「よお、アザゼル」
「お、来たか」
俺はアザゼルに呼ばれて今『神の子を見張る者』に来ているんだが
「俺、数日前にもアザゼルに呼ばれなかったか?」
「そこは気にするな。それに今回はヴァーリのお願いなんだよ」
「ヴァーリが?」
もうすぐ会談をするし、会談の前にすることあったか?
「ヴァーリが『赤龍帝』に会いたいんだと」
「は?」
え?今なんつった?ヴァーリが変態に会いたい、なんで……ライバル対決の宣戦布告でもするつもりか?
……いや、それはないな。だってヴァーリは今までの『白龍皇』や『赤龍帝』の『宿命』には興味ないし。
「直接見て『赤龍帝』がどれだけの強さか確認したいんだと」
「別に確認する必要はないだろ。ヴァーリは『宿命』には興味ないんだし」
「これから起こる戦いで即戦力になるかどうかの確認だろ」
「なるほど、それで俺と一緒に行くのはヴァーリだけだと問題が起こる可能性もあるしな」
無能王がいきなり攻撃してきたり無能王がいきなり攻撃してきたり無能王がいきなり攻撃してきたり無能王がいきなり攻撃してきたり、とかな。大事な事だから何回も言ったぞ。
「けどさ、今から行く必要なくね?」
「別にいいんじゃね?」
まあ、別にいいけどさ。
「そんじゃ、扉の前でスタンバってるヴァーリを連れていくぞ」
ヴァーリがズット扉の前にいるんだ、俺が転移で来る前からな。いつからスタンバってたんだろうな。
それにこれからの戦いか……組織の名前なんてったっけ?カオス?混沌?鰤?……鰤はないか。ま、名前はどうでもいいか。
「うわあ、見た感じいい学校ー」
「まあな、生徒の中には変態もいるけどな」
「学校って平和だよね」
「ま、殺しとかとは無縁な場所だな」
……いや、イジメが原因で生徒が自殺する学校があるな。でもさ、あのニュースを見るたびに思うんだよ、自殺する勇気があるんならさ、その勇気をイジメを解決する方に向けられないもんか?とな。
「霧瀬、帰ったんじゃなかったのかよ」
「おお、イッセー。お前にようがあるんだよ」
「俺に?いや、それよりもお前の隣にいる美少女は誰なんだよ!」
変態は俺の隣、つまりヴァーリを指差す。
「私?私はヴァーリ。『白龍皇』のヴァーリだよ、よろしくね」
「あ、これはどうもご丁寧に。俺は兵藤一誠です」
ヴァーリは変態に笑顔を向けながら挨拶をする。変態はその流れのまま同じく挨拶をする。……おい、『白龍皇』についてのツッコミないのか?
「………………………………って、『白龍皇』!」
おっそ!気づくのおっそ!
「ふーん」
ヴァーリは変態の周りを歩きながら変態の体を見ていく。
「和那、今回の『赤龍帝』ってとても弱いんだね」
「まあな、確実に『赤龍帝』の中じゃ最弱だろうな」
「俺だって自覚してるんだから改めて言うんじゃねえよ!」
「でも、真っ直ぐでいい目をしてる。確実に強くなるよ」
あー、確かにな。変態だけど強くなるために努力を惜しまない目をしてるんだよな。
「ねえ兵藤一誠、キミはこの世界で自分が何番目に強いと思う?」
「俺が何番目に強いか?」
「そ、コーティとキノの二人が少しだけ組み手をしたって言ってたけど、必要最小限しかしてないって言ってたし。うーん、今の状態だとバランスブレイカーは体の一部を差し出す未完成な状態かな?まあ、その未完成のバランスブレイカー状態で上から数えた場合、四桁――千から千五百の間ぐらいかな。あー、でも宿主のスペック的にはもっと下かな?」
まあ、大体そんなとこか?もっとも、本人のスペックが低すぎて下手したら二千よりも下の可能性もあるけど。
「この世界は強い者が多いんだよ。『紅髪の魔王』って呼ばれるサーゼクス・ルシファーでもトップ10……ううん、下手したら20よりも下にいるし」
「マジかよ!サーゼクスさまよりも強いのがそんなにいんのかよ!」
「でも、今この世界の一位は決まってるんだ」
「? 誰のことだ。自分が一番とでも言うのかよ?」
「残念不正解、私の強さは六から十位の間。そして、一から五位に敵うだけの戦力はこの世界には無いよ」
だろうなぁ。つか、トップ10のほとんどが俺や俺の『神使』だよな。
「あれ?兵藤一誠が固まっちゃった」
「そりゃそうだろ。あんなこと言われたら誰だって固まる」
世界中の実力者が揃っても勝てない存在がいるなんて言われたらな。
「ま、いいか。兵藤一誠の実力はしれたし帰ろっか」
「そうだな、帰るか」
俺達は今会談がある駒王学園の新校舎にある職員会議室にいる。ちなみに結局俺達は全員で会談に来てる。だって全員神の不在を知ってんだし。
で、今は会談が始まる予定の三十分前なんだけどさ
「ソーナ、リアス・グレモリーはどうした?」
「リアスなら部室に待機していると思いますが?」
おい、なんで一番の下っ端が最後に来んだよ。ソーナ達は一番最初に来てたぞ。
ちなみに俺達と勢力のトップであるサーゼクス達はほとんど同じタイミングで集まった。それと俺は神の姿でいる。神の姿でいた方がいいだろ?
会談が始まる少し前に無能王が入って来た。さも自分達が一番最後に来るのが当たり前というように。
「おい、リアス・グレモリー、なぜお前が一番最後に入ってくる」
「――――!――――!――――!」
「喋るんなら日本語を喋ってくれ。そしてお前は自分の立場をちゃんと理解してんのか?俺達は神と神の使い、サーゼクス達は各勢力のトップなんだぞ。そしてお前は俺達からすれば一番の下っ端、下っ端であるお前が一番最初に来るべきだろ。それが常識ってもんだ。俺の言ってること間違ってるか?」
「――――!――――!――――!――――!」
「なになに?この失態は私の命で許して下さい?」
「――――!――――!」
「和那、違うみたいだぞ?」
「――――!――――!――――!――――!」
「では、この場で腹切りをします?」
「――――!――――!」
「それも違うみたい」
俺、実を言うと読心術って苦手なんだよな。今のところ成功率は二割ってところだ。
「リアス、和那君の言ってることは正しい。今回は会談の方が大切だから不問にするが、次からは気をつけてくれ」
不問ねぇ……やっぱりサーゼクスは無能王に甘いな。
そして無能王よ、なぜ俺を睨む。お前が悪いんだろ、俺を睨むのはお門違いだ。
これはズット思ってたんだよな。なんで一番の下っ端が一番最後に来るのかと。