え?ぽもはアルフォートですが何か?
ムラハチ!このきのこたけのこ戦争に、猗窩座殿の頸を賭けるッッッ!
な実況、はーじまーるよー。
はい、前回は感動のサイカイ!鬼滅の刃RPG、完!(つづく)
臨花ちゃんが無事目覚めましたね、上弦の弐童磨戦での寿命の前借り、限界を超えたその更に向こうの極地に足を踏み入れたからか、10ヶ月間も寝たきりでしたが、生きてるだけで万々歳。
因みに童磨戦を回避して、10ヶ月間普通に鬼殺しても、今の臨花ちゃんのステータスには届きません、当たり前だよなぁ?
ステータス柱に突入したら、これまで要求されていた経験値が10倍どころか100倍ぐらい増えるんすよね、並大抵に柱(下)から柱(中)なんて出来ないんすよ。
特殊能力もそうですし技能もこんなにポンポン増えません、技術もこんな成長しませんからね、普通。
まあだからといって、その成長率欲しさに好んで上弦戦をするか?と言われると、ぽもの心をRTA走者の様に鬼にし、感情を無くさないと……いやそれでも途中で心折れるわ。
ただでさえ一周のプレイ時間が長いってのに……ねえ?
そんじゃそろそろ、パパッと臨花ちゃんが完全復帰する二ヶ月をお送りしますか。
いつもならバッサリカットする所ですが、この二ヶ月間のテキストメッセージを全部カットするのは流石に勿体無いんで……要所要所見せながら進めてイクワヨー。
デッデチデデデデッデデデデ カーン☆
“しのぶと会話して、次の日の早朝に真菰がお見舞いに来てくれて、それから暫くした夕方の頃に会いに来てくれたのは、冨岡さんだった。定期的に会いに来ていたらしく、嬉しい気持ちになった“
意外にも意外、冨岡さん?!です。この人、人想いなので……(なお)
“開幕早々「俺は柱じゃない」と言ってきた、何を言ってるんだろう???冨岡さんの言葉は難しい、そんな事ないし、私は凄い助けられたし、冨岡さんは柱だよと言うと黙ってしまった、考え事かな”
助けてくれ真菰ちゃん!冨岡さんが何を言いたいのかまるでわからない(暗黒であんこ食う並み感)
口下手なのは変わらないようですね……これにはぽもも困惑、臨花ちゃんも困惑。
何(言いたいのか)伝わらねぇ〜〜〜!
”考え事から戻った冨岡さんの言う言葉は伝わりづらいが、要約すると、早く体調を整えて柱として復帰する事を望んでいる、とのこと、たぶん、あっているはず、うん“
臨花ちゃんであっても通訳には苦労しているようです……臨花ちゃんの次に冨岡語を理解できるのはしのぶさんなので、二人には頑張ってほしい。
あ、一番伝わるのは真菰ちゃんです、妹弟子なので(?)冨岡さんが言いたい事の九割を理解してくれる天使です。
そんな天使でも一割は伝わってない冨岡クオリティ。
”三日経って体を動かして良いとしのぶに告げられ、早速刀を持とうとして、気付く……そうだ。折っちゃったんだった”
はい、あの戦いで負荷に耐え切れず刀は折れました、致し方無し。
まあ強敵戦では良くある事です、真菰ちゃんの刀も折れてましたしね、逆に折れたり刃こぼれしない方がおかしい。
臨花ちゃんの刀を打ってる人は鋼鐵塚さんじゃないので、折れたからといってめちゃくちゃ怒られる訳じゃ無いのでそこは安心。
ん〜ー次の武器、刀なのは確定してるんすけど、どの刀になってくれるのか、そこが不明です。
折れた刀である【
“どうしようかと迷っていると、病室に人が来てくれた、私の火縄銃と暗器を製作、調整をしてくれている狐面の人だ。お見舞いと、私の武器を持ってきたと狐面の人は言った”
お、この人か。
ちな刀打ってる人は別です、原作でも登場してない人ですね。まぁ名前を紹介する必要は無いと思うんでここは割愛。
“角指に投げ刀、それから猩々緋火縄銃……は改良させた様で、一度に二連放てる様にしたらしい、取り憑かれた様に火縄銃について事細かく話す彼に苦笑する。この人は刀以外を作る才能だけは誰にも負けないな”
お、地味に火縄銃が強化されました、ウマアジ
”最後に、私の刀を見つめる。鞘から抜くと、悪鬼滅殺と刻まれ、刀が色変わりする。綺麗な刀だ……一つの妥協無く、熱心に、真剣に打ってくれたのが伝わる“
【
悪鬼滅殺を刻む、一人の柱に向けて創られた刀。刀と呼ぶにはやや細く、やや長い。故にこそ、この刀の真価を発揮するには技量が試されるだろう】
お。
なんだこれ?
初めて見たな?うぃきに載ってない武器だ、いやまあ千差万別に鬼滅の刃RPGの武器は存在しているので、うぃきにない武器はそこまで珍しくありませんが。
ままええわ、ほな武器効果見ましょ。
『
効果:戦闘中、高確率で攻撃が”クリティカル“する。また中確率で『残光』が発動し、低確率で『完全予知』が発動する』
『残光:残照が鬼を焼き尽くす
敵対している敵全体を“確定”で怯ませ、ステータスを一段階下げる』
『完全予知:全てを見通せ
次の敵の攻撃を数秒のみ“確定”で避ける』
くそつよくてくさ
いやもうこれ柱の方々並みの固有武器じゃん……あ、臨花ちゃん柱だった、そりゃ(そう)なっても(しかた)ない(か)
いや、いやいや!それを踏まえてもこんなに運良い事あるか?!いやあってもいいな?!童磨戦であんだけ苦労したしな?!いや本当に。
ほんとにな!!!
惜しむべき点はステータス上昇系が一つも無い事ですが、これは臨花ちゃんの持ち前の特殊能力でカバー出来るので問題無し、ちょっと運要素強い武器ですが、高確率クリティカルだけでもかな〜〜り強いのでウマアジが過ぎるウマアジ。
“大事に、有り難く使おう……”
そうだね。
“起きて一週間経った、蝶屋敷の庭で刀を振るっていると、不死川さんがお見舞いに来てくれた……少し生傷が増えているように見える。自分の体を労った方が良いと言うと「おまえに言われたかねェな」と言われた。うむむむ”
お、不死川の兄貴だ。
上弦戦を得た不死川さんは、この段階でかな〜り強くなりました、最終決戦でチャート通り上弦の壱戦が起きた場合、原作以上に立ち回れる可能性が大ですね……うーむつよい。
“折角だしお手合わせをお願いすると、獰猛な笑顔で頷いてくれた……今の体力で勝てるとは思わないが、一刻も早く元に戻さないとね”
まあはい。結論だけ言うとこの後ふつぅ〜に負けるんすけど。
“まけた。やっぱりつよい、自分の体力も筋力も落ちたのはあるけど、以前よりもっとずっと強くなってる“
”不死川さんは「こんなもんじゃねえだろォが」と言って、木刀を私に向けた。どうやら休憩はさせてくれないらしい……望むところ!“
ちなみにこの後しのぶさんが来て「病人に無理をさせ過ぎ」とめちゃくちゃキレて不死川さんを追い出します。南無三。
んで病室に臨花ちゃんが戻ると、机の上にはおはぎが置かれていたり。
不死川さんのツンデレっぷりにぽもはにこにこしてしまいますねぇ!
まあ臨花ちゃんは「わーいやったー」ぐらいにしか思ってないんすけど、子供か!子供だった……。
”二週間経った、悲鳴嶼さんと宇髄さんがお見舞いに来てくれた。悲鳴嶼さんからは「良く頑張った」と褒めてくれて、宇髄さんは「派手だな!」と言ってくれた。派手らしい“
”体力が戻って、互いに空いた時間が出来たら私に忍術を教えると宇髄さんは言ってくれたので楽しみだ”
“悲鳴嶼さんは高級のお菓子をくれた、うれしい、やった“
お、やったぜ、復帰して機会がある時に宇髄さんのイベントを起こしに行きましょう、忍術獲得まで時間の問題となりましたね。
悲鳴嶼さんは……ナオキです。でも好感度的には高い方に位置してくれた様なので、なんらかのイベントが生まれてくれると……えぇんだがなあ。
“三週間経った、お館様から直々に手紙を貰った。読んでみると、体調はどうか、早く良くなって欲しいと、上弦の弐を後一歩まで追い詰めた事を誇りに思うと、これからも一層励んでほしいと書かれていた”
お、耀哉ニキから手紙を貰いましたね、中々直々に手紙を貰う事はないのですが、今回はかな〜り貢献したので、お褒めの言葉をもらいました。
臨花ちゃんの体調が戻ったら改めて柱合会議の時に褒めてくれそう、やったね臨花ちゃん。
”もう一通あり、読み進める……なるほど。そう言う事か。私はあの時起きた事を、覚えている限り手紙に書いて、お館様に送る事にした“
ん?
ああ、痣と透き通る世界と赫刀か?
でも臨花ちゃんもあの一瞬の攻防を完璧に覚えている訳ではないので、どうすれば痣になれるか、透き通る世界に入門出来るか、赫刀に至らせるかは、まだ鬼殺隊の間で情報が拡散する事は無いでしょう。
……うーむ無限列車編までには痣だけでも伝わると良いのですが。
”一ヶ月経った、この調子なら後一ヶ月もすれば万全の状態に戻れる……いや、それよりも強くなれるだろう”
うんそうだね、とんでもねえ臨花ちゃんだ!
“その日はカナヲちゃんの稽古を務めた、カナヲちゃんの「……もうむり」の一言が無かったらまたやり過ぎてしまう所だった、反省”
いやそれもう既にやり過ぎてるよ、とんでもねえ臨花ちゃんだ?
“カナエさんが「臨花ちゃんは人に教えるのが苦手かも」と言ってた、そうなのか?そうなのか……落ち込んだ私に慌てた様子で「でも大丈夫!いつか上手くなるわ!」とカナエさんは言ってくれた、いつか上手くなる、うん、上手くなるぞ“
んん、これにはカナエさんもお手上げ。
実際、技術「育成」は覚えているので、全く才能が無いわけではないんですよね、まあ他の技術と比べて上がりにくいのは確かですけど。
炭治郎くん御一行が来る迄に100/100に……んにゃぴ。
”それから一週間後に、負った怪我を治しに蝶屋敷に来た煉獄くんに出会った、元気な声の彼は、先日階級を上げたらしい、頑張っているみたいで、少し稽古でもしようと誘ったら、「喜んで!」と言ってくれた“
またスパルタ臨花ちゃんの魔の手にかかる人が増えたンゴ……
”私は炎の呼吸とは縁が無かったが、成る程この呼吸は……力強く、熱烈で、強力。それに煉獄くん自身も強い、基礎がしっかりしてる、でも妙だ。もしかしてと疑問に思った事を聞いてみれば、立ったまま気絶していた。やってしまった……“
”しのぶに怒られた、ごめん“
あゝ!俺たちの煉獄さんが!
まぁ今の煉獄さんはまだ甲の一個下の乙ですし……加減という文字を知らない臨花ちゃんが悪いよ……。
“二週間経った、私の育手だった長谷場さんと、真菰の育手だった鱗滝さんがお見舞いに来てくれた、わざわざ会いに来てくれて嬉しい……私の成長に、親の様に喜んでくれる長谷場さんに、涙目になってしまった”
お、育手の方々だ。鱗滝さんも居るのは珍しいですね?
“鱗滝さんはいつか強くなると思っていたけど、柱になるまで成長するとは、といって、喜んでくれた、それから真菰はどうだと聞かれたので、元気にしてるし仲良くしてると言うと、安心した様な声で「そうか」と短く、一言だけ呟いた”
まあ心配だよなあ、手紙の文通だけじゃ不安だよな、ぽも、動きます。
いや動きませんけど(は?)
……鱗滝さんは真菰ちゃんが臨花ちゃんと同棲してる事にどう思っとるんやろ?
ふつ〜に仲良い友達だなあって思ってるんだろうなあ、いや間違ってないけど、間違ってないんだけどさあ。
真菰ちゃん仲良い超えて仲良い(♀)に変貌してる希ガスなんだけど。
その辺どう???鱗滝さん???
”三週間経った、しのぶから外出許可が降りたので、粂野さんの屋敷に伺った、到着すると、車椅子の粂野さんが、数名の鬼殺隊士に向けて教えを説いている所だった“
粂野の兄貴は車椅子の関係上、こっちから行かないと話せないので臨花ちゃんから向かいましたね。
いやあこの人助けて本当に良かったな……下弦の壱戦でこの人失ってたら童磨戦の最後で敗北してぽもは疾走ならぬ失踪してましたよ(激ウマギャグ)
両足無くなってしまったけど死んだ訳じゃないし、良かった良かった(まじで)
”思えば、あの最後の一瞬、粂野さんが刀を投げていなかったら、私は死んでいたかもしれない、そのお礼をしたら「こちらこそ、下弦の壱との戦いで、戌亥ちゃんが助太刀に来なかったら、俺はここにいないよ」とお礼返しをされた、そうなのかな“
そうだよ。
臨花ちゃんは変な所で謙虚になるので、いまいちこの辺の自覚がないよね、ままええが、それもまたよし。
“せっかくだからと粂野さんの教えている鬼殺隊士全員と稽古した、悪くないと思う、頑張れば、甲隊士になれると思う、頑張れ”
あぁまたスパルタ臨花ちゃんにモブ隊士数名が……
“稽古を終わらせて、粂野さんに振り返ると苦笑いを浮かべていた……本当に私は人に教えるのが向いてない……”
やり過ぎなんだよなあ。
“二ヶ月経った、この二ヶ月間、色んな人が来てくれた、皆が私に会いに来てくれた、嬉しい……だからこそ、この人達を奪わせてなるものか、私は更に強くなったし、これからも強くなる”
“羽織りを身に付ける、新調した羽織りは洗柿色と薄桜色の小紋羽織だ”
【洗柿色と薄桜色の小紋羽織
やわらかい黄赤色と薄桜色の小紋羽織、かわいいよ、似合ってるよ!】
羽織りが新しくなりましたね、防御力が変わる訳じゃないですけど、新しい服装になるとこう、引き締まりますな。
時期的にも冨岡さんと炭治郎くんがエンカウントするのはそろそろですし、原作開始時期になりましたね。
これから暫くは余程の事がない限り大きな事件が起きないでしょう(フラグ)
いや、フラグなんてありませんよ、それこそ上弦と合わない限り負けませんし……多分。きっと。おそらく。メイビー。
“お世話になったと、しのぶとカナエさん、カナヲちゃんに別れを告げた、いつ来ても良いからねとカナエさんが、しのぶは次は私から会いに行くからねと言って、カナヲちゃんは少し、寂しそうにしてた”
“カナヲちゃんの頭を撫でて、微笑む、すると驚いた事に、抱きしめられた、懐いてくれたのだろうか?”
実際好感度結構高いっすよ。
稽古する度に少〜〜〜し下がりましたが、やっぱカナエさんを助けたって事実がめちゃくちゃ大きいですね。
“蝶屋敷の門を出ると、柔らかい白みを帯びた青色ーーー白群色と、薄桜色の小紋羽織を着た人物が立っていた。真菰だ、私を待ってくれていたのだろうか”
お、真菰ちゃんも小紋羽織を着るようになりました……っておい!片方の色お揃いかよ。
キマシ?
まじかよ、いや偶然だろうけど(たぶん)偶然……必然?いやいや(笑)
まあいいや、ぽも的には付き合ったって公言さえなければ良いです、恋人関係になったオリキャラに良かった出来事は何一つないので、それだけはやめてほしい。
恋人を作ってはならない、ぽものジンクスってやつだ。
壺だったり兄上だったりショタ女装おじさんだったり色んな奴らが湧いてくるので、ダメなんだ。
あぁぁぁぁぽもの怒りが!憤怒!フンヌ!ふんふぇ!
まぁそれはさておき。
“真菰が「いこう」と笑顔で言う、私は頷いて、真菰の差し出した拳に、拳を合わせた”
“さぁーーー任務だ。”煌柱“として、私は鬼殺を再開する”
復活!てな事で次回から鬼をバッタバッタ薙ぎ倒し、鬼殺隊士救っていくウーマンになるわゾ〜?
方針とかも纏めて、那田蜘蛛山開始までの間、起こせるイベントを可能な限り起こしたいと思います。
さてさて今回はここまで、遂に原作突入!待て次回!
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俺があと半日早く来ていれば、お前の家族は死んでいなかったのかもしれない。しかし時を巻いて戻す術はない。
俺は戌亥のようにはなれない、”煌柱“のように速く、人を助け、強く、その刀を振るう。あのように俺はなれない。
上弦の弐と対峙した時、俺はあの中で一番役に立っていなかった、肩を合わして、共に立ち向かうには、俺はやはりまだまだ役者不足で、力不足だ。
その事をこの前、戌亥に言ったら。
“えっと?冨岡さんは水柱だけど?それより助けてくれてありがとう、自信を持っていこう。”
と励まされた、助けたことなんてないが、俺があの戦いにいた事は無駄じゃなかったと言ってくれてほんの少しだけ救われた。
生き延びたこの命は、水柱として……少しでも多くの命を助ける為に、そう思ってこの刀を振るっても。届かない命はある。
泣くな、絶望するな、そんなのは今する事じゃない。
お前が打ちのめされてるのはわかってる、家族を殺され妹は鬼になり……つらいだろう。叫び出したいだろう。
怒れ、許せないという純粋な怒りは、手足を動かす揺るぎない原動力になる。
「や……ッ!」
片手で押さえつけている鬼の妹に刀で傷を付ける。
脆弱な覚悟では妹を守ることも治すことも、家族の仇を討つことも出来ない。
お前の覚悟を見せろ、俺に生殺与奪の権を握らせるな。
「やめろーーーーッ!」
小石を投げた攻撃を柄で受ける、木に隠れる様に動きながら、投げられた小石を顔を横にして避ける。
「ああああ!」
感情に任せた単純な攻撃ーーー愚か!
柄で背中を強打、鬼の妹の兄はこの一撃で気を失って倒れた。
……?まて、斧はどこだ。
微かな音にハッと視線を移せば、今にも顔に目掛けた斧が降り掛かって、咄嗟に避けた。
……こいつは。
「グゥア!」
鬼の妹に蹴られ、思わず後退される。しまった。
食われる!
その瞬間、俺は目の前の光景に、目を見開いた。
守る動作、俺に対する威嚇。
刀を収めて、襲いかかって来る鬼の妹に、手刀を叩き込んで気絶させる。
こいつらはなにか違うかもしれないーーー
「……えっと、冨岡さん?」
そこに、偶然か必然か、妹弟子であり、自分と遜色無い実力の鬼殺隊士、真菰が合流した。同じ任務では無かったはずだが、近くの任務だったのか。
……こうなるのは予想外だ、どうする、どう説明する。
「流石に説明して欲しいかな」
「こいつらは違うと思った」
「……その二人が?」
真菰は考える様な仕草で、倒れた二人を見る。その表情から何を考えているか読み解けない、こういう時、ふわふわしてる様で真菰は人に表情を見せない。
「どうするの?」
「鱗滝さんに」
「鬼殺隊士にするの?」
「見込みはある」
「……このこと、黙ってて欲しい?」
「……」
視線と視線が交差する、もしここで意見が分かれるとして、俺は今の真菰を抑えられるだろうか。
上弦の弐での戦いから、真菰は“覚醒”した、限り限りの戦いがどれだけ人を成長させるのか、あの一戦で劇的に強くなった。
柱と遜色ないといったのは事実だ、実際柱となる事も真菰の選択肢にあった。そうならなかった理由は聞かないが、それは今はどうでもいい。
勝てるのか?俺に。
そう思いながら、一瞬の静寂は、重苦しい空気は真菰が「やれやれ」といった表情で、視線を外した事により霧散した。
「はぁ……冨岡さんを信じるよ、
「胡蝶姉の言葉か」
「そ、カナエさんの言葉。もし本当に仲良くなれるのなら、カナエさん喜ぶだろうな……」
……そういえば何故真菰はここに?疑問に思い、真菰を見つめると、視線に気付いた真菰は喋りだした。
「任務で偶然近くに居たから、来ただけだよ……それと、もうすぐ臨花が復帰するよ」
「……!そうか」
「この事臨花に隠し通せるか不安だなぁ……」
「頼む」
「ん、出来ることはしてあげる」
そう告げて、真菰は「それじゃ」といってその場を後にした、もう既に任務は終わらせた後で、本当に偶々、俺の気配を感じて来たのだろう、間が悪いのか良いのか。
そうか……戌亥が復帰するのか、いつかにお見舞いに向かった時から二ヶ月ぐらいだろうか?思ったよりも早く復帰出来たんだな、素直に尊敬する。
喜ばしい事だ、実力が戻ったと言うなら、煌柱は俺より強い、強い柱が復帰するのは喜ばしい。鬼殺隊士の柱の中でも上位に位置する柱だ。
俺とは違う、立派な柱だ。
あの上弦の弐を後一歩まで追い詰められたのはあの少女のお陰だ、それでも上弦の弐には届かなかった、
だが、今の戌亥なら……柱達ならば、次は必ず頸に刃を振えると信じてる。運命は回り出した。
冬の寒い夜が明けようとしていた。
感想評価、誤字報告ありがとナス〜!ここすきもウレシイ
次回は日曜夜か来週の月火水のどっかにあげます(アバウト)