幻想郷の店   作:覚め

107 / 130
ヤベーやつっていうか幻想郷全般ヤベー奴じゃん


やべー奴

紅魔館門前

 

「…そういえば最近、変な夢を見るんですよ」

 

「変な夢を…どんな?」

 

「なんかぁ…冠を被ったオレンジ色の服の人に『不完全』って言われる夢なんですよ。毎回同じなもんだからどうしたものかって」

 

「…冠にオレンジ色…?霊夢さんにでも聞いてみます?」

 

「博麗神社かぁ…そんなとこ行きたくはないわな…」

 

「悪かったわね妖怪神社で」

 

うげっ出たな博麗の巫女!?

実は先代の方が戦い方は野蛮だったというのに性格が尖りすぎた博麗の巫女!

まあなんでもええわな。夢占い知ってんのこの人?ていうか不完全って罵られる夢普通見るか?

ていうかそもそもなんで博麗の巫女に聞くんだめーりんさん?

 

「…ってことがあるったんですけど何かわかりますかね?」

 

「…その声の主は女だった?」

 

「まぁ声の高さは女でしたね。大人のお姉さんみたいな」

 

「その女は髪色が黄色でロングヘアー?」カキカキ

 

「黄色のロングヘアーでしたね」

 

「…その女はこんな感じ?」スッ

 

「ああ、そんな感じです。でもなんでわかったんですか?」

 

「この女、妖怪の賢者よ」

 

「」

 

「…妖怪の賢者っていうと」

 

「まぁ大体…幻想郷を作った一人ね。紫みたいなもんよ」

 

「紫…」

 

モワンモワンモワン…うーんどう考えても緩い系の人にしか思えない…

なんでそんなイメージしかないかって聞かれると…その人って多分隙間妖怪だろうから。

外の世界への規制が一部の奴にだけ緩いんだよな…謎に。まあそのおかげで商品増えたけど。

いったいなんでそんな人に不完全って呼ばれるんだろう…

 

「はっきり言うわよ。この女、名前は摩多羅隠岐奈(またらおきな)って言うんだけど。この賢者は紫とは大違いでいつも真剣なのよ」

 

「…あの賢者と全く違うならなんであの人が賢者に…?」

 

「ま、要するに紫でさえ本気出さないのにこいつだけはほとんど本気だから気をつけなさいよってわけ」

 

「ちなみに不完全って言われる理由は」

 

「…まんま、その意味でしょうね。不死者としての不完全、死者としての不完全、生き物としての不完全。紫が見てもきっとそう言うだろうけど」

 

「まんま不完全かぁ…傷付きますわぁ。この身体も苦労したんだけどなぁ」

 

「糸人形としては上出来じゃない?」

 

「アリスさんから『いつか腐り果てるぞ』って言われました」

 

「不完全じゃない。私はここの主人に用があるから、通して」

 

「ああ、はいはい」

 

「…で、結局摩多羅隠岐奈さんってなんだったんでしょうか…?」

 

「妖怪の賢者でいつも本気で幻想郷を作ったお偉いさん…でしょうか?」

 

「わけわかんねー」

 

俺がその人に不完全って言われるのもその人に目をつけられるのも。

意味わかんねー…強いて言えば冥界の人→?→ 摩多羅隠岐奈ってルーツくらいだろ。

俺一度死んでるのに生きてるから、って意味だけどそうでもなきゃ意味わからん。

そもそもの話それがどうしたと言うのだね。…いや、別に良いか。

 

「そもそも俺がたまたま目に付いたって可能性もどぅわ!?」ズルッ

 

「うぇ!?き、消えた!?どう言うこと!?…え、なんか転けていきましたよね…?」

 

後戸の国

 

「…っつ…!いってぇ!」

 

「…こんにちは。はじめまして…じゃないわよね?」

 

「痛い…すまん湿布とかある?」

 

「あぁ、ありますよ。こちら湿布です」

 

「あざっす…」

 

「…言っておくけど湿布で痛みが引くわけではないからな?」

 

「え、うそ?」

 

「そうだったんですか…!?」

 

「うん、不完全な奴はともかく里乃、なんでお前まで驚く?」」

 

「日々クソみてえな上司に扱われてるからです」

 

「…すまんかった。で、人間。質問があったな」

 

「ああそうそう。なんで不完全って言われたんですか?」

 

「フフ…そうだったな。そんな質問だったな。理由は一つ。お前が不死者として不完全だったからだ」

 

「…そんじゃなんで毎回夢に出てくるんですか?もしかしてかまってちゃ」

 

「いや、それはないな。割とマジで。そんな誤解はするなよ」

 

…焦り方が非常に図星ですって言ってるようなもん…

なんで自分から態度で示そうとするかなぁ…幸せなら態度で示せって言うけどさ。

図星を示そうよって言ってないんだからさぁ…?せめてもっとマシな奴ってできなかったの…?

まあ賢者って抜けてるけど。紫さんみたいに

 

「…とにかく。お前は不完全なんだ。だから私が直々に完全にしてやろうと」

 

「完全とかそう言うの興味ないんで。それでは。里乃さんって言いましたっけ。すいません帰り道とかわかります?」

 

「帰り道は主人の能力だけです」

 

「…あの人の能力…そんな馬鹿な」

 

「ですよね〜」

 

「里乃、扱いを改めるから肯定するのだけはやめてくれるか」

 

「あ、は〜い」

 

「…忠誠心が皆無なのは紫さんと真逆なんだ…」

 

「待て、なんで紫が出てくるんだ。ていうかあいつ主従の関係うまく行ってるの?」

 

「見た限りは。3人一緒で美味しそうにケーキ食べてましたよ」

 

「…3人…一緒に…?」チラッ

 

「私無理です。摩多羅様と一緒に食事なんて」

 

「里乃、心に響くからやめようか?」

 

まだ紅魔館の方が主従関係うまく行ってる気がする。

…だめだ、こっちが-100とか言ってるせいで-10がまともに見えてきた。

限りなくプラスに近く見えてきた。駄目だな、この主従関係。

主人がこんな感じだとずっとこうなんだろうな…

 

「…ま、不完全なお前を完全にしてやりたいというボランティア精神なんだが」

 

「だが断る。信用できない人間に『ただで手術してあげる』と言われてはいそうですかと受ける馬鹿がどこにいる?」

 

「うぐっ!」グサッ

 

「まぁ確かに…個性的すぎて…ね」

 

「紫…私は…よく頑張ったよ…」チーン

 

 

 

 

 

 

 




ちなみに!紫さんの甘いものをタダで作ってくれる人がいるの!ってアピールのせいで摩多羅サマは主人公に目をつけたよ!
よかったね主人公!
え?6時に同じような話を見た?
そんなはずあるわけないじゃないですかヤダー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。