ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
サプリのあちこちに散らばるネタに気を取られて時間がかかってしまいました。本家に負けないように全力でネタに走るセッションをお楽しみください。
お菓子ヨシ! 飲み物ヨシ!
あ、至高神さんおはようございます! 剣の乙女と見習い聖女ちゃんに送る≪
え、緊急事態? あの
……あ、まさか。秩序と混沌の大規模戦争が冒険に移り変わってから、顔を見せてなかったあの
それは……ちょっと想定の範囲を超えてますね。昔のノリで介入されると、冒険が血と硝煙塗れになっちゃうかも。まぁ今回は見るだけでしょうし、いきなり推しを登場させるなんてことは……あのGM? なんで露骨に目を逸らすんですか? ウソ、もしかして。もう、既に……!?
あー、うぉっほん! 本格的にダブル主人公で進行する実況プレイ、はーじまーるよー!!
さて、暦の上ではもう春という時期にもかかわらず小雪のちらつく辺境の街。吸血鬼君主ちゃん
>「「ごっはん~ごっはん~♪」」
「寒いのに食欲旺盛ねぇ。こうも雪が続くようならまたシルマリルが物資の緊急輸送に呼ばれるかもしれないわねぇ」
よっぽどおゆはんが楽しみなのか、ダブル吸血鬼ちゃんが声を揃えて即興の歌を口ずさんでますね。キッチンからは濃厚なチーズの香りが漂ってきており、ペコペコのおなかに住んでいる妖精さんたちが一斉に鳴き出しているようです。吸血鬼君主ちゃんを膝上に乗せ、肩口に顎を乗せた状態で炬燵に潜り込んでいる妖精弓手ちゃんが恨めしそうな声で長い冬を呪っています。
やはりというかなんというか、土下座する勢いの監督官さんに頼まれて昨年同様物資輸送に従事していた吸血鬼君主ちゃん。だいぶ前に輸送依頼は完了していますが、雪に閉ざされた状態が長く続くようですと、また食料が不足する集落が出るかもしれません。
冬になる前にゴブリンの駆除を進めていましたが、完全に殲滅するのは難しいですからねぇ。蓄えを狙って集落を襲う群れが出る恐れもありますので、現在吸血鬼侍ちゃんが西方辺境を巡回しており、本日はその労いを込めて牧場から貰った畜産物で豪華なおゆはんというわけです!
「拙僧も昨年頂戴したこの懐炉が無ければ冬眠していたかもしれませんなぁ。今日の晩餐に招待して頂いたことも合わせて何か返礼を考えなければ」
妖精弓手ちゃんの対面、同じように吸血鬼侍ちゃんを膝上に抱えた蜥蜴僧侶さんが、尻尾をくゆらせながらしみじみといった様子で頷いています。牧場での働きに対して現物で報酬を貰っていた
「お待たせいたしましたわ! 牧場のチーズと宰相から頂いた白葡萄酒をベースに作った特製のチーズフォンデュ。鶏モツと玉葱のパイ包み焼きはもう少しお待ちくださいまし」
お、令嬢剣士さんが良い匂いのする土鍋を運んできましたよ! 炬燵に用意しておいた保温の魔法がかかった鍋敷きの上に乗せられた鍋は沸々と煮え立ち、中のチーズはトロリととろけた状態で保たれるようになっています。続けて運ばれてくる食材たちが所狭しと並べられ、本日のおゆはんが完成です!
「甘露ッ!!」
>「「おいし~!!」」
めいめいが食べたいものを串に取り、黄色いチーズの海へ投入。予め火を通してある食材へ十分にチーズが絡んだところで取り出し、そのまま口へと運ぶ贅沢な食べ方です。チーズと同じく牧場で作られた腸詰は抜群の相性、頬張った蜥蜴僧侶さんの口からはいつもの声が飛び出していますね。ベーコンや馬鈴薯を頬張るダブル吸血鬼のほっぺたも落っこちそうになっています。
「あぁ~。身体の中からあったまるし、2種類の違ったコクが楽しめるからいいわねコレ」
頬を緩ませる妖精弓手ちゃんが口にしているのは牧場での薪割の時に見つけたカミキリムシの幼虫ですね。下茹でされてピンと伸びた身にチーズの衣を纏わせ、噛み千切れば口中に溢れる濃厚な旨味。甘い幼虫とチーズの塩分が織りなすハーモニーは薄味を好む
「素材が良いものでしたから、私の拙い調理でも美味しく出来上がってくれましたの。あ、麺麭もなかなかイケますわよ?」
エプロンと三角巾を外して着席した令嬢剣士さんも、骰子状に切り出して焼き色を付けた麺麭を口にしながら笑みを浮かべていますね。根菜にキノコ、大蒜などを摘まみつつ、白葡萄酒でくどくなった口内をさっぱりさせている姿は育ちの良さを感じさせます。外は雪の混じった寒風が止まぬ中、温水暖房と炬燵によって暖かい部屋で進むささやかな夕食会。用意した具材が全て無くなるまで、そう長い時間はかかりませんでした……。
「はぁ……美味しかった。他の連中も来られなくて悔しがるでしょうねぇ。あとで自慢してやろっと!」
鶏モツと玉葱のパイ包み焼きに加えて〆のパスタまで貪り尽くし、満足げに仰向けに倒れる妖精弓手ちゃん。彼女の言う通り、今日はちょっと人数が少なめでした。
剣の乙女は見習い聖女ちゃんと一緒に神殿に向かい、至高神さんからの≪
「にしても……シルマリルにもヘルルインにも好かれているなんて、ちょっと妬けちゃうかも」
「いやぁ、拙僧に鱗が無かったら肌を重ねるのも良いかもしれませんが、残念なことに一張羅でありますからなぁ」
妖精弓手ちゃんが蜥蜴僧侶さんの懐で丸くなっている吸血鬼君主ちゃんを見ながら漏らす呟きに、牙を見せる笑みで答える蜥蜴僧侶さん。さっきまで膝を占領していた吸血鬼侍ちゃんは現在令嬢剣士さんの胸元に潜り込んでいます。
「それに、君主殿は
>「あう……」
蜥蜴僧侶さんに撫でられながら頬を赤くする吸血鬼君主ちゃん。はい、実は今吸血鬼君主ちゃん、ピュアピュアな
みんなの協力で新しい身体を手に入れた吸血鬼君主ちゃん。日光浴で魔力を補充できるようになったものの、ここのところずっとあいにくの空模様、もう何日もおひさまの姿を見ていません。太陽さんの専用奇跡である≪
しかし、いざ夜戦というところで
「主さまには申し訳ございませんが、≪
ええ、非常に合理的かつ納得力に溢れた言葉だと思います。魔剣で散々みんなを鳴かせておいて清らかはないんじゃない?という意見もありましたが、試しにやってみたところ無事に成功。どうやら魔剣使いはピュア判定には影響を及ぼさなかったようです。正典には乙女が童貞か否かの確認は書いてないからセーフ? だれもそんな状況想定してないんだよなぁ……。
そんなこんなで剣の乙女眷属化計画は絶賛遅延中。太陽神さんの信徒となった吸血鬼君主ちゃんはあんまり吸血を好まなくなり、相手が望まない限りは日光浴かお山から魔力を集める傾向にありますし、独立して攻めっ気がさらに強くなった吸血鬼侍ちゃんを、性癖に反して
うーん、どこかにこうモリっとゲージを溜められる美味しい
「ただいま戻りましたわ。……あら、良い匂い」
「「お、お邪魔しまーす!」」
お、やって来たのは神殿組でした。最初に出てきた剣の乙女に続いて、神殿で修行していた新米戦士カップルがこわごわと鏡を通ってきました。そういえば往路は普通に馬車で向かってましたから鏡を使用するのは初めてかもしれませんね。使用方法を教えてもらうということはそれだけ信頼されていることでもありますし、2人のパワーレベリングは順調みたいです。
3人が揃ってやって来たということは、至高神さんからの≪
「おかえり~。もしかして例の≪
「ええ。それに関連してお客様が見えてまして……どうぞ此方へ」
おや? 剣の乙女の招きに応じるように、新米カップルの後ろから小さな人影が進み出てきました。歩みとともに響く金属音は人影の足元から……どうやら義足のようですね。素足と金属の足を交互に進ませながら姿を現したのは、壮年の圃人の男性でした。
「ふむ、どうやら夕食は終わってしまったようだね。まぁよろしい。
>「おお~……!」
その無礼半歩手前な堂々とした振る舞いとキッチリ着込んだ軍服にも似た装いを見て、感嘆の声を上げるダブル吸血鬼ちゃん。すぐさまお茶と足拭き用のタオルを用意してもてなしの姿勢に入りました。いつにない2人の行動に妖精弓手ちゃんと令嬢剣士さんも目を丸くしていますね。清めた足を炬燵に潜り込ませ、お茶を啜るその姿を見て考え込んでいた蜥蜴僧侶さんが、思い出したかのように声を上げました。
「その装いに胸の
>「え~てんしん?」
蜥蜴僧侶さんの言葉に首を傾げる吸血鬼君主ちゃん。どうやら知らないみたいです。他の人も同様に首を傾げてますが……おや、妖精弓手ちゃんは知っているみたいですね。もしかして、と前置きをしながら確認するように男性へ問いかけています。
「≪破壊≫を司る神の顔の一つで、神代の時代に東方から押し寄せてきた赤い津波を打ち砕いたっていう話をむかーし聞いたことがあるような……」
「左様、混沌の軍勢との戦いの時には何処からともなく姿を現し、自由と秩序の守護者として力を振るう人界の護り手。決して見返りを求めることは無く、その身に
敬意を表すように奇妙な合掌を結ぶ蜥蜴僧侶さん。それを見て敬礼にも似た返礼をする男性、いちいち動作がサマになっています。あ、ダブル吸血鬼ちゃんの瞳がアイドルを見るファンのそれになっちゃってますね……。
「随分大袈裟に広まってしまっているようだが、あくまで我々は教義に則って力を行使しているに過ぎない。長い戦乱の中で多くの戦友が斃れていった。
「ですが、今回は動くときである。そう言うことなのでしょう? そうでなければ態々
頭痛を堪えるように頭を押さえながらツッコミを入れる剣の乙女。依頼の話はそちらの後で構わんよという彼の言葉に応じ、至高神さんからの≪
「私と彼女……次代の大司教に下された≪
なるほどなるほど、大筋はそのままで難易度に調整を加えた感じっぽいですね。
……で、例のあの
「私に下された≪
剣の乙女の言葉を引き継ぐように、飲み干したカップを弄んでいた男性……
「この地に冬を繋ぎ止める楔となっている魔神……『冬将軍』を討伐すること。それが私に下された
ええとGM神さん、つまりまた
>「ん~と、だったらぼくがふゆしょうぐんのほうにいくね」
おや、君主ちゃんが先に行先の希望を出しましたけど……剣の乙女とは別行動になっちゃいますが良いんですかね?
>「ぼくはかまわないけど……いいの?」
>「うん、きみにならまかせられるし、それに『あのきけんなきゅうけつきをしたがえるじだいのせいじょさますっご~い!』するならぼくよりもきみのほうがいいかな~って。……だめ?」
ほうほう……え、君主ちゃんが頭を使っている……だと……?
「確かに、どちらか1人ということでしたら太陽神の信徒である貴女よりも大衆受けはしそうですね。……お願いしても良いでしょうか?」
>「ん、わかった! ふたりもいっしょにがんばろうね!!」
剣の乙女も侍ちゃんのほうがインパクトが大きいと判断したのか、侍ちゃんに同行をお願いしてますね。勢い良く返事をした侍ちゃんはそのまま新米カップルに飛び込んで2人に強烈なハグ。いきなりのスキンシップに顔を赤くするあたり、まだまだ修行が足りないみたいですね。
「ふむ、であれば拙僧もそちらへ同行致そう。強者に挑むは誉れといえども、名前を聞くだけで拙僧とは相性が悪そうでありますからなぁ……」
どうやら蜥蜴僧侶さんも聖女ちゃん試練組に同行してくれるみたいです。魔神懐炉で緩和されているとはいえ、冬将軍とか明らかに苦手そうですもんね。
「人数のバランスを考えるなら残りはシルマリルのほうに着いてったほうが良さそうだけど……」
「でも、悪天候の中3人抱えて飛ぶのは流石に無謀ではありませんでしょうか……」
若干口淀む妖精弓手ちゃんの見る先には令嬢剣士さん。君主ちゃんの最大乗員は3人ですが、あくまで飛べるだけであって戦闘はおろか高速飛行も難しくなってしまいますからね。ちょっと心配だけど6-3に別れて……と一行が考える中、スッと上がったのは
「心配無用だ
コツンと義足を叩きながら任せたまえよと応じる
「じゃあ組み分けはこれで決まりね! そうしたらギルドに行って明日出発出来るように馬車を手配してくるから、シルマリルとヘルルインはお馬さんを
>「「は~い!」」
上着を引っ掛けて飛び出していった妖精弓手ちゃんに手を振りながら返事をする君主ちゃんと侍ちゃん。どうやら今回も英霊さんにお願いするつもりのようです。新米カップルと蜥蜴僧侶さん、それに
「当初の予定とは大きく変わってしまいましたけど、これもまた試練ということなのですね」
>「わぷっ」
みんなをそれぞれの寝室に案内した直後、剣の乙女に後ろからそっと抱き上げられ、お山に顔を埋める形で抱きしめられた君主ちゃん。理性ではこの組み分けが正しいと判っていても、感情的には一緒に冒険したかったんでしょうね……。しばらくは剣の乙女の好きにさせていた君主ちゃんですが、ゆっくりとお山から顔を上げ、ちょっと拗ねているような剣の乙女の頬に両手で触れました。
>「うん、ぼくもちょっとさみしい。でも、あのこがいればだいじょうぶだろうし、はなれててもこころはつながってるから。だから、そんなかおしないで?」
そのまま剣の乙女に顔を近付けさせ、唇を重ねる2人。微かに響く水音の後に銀糸を引きながら離れた剣の乙女の口から漏れるのは、蕩けるように甘い囁きです。
「でしたら、その証をください。離れていても、貴女を感じられるように。私の寂しさが満たされるほどにたくさん……」
そう言いながら君主ちゃんの服に手をかける剣の乙女。イイ感じに盛り上がってますけど、此処は寝室じゃないんですよねぇ……。
「……ああいう甘々なのも新鮮ですわね」
>「きょうみがあるならやってあげてもいいよ?」
「あ、いえ。私はちょっと強引に迫られるほうが好みですから……いつもみたいにお願いします」
背後から聞こえる声にビクッと震え、ゆっくりと背後を振り返る剣の乙女。そこには顔を赤くした令嬢剣士さんと味わい深い表情の侍ちゃんの姿が。さらにその背後から感情を押し殺した女性の声が響いてきます……。
「ふーん、お馬さんの召喚をヘルルインに任せて女の子とちゅーちゅーしてるなんて。吸血鬼を統べる君主サマは随分と偉いみたいねぇ」
>「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
その後、拗ねた妖精弓手ちゃんのご機嫌を取るために明け方近くまでリビングの灯りが消えることは無く、その空気に当てられた侍ちゃんと令嬢剣士さんは大いに盛り上がったそうです。
「大丈夫かね
>「うん……すぐげんきになるからだいじょうぶ」
夜明けと同時に牛乳を飲んで体操を始めた
昨晩は随分盛り上がっていた筈の妖精弓手ちゃんと令嬢剣士さんは生気に満ちたツヤツヤお肌、この様子だと侍ちゃんも暫く起き上がれなさそうですね……。
「それで、昨日言ってた飛行手段ってのはなんなの? シルマリルたちみたいに羽根を生やして飛ぶわけじゃ無さそうだし」
「慌てる必要はないぞ
防寒具でバッチリ固めた妖精弓手ちゃんの問いに柔軟運動をしながら返答する
>「はえ~……すっごいおっきい……」
闇の中から浮かび上がるように近付くシルエットは巨大な鳥。吸血鬼
「惚けている暇は無いぞ
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
ええと、GM神さん。彼が出てきた時からずっと気になってたことがありまして。いつ聞こうか迷ってたんですけど、この機会に聞いても良いですか?
あの
こうしちゃいられない、休んでる暇は無いので失踪します。
お気に入り登録に評価や感想、非常に励みとなっております。
お時間がありましたら、一言でも構いませんので感想を頂ければ嬉しいです。今後の作品の方向性にも影響してくると思いますので。
誤字脱字のご連絡も助かっております。減らしたいと思ってもなかなか無くならないのが辛いですね……。
お読みいただきありがとうございました。