Pocket Monster 〜∞sword ∞shield〜   作:レイバース

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続きました、3話目です
今回はホープ君は出ません、ユウリ回です
それでは、差し支えなければどうぞ


2話 ムゲン装置

「違う道を進むけど……これからもライバルで居てくれよな!」

 

 

頭が、真っ白になった

バクバクと五月蝿いほどに心臓がなり、目の焦点も合わず、息が荒くなっていく

ホップが何かを言っているが、今はどんな言葉も聞こえない

 

足場が、消えてなくなるような錯覚を覚える

目眩を抑えながら、嘘だ、嘘だと言い聞かせる

嫌だ、ホップがチャンピオンの私に挑まない筈がない

 

分かりきったことなのに、それを認めたくない

だって、チャンピオンになるのはホップが相応しいのだから…

 

私が、彼の夢を奪ったからなのだろうか…それからというもの

私は、ありもしない幻想に縋り、罪悪感は日に日に増していくこととなった

 

 

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「…ウリくん、ユウリくん!大丈夫ですか?」

 

気がつくと、私は研究室の一角で蹲っていた

移動がてら過去に意識を向けていたら、いつのまにか過呼吸に陥っていたようだ

 

ローズさんの心配する声に、大丈夫だと答え、話を促す

五月蝿い動悸を抑え、呼吸を整えながら聞く姿勢を作る

 

「このムゲン装置は、この機械を使って作動させることで、次元に穴を開け、過去への扉を開きます。」

 

「本当に過去へ翔べるかの実験はどうするんですか?」

 

「それに関しては心配なく、小物程度の物でしたら然程エネルギーを必要とはしない、結果は成功でしたよ」

 

他にも、伝説級のポケモンに乗っていかなければ保たないだろう事、幾つか過去を指定できる事などがわかった

 

遂にできたソレを見て、漸く叶うのかと実感を得られる

思わず、笑みが溢れる

虚なチャンピオンは消え去り、彼がチャンピオンとなる

そんな幻想が、もうすぐそこだ

 

そんな想いに浸っていると、ローズさんが口を開く

 

「目下の問題は、エネルギー不足……数十人とムゲンダイナを一度に送り出すだけのエネルギー、今の願い星の量じゃ足りません」

 

だから、ムゲン団を使って集めようという事らしい

私はそれを快く引き受けた、団員たちも喜んで集めるだろう

ジムリーダーが3()()も居れば、そうそう負ける事も無いだろう

 

空虚な瞳を浮かべたユウリの笑いが、静かに響いた

 

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ムゲン団のアジトで、幹部たちが集められて居た

重要な話があると聞かされた面々は、一言も発さず、時を待った

 

 

「遅れてごめんね、皆」

 

そこにムゲン団総帥が現れる

話を聞いた幹部たちは、1人を除き、笑みを浮かべる

叶わぬ筈の願いが、後悔を、やり直す、叶えるチャンスが来たのだと

 

願い星集めには二つ返事で了承した

断る理由などない、集めるだけならそう難しいことでは無いだろう

 

こうして空虚な集団は、水面下で

ひっそりと、気がつかれることなく動き出した

 

 

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マリィは一人、総帥が消えていったドアを見つめて居た

 

この団に入った以上、やり直したい後悔というものはあった

だがそれは………

 

「私はただ…あんたが見てられんだけばい………」

 

呟きは、誰にも聞かれることなく、溶けていった

 

 

 




これ以降はホープ君出まくるだろうと思います
感想等お待ちしておりますので、それではまた次回

追記
後書きや前書きで何かやって欲しいなどの要望が有れば、感想欄で言ってください

ユウリの先に見たいルート

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