【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】   作:ゆう31

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月曜日の真昼間から失礼するゾ〜!

日刊一桁やったぜ。続きです。


行動方針〜コメ返しまで

 不死川さん! は?

 

 ぽも 有名鬼殺隊士になります!

 

 そうかァ

 

 

 かァ

 

 

 

 何でも言う事を聞いてくれる不死川兄貴は、居ないッ!!!

 

 

 ……はい。

 

 

 ぽもです、前回は漸く復帰したところで終わりましたね。

 

 

 

 さてようやく原作開始、当初の予定よりめちゃくちゃ成長した臨花ちゃん、ぽもの当初の育成チャートは最早崩壊!

 

 ですが良い意味で崩壊したのでメガトンコインではありません(ほんとぉ?)

 

 この段階まで成長すると、もう普通の鬼では経験値になりませんし、有象無象を狩過ぎてやべ〜やつらが出しゃばって来たら目も当てられません!ので、任務の機会を減らします。

 

 

 と、ここで一つ懸念点というか、注意しないと行けない事があります。

 

 

 鬼の活性化です。

 

 

 

 いつかに話した様に、この時期になった無惨様は「あー鬱陶しいわ鬼殺隊」と癇癪を起こし、鬼を増やす所かモブ鬼他下弦が全体的に強化されます。ちょっとだけ、まじで水滴レベルで本腰入れるんすよね。

 

 

 無惨様の水滴レベルは人間にとっては嵐そのもの!具体的にこれによって何が起きるかと言うと、鬼殺隊士全体の死亡率に繋がります。

 

 

 モブが沢山死ぬと士気に関わります、それどころか原作の様に、鬼殺隊士全体の質が下がります、クソ弱モブがいくら死のうがぽも的には、まま多少はね?てな感じなんですけど。

 

 そこそこやるモブ隊士や、ヤムチャより強いモブ隊士に死なれると多少どころの話じゃねえ!となるんすよね。

 

 

 このモブ隊士達が如何に減らないか、生かせるかで今後の重要な戦いに響きます、具体的には最終決戦ですね。

 

 

 モブが強ければ強い程、頭無惨の時間稼ぎに直結します、それだけでなく、「時代が違ければ柱」並みのモブ隊士が上弦戦に参戦する事が起きる事も不可能ではありません。

 

 

 現にぽもの85回目の周回では、最終決戦にてオリキャラとモブ隊士三名が上弦の壱戦に乱入を可能にさせました。

 

 これは勝った!と思ったぽもの鼻をへし折るかの如く、兄上様が人間を辞めて「化け物?いいじゃないか、鬼だもの」となりガトォォォォォォ!!!と叫びたくなる様な出来事が起きてしまい。

 

 

 はい、クソが。

 

 

 

 ま、まあそれはともかく、救出任務系は出来る限り受けましょう。受けきれない任務や、このイベントと被るなあ^って時は真菰ちゃんに任せまひょ。

 

 

 どうやら基本真菰ちゃんとのツーマンセルになったのですが、普通の任務で柱と柱並みに強い隊士が二人掛かりで行うのは、非効率というか、過剰戦力染みてますしね。

 

 あ、クサイ任務には着いてこさせますよ、ええ。一部のモブ強クソ鬼だけは柱としてほぼ完成してる臨花ちゃんでも、万全に勝てるか?と聞かれると否と返す他ないので。

 

 

 まあ基本は大丈夫です、基本は。

 

 

 

 さて話を戻して、任務の機会を減らしてやる事は?つまりイベント!イベント!イベント!これから二年、那田蜘蛛山開始までに起こせるイベントを可能な限り起こしたいと思います。

 

 如何に無惨率いる鬼達に対して優位に物事を進められるか?それは単に行った人との縁、イベント達成に他ありません。

 

 

 臨花ちゃんだけが強くてもダメです。

 

 頭無惨、脳筋クソ赤ちゃんと言われながらも、鬼殺隊を様々な所から追い詰めるアレはまごう事なきラスボスです。

 

 

 そして上弦を倒すには、兎にも角にも水準を満たした柱並みの実力者が必要です。

 

 この鬼滅の刃RPGでは全てが全て原作の様に上手く行く事はほぼないと見ていいです、原作のように奇跡を巡り合わせてやっとの勝利を掴むというのを、ただプレイヤーが待っていても起きないんですね。

 

 

 ……まあ何が言いたいかというと。

 

 

 那田蜘蛛山までに柱九人、そして柱に遜色ない隊士の育成、これをメインに、出来る限りイベントを起こして達成する。

 

 

 これが今後の一先ずの目標になります。

 

 

 

 それと同時に、那田蜘蛛山までに痣と透き通る世界、それから赫刀の何れかを常に使える様にしたいですね。

 

 臨花ちゃんに足りないのは正直それぐらいです、あいや、欲しい技能や特殊能力は勿論ありますよ???ただ今後の戦いにおいて、上三つの何れかは常に使える様になれば、めちゃくちゃ有利に事を勧められるのでね。

 

 

 ただこちらの優先度は低いです、できれば使える様になるといいなぁ〜〜〜てな感じで。

 

 痣の起こし方を臨花ちゃんが理解出来れば、柱全体の能力が著しく上がるので…… 那田蜘蛛山までにそれを掴めれば、直近で無限列車編での動きが変わるので。

 

 とはいえ出来たら、ぐらいで留めておきましょう、追うものが多過ぎると全部中途半端になってしまうのはよくある事なのでね。

 

 

 

 

 

 “駆け出して、鬼の頸に刃を振るう、反応する頃にはもう既に鬼の頸は切り落とした。間に合った、目の前の鬼殺隊士は、五体満足で救えた”

 

 

 てな事でほんぺ。早速任務です、そんでもって終わりました。

 

 

 はっっっっや(一般隊士並み感)

 

 

 

 “不甲斐なくてすいませんと救えた鬼殺隊士は謝る、私が言葉を発する前に、真菰が「謝るぐらいなら強くなって、助けられる事に満足しちゃダメ、貴方の刀はまだ折れてない、そうでしょ?」と鬼殺隊士に諭した“

 

 

 ちょっと(10ヶ月)見ないうちに真菰ちゃんも大きくなりましたね……発言に説得力があり過ぎる。もう言動が柱のそれですよ真菰姉貴!

 

 

 実際鬼滅隊士の間では、胡蝶姉妹に次いで真菰ちゃんは慕われてる様ですよ?「何で柱になってないのかわからない」が鬼殺隊士全体の評価らしいです。

 

 臨花ちゃん?臨花ちゃんは「とんでもねえ速い強い柱のお方」らしいっす。んにゃぴ、間違ってないや。

 

 

 ”私の代わりをやってたと言ってたけど、私はああいう風に鬼殺隊士に激励できない、代わりなんてもんじゃない、真菰はすごい。そう言うと「ふふん」と自慢げに、少し恥ずかしそうにしてた“

 

 

 かわいい。

 

 

 ”それを見た鬼殺隊士が気絶してしまった、何か毒でも食らっていたのか……?“

 

 

 モブ隊士くん、わ か る よ(にちゃあ)

 

 

 てな感じで真菰ちゃんが腑抜けた鬼殺隊士に活を入れる技能を手に入れた様なので、これにより助けられたモブ隊士は一層強くなる気持ちが強くなり、成長していきます。

 

 所詮モブ隊士、されどモブ隊士、経験を得て鍛錬を怠らない人間は強くなりますよ、ええ。今後もこの様に手が届く範囲の隊士は助けていきましょう。

 

 

 

 とは言ってもPON!っとイベントが発生するのは中々難しく、こればっかりは運も絡むので簡単には行きません。

 

 ぽもの経験とうぃきの情報、それから鬼滅の刃RPG走者学会の研究リサーチを駆使しても、正確なイベントの発生時刻、時点を特定するのはんにゃぴ……きびしいめう!

 

 

 原作開始の一年目でこれは拾いたい!って重要イベントは前も言っていた時透兄弟襲撃事件を未然に防ぐ、これに尽きます。

 

 他にも起こしたいイベントはありますが、兎にも角にもこれを防ぐのと防がないのとでは、今後の上弦戦にかな〜り響きます。

 

 

 原作通り無一郎くんちゃんだけが生き残るのか、それとも有一郎くんちゃんが生き残るのか、二人とも間に合わず死ぬのか。

 

 こればっかりは分かりません、二人とも救える可能性がある以上、出来れば助けたいです。

 

 

 兄を失った憤怒による急成長がなくても無一郎くんちゃんは天才で、始まりの呼吸の血縁者である事は確か。それは兄も然りです。

 

 ……襲撃の時期が夏なのは把握済み、それまでにエンカウントできれば或いは。と言った所。

 

 

 今はまだ年が明ける前の冬なので、半年間の猶予があります。ほながんばりまひょか。

 

 

 

 ”新年が近付いてきた、真菰が「鍋を食べよう!」と言ったので了承、二人で食材を買いに村に出ると、珍しい事に甘味処でおはぎを食べている不死川さんに遭遇した“

 

 

 お?

 

 大したイベントじゃなさそうだけど面白そうなので覗いてみましょう。

 

 

 

 ”向こうが気付いて、去ろうとするのを呼び止める、これから鍋を囲むのだけど良ければどうかな、と聞くと「んな暇ねェ、鬼を殲滅する」と言われた、任務中なのだろうか……悪い事をしてしまった“

 

 

 あ、臨花ちゃんが落ち込んでしまいました。

 

 

 あ、真菰ちゃんがスタンバイを始めていますよ!

 

 

 

 ”気を落としていると真菰が不死川さんを連れて何か話している、怒ってる声のような?なんだろう?ここからだと内容が聞こえないな、むむ、仲間はずれ。むむ“

 

 

 むむておい可愛いなおい。

 

 自我構築もここまできたか、初期の頃の臨花ちゃんよりとんでもねえ感情豊かになったな。

 

 鬼滅の刃RPGスタッフのこの辺の技術どうなってんだ?まじで、宇宙人が開発したって言っても信じるぞポォイ!

 

 

 

 ”真菰が不死川さんの襟首を掴んで連れて来て「不死川くんも食べるって!」と言って「いやだから鬼「食べるって!」おい待て「食べるって!」ッあァァホントてめえ「食べるって!」まじでおまえ!「食べるって!」聞け!!」……嫌がってるのでは?“

 

 

 

 コントかよ。仲良くなったなこいつら。

 

 同期なんだよねこの三人、原作の不死川さんは同期全員死んじゃったからなあ……尊いもの(本来の意味)を感じますね。

 

 

 

 ”嫌なら断っても良いんだよというと「……別に嫌とは言ってねェ」と了承してくれた、やった。同期三人で食事をするのは始めてだ、気合を入れるぞ……!“

 

 

 絵に描いたようなツンデレ、ぽもじゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

 家族思い描いてんだろうなあ不死川さん、原作より柔らかくなっている今の実弥ニキなら玄弥くんにも優しく出来るだろうか?

 

 いやそれは難しそうっすね……あえてキツイ言葉投げて鬼殺隊を辞めさせて危ない事から手を引かせようとするクッッッソ不器用な人なんで。

 

 

 

 ”温かな日常は私の感情をより豊かに、私の想いをより強くさせる、この日々がこれから先も続く様に、この日々を理不尽から奪わせない様に、私は刀を研ぎ澄ませる、今度こそ必ず、上弦を、鬼舞辻無惨を、この手で“

 

 

 

 ……ん〜〜〜技能は増えないか、まぁでも良イベです、同期の結束力が更に増し、連携力が増しました。友好度もかな〜り高くなったので、もし臨花ちゃんがピンチになった時、かなりの高確率で不死川さんが助太刀に来てくれる様になりますね。

 

 真菰ちゃんはほぼ来ます(言葉はいらない)

 

 

 

 さてそんなこんなで新年を迎えて、臨花ちゃんも鬼殺隊士歴が三年ぐらいになりましたね、ここまでめちゃくちゃ超スピード?!な出世したし戦って来たので、今年はゆっくり……出来るといいねえ。

 

 

 原作開始一年目の春の時期に起きるイベントは……知ってる限りに重要なものはなく、実際新年から四ヶ月間ぐらい特に起きるイベントも無く、強い鬼に出会う事もなく。

 

 

 まあそんなこんなでパパッと倍速ゥ!この時間を使って久々のコメント返しコーナーに移りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 Q.童磨戦おめ

 

 

 ありがとうございます。討伐こそ出来ませんでしたけどね!

 

 童磨を討伐できなかったのは痛いですが、だからといって無惨様の行動指針が変わる事はありません。

 

 童磨が後一歩まで追い詰められたのも「こいつマジでクソだな」と大して考えもせず、半殺しにして真面目にやれって言って終わりです。

 

 

 これは童磨の性格と実力を無惨様は知っているからこその、この反応なんですよね。

 

 

 大前提として赤ちゃん様は感情無し男くんが嫌いです。

 

 

 ただ実力自体は認めています、故に存在を許されてますし、上弦の弐何ですよね。

 

 無惨様的には「まぁこれでこのクソも真面目になるだろ、最初から全力でやれば勝てるんだから本気でやれや」って思っちゃうんすよね。

 

 

 それに臨花ちゃんは日の呼吸使いではないので、無惨様にマークされる事はありません、赫刀よりも日の呼吸使いの方がヘイトあるので、赫刀だからと言って特別目を付けません。

 

 まあ次上弦戦で赫刀見せたら流石の頭パッパラさんも「あいつやばくね?」と考えて兄上様を派遣するんすけど(笑)やめれ!(泣)

 

 

 

 ……強いて言うなら童磨だな、苦戦したって経験をあいつが得てしまったのは確かに痛いっす、同じメンバーではもう追い詰める事すらさせてくれないかもしれないね。

 

 まずいね。あそこで死ねよこん畜生が何とかしないとね。

 

 

 

 

 Q. 那田蜘蛛山開始の段階で原作の柱の人以外が柱になる事はあるの?モブ隊士とか柱になれるの?

 

 

 ありますしなれます、現に臨花ちゃんがなってますし真菰ちゃんもいつでも柱になって良いとお館様に言われてます。

 

 

 例えば塁きゅんに刻まれた隊士(サイコロステーキ先輩)が柱になる事もあります。

 

 

 まあデータ上出来るってだけで、ぽもは見た事ないし聞いたこともないんすけど(笑)

 

 でもあの人モブの中で一番潜在能力高いんすよ(ネタキャラに有るまじきガチ性能)、まあ九割九部塁きゅんに殺されるんすけど(かなしみ)

 

 それ以外にも、「折れなかった炎柱」だったり「至高の水柱」だったりが100回プレイしてあるかないかの確率で起きたりします。

 

 

 マジのモブ隊士が那田蜘蛛山開始の段階で柱になるのは稀です、ぽもも当初は「モブが柱になるわけ(笑)」と思ってたんですが、他投稿者さんの動画で、その時期にモブが柱になってるのを発見しました。

 

 その動画では伊黒さんの位置にそのモブ隊士がいましたね、まあぽもの動画内では発見したことがないので、マジで稀な確率だと思います。それこそ宝くじ当てるより難しいんじゃね。

 

 

 

 Q.オリキャラが柱の時に継子って作れるの?

 

 

 出来ます。

 

 まあ継子に出来るぐらいに才能ある鬼殺隊士がまず居ないって話なんですが……継子システムは存在してますし、実際使えます。

 

 ただ臨花ちゃんの場合、継子は難しいっすね。教えられる呼吸が派生呼吸の中でもかなり異端、これが当初予定してた「電」の呼吸なら、善逸くんを継子にして強化してたんですがね、んにゃぴ。

 

 そんなわけでプレイヤーが継子システムを使う事はきっとないでしょう。

 

 

 

 

 

 “春の告げる音がする。もう四月になるのか、これまで任務をこなして来て気付くが……鬼の動きが活発化している様に思える、私だけだと手が回らない任務が増えてきた。でも私が無理でも、真菰が、真菰と届かない手は不死川さんや冨岡さんが、色んな人が紡いでいる”

 

 

 

 さてゲーム画面に戻しまして、四月になりました。

 

 そろそろ何かイベント起きて欲しいっすけど、どうだ、やれんのか、いけんのか、どーなんだい!

 

 

 

 “それに鬼殺隊士全体の士気と、実力は着実に強くなってる、簡単に鬼に鬼殺隊士の命は奪わせないぞ。私達を見くびるな“

 

 

 お、どうやら今の所そんなに鬼殺隊士は減ってないみたいっすね、まぁ人手不足なのは変わりないんですが。

 

 

 ”春を告げる音と共に私には一通の手紙が届いた、手紙が届く事自体は珍しくないが、お館様から手紙が来るのは珍しい、柱合会議では話せない内容なのだろうか?一先ず、読んでみる事にした“

 

 

 ん?

 

 

 これは珍しいっすね、耀哉の旦那から手紙は中々無いので。何かのイベントの可能性が微レ存?

 

 

 

 ”……ふむ、なるほど。要約すると、継子を取らないかと言う内容だ、弟子を取る……ふむ、むむ“

 

 

 あれ?

 

 

 ぽもさっき継子システム使わないって言ったばっかなんだけど。

 

 

 あれぇ?

 

 

 臨花ちゃん?????

 

 

 

 ”なるほど、たしかにそれは一理ある。そうと決まれば行動あるのみ、継子探しをしよう“

 

 

 

 勝手に決めちゃったよオイ!!!ぽもの意思は?!

 

 

 

 てな事で次回からは継子探しです、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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 年が跨ぐ前の月の、真冬の季節には珍しい、穏やかな日の事だった。

 

 

「実弥は最近頑張ってるね、でも、少し足を止め、休む事も大事だよ」

 

 

 そう、お館様から言葉を頂き、心配されるほど自分は無理をしていないと自分では思っていたが、だからといってお館様の言葉を否定する訳にもいかず。

 

 まァ日中は鬼も出ねぇ、少し落ち着けるのも悪くはねえかと村の甘味処でおはぎを食って一人佇んでる所に。

 

 

 見知った顔を見かけて、その人物と目があってしまった。

 

 

 

 臨花だ、なんだあいつこの辺に住んでんのか?食材を手に持ってるのを見るに、買い出しの途中だったのか。

 

 別に顔を合わせづらい訳じゃァ無えが何か嫌な予感がする、いや、臨花一人でいるなら別に良い、一言二言話して終わるだけだ。

 

 だが臨花の近くには必ずって付くぐれェにあいつ(・・・)がいる、めんどくせぇ……別に嫌いじゃ無えが正直話したく無え……。

 

 

 

 立ち去る事にした俺を臨花が引き止める、おい待て引き留めんじゃねえ、つーか速えなァ、俺が視線を外した時にはもうすぐそこにいたぞオイ。

 

 

 ……復帰したってのは本当らしいな。

 

 

 “不死川さん、珍しいね……そうだ、どうかな、これから鍋を囲むのだけど、不死川さんも一緒に食べよう、二人だけだと余してしまう“

 

 

「行かねえ、鬼を狩るのに忙しい」

 

 

 咄嗟に言葉が出た。こいつマジか?普通誘うか?そういうのは胡蝶姉妹に言えよ、てかおい二人ってつまりあいつもいるじゃねェか、尚更行かねえ。

 

 

 俺とあいつ(真菰)はたしかに同期だがそれ以上も以下もねえ、俺はあの女が好きじゃねえ、ぼやぼやしてるようで発言一つ一つが的確に俺の気に障りやがる。

 

 他の隊士や柱には丁寧に本性隠してやがるがあれはめんどくせえ、しかも何故だか知らねえが俺にだけ当たりが強え、うぜえ。

 

 つまり好きじゃねえ、一緒に飯を食うなんざしたくねえ。

 

 

 “むう……”

 

 

 ……いや俺は悪くねえ。

 

 別に飯ぐらい二人で食っても変わらねえだろ、残念そうな顔するんじゃねえ、ああくそやっぱめんどくせえ事になった。

 

 これなら鬼を斬ってる方が何倍も楽だ、鬼に対する怒りで、殺意で満たした方がまだ良い。

 

 とはいえこのままにするのも忍びねえ、なんて言えば丸く収まる?こういう時匡近はなんて言ってた?いやあいつの言葉を俺が擦ったら気持ち悪ィだろが!あーくそ。

 

 

 そう悩んで、その声を聞いて後悔した、とっととその場から立ち去ればよかった、会いたくねえ奴に会っちまった。

 

「あ、りん……か?と、不死川くん?……ちょっとこっちきて」

 

「あ?」

 

 

 用事を済ませたのだろう真菰が来た、その場を観察して数秒、俺の服を引っ張って臨花の声の届かない所まで移動する。

 

 

 こいつ離しやがらねえ、服を掴むな皺になるだろォが!

 

 

「何泣かしてんの?」

 

 

「おいまて勘違いすんじゃねえ、そもそも泣かしてねえ」

 

 

「じゃあ何で臨花が落ち込んだ顔してるのさ!何かしたでしょ!」

 

 

「してねえわ!つかなんだオマエあいつの保護者か何かか?!前にも言ったろうが保護者面はやめろってなァ!」

 

 

「違うし!それ不死川くんに言われたくないけど!」

 

 

「はァ!?」

 

 

「知ってるからね!この前しれっと臨花におはぎあげたでしょ、甘やかしてるのどっちさ!」

 

 

 なんでこいつ知ってやがんだ?!

 

 いやちげえアレはたまたま余っただけで食い切れねえから置いただけだ他愛ねえ!いやこの女にそれ言っても変に誤解されるだけだ、ああくそめんどくせえ!

 

 

 こいつはいつもこうだ、なにかと臨花の事を気にして動きやがる、別にそれを非難してる訳じゃねえ、誰かの為に動く原動力は鬼殺隊士に必要な事だ。

 

 だがこいつはそれが行き過ぎてる、保護者みてえな面であいつの行動を見てる、それが気に入らねェ、柱を断った理由も俺は納得してねえ。

 

 

「……はあ、不死川くんはどうしようもないね、うん、私が大人になってあげるよ、うん」

 

 

「てめ……ッ!てめえいつかぜってー殴るからなァ……!」

 

 

「ふーん、優しい不死川くんは女の子を殴れるのかな?」

 

 

 おちょくりやがってふざけてやがる……ッ!

 

 

 前からそうだ、何故だか知らねえが真菰とは馬が合わねえ、何かと気に入らねえしあいつもそうなんだろう、別にそれが鬼殺に響くかってェとそうじゃねぇから別に気にしてなかったが、ここ最近はうざったらしくて仕方ねえ……!

 

 

 

 遠目で臨花がおろおろしてるのを見かけた、どうすればいいかわかってねえんだろう、こういう時の臨花は頼りにならねェなオイ!

 

 いつからか年相応な感情浮かべやがって、別にそれ自体は喜ばしい事だが事ここに至っては出会った時のお前の方が頼れそうだなァ……!

 

 

 

「不死川くん、何を言ったの?」

 

 

 

 少しの静寂の後、真面目な顔で睨む様に俺に問いかける。

 

 

「……鍋に誘われたのを断っただけだ、俺は鬼狩りで忙しい、二人で仲良く鍋つついてろや」

 

 

「嘘、不死川くん非番でしょ」

 

 

 

 いやまじでこいつなんでわかってんだ?恐ろしくなって来たぜ……まさかお館様が教えてんのか?いやそれはねえか、教える理由ねえもんな?そうだよなァ?

 

 

「なんで断るの?私達と一緒に御飯を食べるのは嫌?」

 

 

「テメェはどうなんだ、おまえが俺を嫌ってる様に俺もおまえが好きじゃねえ、そんな関係で同じ飯を食えるかよ」

 

 

「まぁ確かに私は不死川くん好きじゃ無いし、目怖いし、傷だらけだし、ムスッとしてるし、あんまり話したく無いけど」

 

 

「あァ!?」

 

 

 

「でも臨花は不死川くんとも仲良くしたいんだよ、私以外の人との絆も深めたいんだ、友達でしょ、同期なんだよ、私達三人」

 

 

 

 

 ……こいつ。

 

 

 考え方が変わったのは知ってた、並び立つって言葉は並大抵の覚悟だと中途半端になっちまう、それをこいつは中途半端にする事なく、並び立つ努力をした。

 

 

 あの死地で劇的に変わったな。強くなった、気に入らねえェが認めてやるよ。

 

 

 だからといって仲良く鍋囲むわけねぇ、俺はここで失礼する。

 

 

「あ、まて!」

 

 

「おいバカ掴むんじゃねえ!」

 

 

 その場を後にしようとした俺の襟首を掴んで、ズルズル引っ張られる様に真菰が襟首を掴みながら臨花に近付く。

 

 強引に離したら服に皺が残りやがる、かといって生半可な行動じゃこいつの掴む手を離せねえ、おい待て冗談じゃねえ、何言おうとしてやがるんだこいつ。

 

 

「不死川君も食べるって!」

 

 

「は?!いやだから鬼「食べるって!」おい待て「食べるって!」ッあァァホントてめえ「食べるって!」まじでおまえ!「食べるって!」聞け!!」

 

 

「何さ!私がこんなに譲歩してあげてるのに!」

 

「余計なお世話だてめえ!いいから離しやがれェ!皺になるだろが!」

 

「女の子からの誘いなんだよ!」

 

「女の子だァ?!こんな力強ェ女に誘われても嬉しくねェわ!離せ!」

 

「何言ってるのかな不死川くん、良く聞こえなかったよ」

 

「だぁぁぁ!おい臨花こいつ何とかしろ!」

 

 

 

 “ええっと……な、仲良しになったね?”

 

 

「「仲良くねえ(ない)!」」

 

 

 “息ぴったりだったよ二人とも”

 

 

 

 偶然だ、てかなんだ臨花おまえその柔らかな顔、おいまじで仲良いと思ってやがるなおい、冗談だろ?

 

 

 お館様、俺が何かしましたか?もしこの未来を予知してたのならどうして教えてくれなかったのでしょうか。

 

 

 

 “……嫌なら良いんだよ”

 

 

 

 ああくそ。本当調子狂うぜ。

 

 

 こいつの顔は、表情はあいつら(家族)そっくりだ、いつからかこいつの浮かべる表情に、それがチラついて見えちまう。

 

 

 

「…… 別に嫌とは言ってねェ」

 

 

「わ、今の聞いた臨花?珍しく不死川くんが本当の事言ったよ」

 

 

「あァ?!嘘だわボケ!てかいつまで襟首掴んでんだ!」

 

「ええ〜?離すと逃げるじゃん、照れてるんでしょ、ねえねえ」

 

「逃げねえし照れねえわクソが!」

 

 

 

 “じゃあ、一緒に鍋を囲もう?”

 

 

 

「ああくそ仕方ねェな……!今日だけだぞ」

 

 

「まあ?私は臨花と二人の方が良かったんだけど」

 

 

 “真菰、嘘は良くないよ、同期だし仲良くしたいよねって言い始めたのは真菰でしょ”

 

 

「……真菰かよ言い出したの」

 

 

「ちょ、ちがう!違くないけど違う!不死川くんは除いた他の皆んなだよ!不死川くんは顔が怖いからだめ!」

 

 

「あァ!?別に怖かねえだろが!」

 

 

 

 “……っ、へへ、生きてて良かった……ありがとう、不死川さん”

 

 

 

 はッ、そりゃつまりなんだ、あの上弦の弐相手に死ぬ気だったってか?ふざけんじゃねえ、てめえも弟も……誰も彼も死なせてやるかよ。

 

 

 醜い鬼は俺が殲滅する。

 

 

 

 

 

 

 陽だまりが照らす。

 

 

 不死川実弥に残る、確かな思い出の一欠片。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “よし、美味しく出来る様に気合い入れるぞ”

 

 

「あ、臨花は火を使っちゃダメだよ、この前食材丸焦げにしたの許してないからね」

 

「おいまじか臨花」

 

 

 “……ごめんなさい“

 

 

 




※臨花ちゃんの炎適正は0


感想評価ありがとナス〜!誤字報告感謝!ここすきいいゾ〜コレ!
次回は水曜か金曜辺りに出します。

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