ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
お外で集まらなくても遊べるTRPGは良い文明、古事記にもそう書かれている。
前回、童貞2人を盛大に煽ったところから再開です。
吸血鬼君主ちゃんのとってもむごーい仕打ちにキレた青少年たち、宣言通り吸血鬼君主ちゃんに襲い掛かりましたが……。
「人様の御宅を訪問する際はノックをしたまえ。それが礼儀というものだろう?」
「「はい」」
間に割って入った
さて一方、2人を煽り立てた吸血鬼君主ちゃんたちですが……。
「君たちもだ
「「「はい……」」」
少年魔術師君と不良闇人さんのとなりで同じように正座をして、お説教を受けています。あ、マッパで事に及んだ2人ですが、妖精弓手ちゃんは掛毛布を、吸血鬼君主ちゃんは自前の翼をそれぞれ上着代わりにしているので、現在は見られても大丈夫な格好になっていますね。
「……まぁ説教はこのくらいにしておこう。少年たちは何をしに此処へやって来たのかね?」
お、どうやらお説教は終わったみたいです。足が痺れて悶えている男子2人に対して、
困難に直面したときにこそ制御する力が身に付くらしく、今回真冬の雪山で一狩りするつもりが色々あって遭難しかけていたんだとか。あ、吸血鬼君主ちゃんが女
「ああ、そういやアンタも妖精に憑かれてるんだったっけ。すっかり忘れてたわ」
「あぁ? 2000歳のクセにもうボケが始まってんのか? それにコイツは妖精なんて可愛い奴じゃ……
あ、妖精弓手ちゃんの呟きに反応して悪態をついた不良闇人さんが発火しました!? よく見ると彼の首筋に抱き着く様に、炎で編まれた真っ赤なツインテールの女の子の姿が見えますね。彼女が不良闇人さんの相棒の妖精さんでしょうか?
あれ、どうしたんです
「あの、それでしたら私たちに手を貸していただけませんか?」
「手?
令嬢剣士さんのお願いに難色を示す少年魔術師君。吸血鬼君主ちゃんを睨みつけながら言う台詞は至極真っ当ではありますが、背後の女
>「あのね、このちかくにいるふゆしょうぐんっていうまじんをやっつけないと、ふゆがおわらないの。もし
「あ、オマエもしかしてアイツに話しかけて……!?」
吸血鬼君主ちゃんの思惑に気付いた少年魔術師君が割って入ろうとしましたが、突然ガクっと崩れ落ちてしまいました。同時に彼の周りに
「クソッ、呼んでもいないのに出てくるんじゃない……ッ」
「ヴァンパイアハンターへのだいいっぽ、おめでとう!」
少年魔術師から向けられる忌々し気な目をスルーしながら拍手をする吸血鬼君主ちゃん。ひょっとして女
「それでクソチビは2人に分かれたってワケか。テメェも難儀な生まれだったんだなぁ……」
>「あのこともあえたし、みんなとなかよくなれたからわるいことばかりじゃないけどね」
おや、いつのまにか吸血鬼君主ちゃんと不良闇人さんが仲良くなってます。ダブル吸血鬼ちゃんの生い立ちが自分と重なって見えたのでしょうか、若干ですが眼差しが柔らかくなった気がしますね。それがどうも面白くないのか、彼の背中に抱き着いている仮称火の妖精さんが不満げな顔をしています。「やっぱ女の身体って柔らかいのか?」なんて中学生男子みたいなことを吸血鬼君主ちゃんに聞いてる不良闇人さんの首元に、赤々と燃えるツインテールを巻き付けて……。
「
「……!」
どうやら仮称火の妖精さんは嫉妬の炎も操ることが出来るみたいですね(白目)。必死に宥めようとする不良闇人をジト目で睨みつけながら、うねうねと動くツインテールで相棒に
>「ぼくはじこぶっけんだった……?」
「まぁ、まともな神経の持ち主がお付き合いするのは難しいですわね」
でも、それも含めて皆
「ほら、遊んでないで全員集合! 明日の作戦を伝えるわよ!!」
お、地図を広げて
「現在我々のいる村が此処。徒歩でおよそ半日ほどの距離に遺棄された神殿がある。夕刻に上空から見た限り、辺境一帯に冬を留めている冬将軍は現在その神殿跡を拠点としているようだ」
「なぁ、これってやっぱり……」
「ああ、俺たちが見て来たモンはこれが原因だな」
>「ふたりともなにかしってるの?」
地図の印が付いている場所を見て頷き合っている2人。何やら訳知りっぽいですね。吸血鬼君主ちゃんの問いに答えるように少年魔術師君が地図の上に指を滑らせています。
「この村に辿り着いたのは、道に迷ってた時に氷漬けになった森や動物を辿って来たからなんだよ。……もし反対に向かってたらヤバかったかも」
「オマケに辺りの精霊たちも怯えっぱなしで人里の方角も聞けやしなかった。魔神の仕業ってなら納得がいくぜ」
見れば2人の肩口に手をあてて浮かんでいる
「彼奴は常に吹雪を纏って行動する。視界も遮られるがそれ以上に飛び道具が威力を発揮できないのが問題だな」
「私も当てられないとは言わないけど……普段通りに射られるかと言われるとちょっとねぇ……」
自然の化身である精霊たちとは違う理で吹く風を読むのは、流石に妖精弓手ちゃんでも厳しいみたいです。となれば何とかして吹雪を止ませないといけないのですが……。
>「いちじてきにでだいじょうぶなら、ふぶきはなんとかできるとおもう」
お、吸血鬼君主ちゃんがしゅたっと挙手して任せて欲しいと言ってます。妖精弓手ちゃんの確認に対しても大きく頷きを返してますので、自信はあるみたいですね。話し合いの結果、吸血鬼君主ちゃんが吹雪を解除したタイミングで
「それじゃ今日は早めに休みましょ。……アンタたちも此処で寝ていいけど、変な事考えるんじゃないわよ?」
「ハッ! そんな硬い抱き枕こっちから願い下げだっつうの……痛ェ!?」
あーあー……妖精弓手ちゃんの化鳥蹴りで窓から不良闇人さんが飛び出て行きました。寒風が吹き込んで来るそこを吸血鬼君主ちゃんがシーツで塞ごうとしていますが、ちょっと届かないみたいですね。むっとした表情で飛行しようと……おや?
「……ったく、貸してみろ。相変わらずチビの癖になんでも自分1人でやろうとしてやがる」
>「アンデッドはせいちょうしないからしかたないの。でもありがと」
吸血鬼君主ちゃんの背後からシーツを奪い取った少年魔術師君が割れた窓を塞いでくれました。相変わらず言葉はキッツイですが、吸血鬼君主ちゃんのお礼にそっぽをむいているあたり若干の関係改善は望めそうですね! 妖精弓手ちゃんが
「そうだ、
「はい? なんでしょうか。……!? こ、これは……」
「おーおー、こりゃまた随分派手にやってくれてるじゃねえの!」
神殿跡を見下ろす位置にある小高い丘の上。周囲を探っていた不良闇人さんが感嘆の声を上げながら見つめる先には、渦巻く様に吹雪が固まっている場所から天に伸びるように立ち昇る暗雲。上空にて相棒に騎乗して待機している
>「それじゃあはじめるね。じゅんびはいい?」
>「
それ進化の光!? いや陽光をブン投げているからあながち間違いでは無いのかも……。
ドワオ!という効果音と共に不規則な軌道を描きながら天へと突き進む≪
「フム、見事なものだな」
「私は此処から援護するわ! 怪我しないように暴れて来なさい!!」
言葉とともに矢を放つ妖精弓手ちゃん。周囲には吸血鬼君主ちゃんがインベントリーから取り出した矢筒がいくつも置いてあります。地上の敵だけではなく、上空の
「行くぜシスコン小僧! 遅れるんじゃねぇぞ!!」
「わかってるっつーの! ……頼んだぞ?」
お! 丘の上から勢いよく飛び出していった2人が、半実体化した
派手に動き回る不良闇人さんコンビとは対照的に、淡々と敵を処理しているのは少年魔術師君と女
「彼らの炎、傍に居るだけで何か身体に絡みつくような感覚が有りますわね……」
>「えっとね、ぼくがまえつかってたちかたなとおなじで、もやしているのはぶっしつじゃなくてたいしょうのせいしんとかたましいってよばれているものだとおもう。だから、ほんのうてきにいやなかんじがする……たぶん」
あーなるほど、強固な外皮や呪文耐性を持つ魔神があっさりと燃えているのはそういうことだったんですね。恐らく牙狩りの人たちの業と同様に人間以上の存在……吸血鬼や魔神に特化した術式なのでしょう。どうやら
「おそらくあの祭壇のようなものが冬をこの地に留めている呪物なのでしょう。冬将軍らしき魔神の姿が見えないのが不安要素ではありますが」
>「さいしょにふきとんでたのはただのグレーターデーモンだったし、どこにいるんだろう?」
妖精弓手ちゃんと
>「!? ふせて!!」
「Staaaaaaaaliiiiiiiiiin!!」
BAM!!
>「いたた……」
雷鳴の如き轟きと共に放たれた
「……どうやら冬将軍はあの戦車と一体化しているようだな」
「戦車? アレは
「クソが! ガワが頑丈過ぎて中まで火が通らねぇ!?」
「こっちもだ。どうやら装甲は純粋な金属で出来ているらしい……ッ」
他の魔神たちのように炎上することも無く、悠々と炎の海を乗り超えて迫る冬将軍。砲塔と同軸の機銃から放たれる魔力弾から逃れるように、不良闇人さんと少年魔術師君は慌てて岩陰へと退避しました。その隙を見て相棒の脚に吸血鬼君主ちゃんと令嬢剣士さんを掴ませ、上空へと退避した
「フム、中々に厄介だな。空から少しずつ削るのが安定だろうが……」
>「まぁ、たいさくはしてくるよね……」
空から様子を窺う3人の眼下で、
「
>「けっかいをかいじょするのにけっこうちからをつかっちゃって、もういっかいかいじょしたらちょっとまりょくがたりないかも……ごめん」
令嬢剣士さんからの問いに申し訳なさそうに答える吸血鬼君主ちゃん。流石に高達成値≪
「
>「ん、もういっかいくらいならなんとか。かいじょしたらそのままちじょうでこうげきをひきつけるね」
頷き合った後、大砲鳥の脚から離れ地上へと落下していく吸血鬼君主ちゃん。先ほどと同じように光球を生み出し、今度は冬将軍が内部に潜む冬の結界へと直接投擲しました。ひび割れるように解除されていく冬の結界、後方から飛んでくる炎や矢を援護に吸血鬼君主ちゃんが冬将軍の注意を引き付けようと接近していきます。同時に直上から一撃を喰らわせるべく、
>「ダメ、よまれてる。よけて!」
「……ッ!?」
あ! 降下体勢に入っていた大砲鳥に向かって、無数の粘体が触手のように伸びてます!? 既に攻撃の姿勢になっていたために大砲鳥は避けることが出来ず、牙の生えた触手に絡め捕られてしまいました。嫌らしい笑い声を上げる冬将軍の一部は、背中に乗った2人ごと大砲鳥を地面に叩きつけるつもりなのでしょう。悲鳴を上げる令嬢剣士さんを見た
「我が半身よ、
相棒の言葉に従い、身体を振るわせて背中から令嬢剣士さんを振るい落とす大砲鳥。自由落下に入る寸前翼で彼女を覆い、そのまま地面へと叩きつけられました……。
「……怪我は無いかね
「ええ、私は大丈……!? そんな、どうして……?」
柔らかな羽根によって保護された令嬢剣士さんとは異なり、もろに地面へと打ち付けられた大砲鳥と
「言ったはずだぞ
震える手で彼が示す先は令嬢剣士さんの胸元、そこに着けられているひとつの勲章です。眩い光を放つ
「君たちが
「……私に務まるのでしょうか、そのような大役が」
徐々に透けながら送還される
「彼女たち
>「ありがとう、かみさま。またいつか……」
光の粒子となって消えゆく
「Staaaaaaaaliiiiiiiiiin!!」
「おいクソチビ! 一旦下がって体勢を立て直すぞ! ……聞こえてんのかコラ!?」
「シルマリル、おっぱい娘を連れて下がりなさい!!」
装甲の隙間から触手を展開している
「
背後で勲章を握ったまま俯いていた筈の令嬢剣士さんからの問い掛け。そこに込められた意志の強さは吸血鬼君主ちゃんの身を竦ませるほどの感情に満ちています。狙いを定めていた冬将軍すら怯えさせるほどの気迫を纏った令嬢剣士さんが、吸血鬼君主ちゃんに目線を合わせるようにしゃがみ込み、その頬をゆっくりと撫でています。
「私に、人の境界を踏破する最後の一歩を踏み出す勇気を。そして、
頬に添えられた指先から微かに伝わる震え。令嬢剣士さんの抱く恐怖や不安を感じ取った吸血鬼君主ちゃんがその手を握り、ゆっくりと顔を近付けていきます。触れ合う唇から送られたのは残っていた僅かな魔力……そして、めいっぱいの好きという気持ちでしょう。銀糸を残して離れた吸血鬼君主ちゃんの口から、熱い吐息と少し照れたような言葉が零れました。
>「いまはこれがせいいっぱい。でも、かえったらあのこといっしょにつづきをしようね?」
「ええ、十分ですわ。……あとは恋の旅路を邪魔する不届き者を成敗するだけです!」
「……Staaliiiin!!」
強い視線を向けられたことで、呪縛が解けたように動きを取り戻した冬将軍が砲塔の旋回を完了させ、自慢の122mm砲を発射しました! 咄嗟に庇おうとする吸血鬼君主ちゃんを手で制した令嬢剣士さんが、胸元から外した勲章を天高く掲げながら誓いの言葉を高らかに唱えます!!
「我は
戦場に令嬢剣士さんの宣誓が響いたのと同時に、爆炎に包まれる2人。声にならない悲鳴を上げた妖精弓手ちゃんの視線の先、ゆっくりと煙が晴れた場所には、まるで2人を庇うように立ちはだかる巨大な姿が!。
小さな納屋ほどもある体躯と、それを覆う
「Bmooooooooooooo!!」
>「おっきいブタさん? ……じゅるり」
「
庇われる形になった2人は無事みたいですね! 見上げるほどの巨体を涎を垂らしながら見ている吸血鬼君主ちゃんをやんわりと窘めている令嬢剣士さん。その手には
「無辜の民を殺め、その亡骸をゴブリンに弄ばせたこと、まこと許しがたき行為。大人しく討伐されるのであれば元の世界に還ることも出来るでしょう。しかし、抵抗するのならば……」
「Staa……liiiin!!」
魔神のプライドか、はたまた召喚者との契約に因るものなのか。本体である粘体を内部に引き込み、最高速度で突撃してくる冬将軍を見て無言で武器を構える令嬢剣士さん。魔力を注ぎ込まれ起動したそれを冬将軍に向け、暴発寸前まで高まった力を解放する
「
VVVRROOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!
七つの
「
>「うん、きっとみんなきみにえーてんしんのかごをかんじるとおもうよ。まじんのかくまでくだいちゃうとはおもわなかったけど」
2人が見る先には、
「優雅には程遠いけど、とんでもない威力だったわねぇ……」
「いや、何でそんな平常運行なんだよ? アレか、クソチビの周りはこんなトンデモばっかりってヤツなのか???」
「オマエが言えた義理かよ……いやオレは違うからな! 一緒にすんなよ!?」
魔神の落とし物を拾いながら集まってくるみんなを見ながら、ころんと大の字に寝っ転がった吸血鬼君主ちゃん。冬将軍が生み出していた暗雲が消えて空に太陽が顔を覗かせたので、日光浴で魔力の回復をしているみたいです。
>「おなかすいた~……」
「申し訳ありません、私が魔力を強請ったせいで……」
そんな吸血鬼君主ちゃんを膝枕している令嬢剣士さんも浮かない顔、口付けの際の魔力譲渡で吸血鬼君主ちゃんがすっからかんになったことに後ろめたい気持ちがあるのでしょうか。しばらく天日干ししていれば勝手に回復するので気にしなくても良いと思うんですが。
「んで、結局あの神官は何者だったの? 空から落ちた後に消えちゃったみたいだけど。それにあのでっかい猪にアンタの持ってる物騒な得物。私にゃさっぱりわかんない!」
「……まぁ、おせっかいな神様がいらっしゃったということにしておきましょう」
日光で少し回復したのか、令嬢剣士さんの
「これでテメェの依頼は終了なのかクソチビ? 流石にちょっと休みてぇんだが」
声の主はしゃがみ込んで
>「うん、これでぼくのほうはおわり……んお?」
お、吸血鬼君主ちゃんが虚空を見上げながら何度も頷いています。なるほど、このタイミングで吸血鬼侍ちゃんからの連絡が来たんですね! 連絡が終わり、訝し気な視線を向ける一行に対して、吸血鬼君主ちゃんが鮫のような笑みを浮かべながら告げた会話の内容は……。
>「あのね、あっちのぼくたちがむかったうさぎさんのむらに、わるいきゅうけつきのいきのこりがこぶんといっしょにせめてくるんだって! ……
「「……いや、意味わかんねぇよ!?」」
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
あ、お疲れ様です破壊神さん! どうでしたか久しぶりの下界は? 楽しんでいただけたようで何よりです。
にしても随分大盤振る舞いでしたねぇ。
え、彼女の魂が奥さんに似てたからついプレゼントしちゃった? えぇとその奥さんってどこちほーの奥さんですかねぇ?
ゴミ漁り系2Hメイスブンブン型ドワーフ娘を組み上げるので失踪します。
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お読みいただきありがとうございました。