ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
そろそろ大丈夫ですか? じゃあはじめますねー。
んん! 前回古代の壁画を発見したところから再開します。
女魔法使いちゃんが知識判定に成功したので、この遺跡が魔法の時代に造られたものだと判明しました。魔法の時代には
もしこの遺跡がそういったものであるなら、なにか
ゴブ汁をぶっかけれられて文句たらたらの妖精弓手ちゃんも、ダンジョンアタックとなれば銀等級の優秀さを見せつけてくれます。同じく最前列にいて、暗視持ちでペナルティのない吸血鬼侍ちゃんが見つけられない罠を次々と発見、解除してますね。鉱人道士さんも僅かな床の凹みから通路の利用状況を割り出すなど種族特徴と実力の合わせ技を披露してくれます。松明持ちとして隊列中央にいる白磁2人娘もその手際の良さに感嘆している様子。2人とも口開きっぱなしでかわいいなぁ。
お、最後尾で蜥蜴僧侶さんと一緒に警戒をしていたゴブスレさんが何かに気付いたようです。
なになに、罠があるのにトーテムが無い。通常罠や隠れ穴を作らせるのは
この段階で異常を感じるとは流石ゴブスレさん。吸血鬼侍ちゃんはじゃあゴブリンジーニアスとかワイズマンとかいるんじゃね? と脳内で思ってますが、そういうのは多分実装されてません。
勿論今回のボスは、逃げるのが正当解、レベル詐欺ボスこと序盤の壁となるみんな大好きオーガさん。モンスター種族プレイのため確定でオーガジェネラルが出現します。この段階ではまだ一党には存在が確認できていませんが、ゴブリンに命令を守らせるだけの力を持つ何かがいる可能性は感じているでしょう。
鉱人道士さんによって分岐の左側にゴブリンがいることがわかりましたが、ここでゴブスレさんの待ったが。はい、妖精弓手ちゃんのトラウマとなる森人冒険者さんイベントです。
同族の悲惨な姿を目にして妖精弓手ちゃんはゲロインに、幾分か耐性のある女神官ちゃんと女魔法使いちゃんもハイライトさんが家出してますね。ボロボロになった彼女を助けようとした善なる冒険者に数多の毒ナイフと製作者の悪意を突き付けた恒例行事ですが、ゴブスレさんに任せれば危なげなく終わらせてくれますのでさっさと――――おや?
>悪臭立ち込める部屋。汚泥溜りとしか表現できないそこに彼女はいた。
>凌辱され、蹂躙され、あらゆるものを奪われ尽くされていた。
>だが、その胸は微かに動いている。
>まだ、生きているのだ!。
なんでムービーシーンになってるんです?
なんで吸血鬼侍ちゃんが駆け寄ってるの??
なんで森人冒険者さんを抱きしめてるの???
ってムービー終わったと思ったらいきなりQTE!? ゴブリンが毒ナイフ振りかぶって後ろから来てるその後ろでゴブスレさんがナイフ投擲体勢に入ってる入り口で女神官ちゃんと女魔法使いちゃんが叫び声あげてるうおぉぉぉまぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃあぁぁぁぁぁえぇぇぇぇぇ!!
>ゴミ山に潜み馬鹿な冒険者を狙っていたゴブリンは歓喜の絶頂にあった。
>壊れかけの玩具をエサにして、新しい孕み袋が手に入るのだから。
>チビで貧相な雌だが持ち運ぶにも盾にするにも丁度いい大きさだ。
>どうせニンゲンの冒険者は雌を盾にすればこちらを攻撃できやしない。
>その隙に群れの屯する広間まで駆け抜けてしまえばいい。
>彼の瞳には幸福な未来が映っていた。
>外套から抜け出すように現れたもう1人の小さな雌の刃によって、彼の未来は永遠となった。
せーふ、せーふです! ≪分身≫の詠唱が間に合いました! 本体から抜け出るように現れた分身ちゃんがゴブリンの首を落としてくれています。分身ちゃんを知っていた辺境組はそれほどでもありませんが、銀等級組の面々は流石に絶句してますねぇ。しかしなぜこんなことに……。
ちょっと調べてみましたが、どうもPCの
あ、吸血鬼侍ちゃんがめっちゃ怒られてます。ベテラン勢から見れば新人が感情を抑えきれずに突っ込んだようにしか見えないですし、白磁の2人からも自分の身を危険に晒したことを非難されてますね。素直に謝っておきましょう。ゴブスレさんは……既に地図を見つけてました。まるでRTA走者みたいですねゴブスレさん。
女神官ちゃんが治療のために≪小癒≫を唱えようとしていますが、それは制止して分身ちゃんが使用します。オーガ戦の鍵となる≪聖壁≫の回数は重要ですし、分身ちゃんが唱えても本体の呪文回数は減りませんから。女神官ちゃんにはボス戦に備えて呪文を温存しておいてもらいましょう。
≪小癒≫≪賦活≫≪浄化≫と重ねて唱えたことで森人冒険者さんも動けるようになりましたが、流石に連れて歩くわけにはいきません。蜥蜴僧侶さんの生み出した竜牙兵で近隣の集落まで送り届けるという流れになりましたが「ちょっといいか」なんでしょうゴブスレさん? 分身ちゃんの残り呪文回数? 真言が4回と奇跡が1回ですね。ちなみに本体は真言3回と奇跡4回です。
「分身も
あー、確かに。別動隊の可能性も(難易度が上がってるので)ありますし、2人の区別が付けにくいですもんね。じゃあ分身ちゃんは竜牙兵くんと一緒に彼女を送ってあげてください。こういう細かいとこに気が付くのがベテランの貫禄ってやつでしょうかね。どうしたんですGM、顔が青いですよ? なんでもない、そうですか。じゃあ奥へ進みましょう!
分かれ道を左へ曲がった先、吹き抜けの広間はゴブリンが雑魚寝する悪夢のような空間です。反対側には更に奥へと続く通路が見えますが、流石に上からでは見えませんね。にしてもちょっと数が多くないですかこれ? 通常の5割増しで寝てる気がするんですけど。一党の人数が増えたから一部屋あたりの配置上限が上がった? まよキンかな?小鬼つながりで。こっちの小鬼はまったく可愛くないですけどね!
うーむ、やっぱり鉱人道士さんの≪酩酊≫と女神官ちゃんの≪沈黙≫のコンボは凶悪ですねぇ。行動不能になったゴブリンをゴブスレさん、蜥蜴僧侶さん、吸血鬼侍ちゃんでキレイキレイしていきます。いつの間にか妖精弓手ちゃんも降りてきて探索用のナイフでゴブリンの喉元を切り裂いてますが、血と脂で4、5匹目で切れなくなってます。せっかくなので村正を貸してあげましょうか。おーい良かったらこっち使ってみ? こうやってつかうのだ(抵抗なく首を切断しながら)。
最初は切れ味に驚いていたみたいですが(無音)、今は嬉々として頭と胴体を分離する作業にハマってますね。精神的に参ってしまうイベントが多かったのでここで持ち直してもらいましょう。
得物を貸して後は見学かと思ってましたが、勢いよく跳びあがって全力で頸椎を踏み砕き始めました。どうやらゴブリンを殺せる機会は逃さない心づもりのようですね。
すべての処理が終わったところで崖上で待機していた面々も降りてきました。どうよ同志耳長ちっこいの、なかなかの切れ味でしょ。いや圃人以外には大型ナイフサイズだからってあげないよ。ちゃんと返してほらほら! ふぅ、危うく借りパクされるところでした。
それじゃ奥の通路を探索しますかーというところで足元からの不気味な震動。ゴブスレさんが目配せして女神官ちゃんに≪沈黙≫を解除させました。このセッションのボスであるオーガのエントリーです! 難易度上昇で確定オーガジェネラルですが、呪文回数も疲労度も温存できたまま此処まで来ています。油断しなければ余裕でしょう。
「「小鬼どもがやけに静かと思えば、雑兵の役にも立たんか」」
なんで2体いるの? 一党の人数が増えたから一部屋あたりってそれさっき聞いたから。しかも兄弟とか別動隊とかじゃなくてコンパチなの? え、分身も一緒に来ると思って急遽増やしたってなにいってるの??? 分身ちゃんはとっくに街道まで戻ってるよ! ほんとは外回りの別動隊とオーガジェネラル2体で一党を挟撃するつもりだったけど、流石にそれは厳しそうだから別動隊は分身ちゃんにぶつけるねってウッソだろお前wwwもう草も生えませんわよ! しかもかたっぽが手に巻いている
はい非常に不味いです。1体であれば完封とまではいかないものの怪我人だけで済みますが、腐っても金等級以上が求められるオーガジェネラル、しかも2体同時は死人が出ます、吸血鬼侍ちゃんがもう死んでいるので他にもという意味で。分身ちゃんがいれば自殺特攻で時間稼ぎしつつ片方を速攻で落とすという手も使えたでしょうが、現状分身ちゃんは出せません。正確には今森人冒険者さんの隣にいる子を消してもう一度唱えれば良いのですが、そうすれば森人冒険者さんの生存は絶望的でしょう。ですので分身殺法(分身が死ぬ)は使えません。一体どうすれば……。
なんです万知神さん? いまひっじょーにやばいのでタイムアウト取ってるんですけど?
吸血鬼の特殊能力を使えばいいって? まだ好感度上がってない状態で使ったらボス戦後に第2クライマックス突入しちゃいますよ!
え、逆に考えるんだ、ここで正体を明かしちゃってもいいやって?
≪混沌≫の軍勢の指揮官を倒すことで人族側の味方であることをアピールする?
な、なるほど。そうか、そんな考え方もあるのか……(お目目グルグル)
やってやろうじゃねぇかよ、この野郎!!
そうと決まればオーガがステレオで長口上を垂れてる間に一党に話しておきましょう。片方はこっちでなんとかするんでもう片方はお願いしまーす。あ、女魔法使いちゃんはこっちの援護してくれると嬉しいな! 馬鹿言ってんじゃないって? でも撤退するにしても分身ちゃんが外にいた別動隊と戦闘に入ってるから挟み撃ちになっちゃうよ? それにほら、話を聞いてなかったからあちらさんキレてるし、ゴブスレさんの無意識の煽りで激おこぷんぷん丸だよ? それにまぁ冒険者としてはペーペーだけど、ぼかぁ戦闘のプロだぜ? んじゃそういうことで!
一党を分けて対峙することを伝えたら、やばいブツをもっているほうのオーガを釣りあげましょう。さっき妖精弓手ちゃんが量産してくれた
「やってくれたな、矮小な地べた這いめが!」
右手に戦槌、左手にペンダントを携えたオーガが怒りで歯を鳴らしながら向かってきます。では戦闘開始です!!
えー、巨人や魔神に代表される大型モンスターはとてもこわいです。
その力は強く、並の防御では上から叩き潰されてしまいます。
迂闊に後退しようものなら次からはそれを読んで踏み込み、リーチを伸ばしてきます。
距離をとっても魔法や岩投げが使えるため、安心はできません。
生命力も強く、再生持ちも多いため非常にタフです。
そのサイズから齎される攻撃範囲は、通常サイズの相手の攻撃を寄せ付けません
ですが、巨人や魔神に代表される大型モンスターはまったくこわくありません。
サイズが違いすぎるため、その攻撃は単調です。振り下ろすか薙ぎ払う、あるいは蹴り上げるの3種類が殆どです。
振りが大きいため、一度懐に飛び込めば連撃はされません。避けるなら前方です。
魔法は使えますが、痛撃を与えることで詠唱潰しができるのは通常のスペルキャスターと変わりません。
再生能力があっても、それは殺せば死ぬことを否定してはいません。
そして……。
「圃人風情がこの俺を下に見るとは何たる不遜!」
巨人の膂力で振り回される戦槌、当たれば吹き飛ばしの効果も相まって女魔法使いちゃんまでのラインが空いてしまいます。ですが戦槌が吸血鬼侍ちゃんを捉える事はありません。蹴り上げを誘ってはその勢いを利用して上空へ舞い上がり、叩き落さんと、或いは薙ぎ払おうと振るわれる戦槌は外套を翼のように翻し、鋭角的な軌跡を残しながら紙一重で躱し続けます。隙だらけの腕を斬りつけ、ダメージを蓄積させていきましょう。オーガは吸血鬼侍ちゃんを捉えきれずにイラついているようですが、後方から援護の機会を窺っている女魔法使いちゃんはその理由に気付いたようですね。オーガの持つ近接距離と移動妨害は確かに驚異的ですが、対応する術はきちんとあります。
「ええいちょこまかと、羽虫の如き鬱陶しさよ!」
実は吸血鬼侍ちゃん、こっそりと「飛行」しています。飛行能力を持たないキャラクターによる移動妨害を無視するという特徴により、本来は動きが止まるはずの機会攻撃範囲内でも自由に行動しているわけですね。そしてオーガが焦れて魔法を唱えようとすれば……。
「
「
女魔法使いちゃんが詠唱モーションに割り込み、≪火矢≫をオーガが生み出しつつある火球に命中させ、暴発させてくれました! 至近で爆発を受けたオーガには中々のダメージが入っています。詠唱を邪魔されたオーガの意識が、女魔法使いちゃんに殺意の視線とともに向けられますが今度は吸血鬼侍ちゃんへの注意が疎かになります。追撃でさらに右腕にダメージを蓄積させましょう。よし、規定値を超えたので戦槌を取り落としました! これでさらに攻撃範囲が狭くなります。
おっと、向こうでゴブスレさんが吹き飛ばしを喰らって転倒しています。追撃に移ろうとしたオーガに≪力矢≫を撃ち込んで足を止めておきましょう。一瞬でも動きが止まれば見事な連携で体勢を立て直してくれます。流石(ほぼ)銀等級一党。
こちらのオーガは要所要所で邪魔をする女魔法使いちゃんが煩わしいのか、吸血鬼侍ちゃんを無視して掴みかかろうとしています。恐怖顔の女魔法使いちゃんも良いけど、行かせないよぉ?
「ガッハァ!?」
はい、懐に潜り込んだ吸血鬼侍ちゃんが横腹を背骨ごと深々と掻っ捌いてます。夥しい血と臓物が零れ落ちてきました。再生持ちとはいえ失った血液が戻るには時間がかかります。体を支えることが難しくなり蹈鞴を踏むオーガですが、最後の悪あがきでしょうか。左手に持ったペンダントを掲げ詠唱を始めました。
「
させねえよとばかりに下から突き上げられた村正の切っ先が顎と脳を経由して頭頂部からこんにちわ。即座に引き抜きダメ押しの首斬りです。高位の魔神でもなければ首斬り=死亡になりますので、積極的に狙っていきましょう。こんなのお侍様の戦い方じゃない……(対馬並感)。
さて向こうはどうなったかなーってヤバっ、ちょっと時間をかけ過ぎました!≪火球≫に耐えきれず女神官ちゃんの≪聖壁≫が破られそうになっています。状況を打破するためにゴブスレさんがとっておきの
オーガの背後から〇ッターじみた軌道で接近し、地面スレスレから順次斬り落としていく形で四肢を断っていきます。バランスを崩しこちらを驚愕の表情で見上げるオーガの顔面に蹴りを入れて加速し、今にも≪聖壁≫を割って着弾しそうな火球に
あ、せーの、とぉぉ↑おう↓!!
はい、吸血鬼侍ちゃんのドロップキックの衝撃で無事に火球は誘爆しました。同時に大小2つの濡れた物体が地面に落ちる音が響きます。ひとつは四肢を斬り落とされた挙句顔面を蹴られた勢いで仰向けに倒れこむオーガ。もうひとつは……。
「い、今のはいったい……!?」
胸より下が吹き飛んでテケテケ状態の吸血鬼侍ちゃんです。ぶっつけ本番でしたが、なんとか上手くいきました! 見た目は死に体ですが、想定通り負傷数は生命力の半分しか増加してません。
これが吸血鬼PCを選んだ最後の理由、ダメージを部位破壊で置き換えるゾンビ戦術です。
理屈は簡単です。漫画やアニメの演出で、同じ武器で同じダメージの攻撃を受けた際、胴体であれば致命になりますが、腕であれば「たかが腕1本持ってかれただけだ!」っていうのあるじゃないですか。アレを意図的に発生させているイメージです。無明●流れを普通に喰らうと死亡しますが、腕で防げば片腕1本で済むというイメージでもいいですね。むしろそっちで!
もちろん通常のキャラクターであれば大規模ダメージによる即死判定が待ち構えていますが、アンデッドには無関係、おまけに吸血鬼は再生持ちなので暫くすれば勝手に損傷部位が治るというおまけつき。やらない理由がありませんな(満面の笑み)。
……ちょっと、いやかなり見た目がグロいので、一党が見ているところでやるのは仲良くなってからにしましょうね(手遅れ)。
とりあえずオーガにとどめを刺してもらいたいので、肘で上半身を起こしながらゴブスレさんに村雨を投げ渡しましょう。通常武器だと
はい、心臓を丹念に抉った後にしっかりと首を落としてます。まったく完璧じゃあないか(惚れ惚れ)。
「そんな……傷が深すぎて≪小癒≫じゃ治しきれないかも……」
あ、女神官ちゃんこっちは放置してもらって大丈夫ですよ? ほっとけば5分くらいで全快するんで。あれ、聞こえてない? もしかして声出てない感じです? 火球に蹴り入れた時に発声器官も持ってかれましたかね。そんな泣きそうな顔しなくても平気ですって(頭なでなで)。
アルェー? 逆に号泣されちゃいました。
もしかしてこれ中年おじさんや先輩キャラが死に際に見せる最後のやさしさムーブと勘違いされちゃってます? 待ってそんな悲壮な顔で≪小癒≫の詠唱に入らないで。そもそもなんでまだ呪文回数残ってるの? あー胸糞イベントの時に
ちょっと地母神さま!? なにそんな腕まくりして気合い入れてるの!?
推しの
しかも装甲無視だからまるっとぜーんぶ入っちゃう!?
お願いします大成功だけは勘弁してください大成功だけは!
あああ大成功!? 大成功ナンデ!?
まだだ、まだ終わらんよ! ダイスがしょっぱければ大丈夫! 最大値さえ出なければ……ッツ!!
吸血鬼侍ちゃんはサラサラと崩れ去ってしまった……。
女神官ちゃんは【
4000字予定を倍以上超えてしまったので失踪します。