【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】   作:ゆう31

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原神で☆5を引いたので初投稿です。


技師獲得〜昇格一歩前まで

 ハイドもドーン、ぽもです。

 

 前回は初の血鬼術持ちの鬼の頸を落とし、暗器術を学びに行った所でしたね、では早速一ヶ月経ちまして……はい。

 

 無事技能『業師』を獲得しましたね、補助武器が狙い通りに当たる事によって戦闘での安定もそうですが、やはり大きいのは技+一段階、これがでかい。

 

 ついでに体術も70/100になりました、暗器術を習う時に並行して体術も教わったからですね……正直な所、暗器術をメインにして体術をサブにすれば階級<乙>までは行けます、十二鬼月以外の鬼なら普通に倒せる構成です。

 

 ですが今回は極力原作キャラ生存を狙い、尚且つ最終決戦の舞台である「無限城」参戦予定ですので、例に挙げた構成ですと……うーん、善戦は出来ても……って所なので、戦闘スタイルは変えません。

 

 あ、でも最優先目標は自身の生存なのでそこはあしからず。相打ち上等で上弦と戦うなどは避けますよ、ええ。

 

 そろそろ生きて帰って欲しいんですわぁ……。

 

 

 暫くのパラメーターの成長は力を最優先に、次に体を優先的に仕上げていきましょう、どれだけ足が速く技術を持っていても力の伸びが足らなかったら肝心の頸を落とし難くなりますからね。

 

 あ、でもあえて力の育成を放棄し、技を極めるとしのぶさんの様に『蟲の呼吸』を習得出来ますねぇ〜!毒、即ち薬は鬼滅の刃にて最強……なので敢えてこの呼吸を狙う猛者も居ますね。

 

 まあ大抵習得する前にロスります、ぽもはやりたいとは思えないですね……育てたキャラには極力生きて欲しいものです。

 

 とか言いながら100周したキャラの何人が殉職してしまったか、悲しいなあ。

 

 

 “体捌きが変わった事を実感する、先生の教えは生き残る為の技術だった、生き残る……大事な事だ、生き残らなければ、その先に救える命、助けられる命に手は届かない“

 

 

 

 ん?専用テキスト?

 

 

 

 え?何事?

 

 

 ”だが、この技術は自分が生き残る為の技術、人を助けられる力ではない……人を助ける力は人に授かって得るものじゃない、その力は自分で切り開くものだ“

 

 

 “切り開くには、どうすれば良い?”

 

 

 

〜Congratulations!特殊技能【抜山蓋世】の覚醒条件を一つ達成しました〜

 

 

 

 お、おぉ……久々に見ました、覚醒条件達成のお知らせですね。

 

 オリキャラに限らず全てのキャラクターに「覚醒」の要素があります、一番わかりやすい例を挙げるなら玉壺戦での無一郎くんが当てはまります、鬼ならば首を斬られた後の猗窩座さんなどもそうですね。

 

 これらの達成条件は不明、一から手探りで探す他ありません、ウィキをみれば何個かは解析されてますが……この特殊技能【抜山蓋世】は初めて見ました。

 

 楽しみですが、あまり期待はしないでおきましょう、ぽもが過去で特殊技能を達成出来たのは第45回目のキャラただ一つです。

 

 その時は特殊技能【明星流星】でしたね、技能効果は技、体、力のステータスを一段階、加えて『透き通る世界』を獲得でした。

 

 いやあ彼は強かった……今でこそ獲得条件チャートが組まれてましたが、当時は所々が不明だった『星の呼吸』を扱う鬼殺隊士でした。

 

 一年半で柱に昇格し、無限列車で煉獄さんと共に猗窩座と戦ったのは今でも思い出せますねえ。

 

 脱線しすぎましたね、詳しくは50週目の動画をみれば分かるので其方をご覧に、どうぞ。

 

 

 さて、目的の技師を獲得したのでパパッと昇格しましょうか、体術も上がってステータスも上昇しましたので、例え血鬼術持ち相手と連戦しても余程の事が無い限り五体満足で帰る事が可能です。

 

 剣術は未だ62/100と前回と比較して5しか上がってませんが、派生呼吸を使う戊までに最低90/100あれば良いので、優先度は低いです、剣術より先に雷の呼吸を80/80にしましょう。

 

 じゃ鬼を狩りに行きますか、特に見所もないので二倍速でバ!その間の尺でコメント返信と参りますゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

 Q:全集中"常中"はいつ頃会得するの?

 

 

 はい、今回は派生呼吸習得から次の階級、つまり<丁>から習得しようと思います。

 

 常中自体は階級<己>から習得可能なのですが……これ、罠です。

 

 常中習得の達成条件は運以外の全ステータス<戊>以上なんですね。

 

 そうです、戊以上なんです、習得可能になって喜びいざ習得!と習得任務を受け失敗し、ストレスゲージがバカみたいに上がって操作不能になり討伐任務に行ってそのまま……

 

 

 なんて事があるので、ちゃんと育成してから常中は習得しましょ〜〜〜うね〜〜〜?

 

 戊になってからやればええやん!と思うかもしれませんが、その時期は派生呼吸を重点的に成長させたいので、<丁>で習得させます。

 

 ……て事はつまり無限列車編でのかまぼこ隊のステータスは三人ともオール戊以上なんですよね、いやあ本当に強いね、君ら。

 

 

 ”今日も鬼を狩った……血鬼術相手だったが地面から棘の生えた植物を出す程度の鬼、苦戦する通りもない、呆気ない、こんなものか?と考えてしまう“

 

 

 おっといけません、臨花ちゃんが慢心しておられます。

 

 まあこれも十分以上に育成を出来ている裏返しなので、ぽもとしては嬉しかったり、ですが慢心状態のまま討伐任務に行って、危険度”高“の血鬼術相手となると中程度の傷を負ってしまい無駄に治療に専念するハメになります。

 

 ので師範稽古→本気稽古で天狗になりかける鼻を折って貰いましょうね〜〜〜

 

 

 “痛い……つらい、本気でお願いしますと言ったのは自分だけど、何もここまで……つらい”

 

 

 ごめんね臨花ちゃん!ほならね、真菰ちゃんに会いに行きまひょか。

 

 

 ”真菰に慰めて貰った……気持ちが落ち着いた、どうやら真菰の階級は私より一つ上になったらしいし、それは普通に悔しいので鬼を殺して屠って消し回ってこよう、八つ当たりとかではない“

 

 

 うん?なんか変にスイッチ入っちゃいました、いや確かにストレス値は下がったけど……ままええか!臨花ちゃんも乗り気ですしとっとと階級あげまひょか。

 

 

 オラッ!霹靂一閃!一丁上がりィ!

 

 

 オラッ!跳び刀で両眼ぶっ刺して、聚蚊成雷!聚蚊成雷!聚蚊成雷!WRYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!

 

 

 オラッ!オラッ!オラッ!

 

 

 ……はい、昇格一歩手前ですね、辛最後の討伐依頼です、張り切っていきましょう。

 

 

 “人里の空気が可笑しい……なんだ?今までと違う、似ているが知っている、この空気は女が鬼を隠していたあの任務と似ている、もしかしたら……兎に角、警戒しよう“

 

 

 おっとこれは、ちょいと厄介な任務引いてしまいましたね、まま取り敢えず情報収集としましょう、ただ今回聞くのはこの村での嫌われ者の情報です、理由はすぐに分かります。

 

 

 “聞けば権兵衛という少年がこの人里で爪弾きにあっているらしい……私が余所者だからという以上の敵愾心で見つめるこの人里の者よりは話が聞けそうだ”

 

 

 はい、じゃけんその権兵衛さんのお宅にお邪魔しましょう、ほなイクゾー!デデデデッとお宅を訪問すると、少し驚いた様子で探るように見つめてきました。

 

 いいからはよ家入れろや、大体わかってんだよ。

 

 はい、入れてくれました。

 

 

 ”権兵衛さんから話を聞く……この人里は人里を守る“代議”という神とやらに生贄を捧げるという、去年妹を捧げると言われ、抵抗叶わず妹は餌食にされたと語る……その神とやらを見た事はあるかと聞くと、化け物のようだったと権兵衛さんは言った“

 

 

 “十中八九、鬼だ。しかも狡猾でやり口が汚い、集団の弱い所に付け込む醜悪さ、到底許せるものじゃない……”

 

 

 予想通りでしたね、村と鬼が一体で連んでいました、こういう依頼の厄介な所は人里の助力が得られない事ですね、最悪の場合ですと、邪魔してきます。

 

 なので人里で戦う事は避けましょう、臨花ちゃんは鬼絶対殺すウーマンですが一般人に手を掛ける事はしないというか、させたくないのでね。

 

 後はどうやって鬼を誘き寄せるかですが……

 

 

 “名案が浮かんだ、少し危険だが私自身が生贄として鬼の居るところへ向かう、こうするのが最適だろう……権兵衛さんにその内容を話すと、渋々ながらそれしかないかと納得して、協力すると約束してくれた”

 

 

 という事で隊士の服から生贄の服になります、隊士の服の効力が得られませんがまあ当たらなけれはどうという事はないので、腕の見せ所さんですねえ!

 

 さて生贄として潜り込むことに……はい、成功しました。

 

 まだ村に来て一日も経っていないので油断してますね、こういう依頼は即決即断が一番効果的です、もしこれが二日、三日と経つと臨花ちゃんの情報が鬼にバレ、こういった作戦も無駄になってしまうのでね。

 

 もう少し近づけ!いいぞ、ほらいいよこいよおらこいよこい!ペッ!鼻くそが!油断したなオイ!お前には伍ノ型 熱界雷(ねっかいらい)をお見舞いしてやるよオォン!?

 

 

 “完璧な奇襲、だが目の前の鬼の頸を落とす前に、鬼は自ら頸を斬った……私が斬り落とすより速く自分で頸を切断して治したというのか、並大抵の鬼が出来る事じゃない、こいつ……強い“

 

 

 ”死線が見える、覚えのある感覚、最終選別の時に感じたあの時と同等!あの時と違い私は一人、たった一人だ、できるのか?と考え瞬時に断ち切る、出来る出来ないの話じゃない、出来なければ、死ぬだけだ“

 

 

 “刀を強く握りしめる、覚悟を決めろ……必ず生きて帰るぞ”

 

 

 

 うわああああああああああああああああああああ?!!(椅子から転げ落ちる)

 

 

 ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな!今まで順当だっただろ!こんなところで?!まだ階級<辛>なんですよ?!下から数えた方が早いの!

 

 どぼじでごんなごとずるのボボボボボボボボ!ボボボボボボボボ!ボ!

 

 

 

 おーいまじかよ……この鬼。

 

 

 

 

 

 

 元十二鬼月じゃねえか……

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

『お前には向上心がない、力も無い、十二鬼月失格だ、代議』

 

 

 あの方にそう言われ、殺されると思った。

 

 無駄な命乞いはしなかった、殺されるのも仕方ないと思った、俺は結局鬼として生を得ても何も得られない、半端者なのだと悟っただけだった。

 

 瞳の痛みにただ耐える、声も発さず、耐える、それに意味はない、最後には殺される、だが最後くらいはみっともない自分を見せたくなかった。

 

 

『……代議、もう一度だ、もう一度だけ機会をやろう、力を得ろ、そうすれば十二鬼月に戻してやろう』

 

 

 そう言ってあの方は琵琶の音と共に姿を消した、助かった……のだろうか、俺の何処にそんな価値があるのかわからなかった。

 

 だが、拾った命だ、あの方が言うのならもう一度力を得ようと考え、人を殺し血肉を喰らい、そうして一つの結論に至る。

 

 人をただ殺して喰らうのは非効率過ぎる、人里を守ると言い、その力を間近で見せつけ、さも神のように振る舞い、定期的な生贄を用意させた方が効率的だ。

 

 生贄に選ばれる女子供の方が栄養が多い、そして生贄自身も俺に喰らわれる事を誇らしく思う、なんとまあバカな者達だ。

 

 勿論このような行為をすれば、鬼殺隊士がやってくる、そいつらは悪の手先だと村の者に誘導し、あわよくば毒殺、最悪俺自ら殺す。

 

 そうする事5年、ようやく軌道に乗った、後半月もすれば俺は更に上の段階に立てるだろう。

 

 今日も生贄がやってきた、十五、六程の少女、拾い子だろうか?人里の者ではないだろう、警戒する事もなく俺はその少女に近付きーーー

 

 

 ーーーーー呼吸の音に反射的に自ら頸を断ち切った。

 

 

 即座に距離を取り、頸を再生する。

 

 油断してた、まさか自ら生贄になってやってくるとは。

 

 人里のものが裏切ったのか?いや違う、裏切り者は粛清した、そんな筈はない……今は良い、この女を殺す事を考えろ。

 

「危なかった危なかった、後一歩遅れていたら死んでいたなあ、惜しかったな鬼狩り」

 

 “問題ない、次は確実にその頸を落とせば良い”

 

「はは、言うねぇ……これでも俺、元十二鬼月なんだよね、わかるかな?限られた鬼の中の一人だったんだよ……お前如きが殺せるわけネェだろが!!!」

 

 

 弾けるように接近する、俺は十二鬼月だった時代に武芸を教わった、その1/1000にすら満たない技術だが、柱でもないただの一般隊士程度ならこの一撃で殺せる……そう思い振るった拳は

 

 

 同じく体術の要領で受け流された、驚いた隙を突かれ何処から取り出したか二本の投げナイフ……いや小型の日輪刀か!まずい!

 

 

「ぐ、ュアァァァっっアアアアア!!?!こ、小娘ごときがァ!!」

 

 両眼が潰される、焦るな!焦るな!焦るな!気配を感じろ……そこだ、そこにいるな、頸を狙っている、させるか!

 

 感覚で振るった拳は刀の感触がした、次に感覚で蹴り、肉の感触が伝わる。

 

 吹き飛んだか?いや、油断するな、確実に当たった訳じゃない……再生が追いついてきた、もうすぐで両眼が開ける。

 

 ……

 

 …

 

 なんだ?

 

 攻撃が止んだ?

 

 先程の蹴りで殺したのか?

 

 確かに当たった感触はあったが、殺したとは思えない。

 

 

 いや、いい、攻撃してこないなら目を再生するだけだ。

 

 

 「……ふ、ふはは、ははは!」

 

 目を開け、視界が広がる、目の先には地面に倒れ伏している女。

 

 動けないのか気絶しているのか、どちらにせよ俺は勝った。

 

「危なかったぞ、もし俺が普通の鬼だったら殺されてた……運が悪かったな、女」

 

 勝利の余韻に浸り、女に近付く、確実に息の根を止め、喰らう為に近付く。

 

 

 

 

 ”油断したな、鬼“

 

 

 「何ッ?!」

 

 

 雷の呼吸ーーー陸ノ型

 

 

電轟雷轟(でんごうらいごう)

 

 

 

 

 無数の斬撃が俺の体を斬り刻む、確実に頸を落とす為に、俺の手足から落とすというのか?!

 

 そうはさせるか……ッ!!!!力を振り出し、最大限の速さを使って後方に逃げる。

 

 態勢を整えろ、普通にやれば勝てる相手だ、血鬼術もある、発動するのに条件がいるがもうすぐ整う……!

 

 

 “もう遅いよ”

 

 

 その声がした同時に、頸に感じた違和感に気付く。

 

 なんだ?何が起きた?

 

 

 いや、これは……そうか、雷の呼吸の一の型

 

 

 “霹靂一閃……”

 

 

「は、ははっ、呆気ない終わりだ、まさか血鬼術すらも発動出来ず、こんな、こんな少女に殺されるとは…」

 

 

 “速く消えろ”

 

 

「なんとまあ……無意味な生涯だった……」

 

 すいません無惨様、役に立てなくて。

 

 ごめんなさい父さんに母さん、親孝行も出来なくて。

 

 この少女より俺は強かった、だが負けた理由ははっきりと分かる、俺に自分の意思が無かったからだ、何者にもなれない、何かを成すことも出来ないゴミだったからだ。

 

 その点こいつは、目の前の少女は何かを為そうとする強い意志を感じる、強烈な自我、鬼に対する憎しみ以上のナニカを持っている。

 

 

 俺が負けるのは道理だったか。

 

 人としても鬼としても半端者。

 

 笑い話にもなれやしない……そうは思わないか?鬼狩り。

 

 

 

 “ならせめて私の力の糧になれ、そしてとっとと消えろ”

 

 

 は、そうだな。

 

 もう眠るとしよう……地獄へ、行くとしよう。

 

 

 

 

 父さん?母さん、なんで、ついてこなくて、良いのに……

 

 

 あぁそうか。

 

 俺は、何もなくても、何にもなれなくても。

 

 

 愛されていたのか……。

 

 

 死んでから気付くなんて、ああ。

 

 

 救いようのない、一生だったな。

 




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