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太った婦人の肖像画が引き裂かれ、ピープスにより「シリウス・ブラック」の犯行が示唆された結果、全校生徒は大広間で一夜を過ごすことになった。
ハリーは寝袋にくるまりながら、構内を忍び足で歩くシリウス・ブラックの姿とそれを追おうとする吸魂鬼の姿を思い浮かべながら眠りについた。
夜中断続的に先生たちが報告しあっていたところによるとシリウス・ブラックの姿は見つからず、侵入の手段はも不明。スネイプは内通者を疑っていたがダンブルドアはそれを否定した。
要するに何もわからないということだった。
それから数日というものシリウス・ブラックの話で持ちきりだった。
太った婦人の代打にはずんぐりした灰色のポニーにまたがった「カドガン卿」が務めることになった。
このカドガン卿が曲者で誰かれ構わず決闘を挑んだし、複雑な合言葉を一日二回作り出し、生徒たちを苦しめた。
ハリーにとってさらに憂鬱だったのはパーシーが四六時中番犬のようにつきまとってハリーを監視することだった。ウィーズリーおばさんの言いつけなのだろうが、こんなんじゃロンと冗談を飛ばすのさえ憚られた。なにより、ソフィアと話しにくくなった。
ハリーにとってソフィアという女の子は出会ったときから特別だった。ノクターン横丁の怪しげな店で隠れていたときも、マルフォイの隣で微笑んでいるときですらも、なんだか目を離すことが出来ないくらい輝いていた。
同じ寮になったときは本当に嬉しかったし、一緒に散歩するような仲になれたのはかなりの進展だと思った。
なのでルーピンの部屋で特別仲がいいわけじゃないと言われた時は少なからずショックだった。まあそういうざっくりした部分もソフィアのいいところだが。
だから、まね妖怪を前にしたソフィアの‘"あんな顔"が頭から離れない。ドアの絵でソフィアは目を見開き、笑ったのだ。
恐怖のあまり顔が引きつるとは言うが、あれはそういうのとは違うように思えた。それで思わず前に出てしまったのた。
まね妖怪が変身したドアは病院のものっぽく見えた。ドアの横にかかった名札には『アブラクサス・マルフォイ』と書かれていた。たしかソフィアの祖父だったか。シャイマ・オリバンダーがそんなことを言っていた気がする。
ハリーは放課後クィディッチ練習場に行った。ちょうどレイブンクローの選手たちが練習を終えて出てくるところだった。ハリーはユニフォームの集団の中からシャイマを見つけ出した。
「シャイマ!」
「ん?あっれー?ハリーじゃん」
シャイマはずれたメガネを直しながらハリーに向かって走ってきた。シャイマは今年からレイブンクローのクィディッチチームに入った。噂によるとこれまでシーカーを務めていたチョウ・チャンを直接対決で下しポジションを勝ち取ったらしい。
「どしたの?なんか用事?」
「用事っていうか…ちょっといろいろ話したいことがあって」
「話したいこと?なになに長い話?」
「それなりに」
「じゃあ明日の放課後は?グリフィンドールって練習だっけ?」
「明日は…大丈夫!じゃあ明日の授業後、大広間で。よろしく」
シャイマは投げキッスをしてチームのもとへ戻っていった。シャイマはたしか日本のチーム、トヨハシテングを応援しており、一年のときの飛行訓練で逆立ちしながら飛んだり空中回転したりでフーチ先生を激怒させていた。今年のレイブンクローはかなり手強いだろう。
ソフィアとシャイマは不仲だが、マルフォイとシャイマはそうでもない。マルフォイはやや避け気味だが、純血同士というのもあってかまるでライバル関係のように事あるごとに勝負をしている気がする。
ハリーとシャイマはというと、一年生のときからずっと仲が良かった。禁じられた廊下に真っ先に立ち入り捕まったシャイマは三頭犬の存在を知るとハリーたちと共にドラゴンを逃したり、夜の森を歩かされたり、賢者の石の試練を共にクリアしたりした。(たしかシャイマはチェスで負傷したロンを担ぎ上げ箒で助けを呼びに行った)
シャイマは快活で明敏で、何より呪文の腕が立つことから寮では絶対的地位を築いているらしい。しかし座学は嫌いだと明言していて、言葉通り魔法史や占い学では魂が抜けたような顔をしていた。
そんなシャイマがソフィアと険悪な理由がソフィアの恐怖と関係しているのなら…。
ハリーはそこまで考えて、自分がどうすればいいのか全然わからないことに気づいた。
翌日の放課後、シャイマは大広間の入り口でハリーを待っていた。
「よっ!」
「あ、シャイマ。中で待っててくれても良かったのに」
「だってどうせ移動するでしょ?いい場所知ってるんだ」
シャイマにはハリーの考えなんてお見通しみたいだった。
シャイマは階段へ向かった。途中パーシーとすれ違うと案の定声をかけられた。
「ポッター、オリバンダー!どこへ行くんだ?」
「逢引でーす!!」
シャイマは元気よく答えると階段を駆け上っていってしまう。ハリーは苦笑いしながらそれを追いかけた。
八階まで上るとシャイマは廊下を進んだ。その先に大きな壁掛けタペストリーがあった。トロールにバレエを教えようとしている人の絵だ。
シャイマは「こっち」と言うとその向かい側のドアを指した。教室の入り口というよりは先生たちの個人部屋のような雰囲気のドアだった。
シャイマは遠慮なくそこを開ける。中は小ぢんまりとした休憩室だった。ぱちぱちと暖炉が燃えていて柔らかそうなクッションと大きめのソファー、本棚が備え付けられている。
「いい場所でしょ?」
「うん!こんなところよく見つけたね」
「魔法史をサボりたくて彷徨ってるときに見つけたんだ。あたしはここ、フリットウィックの秘密の休憩室なんじゃないかなーって思ってる」
シャイマはソファーに腰掛けた。ハリーも遠慮なくもこもこした敷物の上に座った。
「で、話って何?」
「うん。実は…ソフィアのことなんだけど」
「えっ、恋バナ?!」
「え?いや!そういうわけじゃないよ」
「あ。そー…」
「ソフィアとお祖父さんの間になにがあったのか知りたくて」
「へ?おじいさんって…アブラクサスさんのこと?」
「そう」
「ん〜……。あたしとしてはまず、なんでそんなこと聞くのかってのが気になるんだけど」
「じつは…」
ハリーはこの間ルーピンの部屋で見た出来事についてシャイマに話した。まね妖怪が見せたソフィアの恐怖。病室らしき扉、そしてその時のソフィアの表情。
シャイマはすべてを聞くと唸って考え込んだ。シャイマが何かを知ってるのは確実だが、どこまで話してくれるだろうか。
「これはソフィアちゃんのプライバシーでもあるし…あたしから言うのはなあ」
「うん。そうだよね。だから言える範囲でいいんだけど…」
「ハーマイオニーやロンにも相談しないって誓ってくれるならちょっとは教えてあげる。誓える?」
「うん、誓うよ」
「ノータイムじゃん」
シャイマは笑ったあと神妙な顔をした。
「あのね、ドラコの名前の意味知ってる?」
急にドラコの名前が出てきたのでハリーは一瞬キョトンとしてしまった。
「へ?ドラコ…?ええっと…ドラゴン?」
「まあ惜しいかな。りゅう座ね。星座の名前。ちなみにお父さんのルシウスはルシファー、お母さんのナルシッサは神話のナルシスなんだけど…。ナルシッサの生家、ブラック家は星とか星座にちなんで名付けをする慣習があるのさ」
「あ…シリウス・ブラックって…」
「ああ、親戚だね。おおいぬ座のシリウスに、たしかレギュラスって息子もいたような。」
驚いた。マルフォイ家とブラック家が親戚だとすると、ハリーの想像以上に二人はシリウス・ブラックについて詳しいのかもしれない。
「…って話が脱線したわ。ここで問題です。ソフィアって名前はどこから来たでしょう?」
「えー…星にそんなのあったっけ…?」
「天文学受けても見つかりゃしないわ。ソフィアは神様の名前なんだ」
「じゃあお母さんにちなんだんだ?」
「そうかもね?でもここでアブラクサスって名前に戻るんだけど…」
「それも神様の名前?」
「そう。ソフィアっていうのはそのアブラクサスが出てくる神話の神様」
「つまり…」
「あたしが言えるのはここまで。ソフィアちゃんにこれ以上嫌われたくないし」
ハリーはシャイマの言わんとしていることを整理した。つまり、ソフィアは祖父の名にちなんで付けられた名前ということだろう。それの意味することとは…つまり?
「あたしはさー、家の都合であの子のためにイギリスに来たの。でもあたしもあの子の秘密を全部知ってるわけじゃない。…ハリー、あたしとしてはあんたにならその秘密を暴けるんじゃないかって思ってるんだ」
「え…どうかな。それに秘密を暴くなんて、ソフィアに失礼だよ」
「あたしにいろいろ聞いてる時点でもうアウトじゃない?…まあ、恋路はむしろ応援するよ」
シャイマの態度は少し奇妙だった。シャイマはいつも軽薄な態度を貫いているが、今回の話はその底にかなり深刻な決意が見えたような気がしたのだ。
ハリーが思っているよりもシャイマとソフィア、そして祖父のアブラクサスの関係は不穏なものなのかもしれない。
「今日はありがとう、シャイマ」
「いいよいいよ、あたしはみんなの青春応援しまーす」
「だから恋とかじゃないって…!」
「はいはい。…そろそろ戻ろっか」
嘘だ。きっと誰から見てもハリーはソフィアに恋をしていた。ハリーもとっくにわかってた。
大広間からはすでに夕食を終えた生徒たちが寮へ帰ろうと続々とでてきた。そんな人混みから少し離れたところでマルフォイとソフィアが並んで立ってなにか話していた。ソフィアは兄の前だとあどけなく笑う。グリフィンドールでこんな顔をしてるのは一度だって見たことない。
好きな女の子が一番嫌いなやつの妹で、その上兄を溺愛しているという状況はなかなか複雑なものたった。
しかし翌日からはソフィアのことを考える暇はなくなっていた。クィディッチの練習がハッフルパフ戦に向けて厳しくなっていったからだ。
本当はスリザリンと戦う予定だったのにスリザリンの新しいキャプテンがマルフォイの怪我を理由に延期させたからだ。
去年のキャプテン、フリントはキャプテンの座だけでなく、学校からも去ってしまったらしい。昨年末に秘密の部屋事件で弟が怪我を負い、いたたまれなくなったのだろうか?そういえばエイドリアンとソフィアはかなり険悪だった。
ハリーは秘密の部屋の入り口で倒れていたエイドリアンの姿を思い出した。蛇の死体と瓦礫に埋もれたエイドリアン。意識もなく、はじめは死んでいるのかと思った。
彼が犯人とは思えない。事件の後呼び出された校長室でダンブルドアはそう言った。ハリーも同じ意見だった。
エイドリアンは確かにドラコ並みに嫌なやつだった。けれども、怪物を操って人を殺そうなんてほど冷酷で悪いやつだっただろうか?
秘密の部屋事件は円満解決のようにみせかけて、謎ばかり残して終わったのだ。
考え事に決着がつくより前に、クィディッチの試合の日がやってきた。ハリーはこれまで悩んでたすべてのことを一旦忘れ、箒にまたがった。
天気は最悪で洗濯機の中に放り込まれたかのような荒れ模様だ。ハーマイオニーがメガネに防水呪文をかけてくれなきゃ箒の先さえ見えなかったろう。
試合が開始されスニッチが解き放たれた。しかし雨風の中小さなスニッチを見つけるのは至難の業だった。
風と雷鳴でウッドの怒鳴り声は掻き消されるし、いつも聞こえてくる観客の歓声も何も聞こえない。何度か壊れた傘がぶつかってきた。あまりの天候で時間の感覚がなくなり、チームメイトと敵の区別すらつかなくなった。
タイムを入れようと、スニッチを手にしなければ試合は終わらない。
ハリーはスニッチを血眼で探した。稲妻が走った刹那、雲の中に巨大な黒い犬の影が見えた気がした。ゾッとして体勢を崩すとウッドの怒鳴り声が聞こえた。
「ハリー!後ろだ!」
ハッとして見回すとハッフルパフのシーカー、セドリック・ディゴリーが猛スピードで飛んでくるのが見えた。その視線の先にはキラキラ光る金色の光。スニッチだ!
ハリーが猛スピードで飛び出すと、全ての音が消えた。そして全身が凍りつくような冷たい感触がハリーに襲いかかった。
「ハリーだけは…ハリーだけは…どうぞハリーだけは…」
「どけ、バカな女め!さあ、どくんだ…!」
「ハリーだけはどうかお願い!私を、私を代わりに殺して…」
女の人の泣き叫ぶ声が聞こえた。ハリーの頭の中には白い靄が満ち、心が凍りついて、何もわからなくなる。
箒を握る手すらわからなくなり、落下する。
落ちていくときに真っ黒い人影が自分に覆い被さろうとしているのがわかり、それっきりすべてが真っ黒になった。
ハリーがクィディッチの試合中吸魂鬼に襲われたのは全生徒の知るところとなった。
しかもスニッチはディゴリーに取られグリフィンドールは負け。しかもハリーはニンバス2000を暴れ柳に破壊され、どん底だった。
箒から落ちる前に聞こえた声が頭から離れず、週末はずっと眠れなかった。あれはきっとヴォルデモートに殺される母の叫び声だろう。
月曜日になって授業に出るとマルフォイの冷やかしに耐えなければならなかった。魔法薬学の授業中ずっと吸魂鬼のマネをするマルフォイにキレたロンがワニの心臓を投げつた。
次の闇の魔術に対する防衛術の授業ではルーピンが復帰していた。そして先週代理のスネイプが出した宿題をチャラにしてくれた。
授業後、ハリーはルーピンに話しかけた。
「先生、どうして吸魂鬼は僕に執着するんでしょうか」
「ハリー、それは君の過去に誰も経験したことのない恐怖があるからだよ」
ハリーはルーピンの言葉で例の叫び声を思い出した。
「吸魂鬼は最も忌まわしい生物の一つだ。最も暗く、最も穢れた場所に蔓延り、凋落と絶望の中に栄え、平和や希望、幸福を周りの空気から吸い取ってしまう。あいつらは楽しい気持ちや幸福な思い出を吸い出し、人を邪悪な魂の抜け殻にしてしまうんだ」
「あいつらがそばに来ると…ヴォルデモートが母さんを殺したときの声が聞こえるんです」
ルーピンはハリーに手を伸ばした。しかし途中ではっとして手を引っ込め、そのままギュッと握った。
「奴らが寄ってくるのは君が弱いからじゃない。君のその体験のせいだから」
「…なぜあいつらは競技場に?」
「飢えてるのさ。アズカバンは海の彼方の孤島にある。餌になる囚人は…そう豊富ではない。入って数週間すれば奴らの餌になる幸福な思い出は吸い尽くされてしまうからね」
「ブラックはどうやってアズカバンを出たんでしょう。やつらと戦う手段があるはずだ…」
「あることにはあるよ。ハリー、君が学びたいというのなら…私は専門家ではないけれど、手伝おう」
「本当ですか?実はそれをお願いしようと思ってたんです」
「よし。では次の学期からはじめよう。病気のせいで来学期までにやらなきゃいけないことが山ほどあるからね…」
ハリーは元気よく返事した。吸魂鬼と戦うことは恐ろしいが、ルーピンが教えてくれると言うなら心強い。しかも11月の終わりにはクィディッチでレイブンクローがハッフルパフを叩きのめしたおかげで、グリフィンドールも優勝争いにしがみつくことができたからだ。
「あら。明るい顔をしていますね」
とソフィアが言った。ソフィアはレイブンクローの女の子と二人で朝の中庭にできた立派な霜柱を踏んで遊んでいたらしい。
「あ、やあ。そうかな。晴れてるし、気持ちがいい朝だし」
「あんたハリー・ポッターだ」
「えーっと、はじめまして」
「ハリー、こちらルーナ・ラブグッド。私の友達です」
「気をつけて。シリウス・ブラックって狼人間なんだ」
「え?そうなの?」
「さあ。でも狼人間ならあるいは吸魂鬼の警戒網を突破できるかもしれませんね」
ソフィアはしゃくしゃくと霜を踏んで言った。ルーナはなんだかぼんやりした雰囲気だけど、悪い子じゃなさそうだ。
「どうして狼人間だったら脱獄できるの?」
「だって狼人間が変身したとき、人らしい魂はなくなるでしょう?」
「それってつまり?」
「だから、吸魂鬼はネズミや犬に構わないじゃないですか」
「ああ、そういうことか」
「まあありえないですけど。狼人間は一応登録されてるし…それに、満月になれは嫌でも変身してばれてしまうでしょうし」
けれども吸魂鬼を誤魔化す方法はゼロではない。今まさにホグワーツに侵入しててもおかしくないんだ。
ハリーはシリウス・ブラックについて話そうか迷った。親戚なのかと聞くのは失礼な気がするし、ソフィアはなんだかとても勘が良さそうだからシャイマに相談したのを知られてしまうかもしれない。
「ソフィア!」
そこで突然誰かが大声でソフィアを呼んだ。ソフィアの顔がぱあっと明るくなるのかわかった。
「兄さんっ」
「何やってるんだ?」
マルフォイはツカツカと歩いてくるとハリーを睨みつけた。
「こんなやつといるなんて」
「はじめはルーナと霜を踏んで遊んでいたんですよ。ね?」
「そうだよ。あ、意地悪な方のマルフォイだ」
「なんだと!」
「もう、ルーナは私の大事な友達なんですから怒らないでくださいよ」
ソフィアはマルフォイの前だといつもの賢そうな目つきや周りと距離のある口調が消え去り、愛嬌たっぷりになる。どっちが素なのかわからないが、とにかくそんな態度になるのはマルフォイの前だけだった。
「ポッター、よく呑気に散歩なんてしているな。僕だったらブラックを捕まえようとやっ起になってるっていうのに」
「どういうこと?」
「ハッ」
マルフォイは馬鹿にしたように笑って答えなかった。
「兄さん。どこ行くんですか?」
「今日これからクィディッチのミーティングなんだ。だからソフィア、また夕食後に」
「そうでしたか…頑張ってくださいねっ」
ソフィアはマルフォイにぎゅっと抱きついてから手を振った。なんだか立ち入る隙がない兄妹の空間って感じだった。いやしかし兄妹というのはここまで仲のいいものなのか?一人っ子のハリーにはわからなかった。
「聞いてはいたけど本物のお兄ちゃんっ子だね、ソフィア」
「ええ。世界で一番兄さんが好きです」
「兄狂い」
「私にふさわしい称号です」
ハリーは突っ込むこともできず、黙々と二人と一緒に霜を踏み尽くした。
「じゃあまたねーソフィア」
ルーナが去るとハリーとソフィアは二人っきりになった。
「ねえ、さっきの君のお兄さんの発言、どういう意味?」
「ん?どのです?」
「もしマルフォイが僕ならブラックを捕まえようとしてるって」
「ああ…」
ソフィアはちょっとだけ悩んでいるようだった。しかし結局いつもどおりの口調で答えてくれた。
「だってシリウス・ブラックはあなたのご両親の隠れ家をヴォルデモート卿に密告したでしょう?」
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誤字報告、感想、評価等々ありがとうございます
予約投稿しているはずなのに誤字がたくさんでお恥ずかしい…