続きです。
”「お館様のお成りです!」……“
てな事で始まりました、実況は私ぽも、解説もわたくし、ぽもがお送りいたします。
いやあ、原作と違いすぎるせいか、なんかこう……はい、なんだ?!なんというか、炭治郎きゅんがかわいそうだ……(仕方ないけど)
とにかく不死川さんの鬼に対する殺意が高すぎるっピ!んやまあ、不死川さんだけじゃないですが、しかも強化されてるので炭治郎の頭突きが当たらない!
……ん?でも炭治郎きゅんも動き悪くないな?回避された後直ぐに蹴りに行ったし、真菰ちゃんとも知り合いらしいし、これもしかして……?
いやそれより真菰ちゃんはなんで?それにふわふわ桃色美少女ちゃんも?どゆこと?
いやまあ、予想はしてるんですが……そういうことか?
まぁ話進めていけばわかるでしょ、ほな早速見ていきましょう。
”「……お早う皆、今日はいい天気だね、空は青いのかな」皆が膝を曲げた……あの少年は不死川さんが乱暴に地面に寝かせた“
お、進展しました。
……うーんこれどうするんだろお館様、今の鬼殺隊の状況わかっていないはずがないし、でもそれ以上に血筋の汚点の見せた尻尾を掴んで離したくないんだろうけど。
何がって悲鳴嶼さんが死んでまだ一週間しか経ってないんだよな、柱だけじゃなくてモブ隊士も鬼に対する殺意高いぞ。
くっそまじでこれやられたな、本当に時期が悪すぎる、最悪炭治郎とモブ隊士内で何かあってもおかしくないまでありますよこれ。
まーじで悲鳴嶼さんの存在が大き過ぎるから、いなくなった時のこの感じ、嫌すぎるよ……帰ってきて……帰ってきて……
とか言ってると鬼になって帰ってくるかもしれないのでやめよう(ソースは44周目)
任務で離れ離れになった三日後に伊之助が鬼になって童磨と一緒に出現した時はまじで心臓止まったゾ。
”不死川さんが丁寧な言葉であの少年の説明をお館様にお願いする……お館様は、あの少年ーーー炭治郎と、その妹、禰豆子の存在を容認していたと、そして皆にも認めて欲しいと言った“
うお……こんなケースの柱合会議なんて初めてだからなんかこう、緊張しちゃうね♡
茶化さないとやってらんないっすよまじで、空気が重すぎる。
”「派手に反対する、鬼を連れた鬼殺隊員など認められない」「……認められないな、柱としても、僕個人としてもね」「信用しない信用しない、鬼は大嫌いだ」「全力で反対する!」「鬼を殲滅してこその鬼殺隊」……皆が思い思い、言葉を発していく”
きっつ(本音)
原作ではどっち付かずでしたが、んゃ〜〜無一郎くん否定派か……しのぶさんは思う事があるのか無言、無口さんは無口、甘露寺ちゃんと真菰ちゃんは柱ではないので、発言してないのかな?
ん?臨花ちゃんは?どっち?
“「では、手紙を」……その手紙は、鱗滝さんの手紙だった、禰豆子は強靭な理性を保って、人を喰わずに二年経過した事、それが事実であると、そしてもし禰豆子が人を襲ったらーーー炭治郎及び、鱗滝さん、冨岡さん、真菰が、腹を切ってお詫びすると”
ヌ!やっぱり真菰ちゃん、炭治郎と会っていたか!よく臨花ちゃんに隠し通せていたな!?何気に凄くね?
いやそんな事より臨花ちゃんのストレス値上がったんだけど、怒ってません?こわいめう。
……円満に行かねえよこれ、せめて悲鳴嶼さんが生きていればこんなにも空気重くなかったのに……たぶん。
“それからーーーとお館様が話を続けて、「炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」……鬼舞辻無惨と?あの鬼と遭遇したのか?”
あ、先にその事言うんすねお館様、なるほどな?
”皆が鬼舞辻はどんな奴だったのか、戦ったのか、拠点はどこだーーーと、お館様が人差し指を唇に縦に当て、皆が静かになった“
……ん?今手元に禰豆子(箱)持ってるの臨花ちゃんだけど、この後どうするんだ?多分不死川さんが自分の腕斬って稀血出すと思うんだけど。
いやあ、忘れていましたこの初見の気分、先の展開が読めませんね、はい。
”鬼舞辻にとって予想外の何かが起きてると思う、わかってくれるね。と言ったお館様の発言に、不死川さんが待ったを掛ける”
“……不死川さんは稀血だったか、やりたい事は理解した。不死川さんが私に箱を寄越せと言う”
おん、どうするんの臨花ちゃん。炭治郎きゅんがすんごい目で見てるけど、どうするん?
“私は不死川さんに箱を手渡そうとして、強引に箱を取る……伊黒さんが日なたでは駄目だと告げて、不死川さんはお館様に一言言い、屋敷の中に入った“
ここは原作通りになるのか、なるほどね。
ちな禰豆子ちゃんがここでトチ狂って不死川さんに噛み付く事は多分無いです、ゲームが詰むからかな?流石に理不尽にも程があるからでしょうか。
いや今更何その優しさ気持ち悪ッ!って感じしますがまあここは優しさに甘えましょう、ケッ!
”動こうとした炭治郎くんを真菰が抑える、抑えて「堪えて、禰豆子ちゃんが本当に人を襲わないかの証明を、柱の皆がいるここでしないと、誰も炭治郎達を、禰豆子ちゃんを認めない、だから」と言う……いつから私に、このことを隠していたんだろう“
あ、また少し(ストレス)上がった。
技能の関係上、幾ら上がっても操作に支障はありませんが……臨花ちゃんさっきから自分の言葉で話してる事少な過ぎて今どんな感情になってんのかテキストメッセージだけじゃ読み解けないっすね。
禰豆子ちゃんの箱を不死川さんから奪って何もしなかった辺り、今すぐ鬼は殺すべし!って気持ちではないと思うけど、んにゃぴ……。
“……あの子が禰豆子か、不死川さんの血の流れる腕を凝視している、稀血は……鬼にとって馳走、普通なら耐えられない“
んにゃぴ、実際そうです、あの化け物兄貴が酔うぐらいなので。
でも禰豆子ちゃんは普通ではないので、ここは大丈夫。
”……禰豆子は顔を逸らした、血濡れの腕を突き出されても、噛まなかった。これは……「ではこれで、禰豆子が人を襲わない証明が出来たね」”
ほっ(一先ず安心)
でもこれでも禰豆子に対する考え方、捉え方は原作よりずっと厳しい目だぞ……。
“伊黒さんが「今が襲わないからと言って今後ずっと襲わないとは限りません、何より……」その先の言葉は濁したようで、そこで止める、「……それもそうだね、だから炭治郎は証明しないといけない」と言って、お館様は炭治郎くんに十二鬼月を倒しておいでと、そう言葉を発した“
んにゃぴ、伊黒さんが原作軸より鬼に対する憎悪が深い……いやまあ、そりゃそうか、伊黒さんの立場だとなぁ……。
最終決戦までには分かり合ってくれるとは思うけども、んにゃぴ……きついっす。
空気が重いんだよ(何千回目)
”炭治郎くんが自分と妹が鬼舞辻無惨を倒すと言った、心掛けは良い、ただ今の彼には不可能と言える“
ここ、原作では数人の柱の人達が笑い堪えてるのに、甘露寺ちゃん以外誰も笑いそうになってないもん!なんなら伊黒さんと不死川さん顔怖くなってるよ。
も〜〜〜息苦しいって〜〜〜!!甘露寺ちゃん!君だけが今の癒しだ……。
“炭治郎くんの話はこれで終わりらしいようで、下がっていいと言う、その言葉の後にしのぶが挙手をして「でしたら竈門君は私の屋敷でお預かりしましょう」と言った……そうか、蝶屋敷に”
む、ここも原作通りに動いてくれましたね、たま〜〜〜にアルティメット殺意卍しのぶ卍さんになってる時がありまして、その時は預かってくれないので、そうならなくて良かったです。
しのぶさんの場合、悲鳴嶼さんが死んだ影響よりカナエさんが寿命で死んだって事が大きいですからね。
“柱合会議が始ーーーまらない、炭治郎くんが不死川さんに頭突きしたいらしい、まぁ確かに隊律違反ではないね“
隊律違反ではないね。じゃなくてですね?こんな所で変にボケなくて良くてですね。
”無一郎くんが小石を投げて「早く下がって」と言って下がらせるーーーいつの間に投擲が出来るように?練習していたのだろうか”
ここも無一郎くんちゃんが小石ビュン!するのね?
……はい。
フゥーーーーー!(クソデカため息)
なんとか終わったな!とりあえずは!一先ずは!
悲鳴嶼さんの影響で柱、隊士全体の鬼への殺意は高まっているので、炭治郎や禰豆子に対する目は原作よりかな〜〜〜り厳しいですが、それでも冨岡さん(使えない)や真菰ちゃん(有能)が擁護してくれるでしょう!
今後、無限列車や遊郭などで信頼を稼げば、その厳しい目もどうにかなるはずだ!ぽもも(ゲームクリアの為に)協力(するから)YO!
……でも結局臨花ちゃんがどう思ってるかだけはテキストメッセージから読み解けなかったな……。
いや?禰豆子の事を「鬼」ではなく「あの子」って呼んでたって事は……そこまで鬼全体はともかく、禰豆子単体に対する殺意は少ないと見ていいか?
カナエさんのおかげでもあるか?
臨花ちゃん、鬼を全体ではなく、個人でみてる傾向あるので、そういう事でしょうか。
ふう……一先ずはこんな所ですかね。
まあ本番はまだまだ続くんですが。
ほな、改めて柱合会議の始まりです……アニメでは夜にやっていましたね、今回はこのまま続けて柱合会議をする様ですよ?
“柱合会議が始まる、この場に柱ではない真菰と、蜜璃がいる事に誰も発言をしていないのは……皆が察しているからだろう”
あー。まあだよね、柱入りできる実力がある隊士がいるなら、補充するよね……でも悲鳴嶼さんの空いた穴を埋めれる人は誰もいないから、何だかなあ。
ちな炭治郎達が柱入りしなかったのは、単にタイミングの問題説が学会の方では強く推されていますね、遊郭編での炭治郎達はまだ柱に一歩届かない(ほぼ届いてるようなもん)ぐらいで、刀鍛冶の里編が終わったら直ぐ柱稽古に移行したので。
今回はそういうわけでは無いので、柱になれる実力のある隊士がいる場合、このように空いた席にその隊士が座ります。
今回その席に呼ばれたのは切腹するかもしれなかった女の子と迷子でうろうろしていた女の子ですね???
うーんこの字面。
有一郎くんちゃんはまだちょっと単体だと柱級には一歩劣るかな……って感じなので、呼ばれてないのかな。
“真菰か蜜璃、どちらかが新たに柱になって欲しいとお館様は言った、「わ、私より真菰ちゃんの方が〜……」とちらちらと蜜璃が真菰を見る”
んにゃぴ、いうてフィジカル面だと甘露寺ちゃんかな〜〜〜り優秀なんで一概にどちらの方が適してるかと言われると、まぁでも真菰ちゃんの方が上弦戦の経験値あるからトータルで強いか?
ただこの中で憎珀天の攻撃をまともに受けて耐えれるのは悲鳴嶼さん亡き今、この子ぐらいだよね。
……てか真菰ちゃん一度断ってるんだよね、今回はどうするんだ?
”……暫くの沈黙、後に真菰は「私には、悲鳴嶼さんの代わりは……」待って、その先の言葉はだめ。そうじゃない、そんなんじゃない、真菰は真菰だし、蜜璃は蜜璃だ“
うお、急に話出しましたね、まあ実際その通り、悲鳴嶼さんの代わりになる柱をって訳ではないですからね、ただまあ柱の枠が空いてるのに柱になれる隊士をそのまま野に放ってるわけにも行かないってには悪しからず。
うーん、どっちがなるんだ?
”「なら、臨花が決めて」……わかった、真菰。柱になって「……お館様。私が柱になります」……しのぶが何かを言いたそうに私を見る目と合うと、しのぶは目を伏した”
【速報】ぽも達のアイドル【柱になる】
んん!まじか、て事はあれか?今後合同で任務する事少なくなるのか?
うーんそれは……うーん()
まぁ今の臨花ちゃん正直極まってるからいきなり「……ほう」とかされなければ、まぁまず大丈夫だけど。
いや「やあ!臨花殿!」とかされても死ぬわ、大丈夫じゃない奴は全然大丈夫じゃねえや^
……まあもうそうなったら覚悟するしかねえ〜〜〜ランダムイベントで逆宝くじ当てたくねぇ〜〜〜〜!
”……柱の話は終わった。次は私から話すことがある“
お。
これはアレですね。
”痣の事、透き通る世界の事、赫刀の事、私の知る限りの全てを話した、皆驚きつつも、理解してくれたようだ。ただ内容が内容、この事は一般隊士には言わないようにする事に決めた”
はい、三種の神器こと、痣に透き通る世界、それから赫刀の情報が共有されました。
これにより、柱の総合ステータスとキッカケによって起きる『覚醒』の判定が格段に上がり、最終決戦までに生きていればほぼ全員が痣を発動するでしょう。
透き通る世界と赫刀はセンスの問題が大きいので、これは人によりけり。
とはいえ寿命の固定を一般隊士に強要する事は流石に出来ないですし、中途半端に強いモブ隊士が痣を発現しようとしても普通に熱と心拍数の関係で死ぬ可能性がほぼ100%なので、隊士達には秘匿します。
”……私の“
ん?
”私達の代でこの戦いを終わらせる。悲鳴嶼さんに約束したから”
流石臨花ちゃんや……惜しい人を無くしても心が強いめう……。
“「……うん。少し、休憩しようか、夜にまた始めよう」”
お?
ここで一度区切るんですね?……あーいや、うん。
ぽもも伊達に100周プレイヤーではないですからね、この後の展開が少ぉぉぉぉぉしだけわかりましたよぉんおぉんあぉん!
“昼の柱合会議が終わって、お館様が「ゆっくりしてていいよ」と言って奥に向かった”
さて臨花ちゃん、ぽもも選択肢選び頑張るからね。
“束の間の静寂、後に「オイ」……声をかけられた”
お願いだから好感度下げないようにしようね。
ね???(震え声)
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ぴぇぇ……何でこんな事に〜!
昼の柱合会議が終わった後すぐ、不死川さんが臨花ちゃんに話しかけたの、何かしら?と思って様子を伺ってみて、私はちょっとだけ後悔した。
「何でさっき止めたァ、お前は明らかにあの鬼連れ小僧を庇った、なンならあの鬼もだ」
……そうなのかしら?私には臨花ちゃんがただあの鬼の子、禰豆子ちゃんに興味があっただけだと思うんだけどなあ。
実は私もちょっとキュンとしたわ!不死川さんにぷいって、血を見ないようにして、かわいいわ!
……でもやっぱり、お館様の言葉であっても、完全にあの子を信じられないのは事実だわ。
柱の一席が……悲鳴嶼さんが死んでから。みんな鬼に対しての、恨みや、敵意が、尚更強い気がするもの。
私バカじゃないわ!
だから今回の竈門くんの行動を容認は出来ないわ、兄妹でも、鬼を匿っていたのは事実だもの。
「ねえ、答えてください真菰、貴女は……貴女も竈門少年の事を知っていたのですか?」
と、考えていたらしのぶちゃんが笑顔の裏で怒ってるって確信出来る表情で真菰ちゃんに問い詰めていたわ!
「偶然だけど、ね……
「……そう、二年間も……私達に黙って匿ってたんですね」
「ごめんとは言わないよ、私は覚悟してた、でも」
「ねえ真菰、姉さんが死んだ時、貴女は何を思ったの?」
「……ッ、いま、聞く?」
こっちもこっちで……しゅ、修羅場だわ……!
……あ、冨岡さんがしれっとこの場を後にしようとしているわ、誰か止めないのかしら?でも私が止めるのも……うーん。うーん?
「おい待て」
「……伊黒」
「先程までの話はまだ終わってない、何を勝手にこの場を後にしようとしている、言った筈だぞ、どう落とし前をつけてやろうかと」
「……俺は」
「なんだ、言い訳か?信用しない、信用しない、今のお前は、信用できない」
「そうか……」
……あれ?!
会話終わっちゃった!?
無口な冨岡さん……かわいい!
じゃなくて!
「冨岡さん〜……そ、それだけじゃ言葉がーーー」
助太刀しようと話に入ろうとしたーーーその時だったの。
「おいじゃあ何だァ、てめえは人より鬼を選ぶのかよ臨花ァ!!」
人一倍大きい声が、不死川さんの言葉から響いて、驚いた私はびくって体が強張っちゃったわ。
私だけじゃないわ、一触即発だった伊黒さんと冨岡さんも、しのぶちゃんと真菰ちゃんの言い合いも、不死川さんの言葉で動きが止まったわ。
……思えば臨花ちゃんは、今日に限って、必要な事以外全然喋らなかったような、私と案内してる時も、いつも以上に……なんだろう?
怒ってるわけじゃなくて、ううう〜……なんて言えばいいかわからないわ……。
「待て不死川!戌亥はそう言う意味で言った訳じゃないだろう!」
「黙ってろや煉獄、これはこいつと、俺との話だ!」
「断らせてもらう!その言葉は、鬼殺隊の、延いては柱を侮辱する言葉だぞ!」
「知ったこっちゃねェ!はっきりしねえこいつが悪ィ!なぁおい、さっきお前なんて言った?もう一回言ってみろよォ」
“……私にはわからない”
ーーー始めて見たわ、あんな顔。
きっと色んな感情が、臨花ちゃんの心に、色んなものが、臨花ちゃんに。
背負っていかないといけないもの、託されたもの、許せない事、許さないといけない事、思うこと、思いたくない事。
私には……わからない、いろんな、
……歯痒い。
あの時貴女は私に居場所をくれたのに。
私は貴女に居場所を作れないの?
「ーーーッ、てめえがわかんねぇでどうすんだァ!」
「不死川さん……!それ以上師範に、何か言うなら黙ってられない……!」
「は!だったらなんだ、やり合うかよ、時透よォ!」
「それで不死川さんの気が済むならやってやるよ……!僕だって苛々してるんだ……!」
……だめよ、みんな。ばらばらになっちゃ。
そんなの悲鳴嶼さんは望んでないわ、ないのよ……!
でも、私からじゃ……言えない、私は、皆よりーーー
「ったく、派手にめんどくせえ役押し付けやがって、悲鳴嶼さんよ」
ゴォン!!!
大きな“音”……これは。
私を含めて、一斉に皆がその音の場所を振り向けば、宇髄さんが地面に刀をぶつけて音を鳴らしていたわ。
器用に庭を傷付けないようにするなんて……素敵!
「てめえら、少しは冷静になりやがれ、そんなんじゃ下の奴らに示しが付かねぇだろ……とりあえず冨岡はそこに居ろ」
「分かった」
「んでもって伊黒もそれ以上突っかかるな、後にしろ」
「……話を終わらせる訳じゃないからな」
「わーってる……あー、真菰、それから胡蝶、その話は後でやれ、ここじゃねえ所でな」
「……すいません」
「ん……分かった」
す、すごいわ……!
いつにもなく宇髄さんがまとめてるわ!
「不死川」
「あァ?」
「お前の言い分は尤もだが少し落ち着け、地味に視野が狭くなってんぞ、らしくねぇ」
「……余計なお世話だ音柱ァ」
「臨花、お前は何をしたい、どうしたい、ここで、全員がいるこの場所で言え」
“……私は”
”鬼舞辻無惨を倒す、だから鬼の始祖に会ったあの子を生かしたい、唯一の手掛かりだから“
「らしいぜ、不死川よ」
はわ……あんなに混乱してたのに。すごいわ。
私は何も出来なかったのに……流石だわ。
「……鬼を庇った理由は」
“あの子が本当に人と共に過ごせる鬼なら、私は
「ーーー!臨花、それは貴女が、貴女だけが継ぐ必要は……っ!」
”カナエさんなら庇ってた、でも悲鳴嶼さんだったらきっと赦さない。私にはどっちが正しいか、間違いなのか、善いのか、悪いのか、わからない……でも、私は信じたいから、あの兄妹を信じた“
……そっか、そうだったのね。
本当に強い人だわ、素敵、それに尊敬しちゃう、みんなの、これまでの想いを継いで、それを背負いながら、自分の選択で。
だからなのかな?本当にちょっとだけ、ちょび〜〜っとだけ、なんとな〜く……ううん、これは心の中に隠すべきだわね!
「鬼と仲良しこよし出来るってかァ、ありえねェ……本気で言ってんのか」
”じゃあ、あの子を殺して、それで、どうするの“
今度こそ、不死川さんは押し黙った、その言葉に即答できる言葉が見当たらなかったからかしら。
だって、そうだわ、不死川さんもきっと分かってる、でもそれでも感情は誤魔化せないから……酷く当たっちゃうのよね。
「はぁ……最初からそうやって言ぇやいいんだよ、派手に馬鹿で地味にめんどくせえ、お前は」
“ごめんなさい……考えを纏めるのに時間が掛かって“
「……まだ疲れてる、臨花……?」
“そうでもない”
……?
何かしら、何かーーー?
「うむ!ならばこれ以上の話は止めよう!では!その痣とやらと、透き通る世界とやらを伝授してはくれまいか!」
「俺は失礼する」
「あァ?おい待て失礼すんじゃねえ」
「俺は出来ない」
「む!そんなことはない!何故なら!同じ柱なのだから、出来る!」
「……俺は柱じゃない」
「信用しない。せめて水柱としての責務を果たせ、それでお前の件は一旦黙っていてやる」
雰囲気が、良くなってきているわ、ふぅ〜……って、そういえば、私はまだ居てもいいのかしら?
えっと〜……?
どうすれば良いのかしら……?
「あ、甘露寺さんはまだ話があるからここに居て良いよ」
「そうなのかしら無一郎くん、大丈夫かしら?!」
「いやまあ、多分……?」
適当!?酷いわ!
……うーん?気のせいかしら、気のせいだと良いのだけど。
……いえ!二人に限ってそんな訳ないわ!よーし!私も頑張って、鬼殺隊に貢献するぞ〜ッ!
感想評価ありがとナス!誤字報告大変感謝!ここすきも……よろしくねんな。
次は日曜に出せたら、無理なら来週平日のどっかに