【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】   作:ゆう31

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おはようございます(おやすみなさい)
てな事で続きです。


忍術習得〜鬼の痕跡調査まで

 ぽきた(笑)、無惨ンゴ!?

 

 

ありえん頭が悪い(笑)

 

 たんカナのてぇてぇで優勝せえへん?

 

そり!そりすぎてソリになった(笑)

 

 や、漏れのキサツと化したことのNASA

 

 

そりでわ、無限城に練りをしまつ

 

 

 

ぽやしみ〜☆

 

 

 

 

 

 寝てる場合じゃねえ!ぽもです。

 

 

 前回で饅頭が溶けてしまったので、新しく饅頭を入れ替えました、ニュータイプならぬニューぽもです。

 

 

 まあ何が変わるわけでもないんですけどね(笑)

 

 

 さて炎柱さんが就任した所が前回までの流れでしたね。次に柱になるのは身内以外に厳しすぎるくんちゃんか?それとも純情青春LOVE!さんか、ファイ!

 

 

 とその前に自称祭りの神の派手な人のイベントを起こしましょう。そろそろ起きても然るべき。とは言え臨花ちゃんは宇髄さんのお家を知らないので「この辺向かえばいるだろ〜〜〜」ってな感じでエリア移動したいと思います。

 

 

 いなかったらいなかったで別のイベント起こすんで大丈夫です(あまり大丈夫ではない)

 

 

 

 理由は勿論お分かりですね?忍術の習得です。

 

 技術:忍術は暗器術の二回目の壁越えの際に習得可能になる技術です、習得可能といいましたが、そのまま暗器術が忍術に変わる形になりますね?

 

 二回目の技術の壁越えは全て難しいです、暗器術も例外ではありません。というか、普通にプレイしてれば達成出来ないだろっていうのばっかりですね。

 

 

 比較的取りやすい剣術の二回目の壁越えも「上弦を倒す」なの、結構バグってるから、普通に育成してたら倒せないんで(苦笑)

 

 臨花ちゃんはちょっと上振れし過ぎたから例外だけど普通は緻密なチャートを組んでガバ運に負けないようにしないと強いキャラクターは作れないから……多少どころの話じゃない(じゃない)

 

 

 はい。

 

 ですがところがどっこい、鬼滅の刃RPGには一部除く二回目の壁越えをしなくても手に入れる壁越え後の技術が存在しています。それがこの技術:忍術なんですね〜^

 

 

 暗器術から忍術に変わると何が良いか?有用なのはやはり『一部除いた補助武器の重量制限解除』ですね、これにより無限投げ刀編が始まります。

 

 

 いえまあ、それだけでなく。

 

 

 今回は使う予定はありませんが、作中で宇髄さんの使っていた様々な忍術を使える様になりますね、派手には強くないですが地味に強いです、オヌヌメ。

 

 

 忍術になると覚えられる様になる技能もありますので、兎に角覚えて損はないということで、イクゾー!

 

 

 

 “里を歩いていると声を掛けられた、振り向いてみたら宇髄さんがそこにいた……気配はしたが足音が聞こえなかった。この足捌きも忍術の中の一つなのだろうか?”

 

 

 おっ(そうだよ)

 

 

 てな事で会えましたね、ほな忍術教えてもらいまひょ。

 

 

 

 “互いに日が落ちるまでは取り立ててやらないといけない事はない、ので前に教えてくれると言ってくれた忍術を教わる事にした……「地味〜に基礎が出来てっから、俺が教える事はその先の技術だ」……成る程、よろしくお願いします”

 

 

 さて宇髄さんから技術:忍術を習得するにはミニゲームを成功する必要があります。ほな画面を見てみましょう。

 

 

 43回目の動画をご視聴して頂いた視聴者兄貴姉貴はご存知かも知れませんが、〜チキチキ!派手神さまのNARUTO訓練〜!の説明をしますと。

 

 

 忍術で消える宇髄さんを見付けて追いかけます、途中途中で様々なギミックを避けたり耐えたり破壊したりして解いて行けばクリア、まぁ単純ですし簡単です。

 

 注意しないといけないのは一つでもミスしたら、ミニゲームにクリア判定は貰えますが肝心の「忍術」を獲得出来ないのでそこは気を付けないといけませんねェ!(1敗)

 

 

 集中力との勝負です。まま見せたるよ。ぽもの†封印されし右腕†ってヤツ、ヲ ね。

 

 

 

 

 

 ドーラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラメイドラゴンドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ!!!!!!!!!

 

 

 ドラァ!!!!(完全成功オールS)

 

 

 

 ふっ、かったな(何に?)

 

 

 

 

 ” 「派手にやるねぇ、ま。そこから先は頑張んな」……つかれた。久々に常中が切れそうになった……でも手応えは感じる、あとは実践で自分に合わせれば、私の武器の一つになるはず“

 

 

 

 珍しく臨花ちゃんのスタミナがかなぁ〜り減りましたがままえやろ、この後の鬼退治には支障は出ないんで、ほな宇髄さんあざす!対戦ありがとうございました。

 

 

 

 “日が落ちるまでまだ少し時間があった、だからだろうか。宇髄さんが「初めて会った日を覚えてるか」と、真剣な顔をして私に問いかけた。あの日を忘れた事はない、私が斬ったあの子を、私は忘れない“

 

 

 

 ん?なんだ?イベント終わらんぞい?

 

 

 いやしかしこれまた懐かしい話をしますね派手神さんも、いつでしたっけ?確かパート20の時でしたっけ?

 

 いやああの時は結構ヒヤヒヤしましたねぇ、一撃でも食らってたら多分死んでたんで、序盤育成の時に一番強かったのはあの時の相手でしたねンニャア間違いないンニャア。

 

 

 

 “「お前はあの日俺に“柱は重い“って言ったが、今はどうだ、煌柱。“ソレ”は重いか?」……どうだろう、重くないなんて言えない、思った事もない。でも……背負える様にはなれたと思いたい“

 

 

 

 ぽもはクソ重たい腹を何とかしたいよ、臨花ちゃん背負って♡

 

 

 無理?なんで♡

 

 

 痩せろ?やめて♡

 

 

 

 ”日が沈み始める。「そうかい……まぁ祭りの神から見りゃお前はまだまだだ!……そんじゃあな、戌亥」と言って宇髄さんは任務に向かった、私も向かわないと……呼吸を整えて、足を踏み出した“

 

 

 

 てな事で音柱イベントでした、これにて暗器術が忍術に。これによりゲームシステムが二回目の壁を超えたと処理する事になるので、上限値の200が300になりました、やったぜ。

 

 

 ただ二回目の壁越えの際に獲得出来る技能は習得出来ません……んにゃぴ。

 

 まあ暗器術から取れる技能の習得優先度は低いのと、後々でも回収出来るのでま、多少はね?

 

 

 技術が300/300になるとその分野に於いて「才ある者が一生の内に手に入れられる最高の到達点」となります、それより先を越えるには一部例外、超絶な上振れを除くと不可能なので、実質的なレベルキャップ。

 

 臨花ちゃんの忍術は将来的に全てのラスボス級相手に通用する様になります。

 

 

 例えを上げるなら、愈史郎は自身の戦闘能力自体はありませんが、血鬼術が極めて優秀であり、姿を消す血鬼術は無惨様相手にも有効でした。

 

 

 簡単に言うとアレと同じ事が臨花ちゃん単体で出来る様になります、まぁこれは直訳のし過ぎですが。

 

 

 暗器術から忍術に変わった真価が発揮されるのはまだ先の話なので、その時になったらまた説明しましょう。

 

 

 ともかく、優先的に起こしたいイベントは起こせたので後はイベントで手に入れられる技能獲得をお願いしつつ、定期的に任務をこなして那田蜘蛛山まで何事も起きない事を祈りながら時間を進めて行きましょう。

 

 

 ……んー。良い感じに原作NPC、柱達と鍛錬や稽古のイベントが起きれば臨花ちゃんだけでなく、その対象NPCの能力も上がるのでソレを狙いたい所さんですね。

 

 

 技術:育成を伸ばすなら継子である時透兄弟、それからしのぶさんの継子達(中でもカナヲちゃん)、次点でまだ成長段階の甘露寺ちゃんかな?

 

 え?伊黒さんは?と言われるかも知れませんが、あの人は冨岡さんタイプです、現段階で基礎も応用もそこそこ出来ている上に実戦経験も多いので、臨花ちゃんの育成技術だと教えられる事が少ないです。

 

 でもってまだ実力的には柱一歩手前なので、臨花ちゃんの対戦相手には荷が重すぎます、ので伊黒さん相手に鍛錬はマズ味。

 

 

 

 その為、相手も自分もステータスが伸びる相手となると、悲鳴嶼さん、不死川さんのツートップが最優です。ただまあ悲鳴嶼さんはエンカウントし難いので期待は……んにゃぴ。

 

 不死川さんも何だかんだ会える機会が少ないです、よって次点で冨岡さんですが、冨岡さんは神出鬼没なので何処にいるかわからん、なんなん?

 

 

 となるともう真菰ちゃんしか居ません、やっぱ真菰ちゃんは……最高やな!

 

 

 しのぶさんもまあ悪くはないですが、しのぶさんと鍛錬するぐらいなら一緒に薬研究に時間使った方が断然旨味、しのぶさんが生存している時なら薬学100/100の壁越えは容易いです。

 

 

 

 ちな、モブ隊士を強くする事も出来ます。今回の場合、粂野さんの屋敷に行って一ヶ月ぐらいモブ隊士達を扱けば全体のレベルが一段階上げれる事でしょう。

 

 

 とはいえぽもは経験上、モブをどれだけ強くしても最終決戦での総力戦以外なんの意味もないと思っています、ので……フヨウラ!

 

 

 

 

 ”夏。去年と違って風の気持ち良い夏だ、眩しい日差しが心地よい……お前もそう思う?クロえもん……ん?何だかお前、随分肥えてるな、何か食べたな、何を食べた、言え……おい、それは私の取っておいた……おい“

 

 

 何してんだ……(困惑)

 

 

 鬼以外でお前呼びするの自分の鎹鴉なのウケる、なんだかんだ信頼関係築いてるんですかね?まあもう四年以上の付き合いではある。

 

 

 んー、この時期か……あ、特に含みはないです。大体この辺で無一郎くんちゃんが柱入りします……はい。いや早すぎな?

 

 原作でもそうですが、鬼滅の刃RPGはNPCにも成長の上振れ下振れがあるので、早ければたった一ヶ月で柱入りする回もありました。結構前の話です、11回目ぐらいだったかな?

 

 

 ちなその時は無一郎くんより半年前に鬼殺隊士入りした素人隊士でしたね、まだプレイングも今と比べるとクソ雑魚饅頭だったので扱いやすい水の呼吸一派でした。

 

 

 無一郎くんが柱入りした時のぽもの階級は下から三番目の辛でしたね、ザッッッッッコい!うーん^

 

 

 ちな死因は不幸にも黒塗りの上弦の参にぶつかって死にました。はい、一瞬過ぎて「????」って感じ、嘘だろ、許せん。

 

 

 余談もそこそこ、ゲーム画面に戻りましょう。

 

 

 

 ”クロえもんで遊んでいると、家に人が来た。しのぶだ、次の任務はお館様の采配で、私としのぶの合同任務となっている……「おはよう臨花……行きましょうか」うん、行こう“

 

 

 てな事で、動画では久々に緊急任務扱いの任務です、詳細が不確定なのでちょっと怖いっすね……何事もない事を祈りましょう。

 

 いや本当に。

 

 

 やめろよ、な?

 

 

 

 

 “任務にある人の離れた里はここか……この手の任務は本来なら音柱の宇髄さんの分野だけど、あの人は別の案件で忙しい、しのぶと私なら鬼の証拠を掴めると判断したのだろうか。期待を裏切る訳にもいかない、探索を開始する”

 

 

 

 ん、捨て村か……捨て村から探索→発見!会敵!に該当する上弦は伍ですが、海に近い村じゃないのでこの可能性は低いです。

 

 

 ってなるとまあ無難に考えると上弦の肆ですね、ん〜〜〜……しのぶさんとのツーマンセルで勝てるか?臨花ちゃんの気配察知なら戦闘始まった後に本体を見付けるの出来そうだから、長引かなければ勝てない事はないけど。

 

 

 えー、うそでしょ?上弦戦とかマジでやめて下さいよ?ただの調査任務で終わって下さいよ?

 

 

 

 “……鬼の被害で捨てられた村では無さそうだ、しのぶが言うに「台風などの天災の被害だと思います」との事だ、私も同意見。だが注意深く観察すれば、ここに誰が居たのか、その痕跡が解った”

 

 

 即エンカウントでは無さそうですね……一先ず安心ですね……もし上弦戦になると臨花ちゃんが判断した場合、一度上弦の実力をその身を持って理解しているので、応援を呼べるコマンドを押せます。

 

 

 無論その場合押します、上弦戦で安定出来る唯一の方法は柱か柱に近い鬼殺隊士で徒党を組んで数的有利を作り主導権を一切握らせない事です、なまじぽもはゲームクリアを目的としてプレイしているので、魅せプとかフヨウラ!囲って叩いて勝利!勝利!勝利!……これしか勝たん!

 

 

 

“……刀の痕跡、ひたすらに振るっていたのか?仮想敵に向けたこの数は……異常だ、人の身で、これが出来るのか?……まさかと思うが、上弦の壱の痕跡……?”

 

 

 

 

 ファ?!!????!

 

 

 

 

 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてよしてさわらないでおねがいやめてやめてやめてやめてやめて

 

 

 

 ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!(発狂)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……と、思うじゃん?

 

 

 

 これは上弦の壱の痕跡じゃありません、基本あの人は森林や竹林などを好みます、捨て村は別の鬼の痕跡ですね。

 

 いやそれでもヒェッって感じですね、はい。うん、この二人だと勝率四割行くか?いやギリギリ切るわ、うそだろ。

 

 

 どのみちピンチなのは変わりませんね?ハハッ(渇いた笑み)

 

 

 

 “……痕跡と言えるのは、これぐらいか……日が落ちようとしている。私はこのままここに潜伏する、しのぶはーーー「待って下さい、本当に上弦の壱なら臨花一人だと危険です……それは臨花が一番分かってるんじゃないの」……そう、だね……なら、どうする?私はしのぶの意見に従うよ”

 

 

 

 ナイスだしのぶさぁぁっぁぁん!愛してるょぉぉぉぉ!(善逸ボイス)

 

 

 あっっっっぶねぇ〜〜〜!!!何とち狂ってんだオイ!単独潜伏とか許すわけねえだろ!勝手に動くな!単独で上弦は死ぬやめろ繰り返す単独で上弦は死ぬやめろ。

 

 

 帰ろう(提案)帰ろうよ(懇願)帰ろや!(脅迫)

 

 

 

 “「一度帰還しましょう、この情報を”生きて“持ち帰る方が正しいと、私は思います……臨花、それで良い?」……わかった、そうと決めたら戻ろう”

 

 

 

 よ〜〜〜し!オッケェイ!

 

 

 しのぶさんの友好度が高い+姉が生きている為死ぬ程鬼を憎んでないので、ここで退却出来る判断をしてくれましたね、あ〜〜よかった。

 

 

 ……いや本当に良かった、この痕跡多分元上弦の”アレ“だけど、臨花ちゃんとしのぶさんだけだと絶対安定しないし全然普通に負ける可能性ある。

 

 ……いやワンチャン行けたか?致死毒で隙作って臨花ちゃんの赫刀なら、いやでもそうするとしのぶさんの毒解析されるし……あー!

 

 

 まあ過ぎた話は良いでしょう、ほな帰宅!

 

 

 

 “……戦闘の音が聞こえた”

 

 

 

 ンンンン!!!!?????!!!

 

 

 

 

 “しのぶと目配せし、直ぐに音のする方へ向かうーーーーー、ふと。違和感……何だ?この言いようのない気配は……いや、今考える事じゃない、今はとにかく、音の方へ速く向かうべきだ“

 

 

 

 ……はい。

 

 

 

 頼むから上弦じゃありません様に(お祈り)

 

 

 

 

 

 

 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前には才能がある……始まりの呼吸の子孫、その兄弟を殺せ、そうすれば私の目的に近付く、上手く出来れば……私からあの方(・・・)に上弦になれるよう“進言”してやろう」

 

 

 

 

 

 願ってもない機会だった、剣士に成り立ての兄弟を殺すだけで、俺は更なる“高み”へ近づける。

 

 

 探すのに時間がかかったが、たった今それももうお終いだ、教えて頂いた情報の通りの姿形、やっとだ、俺はついに、これを機会に、上弦へと辿り着けるのだ。

 

 

 

 

「死んで貰おうか……!」

 

 

 

 血鬼術で作った槍を構える、百年以上、我が武芸を高めた俺に、たった数ヶ月刀を振るっただけの兄弟に負けるはずが無い、楽勝だ。

 

 

 

「下弦の弐……でも思ったよりは……」

 

 

「ああ、強く無さそうだ」

 

 

 

 ……ふん、強がりか?

 

 

 俺に挑発は無駄だ、とはいえ苦しめるのも無粋。

 

 

 いざ……!

 

 

 

 駆け出す、瞬間片方のーーー弟の方に思える隊士が、あろう事か俺の動きについてきた、やや驚いたが動きについて来れるだけなら出来るものは出来る、武芸の実力は、生きた数がモノを言う!

 

 

 俺の振るった神速の一撃はしかし、霞の様に消えるように当たらなかった。

 

 

「ーーーーな、に!?」

 

 

霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り!

 

 間一髪で流れるように頸に振るわれた刀を受け止める、反撃をしようとそのまま力で刀を押し退け、槍を回転させる様に動かせば弟の方は後退した。

 

 ……まて、もう片方はどこだ。

 

 

 

 ーーーー裏か!

 

 

 

「馬鹿が、上だよ」

 

 

「ヌーーーォォォォォオ!」

 

 

 

 

 怒涛。

 

 

 

 振われる刀はまるで“嵐”の様に吹き荒れる、風の呼吸使いと戦った事は何度かあるが、ここまで精度の高い風の呼吸使いは……ッ!

 

 一太刀一太刀が苛烈極まりない猛攻に、ただ耐える事しかできない、反撃する暇を与えない刀は、その一切の主導権を渡さない!

 

 

 強い、情報よりもずっと、遥かに。

 

 

 何故だ、この兄弟は本当にたった数ヶ月しか刀を握っていないのか!?

 

 

 才能だというのか、これが。こんなものが(・・・・・・)、認めろと言うのか!

 

 

 ふざけるな!

 

 

 俺の両腕が切断され、その刃が頸に降り掛かろうとした時、地面の土が竜巻のように、轆轤のように俺の身長と同等の物量で生み出されその刃を防ぐ。

 

 

 

「ーーーーッ、危ねぇな……」

 

 

「兄さん!」

 

 

「大丈夫だ、傷も無い……無一郎に合わせる、その方が倒しやすい」

 

 

「……分かった、任せてくれよ」

 

 

 

 何か言っているがどうでも良い、この手はあまり使いたく無いが、こいつらを殺せば俺は上弦になれる、選り好みをしてられるか!

 

 

 俺の領域の、視界にある全ての土が、大地が、轆轤の様に回り続ける、作り上げられる土塊は、俺が止めない限り無限に増え続け、回転し続け、目的の対象の向かって行く。

 

 

 土を使った血鬼術、それらに改良を重ねた、俺が十ニ鬼月になれた理由の一つ。

 

 

 過去、何人もの鬼殺隊士を屠ってきた俺の血鬼術は、数ヶ月程度の鍛錬をした鬼殺隊士に負ける筈が無い!

 

 

 

 血鬼術 土塊轆轤

 

 

「フゥーーー……死ねェェェイ!」

 

 

 俺の血鬼術は半自動的だ!血鬼術を使っているからと言って俺が動けない道理はない!

 

 まずは弟の方からやる、年も身長も低いこいつの方が弱い!

 

 

 

「……少し、試したい事があるんだ、あの人の足捌きを真似て、僕なりに改良した型……」

 

 

 迫り来る轆轤を回避しながら、その弟は誰に語るわけでもなく呟く様に言葉を話す。

 

 不愉快だ、その冷ややかな目も、俺にまるで眼中にも無い様なその態度も、全て!

 

 

「ハッ!隙だらけだ……!」

 

 

 轆轤を避けるのに精一杯の弟の隊士に向かって、槍を一突きした。

 

 

 呆気なくそいつは俺の槍に貫かれ、死んだ。

 

 

 

 ……違う、これは、残像だ!

 

 

「ほら、刺してみなよ、その槍でさ」

 

 

「コッ……ッ!コケにしやがってェェェ!」

 

 

 

 槍を振りかぶって投擲する、今度こそ当たった、所詮こんなもの、俺にかかればーーーーー?!

 

 

「残念、外れ」

 

 

 後ろから声がした、考えるまでもなく拳を振るった、その隊士の頭が、霞の様に消えた。

 

 

「……まだ型って呼べないなあ、でもまぁ、お前ぐらい(・・・・・)になら通用するみたいだね」

 

 

「ぐ、ァァァ!!」

 

 

 怒りから槍を霞を晴らす様に縦横無尽に振るう、漸く見えたその姿形に槍を振るった、振るったはずなのに、まるで狐に化かされるように、俺の全てが通用しない。

 

 

 何だこれは、一体何故攻撃が当たらない、どうなっているんだ。

 

 

 ……何故だ、俺は、確かに今、今だけじゃ無い、さっきからだ。

 

 

 何なのだこれは、まるで……そう、まるで霞にまかれているように……。

 

 

 まて、もう一人の方は……ッ!

 

 

 まずいーーーーー!

 

 

 

「風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐ッ!」

 

 

 

 なん、だ?

 

 

 

「……あの時(・・・)と比べれば全然違う、認めたく無いがあの時の元下弦の方が今の俺よりも強かった」

 

 

 

 

 首が……?

 

 

 

「じゃあな、鬼。地獄で反省しろ」

 

 

 

 

 そうか、そういうことか。

 

 

 俺が弟の方の隊士に気を向けている間に、兄の方の隊士が機を見て頸を斬る。即席の作戦の筈だろうに、こうも息の合った動きが出来るのか。

 

 

 どうしてだ……どうして、俺は上弦になれる筈だったのに。

 

 

 

 

「フゥ……おい、無一郎!まだ出来てない型を使うな!万が一があったらどうする!」

 

「ご、ごめん兄さん……出来ると思ったんだ」

 

「合わせる俺の身にもなれ!」

 

「で、でも兄さんなら合わせてくれるだろ?」

 

「当たり前だバカ!」

 

 

 

 刀を持って数ヶ月程度の兄弟に、俺が負けるのか?

 

 

 下弦の弐の俺が?

 

 

 

 

「ーーーあら、有一郎くんに無一郎くん?」

 

 

「しのぶさーー蟲柱様?」

 

 

「それに師範も!」

 

 

「しのぶで良いですよ、有一郎くん、それより……この状況は?」

 

 

 “……ん、瞳に下弦?そうか、倒したのか……すごいね、よく頑張ったね”

 

 

 

 

 

 

 こいつ……ッ!間違いない、あの方が探している柱だ!

 

 

 なぜだ……!

 

 

 何故ここにいる(・・・・・・・)?!

 

 

 いやそもそも、どうして俺は……!

 

 

 違う!元々最初から……ッ!

 

 

 

 そうか、俺は、俺は!

 

 

 

 クソ!利用された!

 

 

 なんで気づかなかった?!何故だ!何故……ッ!

 

 

 あの女……ッ!アイツだ!

 

 

 あの女狐め!俺を先兵に使ったな!情報を集める為に!

 

 

 おのれ、おのれ……ッ!おのれおのれおのれおのれおのれェ!!

 

 

 クソ、消える、消えてしまう。

 

 

 まだ、俺はまだ何もーーーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……思った以上に弱かったな、これが今の下弦?……無惨様が落胆するのも納得だ」

 

 

 

「……とはいえ最低限の役には立ったか」

 

 

 

「洗柿色と薄桜色の小紋羽織……見つけた、やっとだ、さてどうして殺してやろうか……?楽しみになってきたな……!」

 

 




感想ありがとナス!評価、誤字報告も大変に嬉しいという事。ここすきもFoooo!

次回は……んにゃぴ、早めに出しまスゥゥゥゥゥ……

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