…今回のお話はあたいいないみたいね!(完)
それはそうと5ヶ月ぶりくらいの更新です。主人公さんは糸を使えるようになってます。
お店
「…」
「よっ」
「っす」
「今日はケーキでも貰っとこうかな」
「ケーキっすか…あ、ケーキ無い!」
「じゃあパウンドケーキ!」
「メニュー表なんか作るんじゃなかった…」
「ひどいな…」
それはそうと店内に音楽を掛けてみた。八雲紫からいつぞやのお詫びだと言われ『しーでーれこーだー』とやらを貰った。こいつに『しーでー』を入れると音楽が流れ出すのだ。
外の世界のハイテク機械かと思い電気とかを聞いてみたがそれについては八雲のお家からなんとか繋いでるので気にするなとのこと。お詫びがすごい。ブチギレたときの慧音先生並にすごい。
だが、いかにも『しーでー』をうまく入れることができない。これが入れられないと流せないぞ、困ったな。
「…こころ〜、このしーでーどうやって入れんの〜?」
「知るかバカ」モグモグ
「待ってなんでお前が飯食ってんの?」
「んぐっ…あの金髪魔法使いならなんか知ってるかもな」
「あの子か…あの子住んでるところ遠いんだよな…!」
「…いや、待て。私初っ端戦力外通告されてる?」
「ちょっと何言ってるかわかんないけど妹紅さん使い方わかるの?」
「ちょっと待ってろよ」
そういうと妹紅さんはしーでーをしーでーれこーだーに入れた。
最初に入ってる曲を使い回していたのでそろそろ変えたいと思っていたが変え方がわからないので妹紅さん。助かります。
そして最後に音楽を流してもらい、「しーでーじゃなくてCDな。シーディー」とも言われた。なんで知ってたんだ…?
「CDレコーダー…」
「後レコーダーじゃなくてプレイヤーだと思うぞ」
「…もうそれ八雲さんのせいじゃん」
「八雲家の奴らも知識がないか…」
「そういえばなんだが携帯使えるくせにそれ使えないってどう言うことだよ」
「仕方ないでしょ。特定の相手とのジャンケン三連勝並みの難易度を一勝くらいの確率に下げたからって人変えたら難易度下がったままなわけないだろ」
「???」
「店一回燃えたからって次防災しても物理で壊してくるって意味だな」
「ああ」
「…妹紅さんの血液でケーキ作ってあげましょうか?」
「こわいこわい」
「やってますか?」カランカラン
「これはこれは…」
「…口うるさい仙人」
「ああ、その人」
「余計ですよ!」フンス
…フンスと座ってメニュー表をジロジロと見ている。ここを選んだのは人がいないからだろうか、妖怪が来るからだろうか。
ついでに言ってしまえば魔理沙が来てくれると口うるささもくねくねと避けてくれそうなんだがな〜…なんだがな〜!!来ねえんだよな〜!!
手から糸を出して触手みたいに動かしメニュー表を妹紅さんから取り上げようとする。まだ頼むつもりか。まだ頼むつもりかあんた!
「…おい、この糸戻せよ」
「残念ながら今日の在庫は少ないため一人一品までと言うことになっております客様…!」ググッ
「燃やすぞ」グッ
「不燃性でございますので」ググッ
「???」
「山から落ちた時に頭打って奇跡みたいな感じで能力に目覚めたらしい」
「そんなことがあるんですか!?」
「あんた絶対タダ喰いするでしょ」
「お前が実質許可してるんだから良いだろ?」
「…ちなみにここだとデザート全般あるぞ。メニュー表もかなりあるけどな」
「じゃあ、ショコラフレーズを一つ」
「はいショコラフレーズ」
「はやっ」
「…つーか仙人様がなんでこの店に来るんだよ」
「妖怪が出入りすると聞いて。あの風見幽香でさえも寄るほどの絶品と」
「なんだそのコーヒーに砂糖ドバドバ入れたような口コミ…風見幽香だって店寄ったって良いだろ…?」
「いや、まあ、そうなんですけど!」
「…なんだこの仙人」
「こころ、そんなこと言ってはダメだ。心の中にしまっておけ」
「…おかわり」
「ダメだ」
妹紅さんは何に便乗すりゃあ食えるのかとか計算してんのかね。
ないとは思うけど計算してたら怖いんだよね、どれくらい怖いかって言うと薙刀持った命蓮寺の襲撃くらい怖い。
あの時は塩分過多で寝込んでたいと思ったね。流石に怖かったしハッピーハロウィンとか言ってんじゃねえよ…
「ハロウィンの古傷が…」
「命蓮寺が各地を襲撃してましたね」
「うそん…」カランカラン
「…迷子になっちゃいましたー!」
「そういやもう春か。リリーホワイトだったかなんだったかの妖精か…」
「春なのに春をお届けできませーん!うわーん!」
「…ほら、とりあえず席につけ。客ならそれくらいは手伝ってやる」
「うえーん!ありがとうございますー!」
「本当に泣いてんだろうな…」
「ここはケーキとか無料でくれる食堂ですのでなんでも好きに頼んだら良いですよ」
「ぇぐっ…えぐっ…パウンドケーキを…」
「代わりに笑顔を頂戴するぞ。ここの店主は」
「…え、やだ。守谷の奴らくらいしか見ても嬉しくねえ。つーか泣きながら注文するのかよ…」
「…春ですね〜」
「届ける側が届けられる側に…!?」
「ところでここに掛かってる奇妙な音楽はなんですか?」
「ちょっと待ってろ…外国語は無理だな、私」
「…私にもわかりません」
「二人がわからないならな」
「私も全くだ」
「…みんな、把握してないですね…」モグモグ
「文句は八雲に言え。あいつのせいだよ大体」
「責任転換にも程があるですよ〜!」
…いや、仕方あるまい。だって、あいつが持ってきたんだもん。
あいつが持ってきたなら、あいつが使い方を知っているべきと言えるだろう。妹紅さんが何故使い方を知っているのかがよくわからんが。
あそこのバケモン医者がいる病院でも同じようなのがあるのかね…
「使い心地どう?」ヌルッ
「うおびっくりした」
「変な曲っていうか、海外の曲ばっかだな?」
「生憎だけど、店主以外の意見は聞いてないわよ〜?」
「…まず説明書をくれ…」
「あ、そこから?」
八雲紫はヤバいやつだ。どれくらいヤバいかっていうと、急に3万円渡してくる並みにヤバい。