幻想郷の店   作:覚め

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あるんだなそれがぁ!


ちょっとした悩み

お店

 

「まだ糸じゃねえし使えねえよ」

 

「何言ってんだお前」

 

「ああ、幽香さん」

 

「気がつかなかったの?」

 

「ええ。最近悩み事がありまして」

 

「付き合ってる彼女と上手くいってないとか?」

 

「…もう別れた」

 

「あら、ごめんなさい」

 

「別れたと言うより、一方的に距離を取られた感じが…」

 

「え?」

 

…なんだかよくわからんが最近神奈子が距離を取っている。

まぁ口から別れてくれとは言われてはないが、少し距離を考えたいと言ったのはあいつだ。

多分このままいけば別れるだろう。だから別れたと言っても過言ではないと思う。

 

「…ま、そんなこともあって…」

 

「失恋話?」

 

「いや、最近人里で新しい『ふぁっしょん』なるものが出来ておりまして」

 

「違うのか」

 

「そりゃもうふぁっしょんに力を入れた店は売り上げが5割上がったとか…」

 

「貴方には到底無理ね」

 

「でしょう。まぁ妖怪が通う店ですから」

 

「そうよね」

 

「はぁ…どっかにウチの看板娘やってくれて慧音先生に認められた妖怪しか出入りできないことを宣伝してくれる子いないかなぁ」

 

「理想が高すぎる!!」

 

「やめてクレメンス」

 

「と言うか、貴方…」

 

「ん?」

 

「客の前で上が裸っていうのはどうかと思うわよ?」

 

「ん?え?…あ、本当だ…通りで朝から寒いわけだ」

 

「今冬なのだけれど?」

 

「あんたの季節は終わったってわけね。俺は春が一番だけど」

 

「は?」ニコッ

 

…そういやこの人毎回季節どれがいいん題って言う文々。新聞の小ネタみたいな奴で毎回出てたな…

触らぬ神に祟りなしじゃ。あーこわかこわか…と言いたいがそれは出来なさそうだ。

もう触れたし。んじゃ、寝るとするか…このまま寝たら風邪引くから服着とくか

 

「…んしょっ。じゃあお勘定になったら起こしてくださぁzzz」

 

「寝るのはやいわね」

 

カランカラン…懐かしい!

 

「…寝てる…」

 

「あら、なんで貴方が?」

 

「!?風見幽香…」

 

「そんなに驚くことないんじゃない?」

 

「誰だって驚くよ…風見幽香がこんな店に通ってるなんて」

 

「その割にはって感じね…藤原さん?」

 

「妹紅って呼んでくれ」

 

「…それじゃあ遠慮なく」

 

「で、どうやって起こすんだこれ?」

 

「起こせばいいのよ。こんな風に」ベリッ

 

「おい今木剥がした?」

 

「店が!?」ガバッ

 

「…なんだろう。2回目の来店だというのに、罪悪感で潰されそうだ」

 

「で、ご要望は」

 

「ああ、ショコラフレーズ」

 

「ホールですね?」

 

「お前少し根に持ってる?」

 

「ちなみにですが後ろのあれは俺のだぞ」

 

「知るか出せ」

 

「いやね最近のお客は…はい」

 

「おい待てなんで後ろのチョコ取った!?これじゃただのケーキだよ!ショコラフレーズ消えたよ!?」

 

「…言いすぎじゃない…?」

 

…同感だ。少し言い過ぎだ。お前おかしいよ。

と言いたいがここで煽ると炎を扱う相手、木造で出来ているこの店が燃やされかねん。

可燃ゴミだけに。あーっはっは。つまらん洒落にならん。

 

「…幽香さん怖い…」ススッ

 

「任せなさい」ムンス

 

「単純すぎる」

 

「さあかかってきなさい!」

 

「…ていうか何もやんてえよ!」コラァ!

 

「なーんだ」ホッ

 

カランカラン…

 

「誰?」

 

「お前のデザートを食いにきてやった感謝しろ庶民」

 

「あら、貴方の彼女じゃない」

 

「え、そうなのか?」

 

「んぁ?違うだろ。神奈子はそんな言い回ししない。そういう言い回しは恥ずかしいのと相手に遠慮が出来て無理だ」

 

「よく知ってんな…」

 

「そんで最近化け狸が多いからお前多分化け狸だろ」

 

「…バレてはしょうがない。か」ボフンッ

 

「…デザートが食いたいのか?」

 

「彼女に化ければただ飯食らえると思っての」

 

「金がない?」

 

「まあ…そうはなるが…」

 

「なんだ。なら話が早い。食っていきな。今なら…そうだな。チョコケーキ、無料だ」

 

「良いのか!?」

 

「良いよ。ただし」

 

「んぇ?」

 

「次回からはなるべく金を持ってくること」

 

「う、うむ…」

 

「なんだ、マミゾウか」

 

「んぉ、妹紅殿。ではこちらは…」

 

「風見幽香よ」

 

「ふーむ…ん?儂も耳が衰えたかの。もう一度」

 

「風見幽香よ」

 

「…おかしいのう。聖からは傲慢で甘いものなんて食べてなさそうな人と」

 

「なさそうだろ。チョコケーキ。食え」

 

「おおー!」

 

…多分、みんなは赤字だろと思っているだろう。

しかしなっていない。全然なっていない。むしろ儲けている。何故か?

…そう。俺個人は黒字。この店は…あ〜だめだ、考えたくもない。恐怖で腰抜けそうだ。

 

「…じゃあ私も無料で」

 

「あんた財布持ってるのに言うか普通」

 

「悪かった」

 

「…」

 

「あ、このいちご少し酸っぱいかしら…?」

 

「美味しい…!なぜ無料で出来ている!?」

 

「…気にすんな」

 

「待って目が怖い」

 

「ああ、あれはマジの目よ。通称『開けてはならぬ目』とも呼ばれているわ」

 

「何その目?」

 

「彼がこれ以上何も聞くなって意味の眼力よ。睨まれたらカエルみたいに動けないわよ」

 

「そ、そうなのか…?」

 

「ええ。まぁ私は写真今ので二十六枚目だけれど。開店数日後から結構通ってる私でもあまり見ないもの」

 

「お客様第一号!」

 

「ああ、だから意外と大事に扱われてるんじゃな…」

 

「…待てマミゾウ今この女やべーこと言わなかったか?」

 

「?」

 

「ほら、写真がどうとか」

 

あ、本当だ。まあ別に良いだろ俺のファンクラブがあるわけでもない。

俺もこの店やってから数年経つけど減るものと言ったら歳と体力と筋力と行動力くらいだな。

まあ、つまり実際減るのは行動力と判断力くらいで、あとは増えたな。HAHAHA!笑いたくない

 

「あらほんと。まぁ良いんじゃない?これといって俺に徳がないし」

 

「損は?」

 

「そうだな…25mプールくらいしか」

 

「思ったよりあるじゃん…」

 

「良いじゃない。減るわけでもあるまい」

 

「…儂は度々幻想郷がなんなのかわからなくての…」

 

「理解しようとするな感じ取れ」

 

「!?」

 

 

 

 

 




理解するな感じ取れは幻想郷とボーボボとでんじゃらすじーさんの醍醐味です
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