Pocket Monster 〜∞sword ∞shield〜 作:レイバース
今回はホープ君は出ません、ユウリ回です
それでは、差し支えなければどうぞ
「違う道を進むけど……これからもライバルで居てくれよな!」
頭が、真っ白になった
バクバクと五月蝿いほどに心臓がなり、目の焦点も合わず、息が荒くなっていく
ホップが何かを言っているが、今はどんな言葉も聞こえない
足場が、消えてなくなるような錯覚を覚える
目眩を抑えながら、嘘だ、嘘だと言い聞かせる
嫌だ、ホップがチャンピオンの私に挑まない筈がない
分かりきったことなのに、それを認めたくない
だって、チャンピオンになるのはホップが相応しいのだから…
私が、彼の夢を奪ったからなのだろうか…それからというもの
私は、ありもしない幻想に縋り、罪悪感は日に日に増していくこととなった
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「…ウリくん、ユウリくん!大丈夫ですか?」
気がつくと、私は研究室の一角で蹲っていた
移動がてら過去に意識を向けていたら、いつのまにか過呼吸に陥っていたようだ
ローズさんの心配する声に、大丈夫だと答え、話を促す
五月蝿い動悸を抑え、呼吸を整えながら聞く姿勢を作る
「このムゲン装置は、この機械を使って作動させることで、次元に穴を開け、過去への扉を開きます。」
「本当に過去へ翔べるかの実験はどうするんですか?」
「それに関しては心配なく、小物程度の物でしたら然程エネルギーを必要とはしない、結果は成功でしたよ」
他にも、伝説級のポケモンに乗っていかなければ保たないだろう事、幾つか過去を指定できる事などがわかった
遂にできたソレを見て、漸く叶うのかと実感を得られる
思わず、笑みが溢れる
虚なチャンピオンは消え去り、彼がチャンピオンとなる
そんな幻想が、もうすぐそこだ
そんな想いに浸っていると、ローズさんが口を開く
「目下の問題は、エネルギー不足……数十人とムゲンダイナを一度に送り出すだけのエネルギー、今の願い星の量じゃ足りません」
だから、ムゲン団を使って集めようという事らしい
私はそれを快く引き受けた、団員たちも喜んで集めるだろう
ジムリーダーが
空虚な瞳を浮かべたユウリの笑いが、静かに響いた
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ムゲン団のアジトで、幹部たちが集められて居た
重要な話があると聞かされた面々は、一言も発さず、時を待った
「遅れてごめんね、皆」
そこにムゲン団総帥が現れる
話を聞いた幹部たちは、1人を除き、笑みを浮かべる
叶わぬ筈の願いが、後悔を、やり直す、叶えるチャンスが来たのだと
願い星集めには二つ返事で了承した
断る理由などない、集めるだけならそう難しいことでは無いだろう
こうして空虚な集団は、水面下で
ひっそりと、気がつかれることなく動き出した
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マリィは一人、総帥が消えていったドアを見つめて居た
この団に入った以上、やり直したい後悔というものはあった
だがそれは………
「私はただ…あんたが見てられんだけばい………」
呟きは、誰にも聞かれることなく、溶けていった
これ以降はホープ君出まくるだろうと思います
感想等お待ちしておりますので、それではまた次回
追記
後書きや前書きで何かやって欲しいなどの要望が有れば、感想欄で言ってください
ユウリの先に見たいルート
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