凄く間が空いたなぁ……
そういや授業参観があったな
「よう和那、急に呼び出して悪かったな」
「ああ、スッゲー悪いよ。なにせ寝ようとしたときに急に呼び出されたんだからな」
「あはは!悪い悪い」
俺が寝ようとしたときに今俺の目の前で笑ってる男、アザゼルに『今から会えないか?』と呼び出しを喰らった。
「で?俺を呼び出してなんのようだ?」
「まずはゲームやらね?昼間にレースゲームを買ったんだが、相手がいなくて寂しかったんだ」
「…………………帰る」
「わー!まてまて!大事な話があるんだよ!」
俺が帰るために転移しようとしたときにアザゼルに抱きつかれた。…………男に抱きつかれるとか嫌すぎる。
「…………で?なんのようだ?」
「ま、ゲームしながら話さね?」
「…………大事な話じゃねえのかよ」
「相手がいなくて寂しかったのはマジなんだよ」
「ま、いいけどさ」
ゲーム好きだし。
「よし、ゲームもセットできた。しかし日本ってのは時間潰しのアイテムが多くていいな。和那が基本日本に居る理由がよく分かるぜ。ほら、コントローラーだ」
「まあな、俺が日本人ってのもあるけどな。あ、コントローラーサンキュー」
海外は旅行に行く位だしな。俺は日本が一番住みやすい。
「あ、ちなみにこのレースゲーム最終的に車壊れるからな」
「マジかよ!」
「ああ、ぶつけたり他の車にぶつかったりすると車がどんどん傷ついていく。そんで限界を超えると動かなくなる」
「なんでそんな風に作ったんだよ」
「開発スタッフはよりリアルにしたかったらしいぞ」
このレースゲームが出たときに開発スタッフが『これはリアルを追求したゲームです!』って言ってたはず。
『GO!』
まず一回プレイしてみての俺達の感想。
「おい!リアルを追求してんのにメチャクチャ車がぶつかってくるんだが!」
……ごもっともで、レースが始まった瞬間から周りの車が一斉にぶつかりにきた。
どこのレースのリアルを追求したんだよ開発スタッフ……
「……この開発スタッフはどこのレースをもとにしたんだよ……」
「……しるかよ……」
無駄に集中したおかげで地味に疲れた。
「……そういや、話ってなんだ?」
「………………………」
アザゼル……忘れてたな。ま、俺も忘れてたんだけどな。
「……近いうちに俺達三大勢力のトップで会談をするからな」
「会談?コカビエルが起こした事件についてか?」
「ま、それもあるが和平もしたいしな」
「和平ねぇ、まあ今三大勢力が戦争を起こしたら今度こそ滅びるわな」
「ああ、それに、これから起こるであろう戦いにも備える必要があるからな」
「ふーん」
「あんま興味無さそうだな」
「まあな、でも和平はいいと思うぜ」
「それと会談には和那達も参加してもらいたい」
「俺達も?」
「和那達も『神の不在』を認知してるだろ。それにコカビエルが起こした事件に参加してたからな」
全員『神の不在』を認知してるからなぁ、全員連れていった方がいいのか?
「分かった。話はそれで終わりか?」
「ま、こんなとこだな。後は会談の時に話すさ」
「了解、眠いから帰るわ」
俺は今度こそ転移して自分の部屋で寝た。
「ゼノヴィアだ、今日からよろしく頼む」
「紫藤イリナです、ゼノヴィア共々よろしくね」
ゼノヴィアとイリナが駒王学園に転入した。いや、ゼノヴィアが学校に行ったこと無いって言ったからさ、なら学校に通ってみるか?って事になってサーゼクスに連絡をして通う事になった。
ついでに聖剣は天界に返した。ゼノヴィアの『デュランダル』は返してないけど、イリナの聖剣が無くなったからどんな武器を創ろうか?と悩み中なんだよな。
俺が創るってだけで同じ聖剣でもチートさに磨きが掛かるからな。
「やあ和那君、久し振りだね」
「和那さま、お久し振りです」
「ああ、久し振りだなサーゼクスにサクヤ」
連絡はしてたけど直接会うのは久し振りだな。
「それでどうしたんだ?放課後とはいえサーゼクスとサクヤが駒王学園に来るなんて珍しい」
ちなみに俺達は今屋上にいる。俺が屋上で時間を潰してる時にサーゼクスとサクヤが屋上に来たんだよ。
「いやなに近いうちに授業参観があるだろう。それで休暇を入れたのさ」
「なるほど」
授業参観か、完璧に忘れてたな。来るかどうかは分かんないがグレイフィアに話すかな。
「それと会談をこの学園で執り行おうと思っていてね、会談の下見も目的の一つなんだよ」
会談ここでするのか。
「それと和那君、リアスが喋れなくなってるんだけどなにかしたのかな?」
「いんや、なにもしてないぞ」
無能王にはなんもしてないよな?多分、でもなんか忘れてる気がする。
「ところで寝泊まりする場所は決めてるのか?」
「いや、今から探すところだよ」
「じゃあ俺の家に来るか?」
「そうだね。サクヤもグレイフィアと会いたいだろうし」
「じゃ、決まりだな」
家に戻ってから起こった事はまず優奈がサーゼクスに謝った。ま、サーゼクスは無能王の『眷族』をやめた事はあんまり気にしてなかったみたいだが。
まあ、俺が大体の事は説明してたからな。それとグレイフィアとサクヤは姉妹二人で話をしてる。……グレイフィアに授業参観の話をしたときは凄い勢いで来るって言ったな。
「サーゼクス、酒飲むか?」
「いいのかい?なら飲もうか、和那君が作る酒は美味しいからね!」
俺は何本か酒を出す。一本はアルコール十%程の酒『ほろ酔い』これはどれだけ飲んでもほろ酔いで酔いが止まるように俺が作った。二本目はアルコール五十%程の『酔いどれ』これはほろ酔いと同じで酔いどれで止まる。ちなみにどんだけ飲んでも酔い潰れて寝る事はない。三本目はアルコール九十九%の『皆殺し』こいつは俺以外は飲みきる事は出来ない。一口飲んだだけでアウトだ。殆どアルコールだしな。
ちなみにこの三本はメチャクチャ旨くてメチャクチャ飲みやすい。だから大抵は『ほろ酔い』から始まり『皆殺し』で終わって俺以外が翌日使い物にならなくなる。
翌日に予定が無いときにしか『皆殺し』は飲めない。俺はどんだけ飲んでも大丈夫なんだけどな。
「まずはこれから飲もうかな」
サーゼクスが三本のうち一本取りグラスに注ぐ。
「あ、そいつは」
「……………………………………」
ドサッ
サーゼクスが酒を一口飲んだ瞬間酔い潰れる。
「そいつは『皆殺し』だって言おうとしたのに……」
全部無色透明なのが問題か……コーティとキノは普段酒飲まない。グレイフィアは邪魔する訳にはいかないだろ、それにグレイフィアはそんなに酒に強くないし。黒歌達は未成年だから飲ませられないしな。
……仕方ない、俺一人で飲むか。俺は日付が変わるまで一人寂しく『皆殺し』を飲んだ。
翌日のサーゼクスは二日酔いになりサクヤに怒られていた。
サーゼクスとサクヤが来てから数日の間町の下見って言ってたが他人から見ると観光にしか見えねぇ。だってさ、ゲーセン行ったりハンバーガーショップ行ったり神社行ったりな。真面目にやってんだけど全部楽しんでるし。ま、それがサーゼクスの良いとこなんだろうけど。
さてと、今日が授業参観の日なんだが、駒王学園は正確には『公開授業』だ。学生の両親の他にも中等部の学生が授業風景の見学も可能だ。しかも中等部の子も保護者同伴で見学可能……フリーダム過ぎるだろこの学園……
オマケに中等部も見学に来るから高等部のやつらは緊張するのが以外に多い。確かに中等部の目の前で間違えたら恥ずかしいよな。
このクラスで一番キツいのはアーシアとゼノヴィアだな。ひらがなとカタカナは大丈夫なんだけど漢字がな……
「ところで霧瀬、ちょっと手を見せなさい」
「いきなりなんだよ」
桐生は俺に近づき声をかけてくる。
「いいじゃない。ちょっと見るだけよ」
桐生は俺の手を取り、俺の爪を見る。…………今、メガネが光ったきが。
「……結構、深爪ね」
「深爪が問題あるのか?てか、なんで俺の爪を見る?」
「だってこのクラスに転入してきたアーシア、ゼノヴィア、イリナって霧瀬と一緒に暮らしてるんでしょ、オマケにコーティ達も霧瀬と一緒に暮らしてる。となればもう確認するしかないでしょ!」
「一体なんの確認なんだよ?」
「深爪の男は女遊びが激しいと聞くわ。――――そう、女体をまさぐるのに爪が伸びているといろいろと不便だものね」
あー、そんなこと聞いたことあるな。
「そりゃぁ、大切な女性を傷付けたくないしな」
授業が始まり後ろの扉からクラスメートの両親が入ってくる。ちなみにグレイフィアは一番乗りで入ってきた。
それで今の授業は英語なんだが、男性教諭は俺達になぜか紙粘土を渡してきた。……英語と紙粘土の関係は?
「いいですかー、今渡した紙粘土で好きなものを作ってみてください。動物でもいい。人でもいい。家でもいい。自分が今脳に思い描いたありのままの表現を形作ってください。そういう英会話もある」
……いや、そんな英会話聞いたことない。……この人になにが会ったんだろう……少し前まで普通の授業だったのに。
「レッツトライ!」
取り合えず作るか。なにを作ろう?……『神使』の皆を作るか。それとヴァーリと朱乃も作ろう。
まずはコーティとキノを作ってっと、ドラゴンとしての姿は……時間がかかるだろうし全員作ってから時間が残ってたら作ろう。
次は黒歌と白音(ネコミミとシッポ有り無しバージョン)とグレイフィアを作ったところで紙粘土が無くなった。
「スミマセン、紙粘土無くなったんで新しいの貰ってもいいですか?」
「いいですよ、どんどん使ってください!」
新しく紙粘土を貰い、アーシア(制服とシスターバージョン)と優奈とイリナとゼノヴィア(制服と教会の戦闘服?バージョン)とヴァーリと朱乃を作った。
「き、霧瀬くん……」
先生が俺の肩に手を置いた。心なしか手が震えてる気がする。
「素晴らしい!君はいろんな才能があったがまさか紙粘土でここまでの芸術品を作るなんて。やはりこの授業は正解だった!」
……これ英語じゃなくて完璧に美術の授業だよな。
「霧瀬!一個につき一万払う、俺に売ってくれ!」
「俺は倍の値段を払う!俺に全部プリーズ!」
ここに通ってる学生は金が有り余ってるのか?
「つか、誰にも売らねーよ」
「和那兄さまって器用ですよね」
「そうか?」
今は昼休み、クラスメートが売ってくれ売ってくれ!煩いから教室から出てきた。その時に自販機に飲み物を買いにきていた白音と遭遇した。
白音の話だとさっきの授業で俺が作った物の話は白音の方にも伝わってるらしい。
「あ、和那くんと白音ちゃん」
「優奈先輩も飲み物を買いに来たんですか?」
「違うよ、なんか魔女っ子が撮影会をしてると聞いてね、ちょっと好奇心で見に行って見ようかなって」
「魔女っ子?」
……なんだろう、その魔女っ子……知ってるやつの気がする……
カシャカシャ!
カメラを持った男達が廊下の一角で撮影をしていた。人だかりが出来てた。この人だかりの先に魔女っ子がいるんだろう。
「凄い人だかりだね、魔女っ子が全然見えないよ」
「和那兄さま、魔女っ子って多分あの人ですよね」
「え、二人とも知ってるの?」
「ああ、魔女っ子っつか魔王少女だな」
「魔王少女?」
「見たら分かるさ」
俺達は人垣を通り抜け魔女っ子のそばに向かって行った。
「やっぱりセラか」
「あ、和那ちゃん☆おひさ~☆」
セラは俺を見つけると抱きついて来た。
「セラフォルーさんお久し振りです」
「白音ちゃんもおひさ~☆」
「今回はコスプレか?魔王少女」
「む~☆魔王少女じゃなくて魔法少女だもん」
「え?もしかして彼女って」
「ん?魔王少女ことセラフォルー・レヴィアタンだ」
「よろしくねー☆」
「ええええええええええええええええ!!」
ちなみにこんな話をしてるが大丈夫だ、俺達以外はただの世間話にしか聞こえない。
「オラオラ! 天下の往来で撮影会たーいいご身分だぜ!」
匙の声が聞こえるけど人だかりせいで姿が見えないな。
「ほらほら、解散解散! 今日は公開授業の日なんだぜ! こんなところで騒ぎを作るな!」
さすがは生徒会、ちゃんと仕事してるなー。かなりの人数がいたハズなのに人だかりが無くなった。
「あんたもそんな格好をしないでくれ。って、もしかして親御さんですか? そうだとしても場に合う衣装ってものがあるでしょう。困りますよ」
「えー、だって、これが私の正装だもん☆」
「なあ匙」
「なんだ、霧瀬」
「お前セラに会ったこと無いのか?」
「コスプレする人に知り合いなんているわけ無いだろ」
匙よ、自分の王の姉の顔ぐらい知っとけよ。いや、それよりも悪魔なんだから魔王の顔ぐらい知っとけ。
「何事ですか? サジ、問題は簡潔に解決しなさいといつも言って――」
ソーナと他の生徒会メンバーとサーゼクスも合流か。……ソーナは精神面でヤバくなりそうだな。
「ソーナちゃん! 見つけた☆」
「え、会長の知り合い?」
「知り合いっつか、姉だな」
「え!姉って事は!」
「ああ、セラフォルーか。キミもここへ来ていたんだな」
サーゼクスはセラが来てることを知らなかったのか?お互いに見にこよう!って話してると思ったんだが。
「姉でセラフォルーって事は……レヴィアタンさま!!」
「セラって魔王に見えないよなー。それを言ったらサーゼクスもだけど」
「魔王さまに向かって失礼だぞ!」
大丈夫だって。
「ふむ。セラフォルー殿。これはまた奇抜な衣装ですな。いささか魔王としてはどうかと思いますが……」
「あら、おじさま☆ ご存じないのですか? いまこの国ではこれが流行りですのよ?」
まあ、一部の人(オタク)には流行りだろうな。
「ほう、そうなのですか。これは私が無知だったようだ」
「ハハハハ、父上。信じてはなりませんよ」
しっかし、現四大魔王って普段から軽いのにプライベート時にはさらに軽さに磨きがかかるよな。
「ソーナちゃん、どうしたの? お顔が真っ赤ですよ? せっかくお姉さまである私との再会なのだから、もっと喜んでくれてもいいと思うのよ?『お姉さま!』『ソーたん!』って抱き合いながら百合百合な展開や和那ちゃんを加えた三人での展開でもいいと思うのよ、お姉ちゃんは!」
ソーナも大変だよなー、俺にもしこんな姉がいたら俺はどうすんだろうな……
「……お、お姉さま。ここは私の学舎であり、私はここの生徒会長を任されているのです……。いくら、身内だとしてもお姉さまの行動は、あまりに……。そのような格好は容認できません」
「……和那くん、セラフォルーさまっていろんな意味で凄いね」
「まあな、疲れないコツはさっさと馴れる事だ。なんせ現四大魔王のプライベートはあんな感じで軽いから」
「うぅ、もう耐えられません!」
ソーナが目元を潤ませながらカオスとも言える場所から走り去っていく。
「ついに限界が訪れたか」
「待って! ソーナちゃん! お姉ちゃんを置いてどこに行くの!」
セラがソーナを追いかけて行く。……セラが追いかけたらダメだろう。
「ついてこないでください!」
「いやぁぁぁん! お姉ちゃんを見捨てないでぇぇぇぇぇぇっ! ソーたぁぁぁぁん!」
「『たん』付けはお止めになってくださいとあれほど!」
もしもソーナが男なら将来剥げてるだろうな。そういや……
「匙ってソーナが好きなんだろ」
「なんでその事を!」
「バレバレだっての。でだ、ソーナと結婚したいならまずはセラに認められろよ。『俺はできちゃった婚をするぜ!』とか考えてんならセラに確実に殺されるからな」
「……真剣で?」
「真剣で♪」
「ウソだろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
出来てから特定の人物が一切出てきてない!と気づきましたがこの作品はもとからこんな感じかぁ、と思いそのまま投稿しました。