【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】   作:ゆう31

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コミカルな話になった(当社比)

 もう2週間もしたら大晦日なので初投稿です。


鬼退治〜娘を探せ!まで

 な、ナニィ〜〜〜〜〜〜?!

 

 こ、このぽもが!あろう事かこのぽもが!

 

 

 

 寝落ちして編集動画を保存し忘れたダトォ?!

 

 

 

 あ、あんまりだァ〜〜〜!こんな、あんまりだァ〜〜〜!

 

 

 

 はい、ぽもです。

 

 

 前回は特殊能力を保留された所からでしたね。

 

 では早速続きをやっていきましょう……緊急任務ね、はいはい。

 

 

 さて二度目の緊急任務なんですが特に見所が無かったので倍速します……無編集の動画も一緒に上げてるので気になってる人はそちらを見て、どうぞ。

 

 

 ほな、サクッと鬼を殺して、終了!

 

 

 緊急任務の全てが何かしらのイベントであったり、バカ強い訳ではないのでね……何故か今回に限って多いですが、大体が「ちょっとめんどくさくてうざい」ぐらいなんですよ?ふつう。

 

 なんなら別に帰還判定とかも無いので、こちらの方が楽だったりする時もあるんですよ、本来は。

 

 

 元十二鬼月だったり、鬼になった鬼殺隊士とか稀ですから、ええ。

 

 

 さてそんなこんなしていましたら不死川さんが<甲>階級になりました、カナエさんも<丁>になったらしく、いやあ早いっすね???

 

 不死川さんが甲隊士になったので、そろそろ臨花ちゃんのステータスを盤石のモノにしないといけません、体感ゲーム時間一ヶ月の間に終わらせないと間に合わないかな。

 

 一ヶ月も有れば交渉術100/100にする事は出来るので、特に問題は無いですね……後は対下弦の壱チャートをちゃーんと(ここダジャレポイント)やれば良いだけです。

 

 まあそれでもうまくいかないと時はうまくいかないので、アドリブ力が必要なんですねェ〜〜〜???

 

 カナエさんが柱になるかは分かりません、前任者が生きるか死ぬかなので……まあゲーム時間で三ヶ月以内にその結果は判決するでしょう。

 

 

 さて、未プレイ兄貴姉貴は「階級とか足りてないのに前任者が死んでカナエさんが引き継ぎで柱になるのはおかしくない???」と考えるでしょう。

 

 

 花柱に位置する柱だけ特殊なんすよ、何故か?それはぽもにもわかりません、ええそうです、トドノツマリ、そういうことです。

 

 

 ゲームの仕様です……みもふたもない。

 

 

 

 ちなみにしのぶさんは<庚>です、まだ薬の力で鬼を殺せていないからですね……まあでもそれもそろそろだと思います、薬が完成次第、臨花ちゃんの補助武器にも薬を混ぜ適合させる術を学びましょう。

 

 

 うん?真菰ちゃん?

 

 

 真菰ちゃんはねえ……。

 

 

 “悔しい、先を越された。真菰が乙階級になった……「ふふん、もっと頼って良いんだよ臨花」と言われた……私が頼られる側だったのに、悔しい”

 

 

 です。

 

 まあ階級が上がる条件ってプレイヤーキャラだけで、周りはそうじゃ無いですしね。

 

 最初の動画の方のぽもを知ってる人ならご存知ですが、昇格の仕方とかキャラの育て方ビルドとか、確立してない時に手探りでやってたんですよ。

 

 そしたらまあその時の同期が伊黒さんだったんすけどね?

 

 伊黒さんが柱になっているのに対して、ぽものキャラの階級はなんと庚!いやあもう笑っちゃったよね、いやまじかよって思いました。

 

 臨花ちゃんの出世スピード=今までのぽもの経験と知識と運なんですよ、ええ、いやあ100周目になって漸く手慣れたプレイが出来る様になりましたよ。

 

 

 

 さてと、後やることは緊急任務を一回成功させるだけなので、すぐに階級<乙>になれるでしょう。

 

 と言う事なので少し早いですが、階級<甲>になる為の条件を話しますかね????

 

 

 まず運を除いたステータスオール<甲>、いつものですね?

 

 次に『功績を積む』……これは単独任務で強い鬼を倒す、合同任務で一人も欠けることなく任務を成功する、救出任務で救出成功率70%以上、緊急任務の完全成功を一定数収めているの全てを達成すると出来ます。

 

 まあこの階級まで上がってるキャラで功績を積んで無いはずがないので実質クリアしてる様なもんですね。

 

 三つ目に『壁を越える』です、何かしらもう一つ壁を越えろって事ですね、頑張ります。

 

 四つ目に『お館様の友好値が一定以上』ですが、これは実質クリア済みだったりします、他柱・隊士の評価=お館様の友好値と考えて良いです。

 

 現時点で「次世代の柱」と噂されてるのを考えると友好値は十分あると考えて良いでしょう。

 

 五つ目に「特殊任務を達成」する、です。

 

 つまり原作に何かしら関わる任務を達成しろって事ですね、姑獲鳥戦がこれに当たりますので、頑張って匡近君を生存させましょう!

 

 そうすれば漸く、階級<甲>になります!もうすぐですね……いやあ、長かった様で短かった様な、短かった様で長かったような?どっちなんだい!ってな感じですが、見えてきましたよ!

 

 

 

 ちなみに下弦を倒せば柱になれます……単独で。

 

 単独で下弦に出会ってから、友好関係を結んだキャラが助けに来てくれるなどはセーフなんですけどね?だから最初から最後まで単独で下弦戦をする事は……いやまああるかもしれない。

 

 無ければいいね?!本当に本当にマジでお願い本当に

 

 

 なので姑獲鳥戦で臨花ちゃんが柱になる事は無いです、原作通り不死川さんが柱になります……が。

 

 このままですと、匡近くんが死んだ事によって「憤怒」の力で覚醒した不死川さんの「覚醒シーン」が潰れる事になり、不死川さんが原作通りの力を手に入れられないので、何処かでテコ入れしましょう。

 

 

 こうして潰れてしまった覚醒シーンのテコ入れは簡単です、その時になったら教えますね。

 

 あ、別にテコ入れで匡近くんが死ぬ、なんて事はないので大丈夫です……多分???

 

 

 “刀を振り下ろし鬼を討伐した、この鬼も”鬼“だった……ただの、醜い鬼だ、こいつらに慈悲はいらない、同情もしない、消えて居なくなって、そのまま二度と戻ってくるな“

 

 

 ちょっと心境の変化があったとは思いますけど、それでも鬼に対する心構えが大きく変わったわけでもなく、物騒っすね(笑)

 

 さーてとそろそろ次の緊急任務来ないかな。

 

 あと一回緊急任務達成すれば階級<乙>なんだよな……乙になると南蛮銃の次に強い補助武器が装備できる様になるんですよ。

 

 早く使いたいっすねえ!上弦にも攻撃手段として使える(頸は斬れない)補助武器なので、待ち遠しいっすねえ!

 

 てことで速く緊急任務だして?

 

 難しいやつはやめて?

 

 下弦とかは来ないで?上弦はもっとやめて?

 

 

 

 “「戌亥がいると助かるよ」と言われたが、そんな事は無い、私がいても居なくても今回組んだ隊士の人なら時間は掛かっても倒してた……まあ褒められるのは、悪くない、うん、良い”

 

 

 お???なんだ???うちの臨花ちゃんに色目つかったモブは。

 

 

 

 ポヨすぞ?

 

 

 オ?

 

 

 “帰還した、家の扉を開けると真菰が立っている……良い匂いがする“

 

 

 ゥ!

 

 

 ”「おかえり、ご飯作ったよ」なるほど、作ってくれてたのか、真菰の手料理……おいしそう、いただきます……!”

 

 

 ァ!

 

 

 良いゾ〜〜〜これ。

 

 

 やはり真菰ちゃんは素晴らしい女の子だぁ……非の打ち所がない、完璧だァ!

 

 

 おまえも養子にならないか?(ぽもの内なる上弦の参)

 

 

 なんて家庭的な女の子なんだ、臨花ちゃんが男だったら堕ちてたね……ところで臨花ちゃん、料理とかしてるのかな?どうなんだ?

 

 てか食への食いつきがすごいね臨花ちゃん、食べる事が趣味なのかな?いっぱい食べる君も素敵だよ。

 

 

 ”真菰が作ってくれた料理を食べている時にクロえもんがきた、今来ないで、食べ終わってからにして……うるさいなこの鳥、食ってやろうか、うん?……任務?緊急?“

 

 

 え?!ストレス値上がったんだけど、嘘だろ!?

 

 

 おおおおおちといちとおおおおおおち(お前が落ち着け)

 

 

 ”産屋敷家に多大な投資をしてくれる家の娘が飛び出してしまい、森に消えてしまったとの事だ、見つけ出して保護するのが任務との事……なるほど、その森の近くにいるのが私達だったのか“

 

 

 ん、真菰ちゃんも付いてくるのか。

 

 しかし……出ましたね、この手の緊急任務。

 

 

 夕方までに見つけることが一番良いですが大抵そう上手くいきません、そうなると守りながらの任務になりますので、そこそこめんどくさい任務ですが……真菰ちゃんもいるならその辺役割分担出来るかな?

 

 

 ”むう、しかたない、もう一杯おかわりしたかったけど、いくしかない、気が乗らないけど、そういうのは隠がやった方が効率的なんじゃないかとか、思うけど、しかたない、むう“

 

 

 いや未練たらたらかよ、ほら真菰ちゃんも呆れてるよ……ん?いや違うな、なんだ、照れてんのか?

 

 いや今はそういうの良いから、早くしないとめんどくさいから、とっとと行くわゾ。

 

 

 さて今回の任務ですがそのまま森に入って闇雲に探すのは得策ではありません、近辺の村やお家にお邪魔してその娘さんの情報を聞き回る方が得策です。

 

 ていうかそうしないと交渉術が100/100にならないのでやります、これしないと姑獲鳥戦でマジで面倒くさい事になりますんで。

 

 ほな早速。

 

 

 ”村の人に聞いてみると東の方に行ったと言われたが、村から少し外れた家の人に聞いた情報では南の方に向かったと言う……どちらも騙している様には見えなかった……では、何故?”

 

 

 ほう。

 

 では取り敢えず真菰ちゃんを東の方に、南の方を臨花ちゃんが担当しますか。

 

 

 “夜になって、鬼の気配も人の気配も無いと断定出来たら村に戻る事にして二手に別れる事にした”

 

 

 人の足跡とか形跡があれば良いんですけど。

 

 くくく……今こそぽもの奥義を使う時が来たな?!

 

 

 サードアイ、発動!

 

 発動!

 

 発動!

 

 動……動…… 動……動……動…… 動……。

 

 

 

 えー。

 

 

 まあそんな都合にいい能力がある訳でもなく。

 

 

 “見つからない、外れだったのか?もうすぐで日が暮れてしまう……真菰が向かった方で見つかっていれば良いが、鬼の形跡も特に見当たらないが、もう少し探してみよう”

 

 

 気配察知100/100で見つからないなら此処には居ないな。

 

 ……いやまさか壁越えないといけないタイプとかじゃないよね?

 

 え?

 

 そんなひどいことしないとね?

 

 

 “日が暮れた、鬼が出没する時間になっても見つからない……此処には居ないのか?そう判断して良いのか?戻るべき、か?”

 

 

 ぁぁア!待ってここでぽもに選択肢与えないで!えーどうしようどうしよう……考えろ〜〜こういう時はどうしてたっけ確率的にはどうするのが正解なんだっけおおお、待て待て?

 

 ……

 

 …

 

 

 ポイ!

 

 

 

 “こっちの方にはいない、戻ろう……念の為村を経由する道ではない道で真菰が向かった東の方の森に行く事にしよう”

 

 

 こちらに居ないなら真菰ちゃんに任せた方に居るはず、一度村に戻るのはただの時間のロスです、直接東の森に行きましょう。

 

 さて。

 

 どうだ?

 

 

 “……見つけた!木の影に巧妙に隠れて居るーーーーーーまずいッ!!!”

 

 

 は?!

 

 なにが?!

 

 え?!

 

 あ。

 

 

 “影に居る!這うように、影から鬼が出てきている!私の尋常ならない様子でその娘は気づいてこちらに駆け寄ってくるーーーーっ、くそ、間に合うか?!“

 

 

 ああ!?

 

 お、おい間に合うか!?

 

 跳び刀使えば……ああいや影に対してだと有効じゃないかもしれないし、ああこなくそ!走れ!翔けろ!

 

 

 ”今よりも速く、さらに速く!もっと、風にーーー稲妻の様に、翔けろ!“

 

 

 

 次回へ続く!

 

 

 ご視聴、ありがとうございました。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

「知らない人と結婚なんて嫌!」

 

 

 そう言って家から飛び出して森に入って道に迷って迷子になっちゃった。

 

 

 こんな事になるなんて、わたしは自分の行動に後悔した。

 

 

 でも、いきなり結婚なんて……そんな事言われても、納得できないよ、好きな人と結婚する、したいのが普通じゃないの?

 

 

 別に好きな人なんていないけど、でも知らない人とは結婚したくない、わがままだって言われるのはわかってる、でもわがままでも、わたしは……。

 

 

「うう……」

 

 

 彷徨い歩いて、疲れて、木を背に座る。

 

 

「とんでもない事しちゃったかな」

 

 

 たぶん、しちゃったんだろう……お父様は心配性だから、人脈を使って今頃誰かに探してもらってるに違いない。

 

 余計なこと……とは、思えないや、正直言って嬉しい、けど……けど、それとこれとは別、今日はもう帰らない!迷っちゃったし、このまま森で一日過ごしてやるんだから!

 

 

 ……でも、なんか。

 

 

「怖いな……」

 

 

 本当にこのまま誰にも見つけてくれないまま、夜になっちゃうのかな。

 

 

 夜に一人でいるなんて新鮮だし、ちょっとだけ楽しみ?いけないことしてるみたい。

 

 でも夜は危険だってお父様も使用人の人も、友達もみんな言ってたからやっぱり怖い、怖さの方が勝っちゃう。

 

 やだなあ、やっぱりおばけとか出るのかな?……そんなのいる訳ないか。

 

 

 お父様は「夜に出歩くと鬼と会うから、絶対に夜に出歩くな」って言ってたけど、それは流石にありえない、鬼が出るって、まだおばけが出るの方が説得力あるよ。

 

 

「……どうしよう」

 

 

 そんな言葉と一緒に、日が落ち始めた。

 

 あたりが暗くなってくる、日が暮れるにつれてわたしは思っていた以上の恐怖と、後悔が積もる。

 

 

 やだ、怖い。

 

 

 なんで?夜だから?

 

 

 うう……なんで誰も見つけてくれないの。

 

 

 日が落ちる、完全に消える。

 

 

 不気味な気配が漂い始めた。

 

 

 このまま、誰にも見つけて貰えないのかな。

 

 

 

「……あ!」

 

 

 そんな時、すごい速さでこっちに向かってくる人影が見えた。

 

 わたしと変わらないぐらいの少女?探しに来てくれている人なのかしら?……って、あれって、刀?!わあ!初めて見たすごい!

 

 

 じゃない!刀って違法じゃないの?!いやいやそれ以前になんであんなに速いの?!本当に人間なんですか!?もしかしてあれが鬼って人なの?!え、鬼って人なの?

 

 

 わたしの混乱を他所にどんどんどんどんその人は近づいて、そして。

 

 

 煌びやかに、光る。

 

 

 わあ、綺麗……今まで見たどんなものより、煌びやか。

 

 すごい、もしかして魔法使いさんだったりするのかな?

 

 

 あれ、なんで刀を抜いてーーーーー

 

 

「ひゃあ!」

 

 

 わたしに向かってきた刀にびっくりして思わず声が出た。

 

 

 ……ちがう。

 

 

 わたしに対してじゃない。

 

 じゃあ、なにに?

 

 

 思わず後ろを振り返ってしまった。

 

 

「ナァ〜〜んで、もう少しで喰えたのに(・・・・・)よぉ〜?」

 

 

 あ。

 

 

 ああ。

 

 

 お、鬼。

 

 

 鬼!おにだ!鬼!口が裂け、体が変色し、影に混じってるかのように、非現実的な姿形をした、鬼!

 

 

 なんでなんで?!本当に鬼はいたの?!お父様の嘘じゃないの!?

 

 

 じゃあ、この女の子が、そうなの?

 

 

 鬼殺隊、なの?

 

 

 “少し痛むよ……ッ!”

 

「え?なにーーーぐぇ!いたあ!なんで蹴るの……え」

 

 

 思いっきり蹴飛ばされたのにあんまり痛くない。

 

 あ。

 

 そうか。

 

 あれから距離を取るためーーーー「むだむだ」

 

 

 「……え?」

 

 

 な、なんで。

 

 

 わたしの後ろから声が?

 

 あ。

 

 やだ、間に合わないよ。

 

 も、もしかして本当に食べられるの?

 

 やだ!

 

 

「助けてぇ!!!!」

 

 

 

 

 

「水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き!

 

 

 その声と共にまた別の女の子が水と一緒に飛び出して、わたしを助けてくれた。

 

 た、倒したの?

 

 ち、ちがう!今度は最初に来てくれた女の子の背後に……!

 

 

 ”……ッ!“

 

「は?おい、反応いいな……!」

 

 

 完全に死角だったのに、その女の子は瞬時に刀を振るった、両腕を切り落としたんだ!

 

 すごい、これなら……え?

 

 な、なんで腕が再生してるの。

 

 そんな、気持ち悪い……人じゃない、本当に鬼なんだ!

 

 

「危ねえなァー……あー、めんどくせえなあああ!」

 

 

 その時、不思議なことが起きた。

 

「っ……おぶるよ!」

 

「え、わあ?!」

 

 

 何かから逃げる様に、その女の子はわたしをおぶって空に駆ける……別の女の子も空に飛んだ。

 

 え?

 

 なに、あれ。

 

 

 地面が、影に呑まれた(・・・・・・)ーーーーー?!

 

 

 

 血鬼術 【影埋め】

 

 

「ほーら降りてみろ〜〜?おまえらが降りた時に、影に引きづりこんで埋めてやるからさあ〜〜〜ァ!」

 

 

 影が、まるで生き物みたいに。

 

 

 こわい、こわいよ。

 

 

 ごめんなさい……ごめんなさい。

 

 

 もうしないから、家出てったりしないから。

 

 

 ごめんなさいってするからぁ……!

 

 

 

「大丈夫だよ」

 

 震えて、涙が出るわたしを、おぶってくれる女の子が安心させるように、そう言った。

 

 

「な、なんでそんな事言えるの!今は大丈夫かもしれないけど、このまま地面に触れたらどうなるかわかんないんだよ!?」

 

「大丈夫」

 

 

「なんで……!」

 

 

「だって、私の親友が居るから」

 

 

 ふと、雷が降ったかの様な音が聞こえた気がした。

 

 

 

 “姿を、頸を見せたな……鬼”

 

 

 

 煌びやかな、閃光。

 

 

 ”フゥ……“って、そんな独特な呼吸が聞こえる、吐くように吸うなんてどうなっているかわからないし、なんでこんな聞こえやすいのかもわからない。

 

 ただ、ひとつだけ確かなのは。

 

 

 その時、稲妻が走ったんだ。

 

 

 “煌の呼吸……”

 

 

「な、っくそ、まずーーー」

 

 縦横無尽に稲妻の如く、木から木へ、空中から空中へ、立体機動を繰り返し。

 

 

 そして、その鬼に向かって刃が振われる。

 

 

 

 

 “陸の型 紅昏燕(べにくれつばめ)

 

 

 

 

 鬼が咄嗟に地面を影にするのをやめて、その一閃を辛うじて避けるーーーいや、避けたつもりだったんだ。

 

 

 避けたと思った時にはもうすでに鬼は頸を斬られていた。

 

 

 なんて速いんだろう、刀を振る速さも、足も、その判断も、速度という速度全てが、とんでもなく速い。

 

 

 

 

 消えていく、腕を斬られた時とは違って、再生せずに、消えていく。

 

 

「さすがだね、臨花」

 

 

 “直接的な戦闘力のない鬼だっただけだよ”

 

 

 半ば放心しているわたしはそんな会話も聞こえず、ただおぶられているだけ。

 

 

 これが、鬼を屠る影の集団、鬼殺隊。

 

 お父様が投資している、その集団。

 

 すごい……。

 

 

「あ、あ、ありがとうございます!助けてくれて、ありがとうございます!」

 

 

「どういたしまして」

 

 

 おぶってくれてる女の子がにっこりと笑いかけてくれた……か、かわいい。

 

 それに対して鬼を屠った女の子は、じっとわたしを見つめる……な、なんだろう。

 

 

 ”お説教、されに行こうね“

 

 

 

「……ピャ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 数年後、少女はまた結婚を蹴っ飛ばし、とある家を突き止めて数日居候になるのだった。




感想評価感謝感激!お気に入り、誤字報告ありがとう〜!ここすきもよろしくゥ!
全然関係ないけど久々にグラブルを起動した(水剣豪を完成させた)

 次は土日に出来たら土日に。

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