【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】   作:ゆう31

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みんな の かんそう で ぽもの てんしょん が あがった !

この思いに、感謝(指ハート)


調査パート〜イベントスチルまで

 

 

 ぱんぱかぱーん(オッバイプルンプルン!)

 

 

 海色の光眩しくてうぇいよー、ぽもです。

 

 

 前回は柱合会議が終わったところでしたっけ?ほな早速ゲーム画面を見てみましょう。

 

 前回に説明したと思うんですが、新拠点からお届けしております、当たり前ですが和を感じる部屋で御座いますね(ここ日本言うてな)

 

 見て下さい視聴者兄貴姉貴、和室で正座してお茶を啜っている可愛らしい子が居ますわね、そうです私の子です臨花ちゃんです。

 

 は?お前の子では無いだろって?どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!だって?うーん(困惑)

 

 存在しない記憶持ち兄貴は置いておいて、今後のついて少しバ。

 

 次の大きなイベントである遊郭編まで何をするかは前回言った通りなのですが、遊郭編が始まるまでどれぐらいかは話してなかったと思うのでここで話ときますね。

 

 

 ずばり四ヶ月程です。

 

 

 これを短いととるか長いととるかは視聴者兄貴姉貴の感性次第ですが、ぽもと致しましてはにゃ。まぁまぁ……(疑問)

 

 柱という立場上、全てを友好イベントや訓練イベントを含む他キャラに対しての特訓などに使う事が出来ず、またランダムイベントとはいえ起こしたいイベントやキャラなどはある程度固定します。

 

 まず直近で起こしたいイベントがあるキャラは勿論かまぼこ隊のずっこけ三人衆+ヒロインちゃんです。

 

 まあカナヲちゃんは最低限で良いのですが……善逸くん、野生児くん、炭売りのやべーやつきゅんの強化イベントは起こしたい所。

 

 ぽもの42回目か43回目かの時のデータでは確か伊之助くんの片腕がオナクナリ~

 

 なんて事があったので気を付けましょう、上弦が少なくなっている今、上弦の陸であろうとも無惨様の血による強化をされている可能性があります。

 

 原作以上のスペックになっている可能性があり、何よりあの鬼ぃちゃんのポテンシャル、成長速度は全鬼の中でも1、2を争います。

 

 かまぼこ隊に限らず、祭りの神、そしてオッドアイ美少年とのイベントも起こさないといけませんね。

 

 

 優先順位としては今上げた方々とのイベントです、次点でしのぶさんと時透くんちゃんズかな、悲鳴嶼さんが生きていたら、この時期でしか起きないイベントの回収をしたかったのですが……南無三。

 

 

 あ、忘れない内に薬学の壁越えをして100/100から抜け出しましょう、最終決戦までに200まで伸ばす事は多分無理ですが、100/100からの壁越えをしている事に意味があります。

 

 詳しくは別の機会に、ほなそんな訳で早速しのぶさんとデート(鬼討伐)、いきまひょか。

 

 

 

“浅草に鬼の出現あり、その報告を受けてしのぶと共に調査を開始する。夕方に甘味処で合流する手筈したが……さて、どうしようか“

 

 

 ん?浅草?

 

 ちょっとこええな、いやまあ、うん。流石に無いだろ。

 

 てことで久々の調査パート、なんで倍速しないんですか(?)いえまあ、ちゃんと一から情報を集めるパートは久々ですしおすし。

 

 基本的に臨花ちゃんは一般隊士助けたり山にいる鬼討伐したりがデフォになってきてましたからね、いえまぁ。

 

 ぽもが選択しているのもあるのですが、偏った選び方をするとお館様から鎹鴉越しに依頼をウケる(その心笑ってるね?!)任務も自ずとそうなると言いますか。

 

 

 さて話を戻して臨花ちゃんは交渉術のプロであり、交渉巧者の技能を持っております。

 

 これを臨花ちゃんの性格とか容姿とかに反映されると、ゲーム画面上ではこうなります。

 

 

 ”青年に話しかけ、この辺りで何か奇妙な事が起きたか聞いてみる、すると青年は「え、えっと、俺は知らないから、友人に聞いてみるよ」と有難い事を言ってくれた……?なんで目を逸らすんだろう?”

 

 

 はい(天下無双)

 

 臨花ちゃんも良いお年頃です、尚且つぽも屈指の第一回キャラメイクを参考にし、改良を重ねたビジュアルをしています。

 

 顔だけで生きていけそうな胡蝶姉妹やちょっとレベルが違い過ぎる美少女こと真菰ちゃん、たわわむきむき桃神ちゃんなどには流石に色々なものが劣り……

 

 いや劣らねえよ(半ギレ)、つまり美少女ですね?(にっこり)

 

 表情も初期の頃と比べてかなーーーーり柔らかくなった臨花ちゃんがいたいけなそこら辺の青年に話しかけるとそうなる、こうなる。

 

 てな感じでパパッと人伝に情報が集まります、ちなみにこれは臨花ちゃんのもつ技能、分析も関わってます。分析した上であの人なら何か知ってそう(KONAMI)って思って話しかけてるみたいですね?

 

 さてそんなこんなで情報ですが……うん。

 

 良かった〜〜〜〜!!!無惨様じゃなさそうです、浅草は無惨様出現の可能性が僅かにあるので焦るんですよね。

 

 100周目になってもその事例をぽもは身を持って体現したことはありませんが、かの有名な『無惨様即死RTA』世界三位、アロンアルファで他人のトイレ塞ぐウーマンさんは三回ぐらいソレでタヒってます。

 

 ……最悪な名前ですね?!まま、ええか(よくない)(よゐこは真似しないように)

 

 

“夕方、しのぶと合流した。情報を照らし合わせて気付くが、この浅草に潜伏している鬼は複数いる、数十規模では無いとは思うが……「別れて行動するのが得策だと思いますが……臨花は、どう考えますか?」”

 

 

 んにゃぴ、ついてく…ついてく…(一緒に行動を選択)

 

 

 基本的に別れて行動はしてはいけません、不死川さんや冨岡さん並みの生存能力の強すぎる柱なら、まぁ大丈夫なんですけど。

 

 鬼滅の刃RPGでは自キャラが強くなれば強くなるほど強い鬼にぶち当たるので、確率はほぼ無いですが目玉が六個の変態クソ侍に間違ってでも会ってしまったら……(イヤァァッァァ!)

 

 

 あ、それと共闘すればするほどそのキャラと息を合わせるのが上手くなるのも理由の一つですね、まぁしのぶさんと臨花ちゃんの組み合わせは同期組の次に親和性高いんすけどね、初見さん。

 

 

 “……見つけた、数は四。盛り上がった地面が蛇の様に私としのぶを襲う、避けるのは容易だ”

 

 

 お、開戦しました、ほならね。とくとみよ、ぽものキャラコンを。

 

 

 オーラオラ(バコ!)オラ(ボコ!)オラ(ボビ!)オラァ!(オォン!)ARIARIRIRIRIRIRIRIRIRIRIィ〜デヴィルチ!

 

 

 駆逐完了ですぅぅぅ……(得意げ)

 

 

 うん、まぁこの程度の鬼ならしのぶさんもいるし余裕っすね(笑)ざーこ♡穢れた血♡鬼っていうか吸血鬼♡病弱な顔に見える♡

 

 経験値は微々たるカスですね、まあこれはもう仕方ないっす、上弦と戦わねーとまともに成長しない体になってしまっているので……。

 

 

 “……羽織りが少し切れている、今の戦闘で完全に避けられなかった。半年前から血鬼術を持たない鬼と出会った試しがない、鬼全体が強くなってるように思える”

 

 

 ファ。

 

 上弦少なくなって無惨様(バカ)が無惨様(おバカ)になっている可能性が微レ存?マイナスの頭に幾らプラスしても無惨様の欠点『短気』があるからゼロですけど……。

 

 んー、なんといいますか、警戒しましょう。

 

 ほんのちょっとでも無惨様が知恵を巡らせる事があれば1000年間生きてきただけの策略を使う可能性があります。

 

 

 

 操 作 キ ャ ラ 以 外 に。

 

 

 

 その為のキャライベント、てな事でしのぶさん、なんでもいいから強化イベント起きレイー。

 

 

“「……臨花、今日は蝶屋敷に泊まっていきませんか?」と帰り側に聞かれた。真菰の様子も見たいし了承する事にする。それに、一人で住むには……ちょっとだけ、今の拠点は広い“

 

 

 かーっ!卑しか女ばい! 奥さん見てください、ちょっと赤面してますワゾ!

 

 うーん(にやり)

 

 選択肢がしゃしゃり出る間も無く臨花ちゃんがお泊まりしに行く事になりましたが、ままえやろ。蝶屋敷を拠点にしてるかまぼこ隊とのイベント発生も狙えますしお寿司。

 

 は?それ目当てなら拠点変える必要なくね?と思う兄貴姉貴は甘いです。まだお館様が表に出てこれるこの時期辺りに自分の拠点を持っておく事に意味があります。

 

 真菰ちゃんとの友情 YU-JYOな同棲生活(ファ?!)以外にも、柱が自分の拠点を持つ事が後々、具体的に言うと原作でいう柱稽古あたりに響くのでね。

 

 はてさてしのぶさんのイベントは起きなさそうですね……んにゃぴ、まあまだ慌てるような時間じゃないのでええか。

 

 動画の前半の方に言いました各キャラのイベント優先度ですが、かまぼこ隊+お花の似合う女の子、祭りさん、ねちっこい人の次にしのぶさんのイベントが優先されます。

 

 理由はしのぶさん生存ルートを狙っているからですね、芸術は毒殺だ!を仙法・明神門!にて封印した今回のチャートですが。

 

 しのぶさんもそこそこ強くなってくれないと、んにゃぴ……やばいですね!☆なので。

 

 しかしそれがちょっと難しいねんな。

 

 透き通る世界に入れる程しのぶさんは先天的に剣士としての才は(他と比べると)無く、赫刀を出せる程の筋力もありません、痣はまあ可能性はあるのですが。

 

 そんな感じなので、必然的に最終決戦での上弦の弐討伐戦でしのぶさんが一人で向かうと原作同様死にます。毒でどうこうしないので原作よりハードになるかもしれませんね。

 

 いずれにせよ、最終決戦でしのぶさんを孤立させる事は絶対に避けましょう、必ず3人以上で組んでもらいましょう。

 

 ある程度、最終決戦での組み合わせは誘導出来るので、この話は時が来たらまた。

 

 ほなほんぺ続き。

 

 

 “真菰に会ってきた、眠っていたので様子だけ……透けて(・・・)見てみたが、あの様子なら……大丈夫だと思う、その事が素直に嬉しい、真菰はすごい、すごいよ。私も、頑張らないと“

 

 いや本当にね。

 

 リプレイ動画を見た視聴者兄貴姉貴ならわかると思うんですが、最後まで殺意のある上弦の参相手にあの大立ち回り出来る真菰ちゃんは本当に凄いです。

 

 1対1なら兎も角、あの様に味方がいる状況での真菰ちゃんはそれこそ、宇髄さんと引けを取らないサポート力がありますね。

 

 何はともあれ五体満足で生き残ってくれた事に感謝。煉獄さんは柱引退になってしまいましたが、上弦戦から生還した真菰ちゃんの内部ステータスがどうなっているのか私、気になります!

 

 遊郭編に参戦するか、させるかはこの段階では未定ですが、最終決戦まで生きていてほしいですねんにゃぴ。

 

 というか最終決戦後も生きていて欲しいですね(にっこり)

 

 

 ”庭を見通せる廊下でぼっとして月明かりを見ていると、いつのまにか隣にしのぶが座っていた「ここからの眺め、好きなんですか?」……すき、だと思う。月が綺麗だから“

 

 

 今宵は月が綺麗ですね(告白)

 

 臨花ちゃん輝いてるの見るの好きだよね、煌の呼吸使いだからそれが関係しているのかな?

 

 

 ”……私たちで決着をつけよう、しのぶ。もう、鬼のいる世界は……沢山だ“

 

 

 重いよ臨花ちゃん……。

 

 もうちょっと、こう、なんというか、はい。

 

 しのぶさん、なんか言って!

 

 

 ”「疲れてる、よね」どうなんだろう、でも少しだけ眠りたいかもしれない「なら、眠っても良いんだよ、臨花」そう言ってしのぶは私の頭を膝に乗せるよう促した、誘われるまましのぶに身を任せて……髪を撫でる感触に、懐かしい気持ちと、温かい気持ちを感じながら、目を閉じた“

 

 

 おっ!

 

 イベントスチルでっせ、兄貴姉貴!

 

 月明かりの綺麗なお庭の背景にしのぶさんが膝枕をするイベント絵ですわ!うーん(尊い)

 

 

 あぁ〜^(浄化のち昇天)

 

 

 ……

 

 

  しのぶさんみたいな女の子に膝枕されたいだけの生だった……

 ぽもの餡子が漂白されてしまったので、本日はここまで。

 

 ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 臨花と二人で任務を受けたのは、何だか久しぶりだなと感じた。

 

 お館様に上弦との戦闘を想定した二人組で組む私の相手は冨岡さんだったから、それ以前になる。

 

 何かと本当に、私が見てないと何をしでかすか分からないあの男性の相手が不死川さんと組む事になった事に心配しかないが、それと同じぐらいに臨花と組める事は、少し嬉しい。

 

 でも、ここでない何かを見るような、あの目は……あんまり好きじゃない。

 

 

 きっかけは多分、私にとっても恩人の岩柱……悲鳴嶼さんが殉職したのがきっかけだと思う、あの日から臨花の表情に時々、影が見え始めた。

 

 今まで蓋をしていた感情があの時に溢れ出したんだと思う、多分臨花自身は気づいてない、無意識だと思う。

 

 私は臨花が歩んだ、鬼殺隊の道の全てを知らない、真菰なら知っているのかな。臨花は自分からそういう話はしないから、私も聞く事は、野暮だと思って聞いてない。

 

 ……きっと、身近な人や同期の隊士の死を見過ぎたんだと思う、それを悲しむ時間も、止まる足も臨花は持ってないから、それに疲れてきたんだ。

 

 

 

 相変わらずと言うか、一層輝きが増したと言うべきか、臨花の鬼殺は私から見れば到達できない(・・・・・・)位置にいる、そんな印象を覚える程に強い。

 

 私も柱の一人なんですけどね。と少しだけ、ほんのちょっとだけ嫉妬するのは許して欲しい。

 

 暗闇の中、まだ遠く離れた所にいる鬼に対して背に装備した火縄銃での先制攻撃で、首を落とす芸当は私には出来ない。技術もさながら、私の視界では見えない鬼を捉えるその目こそが、透き通る世界なのだろうか。

 

 はっきり言って今回の鬼は強かった、先手必勝で鬼の数は三つになったが、その三つ全てが血鬼術持ち。

 

 大地を操る血鬼術、五感を錯乱する血鬼術、ハリネズミのような針を飛ばす血鬼術。

 

 私一人だと危なかったかもしれない、特に五感を錯乱する血鬼術は厄介だった、平衡感覚を掴み直す間に地面から来る土塊を避けるように飛べば、その隙を針が狙う。

 

 怪我がなかったのは臨花が居たからだ、私を庇うように反撃する臨花の羽織が針によって破れたのは私の技量不足だ。

 

 昔も、今も。私はまだ、臨花に庇われてる。

 

 

 当然の事のように庇う臨花に、少しだけ……違う。

 

 まだ、庇われてる自分に、苛つく。

 

 

 私はまだ弱い、弱いんだ。強くなれない、鬼の頸を断ち切れない、だから私より強い臨花が損をする。

 

 それがどうしようもなく______

 

 

 

「……臨花、今日は蝶屋敷に泊まっていきませんか?」

 

 

 帰り際にそう言った時の感情は、今はもう分からない。

 

 そう呟くように言った時、慌てて何か言い訳を並べようとしたのは覚えてる、でもその言い訳が私の口から出る事はなかった。

 

 

 “……うん”

 

 

 短い肯定。

 

 任務前よりも、少しだけ柔らかい表情。

 

 

 ……変わりませんね、そういう所。

 

 

 心の中で呟いた。

 

 

 

 都合が良いのか悪いのか、真菰はその日ずっと寝ていた。

 

 真菰と、それから煉獄さん、善逸くんに伊之助くん、そして炭治郎くんが成し遂げた事は前代未聞と言っても良い。

 

 下弦の壱、そして上弦の、しかも上から数えて三番目の強者に、死者0で討伐を成功させた。本当にすごい、煉獄さんは致命的な内臓の傷と、治す事の叶わない右腕を患ってしまったけど、生きて帰ってこれただけで勲章ものだ。

 

 折れてでも隊士として活動を続けようとした時は、ちょっと怒りそうになりましたけどね。自分の体のことを考えてください。

 

 

 臨花はその事をどう思ったんだろう。

 

 聞きたいような、聞きたくないような。

 

 姉さんが居たら、なんて声をかけていたんだろうな。

 

 

 

 一通り今日中にする事を終えて、一息つけようとしてふと。臨花がどうしてるのか気になった私は、臨花が良く座っている庭の見える所に向かった。

 

 しばらくして見つける。月を見上げて何を思っているんだろうか。

 

 隣に座って、横顔をちらりと覗いてみる……近づいて座ってみると、立っている時より小さく見える。

 

 綺麗な銀色の髪は少しだけ伸びたように見える、切る時間がないから、なんだろうか。

 

 

「ここの眺め、好きなんですか?」

 

 “たぶん、すき。だと思う、月が綺麗だから”

 

「……姉さんも、似たような事を言ってた気がします」

 

 “そっか。それは少し、嬉しい“

 

 

 綺麗な声。

 

 澄んで聞こえる、出会った時から、この声はどこか安心する。

 

 こうしてゆっくり話すことが出来る事に、私は嬉しく思う。こんな何気ないことが、次の日には無くなってる事は、鬼殺隊士になる前から身を以て知っているから。

 

 

「……その、臨花。今日は___いえ、何でも無いです」

 

 ”……?何か、やってしまっただろうか、言ってくれないとわからない“

 

「違う、臨花は何もしてないよ。大丈夫……ですから」

 

 ”そう……?“

 

 

 やってしまった。

 

 謝ってどうする、そんなもの。惨めになるだけだ、なによりそれは、臨花に対して失礼だ。

 

 こんな感情、消えてしまえ。

 

 

 ”しのぶ“

 

「……っ、はい」

 

 

 ”……私たちで決着をつけよう、しのぶ。もう、鬼のいる世界は……沢山だ“

 

 

 その言葉になんて返せただろう。ちゃんと言葉にできていただろうか。

 

 決意と、使命感のような、悲願。その強く、絶対的な言葉の強さに、私は頷けただろうか。

 

 自信は無い。

 

 

 でも、その言葉に隠れた臨花の感情の機微だけは、何故だか感じ取れた。

 

 

「疲れてる、よね」

 

 ”どう、なんだろう……体は元気だよ“

 

「本当に?臨花は、誤魔化すのが得意だから、自分自身も」

 

 ”そうなのだろうか“

 

「そうなんです」

 

 ”……ああ、でも。少しだけ眠いかもしれない、透き通れるようになってから、必要以上の睡眠を取ってないかもしれない“

 

「それは大変ですね……なら、眠っても良いんだよ、臨花」

 

 

 そう言って臨花の頭を膝に乗せる。

 

 されるがままに臨花は私の膝に頭を置いた……初めて臨花を上から見た気がする。何だか変な感じ。

 

 好奇心に駆られて髪を撫でてみる、柔らかい髪。少しくすぐったそうにしているけど、直ぐに臨花は目を閉じた。

 

 ……少しは、安らぎを感じてくれているのかな。

 

 

 月の光がほのかに夜を照らす。臨花はあの月を綺麗だと言うけれど、私はあの月を綺麗だと感じた事は、あんまりない。それでも今は、臨花の言うように綺麗に思えた。

 

 暫くそのままにしていると、すぅ……と、小さな呼吸音だけがこの空間を支配した。

 

 

 ……あの庭の、桜の木が咲く頃にまた。臨花とこうして花見をしたい。

 

 

 そんな事をふと思いついて、ああでも真菰が邪魔をするかもなあって、ふっと笑った。

 

 

 

 

 ねえ臨花。

 

 私の恩人、大切な人。

 

 

 私はあなたを守れるようになりたい。真菰と同じように、一緒に、少しでも対等にあなたの隣に立てるようになりたい。

 

 だからいつまでも弱いままの胡蝶しのぶじゃダメだ。

 

 約束は守るよ、私は……生きたいから。

 

 それでも私が強くなるには、唯一鬼に対抗出来るこの毒の力を使う他無い。

 

 絶対の、究極な()の配合。

 

 上弦、鬼舞辻無惨すら屠れる力を私の手で、必ず作ってみせる。

 

 

 それが完成すれば、私はやっとあなたの隣に立てるような気がするから。

 

 

 そう思って、緩やかに襲いかかってくる睡魔に身を任せて……目を閉じた。

 

 




ぽも ごじほうこくすき いつもたすかる。

てなわけで来週のどこかにまた会おう……(にやり)

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