幻想郷の店   作:覚め

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どう考えても幻想郷の風呂って言ったら風呂桶とかですよね。多分。となると皆贅沢したくなったら地下銭湯に行きませんかね。
え?行かない?
…行く人がいるんですよ。きっと。


風呂is地下

地底

 

「まーたここに来るとはなぁ」

 

「しゃーねーだろ」

 

「しゃーねーじゃねえ。お前、付喪神をどこにやったんだよ」

 

「ああ…あいつは…自分の体持って仙人のとこ行った」

 

「俺の刀だぞ!?」

 

魔理沙さん!?俺の刀返して!?…いや、良いか。仙人ってことはあの口うるさいおば…説教仙人のところで聞けば良いし。行き方は多分魔理沙が知ってるし。まずは銭湯か…嫌なんだよなぁ。経営者がさとり妖怪で、心読まれるのが。

 

地底銭湯

 

「…直で行けるんだな」

 

「当たり前だろ。むしろ前はどうしてあんな遠回りな手段を取ったのか知りたかったもんだ」

 

「知らなかったんだよしゃーねーだろ」

 

「さて、私は女湯に入る」

 

「混浴ねえから男湯か女湯しかねえだろ」

 

「いや、男湯消えたぞ」

 

「…んなバカな。そんなわけが」

 

「いや、ガチだ。真面目な話、男どもが『ゆっくり銭湯なんて浸かってられっかヒャッハー』な奴らばっからしいからな」

 

「あー…んで、混浴と女湯だけか?」

 

「その通り!」

 

「受付さん、宿一つ借りれませんかね」

 

「宿は地霊殿を通して頂かないと…」

 

「クソが!」

 

「つーかお前、そんなことも知らんで来たのか」

 

「来たよ!知らんかったからな!つか言えよ!俺の耳はそんな広くねえ!」

 

「ま、混浴でよく体洗うんだな」

 

混浴場

 

「クソッ…混浴という名のただの男湯じゃねえか」

 

「おい、兄ちゃん」

 

「なんだ?言っとくが美味くねえぞ。俺の体は」

 

「いや、あと数分で撤収した方がいいぞ。いや、撤収しろ。女が来る」

 

「はぁ…安心しろおっさん。俺は体を洗う時、最速で2分もかからん」

 

「まるでカラスだな…」

 

「誰が鴉天狗だぶち殺すぞ!」

 

…待て、女が来る?…時間制で変わるのか?そんな、日替わりで変わる銭湯みたいな感じで言うなよ。全く。ただ、先住民の忠告には耳を傾けなくてはな。妖怪の山でも先住民に蹴落とされて瀕死だからなこんちくしょう。嫌な経験をつけてしまった。

 

「ま、もう女が1人来たから。さっさと逃げることだな」

 

「さて…じゃあなおっさん!」

 

「!?」

 

銭湯受付

 

「はぁ…結局湯船に浸からずに…ん?」

 

「いやぁ、最近の男どもは腑抜けばっかりで!」

 

「アンタが異常なだけっでェ!?」

 

「確かアレは…星熊…だっけか。元山の四天王だっけ。迷いなく混浴に入る姿…ちょっと気味悪いな」

 

「はぁー!さっぱりしたー!」

 

「ん、早いなお前」

 

「…何言ってんだ。私が入ってからもう40分くらい経ってるぞ」

 

「ん、そうか…あのおっさん騙したな」

 

「おっさん?」

 

地上

 

「いや、助かる」

 

「お前重いな…!」

 

重い?重くはないぞ。多分。だが重くても魔理沙は俺に地底から地上までをクライミングしろと言うやつではない。はず。いや、俺も糸を使えば登れないことはないだろうけど。道中蜘蛛いるって聞くし。怖いわぁ…

 

「しっかし…よっと。この辺な穴、どうにかならんのか」

 

「ならんと思うぞ?だってあの博麗の巫女でさえ放ってばっかだしな」

 

「今代はな。次の代になっちまったらもっとキビキビと妖怪退治してくれるだろうさ」

 

「…まるで今の代に不満があるみたいな言い方だな?」

 

「当たり前だろ。俺は先代のような博麗の巫女が好きだからな」

 

「初恋はお母様でございますか。マザコンめ」

 

「マザコン言うな。ケツに風呂桶縫い合わせるぞ」

 

「乙女の柔肌に傷付けんのか?」

 

「…そう言う時だけ乙女って言うなよ。面倒なやつだな」

 

「乙女はいつだって自由なんだよ。さて、次はどこ行く?」

 

「あー…誘った側がそういうの考えておくんじゃないの?」

 

「ここは幻想郷だぞ?常識で物を語るな」

 

「それは現象についてでしょうがよ…嫌だよ俺。どこ行こう?って言って風見幽香の眼前!とか言われたら死ぬからね。熊に死んだふりは効かないからね。あいつら死体も食うから」

 

「風見幽香も死体は食わんだろ…ああ、それも良いな!」

 

「は?」

 

ちょ、ちょっと待ってくれ。俺は言っただけだ。悪くない。マジで。助けて。だ、誰かー!誰かおらんのかー!…いや、地底に続く穴付近に誰もおらんわな。おったらただのアホだしな。ああ、先代の博麗の巫女様へ。私は死にます。おそらく、風見幽香の餌になるでしょう…

 

「いや、食べないわよ?」

 

「助かった〜!」

 

「お前店で食われるかとヒヤヒヤしてたのか?」

 

「するわけないだろ。あそこは俺のナワバリだぞ?風見幽香が来た次の日から香霖堂とか慧音先生とかそこら辺駆け巡って対妖怪グッズ集めまくったわ」

 

「そんなことする度胸があって、どうして死なずに糸を持って来るかね」

 

「…ところで、なんで私のところに来たのよ」

 

「ああ、えーと…こいつのせいだな」

 

「は?」

 

「そう…そういえば気になってたのよ。オマージュとか、パロディとか。私のマスタースパークと、貴女のソレ。どっちが強いのかしら?」

 

「お、受けて立ってやるよ。自分の力に絶望しないでくれよ?」

 

「…いや、なんでお前が受けて立つんだよ」

 

「一応俺だって使えるからな」

 

「嘘でしょ…」

 

「嘘じゃねえって。ほら、ビューンと」バァァァァァ

 

「ミニ八卦炉とか」

 

「いらん」

 

「じゃあこうしましょう。三人で正三角形を作って、中心に向かって放つ。それで文句ないでしょう?」

 

「…や、やってやらー!」

 

「良いぞ」

 

「ウフフ…」

 

まあ、なんと言いますか。やっぱ、類は友を呼ぶってやつなんだなと。魔理沙に振り回され、振り回し、その結果風見幽香に当たって。え?勝負の行方?んなもん決まってるだろ。ちゃんと全力だしたさ。どうなったと思う?俺が一番先に吹っ飛んだのよ。死ぬかと思ったわ。

 

「…あー、これから先あんまり無茶はせんとこ」

 

「賢明な判断ね」

 

「いった…全く、こんなことになるならやるんじゃなかったよ…」

 

「なんで被害者ヅラしてんだお前が」

 

「…被害者ヅラしてねえだろ…?」

 

 

 

 

 

 




マスタースパークの話題をすると昔流行ったYoutubeのゆっくりがやる実況動画で、魔理沙が馬鹿みたいに乱発してた時期です。かめはめ波になったり霊夢が撃ったりと結構無茶苦茶だった気がしますね。楽しかったなぁ。
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