【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】   作:ゆう31

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アレェ?!六月になってる!?マズイヨマズイヨ(お待たせしました)


二ヶ月経過〜有一郎くんまで

 

 頑張りさえすれば(完走)できるのだ。なぜ言い切れるか?決まっている。現実に、 そういうほ“も”(親にして子)がいたという実例を知っているからだ。 だからこそ、この思想を疑う理由はぽもにはない。

 

 そうとも。クソデカ味噌漬け卍兄貴なら出来たぞ?ゆ虐筆頭侍ニキなら出来たぞ?光の奴隷閣下ネキなら出来たぞ?

 

 

 ならば不可能なことなどこの世の何処にもありはしないッ!!!!

 

 

 な鬼滅の刃RPG実況、よーいすたーと(棒読み)

 

 

 実際鬼滅の刃RPGの完走率は生存ENDトロフィー取得率の数を見れば、まあうん、不可能では無いですね、ぽもにも出来たしさ!(同調圧力)

 

 光の奴隷に餡子が俗されてしまった饅頭はさておき、前回は刀鍛冶の里で刀の調整と補助武器の補充+ちょっとしたイベントを終わらせた所でしたね。

 

 今回はどうなるのでしょうか、起こるイベントは常にランダムのようなモノですが、経験則と鬼滅の刃RPGウィキを活用して起こしたいイベントを極力起こして、イベントを踏みに行きましょう。

 

 鬼滅の刃RPGプレイ済み兄貴姉貴なら初歩の初歩な話ですが、大抵のイベントは好感度と知名度に左右されます。特別なイベントは条件によって異なるので全てをここで話す時間はありませんが、ぽもが一番狙っているイベントは基本ソレです。

 

 臨花ちゃんのステータス、他キャラの好感度と知名度などなどを加味すれば、交友キャラにもよるのですが、基本出現率60%ぐらいの確率でどのキャラも起こる筈です。

 

 なので、遊郭編のメインである宇髄さんの特殊イベントを起こす条件は整ってはいる筈です、後はそれが起きるのを待つだけなのですが……。

 

 

 そんなこんな祭の神ニキのイベントを待ちつつ他のイベントを起こしたり鬼を倒したりしていると。

 

 

 “……日差しの眩しい猛暑が続く、暑さに苦手意識は無いが……今日は一段と暑い日のように感じる、呼吸による体内の温度調整が出来る今と違って、幼かったあの頃だったら地面と同化していたかもしれない”

 

 

 二ヶ月経ちました☆

 

 

 

 

 うーん^時間が過ぎていくめう……八月を過ぎたので、残り二ヶ月程度しか残されておりません、なんてこったい。

 

 この間に有一郎くんの特殊イベントを起こせたのはウマ味なのですが、肝心の水も滴るいい祭(ッアー♂)さんのイベントが起きません。

 

 この時期、宇髄さんのイベントの出現率は全体を通しても低いです、遊郭の様子を覗いたり、嫁とのやり取り(むふふ)をしたりしてなかったり、まぁそもそも宇髄さんなにかと神出鬼没な感じなので、わからなくも無いのですが。

 

 特殊イベント、ようはつまりそのキャラの強化或いはそのキャラから手に入る技術或いは技能の習得を起こしたいのですが、中々上手くいきませんね???

 

 ちなみにイベントスチル系のもコレに当てはまるので、全てが全て強化!って訳では無いんですよね。

 

 とまぁ、ここらで少し何が目的なのの説明をバ。

 

 ぽもが狙っている宇髄さんとのイベントはズバリ『宇髄天元の専用技能『聴盤・霧笛』及び『器盤・賽ノ目』の二段階強化』です。

 

 その為には最低でも二回、上二つの専用技能に関わる特殊イベントを踏まなければなりません。

 

 技能『聴盤・霧笛』は宇髄さん専用技能で、宇髄さんの代表的な、なんと課金をすればオリキャラも使えるようになるかも?!な特殊技能『譜面』が完成するまで『全ステータス一段階上昇』とまあ、普通に優れもの。

 

 これの二段階強化となると『全ステータスの三段階上昇』となるので、シンプルに強化されます。

 

 

 じゃあもう一つの方はなんなんだい!そいつはねぇ……これじゃよ(ボロン)

 

 失礼しました、鬼頭(オニガシラ)の形をした饅頭が飛び出てしましました。

 

 それはさておき『器盤・賽ノ目』は受けた防御不可、耐性不可の攻撃に対する、バットステータスの発生を一定時間毎、賽の目(六面)で1〜3が出るまで無効にし続けるこれまた忍びの者らしい技能です。

 

 これの二段階は「賽の目の1が出るまで無効」なので、余程運が悪くない限りバッドステータスを受けません。

 

 具体的にいうと妓夫太郎の毒に対する防御ですね、原作でもそうですが、上弦の陸の第二の脅威は正にコレですね。

 

 ほぉーん?じゃあ第一の脅威は何なんや?な兄貴姉貴、言わなくてもわかるでしょ(笑)

 

 

 戦いの中で覚醒していく主人公属性染みている成長スピードですよ(苦笑)

 

 

 とまあ、その二つの技能強化を目指しています、動画外でのプレイ結果ですと、何方の技能も二段階強化した宇髄さんは遊郭編にて、五体満足で生き残りました。

 

 更には刀鍛冶の里に救援した後、最終決戦にて自らの命を犠牲にした大爆発により、無惨様を5分間TADANO肉片の形にする事に成功しました。

 

 大爆発はさておき、五体満足で祭の神が生き残ってくれると何かと役に立ってくれるケースがしばしば、これを狙わない手は(ないです)

 

 

 

 ”私の鎹鴉であるクロえもんから任務の詳細を受ける_____それにしても、前よりも肥ってるなこいつ、今なら焼いたら美味しそうだ、お館様に今度相談してみよう“

 

 

 ぽもの目的とややサイコパスな臨花ちゃんをお届けした所で、次のイベントが起きるまで倍速倍速ゥ!

 

 その間にコメ返しを行きましょうか。

 

 

 Q.刀剣類最強と言えば薙刀ダルルォン!?!?

 

 ファ!?薙刀ガチムチアニキ?!うーん(失神)

 

 まあ序盤中盤終盤隙がないまるで将棋だなってぐらいには攻守共に優れている上に、しのぶさんが唯一「毒」以外で鬼の頸を断ち切る事ができるスグレモノ♂ですが。

 

 唯一にして最大の欠点である「呼吸」との相性が悪過ぎる、というより水の呼吸及びその派生以外だととても微妙になってしまうのがね……武器そのものは強いのですが、呼吸との兼ね合いを考えてしまうとどうしてもぽもの中では中の中程度に落ち着いてしまいますね。

 

 うるせえ!俺は呼吸なんぞ知らねえ物理で解決するとかいう安土桃山時代の鬼殺隊ニキは素直に大斧使って、どうぞ。

 

 余談ですが本プレイでは薙刀を持ったしのぶさんは見れません、は?薙刀ぶん回して遠心力で鬼ぶっ殺すマシーンと化したSNBさんは?と思われてしまうのも分かるのですが。

 

 それをしてしまうとしのぶさんは毒の研究を辞めてしまい、最悪最終決戦でバッドエンド行きになる可能性が高いです、致し方ないね☆

 

 修羅に落ちた天上天下唯我独尊”胡蝶“さんなら上弦全員ぶっ飛ばしてくれるんですけど、今回はそんな事はないので(失笑)

 

 

 

 Q.おいお前、失踪しようとしたよな?

 

 ひえっ……許してください!何でもしません!いぢめないで(ゆ虐)

 

 ぽものあんこが溶けきっても那珂ちゃんのファンはやめないでください!鬼舞辻無惨のファンは辞めてください!地獄に堕ちろ!ペッ!ペッ!

 

 

 

 Q.大正前の過去プレイでめちゃくちゃ鬼殺隊に貢献したら未来変わったりする?

 

 エンドロールが変わりますね。

 

 死亡は共通として、過去プレイの時代によってエンディングに入るタイミングは変わります。例えば戦国時代ですと無惨様が完全に雲隠れするタイミングですね。

 

 江戸時代でめちゃくちゃに上弦ぶっ倒しまくってたりすると鬼弱体化して大正にいる柱の生存者が増えたりしますし、家庭を作って生存END迎えると、その後の子孫が平成にいるよ〜〜っていうエンディングが挟まれます。

 

 んにゃぴ、そんぐらい……?多少は過去プレイで開始した事もありますが、完走回数が少ないので検証不足ですね、もっと詳しい事はそれこそウィキにでも聞いて、どうぞ。

 

 

 今回のコメント返しはこれにてドロン!ほならね、また次のコメント返しで(待ってまーす)

 

 てことでほんぺ、ゲーム画面に戻りましょう。

 

 さて臨花ちゃんは今何をしていますかというと任務終わりですね、しのぶさんと一緒に帰ってます。こんな所等速にしてどうすんの?あほなん?編集しているぽもは一体何を考えているのでしょうか?

 

 嫌な予感がしますね?上弦襲撃とか辞めてよ?

 

 ……まあそんな事もなく、友好キャラとの遭遇イベントのようです、シルエット的に無一郎くんちゃんか有一郎ちゃんくんでしょうか、二人一緒かな?

 

 いえね、まあね。そりゃ上弦と遭遇する可能性はありますが低乱数なんですよ、実際クッッッソ低いんです、某ロボットシミュレーションRPGの45%攻撃よりも低いんです。

 

 ここで来て欲しくないなぁ〜〜〜って時に「やぁやぁ!」とか「……ほう」とかやってくるんですけどね(笑)

 

 

 やめろ(ガチギレ)(ぶっ殺す)

 

 

 “任務帰りに有一郎くんと出会った、浅くはない手傷を負っていたのでしのぶが応急処置を施す、その間に話を聞いてみると、鬼は討伐出来たものの自分と無一郎くん以外は全滅してしまったとの事だ”

 

 

 おお、これは珍しい。

 

 無一郎くんと有一郎くん二人居てその二人以外にも鬼殺隊士が数人いるにも関わらず、時透兄弟以外死亡ですか。

 

 ……いやそれ実力的には上弦一歩手前ぐらいのつよつよモブ鬼では?ぽもは怪しんだ、たまにいるんすよね、モブ鬼殺隊士絶対ぶっ殺すオーニ。

 

 上弦の肆とかじゃなくてよかったっす(安堵)鼻が良いか目が良いか勘が良いか透き通る世界到達者じゃないと止めがさせないので……。

 

 

 “無一郎くんは?と聞くと、先に帰らせたと言った。何故一緒に帰らないのだろうか、疑問に思っていると有一郎くんが「……俺は、あいつの足枷になっていないか?」と、呟いたのを聞いた”

 

 

 うーん(困惑)どうしたのでしょう、ステータス的にはそこまで無一郎くんと有一郎くんは差は無いはずなのですが、いえまぁ確かに技術などの伸び代は流石に二ヶ月で頂点に立つ、愛染先生もびっくりの天才なのは確かなのですが。

 

 さて久々の会話選択肢、何を選んでも重要そうではないイベントっぽいので適当に選んでも良いのですが、どんなイベントであれパーフェクトコミュニケーションによる裏で加算される+経験値はバカにならないので、ちゃんと選びまひょか。

 

 ほな、ツンが強すぎるツンデレショタくんに天然無表情おねーさんがカウンセリングしましょ〜ね〜〜〜〜〜(母性アタック)

 

 

 ”こういう時に適切な言葉を私は掛けられない、だけども。少なくとも足枷になる筈がない、私が選んだ有一郎くん(継子)が弱い筈が無い“

 

 

 Foo!パーフェクトコミュニケーションですぅぅぅ……(QED)

 

 現柱の中でトップの実力を持っている臨花ちゃんからのH G M S だ、受け取れ……これで有一郎くんのメンタル値も回復した事でしょう。後は定期的に有一郎くんに稽古すれば多分何かしらの強化は確定ですね。

 

 有一郎くんは主に最終決戦で活躍して貰わないといけないのでこんな所でへばってらんないよ!ほらほらもっと強くなって♡なるんだよォ!

 

 

 “怪我が治ったら稽古をする事を約束して、有一郎くんとは別れた、思えば数ヶ月以上、彼の戦い方を見ていない、私の全力に有一郎くんはついて来てくれる筈だ……楽しみだな”

 

 

 ほい、有一郎くんちゃんの次のイベも確約させた所で今回の動画はここまで。

 

 残り二ヶ月弱、遊郭編までに向けた準備はコツコツとやっていますが遊郭編メインキャラに対する大幅な強化イベントは起きてません、ここままだとかな〜りまず味ですが、はたして。

 

 ……

 

 …

 

 

 

 

 ん?動画が終わりませんね。

 

 

 仕方ないのでほんぺはここまでですが、たまにはサービスシーンも挟まないとサービスシーン過激アニキアネキがキレ散らかすので、どうぞ。

 

 

 “刀鍛冶の里の温泉に浸かっていると心が落ち着く……のぼせるほど浸かっていたいのだけど、真菰に怒られるから辞めないと、でももうちょっとだけ……”

 

 は?テキストだけじゃねえか!って?キレないで下さい!画面写すと(BAN)され(ちゃ〜⤴︎う!)

 

 因みに臨花ちゃんはそこそこ”着痩せ“するタイプらしいですよ???

 

 成長したな、臨花……(世紀の天才霊能力者(嘘)風)

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあやあ、暫くの間匿ってくれないかい?屋敷が無くなっちゃってさあ、困るよねぇ、根無草ってやつ?になっちゃったよ!あはは、まさか俺がこんな事になるなんて!何があるかわからないよねえ、あの方にも怒られちゃった!けど良かった〜〜〜一回殺されたけどそれで許してくれたんだぜ?優しいよね、ってあれ?俺の話聞いてる?ねーねー」

 

 

 

 うぜえ。

 

 

 憂鬱だ、よりにもよってここに来るのか、気配を察知して俺が出る羽目になっちまったが、かえって逆に良かった、あまり妹にこの男と話させたく無い、どういう反応が起きるか分かったもんじゃ無い。

 

 最悪の場合を考えるだけでも眉をひそめるのを止められねえ、この男がここに来ているのは彼の方も見ている筈、特に何も無いっていうなら……黙認しているのか。

 

 だがこの軽薄な男が何の理由も無しに、わざわざ自分より下の序列にいる()に会いに来る理由がない、この男なら名前を変えてまた一から拠点作りも出来るはずだ。

 

 

「それにしてもここは良いところだね!かわいい女の子がいっぱいいるし、あ、大丈夫大丈夫!安心してくれよ、ここの女の子達は取らないからさ、俺は匿ってもらう立場なんだし、そういうのに理解があるからね!良いやつだろ?なのに酷いんだぜ、黒死牟殿は俺を一眼見て「帰れ」って言うんだ!帰る場所ないのにね!もーほんと困っちゃうよ」

 

「うるせぇなァ〜〜〜、地下の適当な所貸すからそれでいィかよ」

 

「いいよいいよ!その方が都合も良いしね」

 

 

 さて、と呟いてその男___上弦の弐、童磨は能面のように張り付いた笑みを崩さず、だが目だけが異様な、まるで何かを求めているかのような目で俺を見た。

 

 一瞬、たじろいだ。得体の知れなさは相変わらず、だが何故だか、何かが決定的に違ったその様子は今までの童磨と違って見える、本当にこれが“あの”上弦の弐なのか?

 

 あの元上弦の、今は居なくなっちまった上弦の参と同等以上の血の濃さを漂わせていた女が居なくなってからの無惨様も何かが変わった様子を感じ取った。

 

 だけどもそれとは違う、何が違うってのはわかんねえが。

 

 一切の全てを氷の様に溶かした男が、まさか熱を感じるものがあるっていうのか?

 

 

「俺ってさ、気付いたんだよね。俺や黒死牟殿、それこそあの方はともかくとしてさ______君達って、弱過ぎる」

 

「……あァ?」

 

「そりゃあの方も苛々するよね、わざわざ血を分けてもこんなんじゃあ話にならないよ!知ってるかい?最近は余程気に入らない限り新しい鬼を作ってないらしいぜ?俺もそうした方が良いと思う!闇雲に作るより全然良いさ!だって弱いし」

 

「おめぇェよぉぉ、喧嘩売りにきたのかァ?」

 

「ああごめん!別に悪気がある訳じゃないんだぜ?だってそれは仕方ない事だ、黒死牟殿は戦国からの鬼だし、俺は……うーん?まあ、弱い事は仕方ないさ!」

 

 何なんだこいつ、今更この男の言葉に腹を立てるような無駄な事はしないが、何が言いてえのかわからねえ。

 

「何が言いてえんだよ」

 

「だからさ、簡単な事だったんだよ。そもそも俺らって人より優れてるけど元々は人間なのは変わらないでしょ?別に鬼になって空を飛べる訳じゃ……あーまあ?血鬼術によっては一概には言えないけどさ、基本出来ないし」

 

「……ハァ〜〜〜、それで?」

 

「ほら、黒死牟殿が良い例だよ、鬼殺隊士から鬼になったんだからそりゃ強いよね!でも鬼になってからも鍛えてるから、今まで誰にも上弦の壱を譲った事がないだろう?ああ!もう死んじゃったけど、俺の友人だった猗窩座殿も良い例だね!」

 

「なげえええんだよぉ、結論を言えよ早くよォ〜」

 

 

 これ以上聞いてると苛々してきたから、結論を急かすと扇をばっと広げて口元を隠し、まるで空っぽのように見えるその目が俺を見て、その男がこう言った。

 

 

「弱いなら鍛えれば良いじゃないか、鬼になって満足してるから、君達は一向にそこから先に進まないんだぜ」

 

「……おいおいよぉ、それはよぉ、俺に言う事じゃねえだろうよぉ」

 

「んん?何言ってるのかな?あれっ?俺がおかしいのかなぁ、だって君は弱いじゃんか」

 

 

 一瞬、怒りに身を任せてぶっ倒してやろうと思ったが直ぐに感情を閉ざす、少なくともこいつを倒すのはまだ早え。

 

「……異論は無えよ、お前から見て俺は”まだ“弱ェ、だがその内超えてやる」

 

「それっていつなのかな、数十年後?数百年後?その間に君、死んでるよ?猗窩座殿で死んじゃうんだから、今の柱と戦っても君じゃ勝てない」

 

「馬鹿げたこと言ってんなよぉぉ、俺は死なねえ、いつだって取り立てる側なんだよぉ」

 

 

「だと良いねえ、でもやっぱり君は死ぬ、だって君、要らないものを抱えてるじゃんか、捨てちゃいなよ、そんなも______っとお!」

 

 

 

 思考よりも先に動いた体のまま、目の前に佇む童磨に鎌を振り抜いた。

 

 防がれるのは分かってた、だが許せねえ、許さねえ、俺から妹を取り立てようとしたこいつを許すわけがねえ。

 

 

ぶっ殺す

 

 血鬼術 飛び血鎌

 

 

 薄い刃の血鎌を複数作り、斬撃を飛ばす、俺の意のままに動かせるこの刃は上下左右に展開して確実に童磨に向かう。

 

「悪くないけど退屈だなあ」

 

 

 血鬼術 蓮葉氷

 

 その様子を見た童磨はそんな舐めた言葉を呟いた後に両手に持った黄金の扇子を大きく振り、蓮の花の形をした氷をいくつも生成し、俺の飛び血鎌を相対させ______それで止まる事なく、その凍てついた鋭い氷牙が俺に向かって飛んでいく。

 

 それを血鎌が捌くので精一杯で、いつのまに近づいてきた童磨からの力任せの乱雑な蹴りに対応出来ず、無惨に転がって壁に激突した。

 

 

「ゲホッ……っ!くそが、何が目的なんだ童磨ァ!」

 

「うーん、君に言っても伝わるかわかんないんだけどさ、気になってる女の子(・・・・・・・・・)と同じような事をしたら(・・・・・・・・・・・・)、俺もその子にもっと近づけるのかな?何か感じる事があるのかなって思ってさ!」

 

「はあァぁ〜〜〜……?」

 

「それが知りたいんだ!臨花殿の事がもっと知りたい!だからさ、弱い君を強くしたいんだ!君にとってもいい事だらけ!俺も何かを感じられるかもしれない!臨花殿と殺し合っているあの時のような!あの昂揚感をまた感じたい!」

 

 

 その目、その貌、その姿。ソレらはまさしく狂気だった、それはもしかしたらあの方よりも悍ましい、そんなナニカを感じる程の。

 

 語るようなその口頭はだが、確かに俺にとっても悪くない、こいつは確かに強い、性格は下水の糞の詰まったタンカスよりも酷い塵なのは確かだが、それでも純粋な能力がそこにある。

 

 

「……ハッ」

 

 

 良いぜ。

 

 お前が俺を利用するってェなら、俺もお前を利用してやる、利用して強くなって、もう誰にも取り立てられない、絶対的な強さを手にしてやる。

 

 

「乗ってやるよ、上弦の弐___!」

 

 

 

 

 その日の夜、遊郭の地面が揺れ動く程の振動。

 

 

 遠く無い”衝突“に備えているのは決して鬼殺隊だけでは無い。上弦の月が欠けた事によって周り出した歯車は密かにその”時“に向かって走り出した。

 




感想評価共にあざす!んにゃぴ……原神とパニグレしてました黄昏てました。
今週中にはもう一話ぐらい出せるはず(来週には間に合わせるお)

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