ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
湯豆腐が冷ややっこにクラスチェンジしたので初投稿です。
お、ナニ読んでるんですかGM神さん? 次の
ペロッ! これは……動物擬人化モノ? ああ、ちょっと前に流行ってましたし、最近は娘化して競技場で走ったりしているジャンルですよね!
え、豚は違うだろって? こまけぇことはいいんですよ! あぁでも、兎が主人公っていうのは結構珍しい気がしますねぇ。
タイトルはなになに……猫の糞1号? なんかミリタリーモノっぽいですけど……。あのGM神さん、なんでこの兎たち上着はちゃんと着てるのに、下は誰も履いてないんですか?
―セッション前にあったGMとルーニーの会話より抜粋―
前回、食べ損ねた吸血鬼のいることが判明したところから再開です。
普段のぽわぽわした雰囲気をかなぐり捨て、ハイライトの無い瞳で白兎猟兵ちゃんを見上げる吸血鬼侍ちゃん。あ、吸血鬼君主ちゃんが三白眼なのに比べて、瞳の大きさは普通ですがデフォでハイライトさんが不在なのが吸血鬼侍ちゃんです。まぁそれは置いておいて、ちょっと身体から殺気が漏れてるんで落ち着きましょうか。すわ何事かと蜥蜴僧侶さんと新米戦士くんが馬車の中に飛び込んで来ましたし、白兎猟兵ちゃんが殺気に中てられてお耳の毛がぶわっと逆立っちゃってますからね?
「フム、つまり侍殿が同族狩りをしている期間、ずっと休眠していたために生き延びたということですかな、その氷の魔女とやらは」
結局全員集まってしまった馬車の中。剣の乙女のお山に包まれてようやく落ち着きを取り戻した吸血鬼侍ちゃんを見ながら、白兎猟兵ちゃんから聞いた話から予想される氷の魔女の幸運さを蜥蜴僧侶さんが語っています。どうやら遥か北方で手勢を率いてブイブイ言わせていたらしいのですが、百年ほど前に高貴なる獅子にフルボッコにされこの地まで逃げ延びて来たんだとか。傷を癒すために眠りについていたところを何者かによって目覚めさせられ、この長い冬に乗じて暴れまわっているみたいですね。
「それで、ぼくらにも自分に従うよう言ってきたんですけど、高慢な態度が気に入らなかったお父さんと、その親友たちが一斉にこう言ったんです。"
そしたらもう怒っちゃって怒っちゃって、と笑う白兎猟兵ちゃん。その返しを聞いてベテラン組は爆笑していますが、新米カップルはドン引きしちゃってますよ……。
「幸いぼくたちが住んでいる古い
「それで、単身応援を呼ぶために包囲を突破したと。まったく、無茶するじゃないの」
ジト目の見習い聖女ちゃんに呆れられてもあははーと笑っている白兎猟兵ちゃん。これは筋金入りの
「危険かもしれないけど、
後詰にまわされて不満そうな新米戦士くんですが、アンタ一発カマしたらすぐ
「速攻をかけるという点では良いと思いますが、それでしたら貴女ではなく私が先行するほうが良いとは思いませんか?」
その言葉を聞いて、同じように微笑みを浮かべて見習い聖女ちゃんを見るのは吸血鬼侍ちゃんと蜥蜴僧侶さん。ほんとこのベテランたちは意地悪ですねぇ。みんなわかってて言ってますよねと溜息を吐きながら、見習い聖女ちゃんが返答しました。
「そりゃ先輩に任せればあっという間に解決すると思う。けど、この
>「……ごうか~く!!」
文句ある!?とばかりに自分よりも遥かに高い等級の冒険者を睥睨する見習い聖女ちゃん。その足がガクガク震えているのにみんな気付いているでしょうが、恐れを知らないことと知りながらも抗うことは違いますからね。見事な啖呵を切った彼女に吸血鬼侍ちゃんが飛び込んでいきました。
「ウム、功名心や焦りの色が見えたならば止めようとも思っておりましたが、どうやら杞憂であった様子」
「ええ、今の彼女でしたら問題ありませんわ。それに……あの子もいますから」
えらいぞ~!と言いながら見習い聖女ちゃんの頭を抱えて撫でまくっている吸血鬼侍ちゃんを見て笑い合うベテラン2人。新米戦士くんに吸血鬼侍ちゃんを引っぺがすよう頼んでますが、先程のダメージが思いのほか深かったようで彼の再起動には時間がかかるみたいですね。ぼくもいきますよ~!という気の抜けた声とともに白兎猟兵ちゃんも加わり、馬車の中はもうしっちゃかめっちゃか。明日、戦場へ行くとは思えない和やかな空気のまま、夜は更けていくのでした……。
「はぐ、はぐ……ごくん。あ、見えてきましたよ旦那さま! あすこがぼくたちの暮らしている山です!」
払暁とともに出発した先行組、太陽が顔を出し切った頃に目的地が見えてきました。非常食として持たされていた
「ほほう、
戦に関しての造詣が深い蜥蜴僧侶さんが唸るほどの陣地構築、遺構を利用したにしても実に見事なものです。裾野から攻め上がろうとしている
「……なんか、メチャクチャ軍隊っぽい動きしているように見えるのは、あたしの目の錯覚かしら?」
蜥蜴僧侶さんの背からその戦いを見ている見習い聖女ちゃんの呟きを聞いて、吸血鬼侍ちゃんにお姫様抱っこされている白兎猟兵ちゃんの耳がピコピコ動いてます。あ、ダメですよ吸血鬼侍ちゃん、これから戦闘が始まるのに耳をしゃぶろうとしたら! なんとか誘惑に耐えた吸血鬼侍ちゃんには気付かず、白兎猟兵ちゃんがその疑問に答えてくれました。
「昔はみんなバラバラだったみたいなんですけど、お父さんと2人の親友が、みんなに戦い方や地面の効果的な掘り方を教えてくれたんだそうです」
>「おとうさんたちはべつのところからやってきたの?」
未だに長耳を目で追っている吸血鬼侍ちゃんの問い掛け。あまり行動範囲の広くない兎人にしては珍しい出自ですが、白兎猟兵ちゃんの返答は吸血鬼侍ちゃんの予想を超える驚きのものでした。
「お母さんから聞いた話だと、ある日突然砦の中に3人が現れたんだそうです。
>「そ~なんだ~」
……んん???
「あ、見てください。あれがお父さんです。親友のお2人も一緒ですよ」
白兎猟兵ちゃんの示す先、塹壕の中を歩く3人の兎人、彼女とは違って
……あの、GM? 彼らの下半身がマッパに見えるんですが……。え、大至急病院に行け? いやでもあれ絶対履いてな……アッハイ、彼らはしっかり服を着ています。ちぃ覚えた。
真ん中の灰色毛に
TOTOTOTOTOTOTONK!!
「GIGAAAAAAAS!?」
……棒から放たれた無数の
「へへ、命中命中!」
「コラッ! もう補給は出来ないんだから無駄弾は使うなって!!」
得意げに鼻を鳴らす黒毛の兎人を垂れ耳の兎人が窘めています。どうやら残弾が心もとないというのは本当みたいですね。……というか、アレどう見ても
「GIGAGAGAGA!!」
あ! 両足から流血したまま
BUH-FOOOOOOOM!!
>「すっごーい!」
「ほわ~、いつも大切そうに手入れしてるのは見てましたけど、まさかあんな威力があったなんて……あ、お父さん危ない!?」
「え? なんでオマエ空飛んで……ウワァー!?」
あ、不味い! 銃撃音を聞きつけてやって来た別の
「ウッソ、弾切れ!?」
「だから無駄弾は撃つなって言ったじゃないか!!」
慌てる黒兎さんを叱りつけながら、垂れ耳兎さんが
「侍殿!!」
>「ん! うさぎさんをおねがい!!」
「え、ちょっ、まさか!?」
抱きかかえていた白兎猟兵ちゃんを蜥蜴僧侶さんの背に向かって放り投げ、急降下する吸血鬼侍ちゃん。両腕が翼に変じている蜥蜴僧侶さんが受け止められるはずもなく、その役目は強制的に見習い聖女ちゃんのものに。背に増えた荷重に従うように蜥蜴僧侶さんも降下体勢に入っています。
「このっ、は~な~せ~よ~!」
捕まっている白毛の兎人……白兎猟兵ちゃんのお父さんも銃床で懸命に巨人の腕を叩いていますが、やはり兎人の腕力ではダメージには程遠いようです。もはや瞬刻の余裕も無いと判断した吸血鬼侍ちゃん、腰部から影の触手を射出して、
「GIGA!?」
肩口を抉る鋭い痛みに思わず怯んでしまった巨人。僅かに緩んだ手から白兎猟兵ちゃんのお父さんがこぼれ落ちて……ふぅ、親友の2人が下でキャッチしてくれました! 獲物を逃した怒りに燃える瞳で肩口から伸びる触手を追った先には、ワイヤーを巻き取るように触手を縮めながら突っ込んでくる小さな人影。
>「ひっさつ! へ~ちょ~あた~っく……!? おあ~……」
「GI……GA……」
原典は延髄を削ぎ落す一撃ですが、ちょっと回転が強すぎたのか巨人の頸部は爆発四散。勢いを殺せなかった吸血鬼侍ちゃんは頭部と一緒に雪原にダイブしちゃいました……。立て続けに2体も
「次にこうなりたい奴は前に出て来なさい! 首から下を立派な毛皮のコートに変えてやるわ!!」
「「「「「ヒエッ……」」」」」
巨人の頭部を踏みつけながら放たれた見習い聖女ちゃんの啖呵にビビったのか、
「アイテテ……危うく肉団子になるところだったよ……」
親友2人に支えられた白兎猟兵ちゃんのお父さんが、彼女とともに見習い聖女ちゃんのもとへとやって来ました。さかさまに雪原に突き刺さっていた吸血鬼侍ちゃんも、引っこ抜いてくれた蜥蜴僧侶さんと一緒に傍で待っていますね。脱いだ防寒具の上にお父さんを寝かせ、怪我の具合を確かめていた白兎猟兵ちゃんの表情が安堵のそれに変わりました。
「あちこち青痣になってましたけど、骨や内臓には異常ないみたいです」
ありがとうございます旦那さま、と深々と頭を下げる白兎猟兵ちゃんをお父さんが驚いた表情で見ていますね。まぁたった一日で娘にそんな人が出来たら驚くのも無理はないでしょう。どういうことだってばよと娘に詰め寄ろうとするお父さんを抑えながら、隊長格と思われる垂れ耳兎さんが一行に提案してきました。
「彼女になにがあったのか聞きたいし、助けてもらったお礼もしたいから、とりあえずボクたちの家に行かないかい?」
「ええと……もうすぐ連れが到着するから、そっちと合流してからでも良い? 馬車の中に食料も積んできたから」
そいつぁナンバーワンだ! と飛び跳ねながら全身で喜びを表現する黒兎さんと垂れ耳兎さん。やっぱりこの3人、別の世界線から迷い込んだんじゃ……。
「ふむふむ、つまりキミたちは氷の魔女をやっつけに来てくれたってことで良いのかな?」
「ええ。至高神さまからの
白兎猟兵ちゃんのお父さんの問いに対し、彼に癒しの奇跡を使いながら剣の乙女が一行の来た目的を伝えています。山肌に掘られた穴を潜り、一行が案内されたのは巣穴の中心と思われる広々とした空間。具だくさんのポトフが入った大鍋を中心に、たくさんの兎人がひしめき合っています。
「ほら、そんなに慌てなくたってまだまだあるから! あ、そこ! 隣の碗から人参をくすねるな!!」
馬車に積んであった食料を使って手早く作られたそれをお椀いっぱいによそい、ハフハフと頬張る兎人たちを疲労した腕をさすりながら見習い聖女ちゃんが監督しています。新米戦士くんや吸血鬼侍ちゃんが手伝ったとはいえ、彼らが持ち寄ったいくつもの大鍋で同時に調理するのは大変だったと思います。 カゴいっぱいのジャガイモの皮を剥いた新米戦士くんは「俺もう二度と剣を握れないかも……」などとぼやきながらポトフを貪っていますね。
そんな2人を懐かしいものを見る目で眺めていた垂れ耳兎さんが「
「この人がぼくを助けてくれた旦那さまだよ!」
「「「「「「「お姉ちゃんを助けてくれてありがとー!!」」」」」」」
>「ほわぁ~……ふわふわともこもこがおしよせてくる……!」
あ、吸血鬼侍ちゃんが白兎猟兵ちゃんと7人の弟妹ちゃんたちに一斉にむぎゅ~っとされて尊死しそうになってます! 3人の妹ちゃんたちは白兎猟兵ちゃんと同じ耳と尻尾だけ、4人の弟くんたちはそれに加えて膝下が兎になっているみたいですね。こども特有の体温に加え、あたたかいポトフをおなかいっぱいに食べたぽかぽか攻撃によって、吸血鬼侍ちゃんの幸福ゲージが振り切れんばかりに上昇しています。
もこもこに埋もれた吸血鬼侍ちゃんの隣では、蜥蜴僧侶さんも子供たちの抱き着き攻撃の餌食になってますね。外界との交流が絶えて久しい集落では、蜥蜴人は物語の存在でしかなかったのでしょう。ペタペタと鱗を触られてもにこやかに笑う蜥蜴僧侶さん、やはり辺境ギルド一の聖人なのでは……?
「ハッタリと勢いで
「まぁ間違いないでしょうなぁ。舐められたまま放置しては、部下たちの統率も維持出来ぬかと」
おなかいっぱいのこどもたちをそれぞれの家に帰した後、広間に残った者たちで今後についての話し合いが始まりました。見習い聖女ちゃんが憂鬱そうに口火を切り、蜥蜴僧侶さんが相槌を打っています。
「手持ちの弾薬……おっと、
「となると、面制圧力に不安が残りますわね……」
黒兎さんが申し訳なさそうに告げる内容は今後の戦況が不利になる事を示しています。剣の乙女の言う通り、
「真夜中に攻めて来られると、夜目の効かない俺たちは不利だよなぁ……」
「あ、その心配はないと思いますよ?」
新米戦士くんのぼやきに反応して、吸血鬼侍ちゃんを膝枕していた白兎猟兵ちゃんが会話に入って来ました。どうやら夜間の戦闘の場合夜目の効く兎人が有利なため、もっぱら日の出ているうちに攻めて来るんだとか。
「あれ? そうすると氷の魔女って、日光はどうやって防いでいるの?」
見習い聖女ちゃんの疑問ももっともですね。近くに日光を気にせず活動している2人が居るので忘れがちですが、普通の吸血鬼は日光を浴びたら滅んじゃいます。何らかの手段で日光を遮っているのか、あるいは
「アイツが来るときはいっつも吹雪と一緒だったから、雲と雪で日光を防いでいるんじゃないかなぁ……」
自信なさげに首を捻っていますが、相手がデイライトウォーカーでないならやり様はいくらでもあるでしょう! あとは大将首を獲った際に残党が残ると面倒なんですが……。お、吸血鬼侍ちゃんが膝枕から上体を起こし、虚空を見上げながらしきりに頷いてます。もしかして君主ちゃんと連絡を取っているのかも……。脳内通信が終わったのか、くるりと体勢を入れ替えて白兎猟兵ちゃんの背後に回り、頬擦りをしながらみんなに会話の内容を話し始めました。
>「あのね、むこうのようじはおわったから、あすのひるにはこっちにこられるって! しかも、サプライズゲストもいっしょ!!」
ほほう! 見習い聖女ちゃん組を見ている間にあちらでも動きがあったみたいですね。どうやら氷の魔女が攻めてくるのは明日になりそうですし、その間に冬将軍討伐組へ再度視点を向けて見ましょうか。万知神さん、
では改めて吸血鬼君主ちゃん組に移りましょう。現在時刻は午後9時くらい、おゆはんを済ませた一行は就寝準備の真っ最中。この少人数だと男女別はかえって危険な可能性があるため、みんな集まって大部屋で寝るつもりみたいです。
「ほらシルマリル、愛する恋人2人が寒くならないようにあっためてちょうだい?」
「……なんだか日向ぼっこしていた猫を抱き締めてるのに似てますわね」
左右からギュッとされてまんざらでもなさそうな吸血鬼君主ちゃん、微妙な調整を行って最も就寝時に適した温度を探しているようです。インナー姿の令嬢剣士さんは良いとして、
「あ~……今の温度がちょうどいかも……って、どうしたのシルマリル?」
吸血鬼君主ちゃんの平坦な胸に長耳をくっつけていた妖精弓手ちゃんが見上げる先、君主ちゃんが何かを探るように目を閉じています。やがて目を開けた君主ちゃんが、ぽつりと呟きました。
>「ど~ていのにおいがする……しかもふたり……」
「「は?」」
意味の通じぬ呟きに頭上に?を浮かべる2人。しかし次の瞬間、妖精弓手ちゃんの鋭敏な聴覚に複数の足音が聞こえてきました。
「人型の足音が近付いて来る。数は2、ゴブリンじゃないわね。歩調からすると……多分男だと思う」
その言葉を聞いて、それぞれの相棒に手を伸ばす一行。掛毛布の中で弓と双剣が握られています。部屋の反対側を見れば、片目だけうっすらと開けた
やがて全員の耳に入るドタドタという足音。同時に罵り合うような声も聞こえてきました。どうやら寒さに対する悪態と準備不足を相手に擦り付ける醜い争いのようですが……。
「だから精霊任せにしないでちゃんと防寒対策をしろって言っただろ! おかげで俺まで凍死しそうだよ!!」
「あぁ!? テメェが道を間違えたのがそもそもの原因じゃねぇかこのシスコン野郎! いい加減姉離れしやがれ!!」
「お前に言われる筋合いは無いねこの
「お前だって童貞だろうが! それにメンヘラはお前の相棒!! どんだけ拗らせればそんな悍ましい魔力を出すようになるんだっつーの!?」
「「「……」」」
「知り合いかね?」
だんだん味わい深くなる表情を見て問いかけてくる
「「……あ」」
歓迎されざる訪問者2人の目に飛び込んで来たのは、女性らしい曲線を強調する黒インナー姿の
>「これからおたのしみだったのに……。じゃましないでくれる? ど~ていさんたち」
「「ぶっ殺す!」」
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
新しい業務がスタートしたので失踪します。
お気に入り登録に評価や感想、非常に励みとなっております。
お時間がありましたら、一言でも構いませんので感想を頂ければ幸いです。今後の作品の方向性にも影響してくると思いますので。
お読みいただきありがとうございました。