかじゃないわよ? みーんなちっこいのの毒牙にやられちゃったんだから」

 

 あっけらかんと答える妖精弓手ちゃんから視線を引き剥がし、一党の女性陣を見渡す不良闇人さん。頬を染めるもの、笑うもの、視線を避けるもの……。赤くなって首を左右に振る女神官ちゃんを除き、誰ひとりとして否定しない事実に不良闇人さんは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「付き合ってるのが同性で、しかも複数とかわかるわけねえだろうがこのクソチビメスガキ吸血鬼(ヴァンパイア)ァァァ!?」

 

 

「おあ~……」

 

 

 

 

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 




 週三くらい更新が出来ると嬉しいので失踪します。

 いつも誤字脱字のご連絡ありがとうございます。
 お気に入り登録や感想、評価についても執筆速度が上がりますのでよろしくお願いいたします。

 お読みいただきありがとうございました。

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