幻想郷の店   作:覚め

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お前はマカロンの旨さを知っているか?
なに?知らない?
そうか…ならばたけのこの里は!?なに!?きのこ派!?
ではショートケーキは!?なに!?誕生日は果物!?
おのれことごとく俺とは違う選択肢を取りよって…!
特別な日は甘い食べ物って相場がきまっておろうがぁ!


奴が来た

カランカラン

 

さてみなさん…助けてください。

今カツアゲされてます…うぅ

なにこれ…強盗だろこれ

助けてー!今トイレに入ったらトイレットペーパーがなくて隣にもないっていう絶望に陥ってるから助けて〜!

 

「聞いてるのか!?」

 

「あ、すまん」

 

…こいつタダで甘菓子くれとか言うんじゃないよ。

霧雨魔理沙ねぇ。あの霧雨…ってなんだ?知らねえな。

常連ならまだしも一回目でこれかよ。店開いてまだ1ヶ月だけど。

 

「おーいー!」

 

「聞いてますよ。で、なんでしたっけ」

 

「タダで菓子くれ!」

 

「んぅ↑違うなぁ。なんか違うなぁ。霧雨さん。お店ってどんな場所だ?」

 

「物を買う場所」

 

「そうだよな。そうなんだよな。で、買うにはなにが必要か?」

 

「金」

 

「だよな!?タダは無理だよ!?」

 

「タダでくれ!」

 

「…」

 

あーもうこいつやだ

相手すんのがめんどくせえ。

クッソ。店なんて開くんじゃなかった。今日は臨時休業でーす

とりあえずマカロンでも出しておくか

 

「確かここに」

 

「くれるのか!?」

 

「こいつだけだ」

 

「なんだよこれ小さいなぁ」

 

「小さい言うな!美味いんだぞ。美味なんだぞ!」

 

「うるさいうるさい!ケーキをタダでくれ!」

 

「なんつう客だあんた!?」

 

なんだこの女!?

出会って即合体じゃねえんだから大人しく引き下がれよ!あれか!?出すまで帰れないってか!?

親御さんどうしたんだよ!?お前多分10代だろ!?

 

「とりあえず、親はどこよ」

 

「絶縁した」

 

「アンビリーバボー」

 

絶縁?絶縁ってあれ…あれだろ?ほら、縁を切る的な…えんがちょ的な…

絶縁って確か親子の縁を切るとか…確か破門的な…?

絶縁?そりゃないだろう。嘘だな。嘘だ。嘘だと言ってくれ。

 

「嘘だろ?」

 

「本当だ」

 

「お前相当頭いかれてるぞ」

 

「は?」

 

「ほれ、親御さんとこ連れて行くから、家はどこだ」

 

「魔法の森だ」

 

「ずっころがっしゃーん」

 

魔法の森って確か危険な物だらけで商人が行っても浅い場所。

入り口付近のところにしか行けないって森なんだろ?

お?どないなっとんねん?嘘をつくにも限度があるって

 

「嘘じゃない!お前さっきから心の声が漏れてた!」

 

「女の子が漏れてたなんて言うなよ汚らしい」

 

「んな…!」

 

「ほれ、マカロンあげるから帰ってくれ。」

 

「…わかったよ。どうやって食うんだ?」

 

「手で食う」

 

「…お菓子だな」パクッ

 

さて…俺は侃々感嘆(かんかんかんた)…嘘だ。本当は貫禄 勇次(かんろく ゆうじ)だ。

ここ幻想郷で甘菓子は貴重。

人里に3店舗あるかないかくらいだ。

そこら辺の店にも一応あるがあれはクリソツなだけのアレだ。

いわゆる模造品!本家はもっと美味い!

と思いたい。師匠さんから受け継いだこの味は残して行きてえがなぁ

さっき述べた通り甘菓子は貴重。店自体少ないから博麗の巫女さんも通うところがあるくらいだ。

俺んとこには守矢の巫女さんとか博麗の巫女さんとか慧音先生とかは全くと言って良いほど来ない。

つかそんな奴はいなかった。だが気になる客がいる。

 

「うまうま」

 

「…良いか?」

 

「どうぞ」

 

「ケーキひとつ。」

 

白髪で髪の長い白と赤の色だけの服着た人だ。

名前は聞かない。霧雨さんは勝手に喋っただけだ。

「私は霧雨魔理沙だー!」

って具合に。だから合法だ。独り言を聞いただけで犯罪にはならない。

古事記にもそう書かれているはずだ。

この店は有名人はあまり来ないが辺な奴が来る。

あまり来ないと言うのはまあ…

 

カランカラン

 

「お邪魔する」

 

「ん〜♪良い匂いだ♪」

 

「布都。やめんか」

 

「いらっしゃい。何にする?」

 

「マカロン」

 

「大福」

 

「たけのこの里」

 

「了解。はいよ」

 

「お、ケーキ来た」

 

「…」

 

こいつらだ。割と有名らしい。

巫女が通っているところは嫌だと言うことでここに来ている。

おのれ巫女共。許さんぞマジで。

ちなみに昔こいつらのせいで店が燃えかけた。

そこで立て替えて店の名前も変えたから店を開いて1ヶ月だ。

多分。前の店を合わせれば5年はやってる。

 

「はいマカロンと大福のたけのこの里ね。」

 

「よっしゃ」

 

「来たぞ!」

 

「…箱…」

 

「ありがとな!んじゃ〜」

 

「店でんじゃ〜はないだろ…」

 

「さて。これで昔馴染みだけと言うわけか?」

 

「ほ〜!」

 

「…もうそんなんでしたか」

 

「私がこの中じゃ一番古参だな」

 

「…あんたら同じ時期に来ただけでそんな昔じゃないからな!?」

 

そう。10ヶ月前くらいに来た奴らだ。

ちなみに第一人目のお客さんはなんとびっくりあの風見幽香だ。

意外と優しかった(体験談)甘いものが好きらしいから里の男ども、アタックしろ。

美味そうに食ってたけど…最近見ねえな甘いものでも持って行くかな。

…いかんいかん。こんなこと考えてる暇はない。

他の客が来たらどうすんだってんだてめえ

 

カランカラン

 

「美味かったわ。んじゃ〜」

 

「ありがとうございました〜…ってあの人もかい」

 

「見ていて面白いな。あ、後ひとつだ…」

 

「ん〜美味かな」

 

「太子、たけのこの里要ります?」

 

「もらおうかな。後そのギャグ漫画日和みたいな呼び方やめてくれるかな」

 

「あ、すいません」

 

…風見幽香さん見なくなっていつからだっけ。

あの人いたからなんか人寄り付かなくなったんだよなぁ…失礼だけど。

幽香さんがいるところって確か花畑だっけ…ねぇ。

この店に来る奴も大体限られて来てるわな。知らねえ奴も来るし。

妖怪が来るし。これじゃ博麗神社と同じだ…はー気の毒

 

「…私たちが何か?」

 

「あ、なんでもないです」

 

「いや、一応わかるんだが…」

 

「…マジでか」

 

「?どんなことを?」

 

「私たちがいるせいで博麗神社と同じとか」

 

「なんですと!?」

 

「…あー、妖怪がよく居るからか…」

 

「我らのせいではないか!?」

 

「自覚あんのかよあんたらたちが悪い」

 

「…ま、そう言うわけだ。あ、食べきっちゃった…それじゃあそろそろ帰るとするよ」

 

「またの〜!」

 

「そいじゃ〜」

 

「代金はこれくらいで…次はいつかな?わからないけどとにかくばいちゃ」

 

カランカラン

 

「…まともなあんたがばいちゃはないだろ!?」

 

カランカラン

 

「?今度は一体」

 

「フフ…藍、ちぇん、ここが新しく出来た甘菓子屋さんよ」

 

「おー」

 

「こんにちは。店主さん?」

 

「こんにちはー!」

 

「あ、こんにちは。」オジギ

 

「こんにちは」

 

「ところで…マカロンある?」

 

「ありますよ。」

 

「じゃあそれ三つ」

 

「紫様!私は稲荷寿司が」

 

「私はケーキが」

 

「何よせっかく気を利かして」

 

「…喧嘩なら…他所でやってくれないかな…」

 

 

 

 

 

 




もはや人生なんでも良くなった気がする
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