【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】   作:ゆう31

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今日に出さないなんて一言も言ってないんだよなあ。

てな事で投稿ポチー!


炎柱就任〜饅頭、溶けるまで

 うむ!

 

 これが濃厚とんこつ豚無双さんの

 濃厚無双ラーメン 海苔トッピングだ!

 うぉぉおぉぉお!

 着席時 コップに水垢が付いていたのを見て

 大きな声を出したら 店主さんからの誠意で

 チャーシューをサービスしてもらったぞ!

 俺の炎の呼吸次第でこの店潰す事だってできるんだぞって事で

 いただくぞ!まずはスープから

 

 

 うむ!

 

 

 

 

まずい!

 

 

 

 

 

 上弦の参が土下座する様子はサブチャンネルから、やばいクレーマーになった煉獄さんからお送りしました、ぽもです。

 

 

 

 前回は煉獄さんがついに下弦討伐に向かった所でしたね。

 

 以前に言っていたように、一度この辺で方針を改めて考えましょう。

 

 

 これから那田蜘蛛山編が始まるまでに起きる主なイベントといえば、無一郎くんちゃん柱就任イベント、蛇の呼吸使いさん柱就任イベントぐらいでしょうか。

 

 かんろっパイちゃんは臨花ちゃんが柱になっている関係上、柱の枠が無いので恐らく柱入りする事はないと思いますが、特異体質の関係上、ステータスが原作より下回るかと言われれば、そうとは言いません。

 

 煉獄さんの継子として、柱候補レベルの隊士になるのかな?と踏んでます。

 

 

 他のイベントといえば……カナエさんおやすみイベントでしょうか、かなしいなあ。

 

 

 しのぶさんにメンタルヘルスケアするぐらいでしょうか?男主人公だったら慰めックスでPON!出来たかもしれませんね(ゲス顔饅頭)

 

 

 大きなイベントとしてはこれぐらいでしょう、ただ臨花ちゃんの場合、那田蜘蛛山までに派手すぎる男に忍術を教えてもらうイベントを踏みたいですね。

 

 心臓が五つある人にもマークされてるので、襲撃イベントにも気を使わないといけません、それと鬼殺隊士になってから四年目の時期です、既にゲーム時間としては長く生存している方なので、モブ鬼のレベルが引き上がって来ます。

 

 

 臨花ちゃんはぽもの想定以上に強く成長してくれましたが、だからといって多数の鬼相手に数時間も戦った後に上弦以下下弦以上の実力のある鬼に襲撃されると、流石に厳しいです。

 

 

 体力的な問題も勿論ですが、プレイヤーであるぽもの集中力が保ちません、アドレナリンどばどばにストカンとモンエナをキメて乗り越えられないものも存在します。

 

 

 卍現代の闇卍

 

 

 対策という対策って訳ではないですが、基本的に真菰ちゃんには一緒に任務に来てもらう様にしましょう。柱と遜色無い実力でフリーに空いているキャラはこの子ぐらいしか居ません。

 

 真菰ちゃんが自分の任務がある時などは呼べませんが、それ以外なら基本的に誘えば来てくれるので、一緒に行くわゾ!

 

 

 それと他の柱の管轄のエリアの任務なら、友好度次第で助太刀に来てくれるのでそれを狙いましょう。

 

 臨花ちゃんの場合、人によって差異はあれど、柱の皆から好感を持たれているのでその辺は心配ないです。

 

 ただ女房が三人いるハーレム柱さんは吉原で十二鬼月の動向を探ってるので、宇髄さんだけは助太刀に来る確率が低いです。

 

 

 宇髄さんは鬼滅の刃RPGにおいて、全ての時代の鬼殺隊士の中でもサポート性能が群を抜いている柱です。

 

 彼の特殊能力『譜面』により、時間は掛かりますが「完成」した瞬間に確実(・・)に討伐出来る様になります。

 

 どんな相手にもです、無惨様にもこれは当てはまります。

 

 

 ぽも以外の実況者さんの動画でそれを証明した動画もあるので、これは確定情報です。

 

 

 ……遊郭編、出来る事なら介入したいですね。やはりあそこで失うには速すぎる人ですよ宇髄さんは。

 

 臨花ちゃんが直接行くが難しいならかまぼこ隊を強化すればなんとかしてくれるかな?うーん、でも臨花ちゃん時透兄弟に任務とイベント日以外はほぼ毎回指導してる割には全然伸びてねえんだよなあ育成……。

 

 

 時透兄弟が本格的に鬼殺隊として活躍するので、育成出来るキャラも少なくなったし、うーん……またカナヲちゃんいぢめようかな(にっこり)

 

 

 そんなスパルタ臨花ちゃん、今のステータスはこんな感じになっております。

 

 

 

 【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(中)

  力>>>柱(中)

  技>>>柱(中)

  体>>>柱(中)

  速>>>柱(上)

  運>>>丙

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌182/200

  技術

  剣術198/200 抜刀100/100 仙術160/200 居合100/100 体術100/100 歩法176/200 気配感知150/200 暗器術179/200 交渉術132/200 鉄砲術141/200 育成79/100 薬学82/100

  技能

  応急手当 耐忍 対の先 常中(上) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉巧者 分析 専心 研磨 掩護 転迷開悟 剣豪 覚醒 怪傑 酔蝶花

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』『卓越技術』『艱苦奮闘』】

 

 

 前回ステータスを載せたのがゲーム内時間で去年の夏でしたね。大きく変わったところはありませんが、上から見ていきましょう。

 

 

 まず体の値が柱(中)になりました、Foo!

 

 素の能力値だけで見ればまごう事なき柱上位に位置する実力者です、柱の方々は技能や特殊能力、技術の値などで最終評価は変わりますが、それらと比べても上位の位置すると言っても、イインジャナイカァ?!

 

 

 不死川さんと比べると、臨花ちゃんの方が速く、不死川さんの方が力があります。

 

 つまりどっこいどっこいです、『速度+』により、悲鳴嶼さんの速より極まってるので速さだけで見たら鬼殺隊ナンバーワンですね。

 

 

 そんなこんなで呼吸も180台突入、このまま200まで成長していきましょう。

 

 

 技術は剣術がもう少しで200/200です、二回目の壁越えの条件は全ての技術に言える事ですが、かなりの難易度で、また一度逃すと二度と上げられない様な条件なので、普通に難しいです。

 

 その中でも剣術は『上弦の討伐』と、やる事自体はシンプルなのでまだ二回目の壁越えは成功し易い所さん。

 

 

 この『上弦の討伐』は、まぁ無理ですが無惨様も含まれますし、元上弦も含まれます、ただ上弦並みの実力を持つクソ強モブ鬼は含まれません、ムカつきますね????なんでそこシビアなんだよアァンオォン?!

 

 

 剣術以外の話をすると……んにゃぴ、育成の伸びが悪いっぴ。

 

 

 壁越えしてない技術なのに、去年夏から30しか上がってません、後から取った薬学の数値の方が高くなってしまいました。

 

 炭治郎きゅん一行までに壁越えは間に合わなそうです……ぴえん。

 

 

 技能は一つ、新しいのが増えました。こちらです。

 

 

 

 【酔蝶花(すいちょうか):君と舞う、秘密のひととき】

 【全NPCに対しての友好度の上振れ発生が起きやすくなる。

 また、戦闘中友好度の高いNPCが味方に一人以上いる場合、呼吸の性能を1.4倍高める】

 

 

 

 カナエさんイベント終了時に手に入れた技能ですね、これにより友好度を上げたキャラに対して上げやすくなりました。

 

 まあそれはあっても無くてもなのですが、味方がいると呼吸の性能が上がるのがつよつよの強三郎ですね。

 

 呼吸の効力を上げられる手段は呼吸の数値と、特定の技能だけなので、単独では発生しませんが、一人でも仲間が居ると強くなれるのでカナエさんは良いものをくれました。

 

 やっぱ胡蝶の姉貴は流石やで!ってことですねぇ〜^

 

 

 

 こんな所ですね、技術:育成が伸びてない以外は、悪くない成長の仕方をしているので、伸びが悪いから〜〜といってテコ入れする必要は無さそうです。

 

 強いて言うなら抜刀と居合の壁越えですかね?とは言っても、この二つは二回目の剣術の壁越えをしないといけないので上げるにも上げられませんね……うん。

 

 

 折角鉄砲術の壁越えが出来ているので、戦闘では優先的に火縄銃を使って200/200を目指しましょカ〜^ってな感じ?どっち?あっちこっち?

 

 

 正直、強敵と戦わないと目に見えて変わる事はないでしょう、だからといって臨花ちゃんが強敵と感じられる敵はそれこそ一歩間違えたら終わりの相手なんで、戦いたくねぇ〜〜〜〜〜!!!!!(クソでかため息)

 

 

 このままゆる〜〜く成長して最終決戦でいいよ、うん。もう十分強いから、これ以上強くならなくてもゲームクリアまで持って行ける実力だから。

 

 

 もういいから、神経削っても勝てない相手とかもう戦いたくないから。

 

 やめて?いや本当に、勝手に動かないで?ただでさえチャートがちゃーんと(クソ美味ギャグ)してない所か崩壊サードなのに、またああいう戦い突発的にしたらもう今度こそ気が狂っちゃ〜⤴︎う。

 

 

 ……まあ勝てるかな?ぐらいの相手なら良いんすけどね、上弦の中だと壺レベルが理想ですかね……はい。

 

 

 

 

 

 “有一郎くんと無一郎くんが最終選別から帰ってきた、二人で手分けして動いて、死者を誰一人出さなかったようだ……凄いな、私には出来なかった事だ……がんばったね”

 

 

 てな事でほんぺ。

 

 

 時透兄弟が最終選別を突破しましたね、ままこれは予定通り、ですが死者を誰一人出さないとかそれなんて錆兎???立派過ぎんだろ……。

 

 ただ圧倒的過ぎるが故に、鬼殺隊士に残る同期は少なくなりそうですね……やっぱ辞める人は辞めるので……。

 

 

 あっそうだぁ(唐突)

 

 時透兄弟とアオイちゃんは同期なので、蝶屋敷に行く機会がある時にアオイちゃんと交友を持ちましょうか。

 

 

 “正直言って、無一郎くんはもう既に鬼殺隊士の中でも選りすぐりの逸材だ、それこそ、近い内に……もしかしたら。だからといって有一郎くんが弱い、なんて事はない、私の、自慢出来る継子だ。隊士の中でも上位に位置する”

 

 

 んにゃぴ、二ヶ月で実力を確立して一ヶ月の内に下弦見つけて倒しそうっすね長髪天才美少年(弟)さんちゃんくん。

 

 有一郎くんの方はどうだろう、このまま風の呼吸使うのかな?それとも派生するのだろうか?炎の呼吸も使用可能な才能あるので、普段見ない面白い派生呼吸身に付けてほしいなあ。

 

 

 動画の見栄え的ごほん、生存力上昇の為にね。

 

 

 

 “「これからも師範って呼んで良い?」と、無一郎くんが言ってくれた。うん、もちろんだよ”

 

 

 ”「……俺に剣術を教えてくれてありがとな、師範」と少し照れた様に珍しく素直に言った有一郎くんの言葉に、心に温かいものが流れた様な、心地好い気持ちになった“

 

 

 

 ツンデレ美少年のデレ良いゾ〜これ!

 

 

 あぁ〜〜〜(浄化)間に合って良かったねえ臨花ちゃん(にっこり)

 

 

 ”よし、今日は私の手作りの晩ごはーーー「いや俺が作るから臨花は大人しくしてろ」「それはちょっと僕もいいかな……」……ひ、ひどい。前よりは上手く料理できるのに……“

 

 

 

 料理止められて草、しまらねえな?

 

 まあ臨花ちゃんらしいですね、この方がええ。

 

 

 

 ほら、80回目の周回みたいに殺伐としたテキストしか流れないのは、ぽもも息苦しいしね?いやあ、あのデータ鬼に対する殺意強過ぎて禰豆子ちゃん最後まで認めなくて、終始炭治郎と和解出来なかったんだよな……

 

 

 

 脱線しましたね、ほな次のイベントです。

 

 

 

 

 “先日、煉獄くんが柱になった。煉獄さんの炎柱を引き継ぐ形だ……煉獄さんは元気だろうか?私の送った手紙は読んでくれているだろうか、会う機会があれば、屋敷にお邪魔したいのだけど”

 

 

 

 心を燃やせ!こと、煉獄杏寿郎さんが柱になりましたね、やったぜ。

 

 煉獄さんは全柱の中で中の上に位置する立ち位置の柱ですが、なんといっても特出すべきは特殊能力『煉獄の()』ですね。

 

 

 これは技能「火事場の馬鹿力」の完全上位互換、苦戦時に全能力値+2段階、呼吸の性能が×1.5倍と、くそつえぇやぁ^

 

 

 それに+して味方全体の士気を上げるので隙が無いです、流石と言うべきでしょう。

 

 

 そんな煉獄さんでも単独では上弦の参に勝つ事は難しい……というよりほぼ不可能です。ほぼ未来予知みたいな事する猗窩座殿強すぎな?

 

 そもシンプルに一撃一撃の破壊力が高過ぎるせいで攻撃に対応するだけでもかなりの精神擦り切れます。童磨と違ってねちっこく無いし、拳で闘うという事で距離的な不利は無いんですが。

 

 

 それを踏まえても闘気をどうにかしないと、首を取る事は不可能に近いでしょう。

 

 

 闘気を何とかする事=透き通る世界に入るという事なので、煉獄さんが土壇場で透き通る世界に入ったらまあ勝機はありますが、透き通る世界も簡単には入門出来ません。

 

 仮に入門出来たとしても、そこまでに手足の欠損の一つでもあれば、やはり勝つ事は無理だと推測出来ます。

 

 

 

 では煉獄さんは原作同様、猗窩座殿に敗れるのか?

 

 

 

 

 それは後ほど、ゲーム画面に戻りましょう。

 

 

 

 ”それからあの時出会った女の人、名前を甘露寺蜜璃という、甘露寺「名前で呼んで欲しいわ!」……蜜璃は煉獄くんと同じ任務の最中、恋の呼吸という炎の呼吸の派生を身に付けたようだ“

 

 

 ちな恋の呼吸は甘露寺ちゃん専用の呼吸になります、オリキャラで狙わない限り恋の呼吸を習得出来るキャラクターは甘露寺ちゃんだけです。流石恋に生きる女やで……。

 

 

 恋の呼吸の性能としては、甘露寺ちゃんの特異体質も相まって特に持久戦に強い印象ですね。原作でも憎珀天の猛攻を日が昇るまで凌いでましたし、納得です。

 

 

 

 ”褒めてと言われたので褒めた、嬉しいようだ……稽古でもしようか?と言うと「やるわ!」と言ってくれた、よし、そうと決まればーーーん?真菰?どうしたの?え、蜜璃と話がある?うん、わかった……なんだろう?“

 

 

 

 これは……どっちだ?

 

 

 真菰ちゃんが嫉妬に狂ったのか、臨花式スパルタ特訓の内容を話したのか、どっちだ?

 

 

 さあどっちだ!どっちだ!あ、どっ〜ちかどっ〜ちかどっちかな!それどっ〜ちかどっ〜ちかどっちかな!(TOKYO 03)

 

 

 ”帰ってきた、よしそれじゃあや「臨花ちゃん!私、桜餅を食べに行きたいわ!」……むむ、いやしかし「臨花、私も食べたいな」むむむ……わかった……“

 

 

 >>臨花のストレスが1上がった。

 

 

 えぇ?!(笑)いやあの、臨花ちゃん!?そんなことでストレス値上がるんか?!技能の関係上ほとんど精神攻撃効かないと言うのに!?

 

 

 まあ1上がっただけだけどちょっと面白かったっス。

 

 臨花ちゃんの裏で「煉獄くんでも気絶したけど本当に臨花と稽古するの……?」「ひぇっ!」みたいな会話してそう、してそうじゃない?

 

 

 てかあれっすね、真菰ちゃんと桜餅大好きネキは相性悪くなさそうっすね、えがったえがった。

 

 

 甘露寺ちゃん、嫌いになる奴いる?!い ね え よなァ!!(マイキー)

 

 

 いえまあ蜜璃ちゃんは技能に『愛嬌』と『天真爛漫』があるので初対面に相手に絶対に嫌われないっていう相乗効果あるんですよね。

 

 

 それが無くても仲良くしそうか、数少ない歳の近い女鬼殺隊士ですものね。

 

 

 

 ”甘味処に向かう途中にしのぶと出会ったので一緒にどうかと言うと喜んでくれた、そうだ、カナヲちゃんとカナエさんにもお土産に買おう……蜜璃が居るからだろうか?いつも以上にその日は、彩りを感じた一日だった“

 

 

 

 ま、まぶしい……(バタッ)

 

 

 

 

 

 

 (昇天)

 

 

 

 「†┌┘墓└┐†」

 

 

 

 

 饅頭がてぇてぇパワーによって溶けてしまったので本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん、おーい、こっちこっち!」

 

 

 とある料亭にて、見知った声が聞こえたのでそちらの方を見れば、もう既に俺以外の面子は集まっているようだ……って事は俺が最後か。

 

 

 まあ、今回の集まりの中では俺しか残らなかった(・・・・・・)し、他に残った奴は任務だし、俺が最後ってのも納得か?

 

 

 

「ここに居る六人以外にも声掛けたけど、鬼殺隊士で来てくれるの君ぐらいしか居ないよ〜〜〜……もしかして君暇?」

 

 

「お前に人望無いだけだろ」

 

 

「は?!」

 

 

「言うねぇ!座布団一枚!」

 

 

「ちょっと!」

 

 

 

 軽口を吐ける仲ってのも、この生業を続けると尊いものだと感じられる様になった。

 

 

 前までの、才能に驕ってた俺と、今の俺とはまるで別人だな。

 

 

「まあまあ……久々の同期飲みだし、楽しくやろう」

 

 

「そうだな、それこそ最終選別ぶりか?」

 

 

「じゃね?俺はあの後実家に帰って庭仕事よ!嫌だと思ってたけど案外楽しいぜ」

 

 

「へぇ〜、私は剣術の師範やってるよ……無駄にしたく無いから」

 

 

「わかるわかる、俺も呼吸法だけは今でも使ってるなあ」

 

 

「お前釣り人だろ?何に使うんだよ」

 

 

「そりゃおめえ、釣りにだよ。この前糸一本で糟鮫釣れたんだぜ?

 

 

「やば」

 

 

 

 一人、また一人と会話が続いていく。

 

 

 俺を除いたここに居る六人は、鬼殺隊士になる為の最終選別で折れた(・・・)六人だ。ここに居る六人以外にも、俺の知っている中で4人居る、その内の一人は蝶屋敷で暮らしているみたいだ。

 

 

 ……折れた理由は人によって違う、だが共通して言える事がある。

 

 

 二人の天才兄弟の、その才覚を目の当たりにしたからだ。

 

 

 圧倒的だった、あの二人は七日間ある最終選別の日数を四日間にした、鬼を屠り、狩って、殺して、ついには鬼が恐怖し夜であっても出没しなくなったからだ。

 

 

 特に弟の無一郎なんかは、今では霞柱だ。すげえよ、それでいて人間出来てんだから嫉妬出来るもんも出来ねえ、まあ毒舌な所はあるが、アレは兄貴に似たんだろうな。

 

 そんな兄の有一郎は、柱にはなってないがそれでも鬼殺隊の階級の中で、柱に次ぐ階級の「甲」だ、なんなら今いる甲の隊士の中でも上位に強いと思うぜ。

 

 いやまぁ……陰で「雪柱」言われてる真菰さんとかとは比べられないけど。

 

 

 蜜璃ちゃんは俺たちのアイドルだし……

 

 

 俺の方が年上なのによお……拳を握って出た階級は丁……これでもあの二人を除けば、早く出世出来てると思うんだけどよ。自信無くすぜ。

 

 

「お?お前そんなに階級高くなったのかよ!やるじゃんか!」

 

 

「いやでも、時透兄弟と比べるとよお……」

 

 

「仕方ないでしょ、あんたあの二人より顔良くないし」

 

 

「顔関係ねえだろ!……ねえよな?……おれ……そんな顔悪い?」

 

 

「怖面」

 

 

「子供が泣いちまうよ」

 

 

「うぇ〜んうぇ〜ん!」

 

 

「お前は三十路過ぎんだろうが!」

 

 

「まだ二十八じゃこら!表出るか?!」

 

 

 こいつらは鬼殺隊士には成れなかったが、生きる事は辞めてねえ。あの時救われた命を、大切にしている。それがあの二人に対して出来る、精一杯のお礼だって事をちゃんと理解してる。

 

 

 だから、俺はこいつらの居場所を守らなけゃならねえ、真っ当に生きる命を理不尽に奪われない様に、あの二人には敵わねえけど、俺のやり方で。

 

 

 

「……時透兄弟、呼んだら来るかな?」

 

 

「忙しいだろ、それに覚えてないかもしれないし……」

 

 

「確かに、私無一郎くんに「キミ、誰?」とか言われたら……やだああああ考えたくないよおおおお!」

 

 

「うるさ……」

 

 

「案外有一郎とか来そうじゃね?」

 

 

「来たら来たで説教されそう、特に無職のお前」

 

 

「俺はこの国の外の世界を見に行くからいーんだよ」

 

 

「へえ〜?どうやって?」

 

 

「呼吸使って泳ぐのさ」

 

 

「あほだ……」

 

 

 

  賑やかな時間が流れる。

 

 

 ……この和に時透兄弟か……案外、喜んでくれるかもな、二人揃ってお人好しな所あるし、この前兄の方に任務で同じになった時は「……無理はすんなよ」って心配されたし。

 

 

 誘ってみるかあ?

 

 

 

「……そろそろ時間だ、先に出るよ」

 

 

「任務?」

 

 

「そんなとこ」

 

 

「ヒュー!今結構かっこ良かったぜおめーさん」

 

 

「命は大切にな!」

 

 

「今度はお前の奢りな」

 

 

「ばーか奢んねえよ……元気でな」

 

 

「あ、待って!」

 

 

「ん?」

 

 

 

 

「……ありがとね」

 

 

 

 

 

 

 ……ダメだ、才能無いからって気付いても鬼殺隊は辞められねえ……日常に生きる人々を守る事は、どうやらなかなか、俺の気質にあっていたらしい。

 

 

 俺は他の奴らと違って鬼に対する殺意は薄い、別に両親が殺された訳でも無い。

 

 ただこいつらを鬼には殺されたくねえ、その為なら命だって惜しく無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最終選別にて死者が出なかったのはその最終選別のみ。

 

 

 総勢17名、その内十名が鬼殺隊士になる事を諦め、三名が隠になった。

 

 鬼殺隊士に残ったのは四人、その中でも彼は後に階級「甲」まで上り詰めることになる。

 

 

 

 無名の鬼殺隊士は、語られることの無い彼の物語はどうなったか?

 

 

 

 それは彼に関わった者のみ、語られるべきだろう。

 




感想評価ありがとございま!誤字報告助かってます……ここすきも……ええねんな……!

次の回は変わらず日曜予定ですがどうだろう、間に合うと良いねえ。

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