DADALife-Slave of Works   作:ACGUYMAN

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皆の評価が見たくて、
怖い物見たさでブチ込んでみた二次創作物前提向けの作品だぜ(謎

さぁもう俺は知らん<ドヤァ



The Base Cocoon

─────────母星の最新技術が新開発した"炉心"によって、制御された重力が行き交い纏うスモークシルバーの金属の通路を彼は歩く。

 

 彼らはいつもの様に凶悪な戦闘能力とスペックを有したドギツい亜種の怪獣を生体サンプルとして捕獲した後、

 船に乗った小一時間の間に宇宙の中を一定の制御下で漂う彼の一族が製造開発した被造衛星プラントに辿り着き、自身の部下達はつかの間の余暇を過ごし、

 彼自身も別命あるまで報告書類を纏めるだけの仕事だったが、

 

 案の定、ついでに今回は"少し"だけ厄介な仕事が舞い込む事となった。

 

 銀とモノトーンのサイバネ装備と肌を有する彼は、母星政府に対して自身と横の繋がりを持つ官僚の様な役職の "ディレクトナンバーズ"に呼ばれる存在が待つ、中枢の執務室に向かう道すがら思い悩む。

 

 ここ最近の外宇宙を問わず多惑星の動きに対して、エリートナンバーズにして一分隊指揮官であった彼は、とうとう自分の一族もなりふり構っていられなくなったと察していた。

 

 理由として、度重なる怪獣の亜種の出現とレイオニクスと怪獣同士よる戦争、更に大きな変化としてベリアルと呼ばれる光の国の民からの反抗勢力の出現に

 その残党が引き起こした戦乱に影響されたか、トレギアと呼ばれる光の国の反乱分子の存在らの決起…。

 

 ウルトラ大戦争から数万年、そしてウルトラマンという光の国の存在からの最初の妨害から早数十年経ち、

 

 折角自身ら一族は数多の宇宙中の全ての生命体のサンプルの管理体勢が整いつつあり、

 データの管理上とその運営上もう自分達の日課の様な標本捕獲をしなければならないという仕事がだいぶ減るであろうという時に限って、この事態は酷く厄介である。

 

 あちこちの惑星で起き始める異変を考慮した対策として、改革派のディレクトナンバーズがギャラクシーレスキューフォースと名乗る勢力に対して閉鎖的な自分らの一族の管理社会にも似合わず、標本の解析データを

 

 "有事"という理由の為だけに一部共有する法律を提唱したのも彼は解せなかったが、

 

 悪い予感が的中するならば、まさかウルトラマン同士か或いはそれに纏わる騒乱に、自身ら分隊が尖兵となって武力介入か、あるいは関係性のある危険サンプルの捕獲任務か、 一層頭が痛くなる仕事である事この上無く、想定出来る範囲で必然的に確定要素に極まりなかった。

 

 壁際のデバイスに触れドアを開く彼は、

 「失礼します…」とシートと電子デスクを挟んだ向かいに待っていたディレクトナンバーズの3名を前にして現れれば、

 同じく銀とモノトーンの配色の怪人の様な男は彼の名を呼ぶ。

 

────────「待っていたよ、ダダA816号…。B565号とC415号は一緒では無いのかね?」

 「彼らには敢えて私から待機状態と伝えてあります。"別件"の話を進めていただければいつでも出動出来る状態ですのでお構いなく」 

 「君は噂以上に堅い口調だな。流石我が一族の管理社会の申し子といった処か…。」

 

 「まぁ構わん…"D964号"、例の資料を見せたまえ」

 

 と呼ばれたディレクトナンバーズがある電子映像の大画面を、ダダA816号とよばれた彼に見せる。

 

 そこに映ったのは、黒に黄色く発光のスリットのある怪獣だが、背部から多数の触腕と触手を生やし周辺の怪獣に刺突させ、更にその刺突された怪獣が突然変異していく映像だった。

 

 角とシルエット及び体の構造と配色はまさにウルトラマンの天敵だったゼットンに似るが、見た事の無い習性と現象に、ダダA816号は首を捻る。

 

 「一昨日、怪獣標本捕獲を任務とする数隊の分隊の"無人船"が送ってきた映像だ。」

 

 「撮影した分隊の行方は?」

 「解明されていない。だが、検出された細胞は君が僅かに察する通りゼットンに"近い"類の代物だ」

 

 「───どういう事でありますか?」

 「突然変異種という事だ。しかも我々ディレクトナンバーズが検証した結果、この触手に刺さった怪獣は皆次々にこのゼットンの"壁"となって、捕獲しようとした分隊を次々に反撃し殲滅したと思われる。

 まるでこのゼットンを"群の長とするかの様に"な…」

 

 「我々はこれよりこの個体を『亜種感染型』と呼称し君らに捕獲を任せたい、

"どの宇宙の知的生命体がこの存在を捕獲し手を付けるよりも先にだ"。」

 

 「…それは…、"光の国の人民警官よりも"ですか?」

 

 「奴らが撃破出来、手に負えるなら我々は動かん。だがこの個体がゼットンの習性を持ちながら、これ程の凶悪な戦闘能力を有するのであれば我々も無視出来ん。それにゼットンは元来"操作"が可能な怪獣だ。検証結果次第では何者かが"侵略"を目的に開発したかも考えられる。 故に我々の技術による検証の為に即時捕獲が優先される…宇宙中の誰に"先手"を打たれるよりも前にな。」────────

 

────────「"奴ら"よりも速くか?何考えてんだァウチらの"査問委員会"はよォ!」

 

 被造衛星基地から出発した三角錐型の移送船内で、

 ブリーフィングに送ってきた映像と今回の任務に関して聞かされたチームのコマンドナンバーズであるダダC415号の第一声がこの発言だった。

 

 「"査問委員会"じゃない。母星政府の"監査官本部"だ…。それ以上文句を吼えるならそこらの外宇宙の果てに放り込むぞ。」

 

 部下のクレームの対応に頭を痛めるエリートナンバーズのダダA816号。船を操作しているブレイカーナンバーズのダダB565号は、

 「カリカリすんなって。ウチらの仕事は毎度面倒事だろうに。」と気休め程度の助言を放つ。

 

 「物ン話だよッ!!"物"ンッ!!只でさえ最近の外回りの仕事は危ねェッってお前ェら全員解ってんだろ?!」

 

 「俺はそう悪くない額の報酬があれば何でもアリだぜ?別に俺達だけが足下見られてる訳じゃないんだろ?指揮官。」

 「そういう事だ。"観念"し、そして"覚悟"しているのはお前だけじゃない。」

 

 いつもよりちょっと標本捕獲任務の仕事が、武力行使をしなければならない程に派手じゃなくなりそうな気配がしたかと思えばこのザマかよ、

 と脱力気味にシートに項垂れるダダC415号。

 彼にとっては余程今回の仕事の依頼はあまりにも"社畜"だと言いたいらしかった。

 航行中の一族の船が映像の現場と思われる惑星を目前としており、その前にダダA816号は到着後のブリーフィングまでに亜種感染型に関する資料と映像をもう一度見返していた。

 

 習性としてあの触手や触腕の機能は寄生生物に近い能力か、或いはもっと別の生殖機能か、単なるゼットンの変異型や亜種のような凶悪怪獣が他の様々な別種の怪獣を従えるという能力に関しては憶測が示唆されるが、

 ゼットン星人によって調整された存在にしてはだいぶ特殊すぎる個体である。

 

 極端な可能性として何らかの目的でゼットン星人が生み出した特殊な個体かという可能性も考えたが、それにしてはその目的もきな臭い。

 

 一体どんな要因でこの亜種感染型は生まれたのか、

 その謎は未だ不明確なまま故比例して危険性も未知数である。

 

 監査官のディレクトナンバーズが直接自分達の様なエース分隊である実働部隊に任務を依頼した理由もわからなくはないが、それで自分達の分隊が殲滅するとあっては元も子もない。

 標本捕獲の難易度としていつになく荷が重い任務である。

 が、それでも光の国の人民警官が接触するよりも先に標本として捕獲出来ればディレクトナンバーズの伝手で、この宇宙の騒乱に一区切りが決着する事も容易に考えられた。

 

 故に自分達の仕事にもまたやる"意義"があると、ダダA816号は確信する。

 

 

────────宇宙航行船で出発すること数十分後…、船のデバイスを経由して検査した反応を検証するに、報告にあった現場の惑星に生命体の反応はまるで皆無に等しく、水も無い砂漠と岩壁が広がる紅い惑星に彼らダダチームχは辿り着く。

 

 船に防護用電磁シールド発生器を起動させ、ダダA816号エリートナンバーズ、ダダB565号ブレイカーナンバーズ、ダダC415号コマンドナンバーズのスリーマンセルでを調査を開始してから1時間以上経っていたが、

 

 尚、怪獣の気配は無い。捕食された跡に出来る風化によって欠けた痕跡すら無く、まるでもぬけの殻の様な殺風景な風景が続いていた。

 

 後方にダダB565号がいつでも後衛から狙撃出来る様に一行のフォーメーション中で追尾し、前衛に壁になる様に配置するはダダC415号、一行を指揮するエリートナンバーズであるダダA816号はその中心部といった配置で移動するが、警戒すべき亜種感染型は現れて来ない。

 

 「指揮官、こりゃどーいう事だ?鴨撃ち出来る相手すら出てこないぜ?」

 

 と、狙い撃ちできる相手が居ないことに興が冷めてきたのか、ダダB565号はダダA816号に最初に尋ねかける。

 

 「報告にあった惑星の座標はここであっている筈だが…」

 

 まさか既にどこぞの異星人が兵器として運用すべく怪獣を捕獲した可能性を察し始めようとダダA816号は疑い始めている。

 

 がしかし、ここで数分前からダダC415号が巨大な岩壁を見つける度に"ノック"しては、岩壁の無い場所に来れば砂地を這う様に動き回る事に対して、ダダA816号は不審な眼で見つける

 

 「どうした?指揮官。」

 「いや…。C415号が…、」

 

 後から気づくダダB565号はダダC415号のあられも無い奇行を見ていたが、

 「何してんだ?C415号。」

 

 「"探して"ンに決まってんだろ?"巣"をよ。早いに越した事無いだろ色んな意味で…。」

 

 「"巣"…だと?」

 「わかんねーンか?多分その亜種感染型って奴、怪獣の腹ン中に"卵"産んだんじゃねーかって事がよ。あれァ多分寄生虫みてーな奴よりもよっぽどヤバい奴だぜ。」

 

 厳粛過ぎた管理社会の中で構成される環境下に生きるダダの一族の中でも、下級の存在として降格されたアウトサイダー達…、

 

 それは雑務と非人道的な"ゴミ処理工作員"として任命されるコマンドナンバーズであるダダC415号も例外では無かった。

 

 噂によればダダC415号は、

 非合法的な手段を用いて標本採集を行いながら、より残忍極まる同族殺しも厭わなかった罪状から彼もまた降格となった、

 一族の中でも所謂"罪人"と呼ばれる類に近いシリアルキラーであるという話がある程、

 彼には普通のダダの一族以上の"同種の存在を感知する野生の勘"という感覚が冴えていた。

 

 故に英才教育を受けるエリートナンバーズであるダダA816号や、傭兵としてのスキルしか無いブレイカーナンバーズであるダダB565号よりも、今回の件に関して意外な程真相を突く推測に達していたのである。

 

 「証拠はあるのか?」

 

 とダダA816号に問われれば、何かを見つけた様な反応を示した様な動きをするダダC415号は、

 

 「このザマがまさに証拠さ…。」

 

 と告げた後、ダダC415号は砂を払う。

 そこには怪獣の足跡らしき痕跡が露わになり、それを辿った付近に巨大な岩壁が崩れた痕跡を3人は見つける。

 

 更にダダC415号はモノトーンと銀色のツインガンを発砲し穴を岩壁に開ければ…

 その先の洞窟のような空間には、映像に映っていた怪獣と思われる個体らが、何かの昆虫の蛹の様な形に変化した"死体"のように転がっており、その腹部と思われる部位からは黄色く発光が帯びていた。

 

 「どんな形で進化の過程で変異しようが、生態と習性の相違点から言って寄生生物みてーな能力を持たせるには難易があるのはゼットンっつー怪獣も、生物である以上同じだ。

 

 "標本採集"していた経験者から言っとくぜ。

 だから亜種感染型が刺突した直後動いていた現象は、俺ァ寄生って現象よりも…一時的な脳組織への"感染"で洗脳されてた可能性が大きいンじゃねぇかって思ったんでな。

 

 そんで"もう一つ"、

 奴らはこの一定の"巣"に誘導された後に洗脳の薬効の効果が切れた上脳組織が破壊されて一箇所に動きが止まった。だからここまで時間が経てば流石に生体反応も消えちまうし、単なる寄生生物に脳を喰われたゾンビみてェにウロチョロもしてねぇ。

 

 こンな死体どころか虫の"蛹"みてェな形態に変化して動かなくなった有様が何よりの証拠だ。」

 

 「…だがC415号、貴様は"早いに越した事は無い"と言ったが…

 "この蛹共が羽化したら如何なる?"」

 

 「生憎そこまでは想像も着かねぇな指揮官サマよ、"光の国の人民警官"以上の…全宇宙に絶望を与える脅威以外はな。」 

 

 即座に一時的に推測するダダA816号は、その後に、

 

 「B565号。これより代謝反応縮小化光線を重点的に撃ち込みミクロ化光線でこの蛹共を移送しろ。出来るか?」

 

 「了解だ指揮官。」

 

 と、やり取りを交わしダダB565号はメガバスターキャノンを構える。

 

────────しかし、その時だった。

 「──────ッ──ン…」

 

 と、どこかで聞き覚えのある咆吼を耳にしたダダA816号は、洞窟の入口から外を出れば、地面の亀裂から漆黒の体躯と黄色く発光するスリットの在る異形の怪獣が迫り出るように地上に現れる。

 

 砂地の中、否、もっとレーダーの届かない深い地中の中に身を潜め隠れていたとでも言うべきか、

 現れた亜種感染型のゼットンが、背中から数本の短い触手と2対の触腕を伸ばし3人のダダに襲いかかる。

 

 「クッソ…代物なら見つけたのに、肝心な時でグダグダじゃねぇか!」

 「B565号!!こいつは俺とC415号が相手をする!"蛹"の捕獲は最優先だ!」

 

 「けど如何すんだ?!!こんな量じゃ時間かかるぞ?!ミクロ化光線の"砲手"無しじゃ奴は…」

 

 「構う事ァ無ェ!なんとかするっきゃねェだろッ!!」と叫ぶダダC415号は、よりによって真っ先に躊躇無く筋組織を膨張させたマッスルオン形態と化し、直後に息を合わせたかのようにダダA816号と共に拡張化光線によって巨大化。

 

 「C415号…貴様の想定なら奴は、産後とその消耗からそう長く時間は経過していない。

 "だから産卵される恐れは無いから貴様はすぐに切り込み役に打って出た"、そうだな?」

 

 と、戦闘として先に前に出ようとしたダダC415号に尋ねれば、

 

 「鋭いぜ指揮官サマよ。

 だが問題はウネウネしてやがる"薬効"作用の猛毒の"腕"だ。アレには頭足類みてーな筋肉もあるはず…。」

 

 と言い切るダダC415号。

 

 連携に合わせダダA816号は超能力とプラズマを二重に重ねた金縛りの様な拘束エネルギー波を亜種感染型に放ち、亜種感染型から伸びた触手は動きを止め、触腕の動きを紙一重で躱したダダC415号のアッパーが亜種感染型の顔面の顎に当たる部位に直撃。

 脳震盪を起こした様にフラつく亜種感染型であり、そこをダダC415号が亜種感染型の頭頂部にスレッジハンマーを撃ち込む。

 

 ここまで強襲の連続攻撃を与え続けていたダダA816号とダダC415号。

 

 が、間一髪の処で伸びた触腕の一本が守りが手薄だった為電磁シールドでギリギリ弾き、同時に瞬発的にダダ816号は右腕の銃器であるダダブラスターの射撃で触腕を断ち切り、同時にダダ本来の超能力である反重力波によって亜種感染型を瞬発的に浮かした後、

 

 更に触腕の根元を掴んだダダC415号が回転する様に亜種感染型の体躯を持ち上げ投げ飛ばし、亜種感染型は距離だいぶ離した向かい側の岩壁に叩きつける。

 

 唯一の隙だった為、「指揮官!手間かけ…ッ!!!」と叫ぶダダC415号だったが、

 尚も立ち上がる亜種感染型に言葉を失いつつ、

 というか、こういう手合いに関しては当然のように裂かれたはずの触腕が瞬時に再生し、2人の前に立ちはだかる。

 

 「アレで未だ立てるのか…」

 「こン…クソッタレがぁァアア!!」

 

 と激昂したダダC415号は再び亜種感染型に殴りかかっていくが、直後ダダC415号が目を離した間に触腕が死角から伸縮し、ダダC415号の側頭部から叩き落とすかの如き一撃を放つ。

 「…チッ」

 

 ノックアウトされたダダC415号のマッスルオン形態と巨大化も彼の気絶と同時に解除されてしまい、万事休すを察するダダA816号。

 

 

 「指揮官、蛹は捕獲完了だ!!C415号は?!」

 通信から響くダダB565号の声に対してダダA816号は判断を下す。

 

 

 「B565号、先に船に向かい衛星プラントへ行け。奴なら俺が能力と装備で拘束出来る。

 "一族の名に賭けて"も"共倒れ"だけは避けるんだ。」

 

 「冗談吹いてんじゃねぇぞ指揮官!!俺だけ母星機関に向かえってか?!…C415号も、あんた自身も置き去りにして…」

 

 「この異変をどうにか出来るのは…俺達全員の行動次第だ。奴は俺達で何とかするしか無い。上官命令だ!」

 と3人各々が絶望的な状況と見た。

 

──────するとその瞬時。

 「リモートカッター!!」

 

 閃光の如く、光速で移動する"光輪"が亜種感染型の触手と触腕の全てを断ち切り、その"光の国"の出身者である存在は現れた。

 咄嗟の判断で即座にミクロ化光線を亜種感染型に放つダダB565号だったが、。

 「ダッ?ダァダ…ッ?!

《ウルトラマンだと?誰が介入の許可を…ッ?!》」とダダの一族の言語で驚く。

 

──巨大化状態を任意に解除するダダA816号と、縮尺を同サイズになる正体不明のウルトラマン。

 「何者だ…?」と、警戒しながら他惑星の言語で指揮官権限を持つダダA816号は尋ね、その相手は名乗る。

 「私の名はウルトラマンリブット。"ギャラクシーレスキューフォース"の要請で救助に来た。君達の仕事に介入を行いに来た訳では無い。安心してくれ。」

 

 また色々頭を痛めるダダA816号は…。

 「船で話をさせてもらう。少し時間良いか?」

 と他惑星の言語で交渉を始める。

 

 

───────宇宙を漂う航行船にウルトラマンリブットを招き入れた最中、執務用の部屋にてデスクを間にしてやや、リブット、ダダA816号、ダダB565号、ダダC415号の中でも、気まずそうにイライラしていたのはダダC415号だけであった。

 

 理由は他でも無く、かつて標本採集業務に支障をきたした存在が付近に居るわけだが、そんな歴史を言ってしまうならダダB565号もダダA816号も同じである。

 

 しかしそれを差し引いてもやはり個人的にダダC415号は結局光の国の出身者というのも気に入らず、

 

 また流暢にダダA816号が他惑星言語でウルトラマンリブットと話を進めるというのも苛立ちが抑えられなかった。

 

 「つまり…この突然変異体のゼットンに対して君達は不審に思っている、という事で良いのか?」

 

 と、一方会話内容としてダダA816号はリブットに対して、単に相手をウルトラマン側の存在としてではなく、

 複数の知的生命体との繋がりを介した"ギャラクシーレスキューフォース"の隊員の助力という縁として情報を共有しようとしていた。

 

 まぁそんな形は如何あれ、

 本当は要するにウルトラマンにカリを作りたくないプライド故にこの話を持ち出したのでは?

 と側から見ているダダB565号である。

 

 「あぁ、何も強制的に協力を要請したい訳でもない。

 だが我々の改革派や残留標本情報の優先主義者共も、標本管理データを用いた医療技術面でそちらに協力している関係性だ。

 蛹の方は無論全てこちらの解析技術機関に渡すが、この亜種感染型の生体標本だけはそちらに預ける…、

 この宇宙に潜む脅威に関係する警告と、その物的証拠としてな。」

 

 と告げ、ダダA816号は掌に収まるサイズのカプセルの様な代物をリブットに渡す。中にはゼットン亜種感染型が内包されているが、その力も体組織の能力も全て縮小されている為驚く程無害といっていい状態である。

 

 「一応ありがたく受け取らせてもらう。君達が思う脅威が確かにこの宇宙に迫りつつあるかもしれないな…。だがこれを機に、君達も『ニュージェネレーション』に加入するのは如何だろう?君達の様な存在が技術や索敵といった要員として加入してくれるなら…」

 

 「あー、そらァ難しい話かもしれねーな…。要は光の国の傘下に入れっつー話だろ?」

 

 「ダ、ダーダ?ダダダーダ??ダー。

 《おい、つか今何つった?何かナメたクチ訊いたろ??こいつ。》」

 

 と、拗れさせつつあったダダC415号を宥めようとさせかけるダダB565号だったが、

 

 「《君達が宇宙の平穏を守る為にあたって、是非協力し加入して欲しい有志の組織が在るんだ。》」

 

 と、敢えてのダダの言語でダダC415号を勧誘するかの様な話をリブットは持ちかけ、

 リブットは最初から光の国の人民警察を中心とした組織であるニュージェネレーションに関して話し始めたが、

 

 「───けッ…、おン前ェ話せるんなら最初から話せや。つっか俺達標本捕獲が昔よりも大人しくなったからって傘下に入れだ?フッざッけンッなッつの!!」

 と汚い回答をダダC415号は返した。

 

 「まぁ、こういう答えが出て来ると思ったわー。」

 

 「………君達も自身の暮らしを守る為に…、立ち上がろうとは思わないのかい?」

 

 と尋ねるリブットだったが、

 

 「意志は御立派だがね、俺達は俺達だけの暮らしが最低限成り立てられるなら何でも良いのさ。

 

 でも誤解すんなよ?

 俺達の事を他惑星の連中は、

 付き合い悪いだの、改造されてるからキメェだの、閉鎖的な環境に生まれだの言う奴沢山居るけどな、

 

 俺達が従うのは俺達だけが護るべき唯一無二の『規律』だ。

 それに邪魔立てするなら、相手がどんな奴であれ、俺達は俺達の『規律』に従うままに立ち向かう…例えそれで、"今日みたいに命を賭する羽目になろうと"な。

 

 そうだろう?"ダダA816号指揮官殿"。」

 

 と、ダダB565号は自身の指揮官であるダダA816号を指して自分達の一族の在り方を説きながら、

 ニュージェネレーションに加入する事は出来ないが、敵となり得る可能性は先ず否定する。

 

 「なるほど…。ここまで生粋のダダの一族となると、案外"生真面目"以外の何者でもないのだな。安心したよ。」

 

 「じゃなかったら何だっつーンだよ?!俺達が他所侵略したくてサンプル集めしてたってか?!!」

 

 とまた一騒ぎ起きそうな口から視線を逸らしたダダA816号は、

 

 「手がかりの情報なら随時報告だけ頼んでも構わないか?取引に足りないならこちらも改革派のディレクトナンバーズの経由で"蛹"の検体結果を回すが…」

 と申し出るが、

 

 「それには及ばない。今回の件で情報に関しては充分助かっているよ。」

 と、リブットは受け応え、

 

 被造衛星プラントより前のデブリ帯で、ダダらとウルトラマンリブットは道を別れた。

 

 

──────後の"黄金の巨人"の騒乱の前日譚である…。




 やぁ、度々どっかのなりちゃやらなんやらで使ってる仮説系オリキャラを使っちまったネタから派生して出来上がった作品でする←

 影響とか参考の作品は設定上、大怪獣ラッシュからウルトラゾーンまで混ざってて、更に最近のニュージェネレーションヒーローも混ぜてみたぜ←

 さぁ、批評バ★チ☆来★い←
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