多分誰も覚えてなくて、見る人も三百人くらいマイナスにしてそうだけど
はっじまるよー!
お店
「おにーさんが大好きなお店潰れちゃったよ妹紅さん」
「…なんだ?やんのか?」
「何も?」
「つーか潰れてないし」
「あったりまえよ。物理的に潰れたことはあるけど、経済破綻はないよ」
「意味わかんね」
仕方ないだろう。あんたとあんたのお付き、二人が大暴れ。そして店が倒壊、どうだい。よくできたシナリオだろう。事実だからな。クソが死ね。とりあえずあの時の自分を恨むな。自分まで燃やされて、新聞では骨折…タチが悪い。
「…はぁ。なーんだーかなー!」
カランカラン
「あら、失礼だったかしらん?」
「マンツーマンか」
「…」
「どうした店長。客だぞ」
「〜!はい、失礼ではありませんよ」
「パンケーキをひとつ」
「私は…紅茶をひとつ」
「ねえここ何屋か知ってる?甘味処。デザート屋。ケーキ屋さんよ。パンケーキはともかく、紅茶??」
「意外と合うぞ」
「まあ、やれるだけやってみますけど」
「いや、別に良いぞ。無理っぽいやつを頼んだだけだ」
「だーはっはっはっ!」
「貴女、食べ方汚いわねぇ」
「きったな…」
そう言われ、妹紅さんはちょっと恥ずかしそうに咳払いをし、花よなんたらよと育てられていた頃の所作で食べ始めてた。そこだけを区切って見たらかなり美人さんに見えるだろう。触れたら死ぬけど。燃えるし、怒らせたら燃えるし。扱いには注意しろよ諸君。
「パンケーキをどぞ」
「ありがとう」
「…なんも注文しないは間が続かねえからなんとかしてほしいな」
「?別に良いだろう。さっきまで楽しそうに話していた横の」
「ああ、アレ?奥さんには敵わないよ。後この店一回燃えてるから。そいつのせいで」
「今更言うかそれを!!」
「きたなっ」
「ま、そんなわけだからさ。俺もお強い二人に喧嘩売るってわけじゃないんだよ」
「…あら?」
「私たちが強いだなんて話が回っているのか?」
「いーや?訂正するとしたら、俺はまだ死にたくない、だな」
「良いだろう。私は…これをひとつ」
「ショコラフレーズだな。ほれ」
「作り置きか」
「作りたてだ」
「…作りたてか…?」
「そうだ。苦労したんだ、色々と実験してもイマイチで」
「お前、私の息子にならないか?」
「…」
「純狐?」
「ヘカーティア、別に良いだろう?」
「いや、良いんだけど…息子がいないからって、その穴を赤の他人に」
「良いだろう?」
「い〜…?」
相手の反応を伺う。いえす、いやだ。どっちの答えが正解だろうか?いや、相手の望む答えとは一体?俺は走り出せば良いのか?…最悪、逃げ切れるさ。そう思う。そうして自分の率直な答えを出そう。息子なんてならんぞ。俺は。ならん、ならんと言ったらならん。
「嫌です…ね」
「そうか…」
「純狐、最近変よ」
「それが普通だったら驚きですね」
「なんで急に息子にしたいとか言い出したんだ?」グサッ
「妹紅さん、食べてる途中に喋ってはいけません」
「…不死人、仕留めたり」
「こころー!バイトしに来てくれたのか!ありがとう!」
「客として来た。ん、なんだこのケーキ?食べかけだな。全く不躾な客もいたもんだ。私が責任を持って」グサッ
「…お手つき厳禁…こころちゃん、他人の食べかけは死人の物でもダメなんだわ」
「痛え!料理人がフォークで手を刺すか普通!余り物を処分してやろうと言ってんのに!」
「け、結構物騒なお店ね、ここ」
「次は本気でぶっ潰す」スッ
「ごめんなさい」
「なんだ、この店では武力が全てなのか?」
「あら、気が付かなかったわね。じゃあ、お値段タダにしてくれるかしら?」
「良いですよ」
「良いのか。では私も」
「良いですよ」
「じゃあ」
「ダメです」
妹紅さん、貴女なんでこのノリで行けると思ってたんですかね。あなたの長い長い人生の中で一番思考回路がぐっちゃぐちゃになってるんですかね。2番目の人間が一生懸命に頑張ってるんですかね。まあ、ここで何が起こっても永遠亭に運ばれるだけだし。良いか…な?
永遠亭
「まさか妹紅さんに抱きつかれファイヤーされるとは。愛が熱い」
「愛ねぇ。ポジティブに捉えるのは結構だけど、内臓火傷してるからね?なんで生きてるのよ」
「なんでって…そりゃあ、アレですよ。あれ。先生の処置が良かったってことで」
「お世辞のつもり?当然よ。死人以外は息吸わせるわよ。とにかく、貴方は安静にしといて」
「あーい」
「…それと、治験やってみない?」
「安静ってなんでしたっけね」
「騙されないか…その通りね。さ、分かってるんならさっさと寝なさい」
「え〜?子守唄でも歌ってくださいよ」
「…昔、姫様にせがまれてやったのよ。そしたらね。『現実では起こり得ないことに何回も何回も突っ込まないで!!』とか言われちゃったのよ」
「ごめんやっぱ良いです」
「でしょうね。それに貴方、結構眠たいでしょ」
「お、よく分かりましたね」
「食事に睡眠剤混ぜたからね」
「永眠にならないことを祈ってますよ」
…お前のな。とか頭の中で言っとく。さて、睡眠剤と言うことはつまり効果抜群と言うことだ。永遠亭の薬は効果が効きすぎて化け物を見てる。2年後に目覚めるとかありそうな気分だ。多分、いや絶対2年後だな。うん。断言できる。
翌日
「はっず」
「何がよ。とりあえず、今日も安静ね」
「いつになったら退院できるんですか」
「そうねぇ。606億年後かしら?」
「ちょっと」
「嘘よ。今日の午後くらいには帰れるわよ」
「やったー」
「私の息子にならないか?」
「うわびっくりした」
「純狐じゃない。息子探しの旅にでも出てるのかしら?」
「そんなところだ。後、なんでか知らないが避けられてる気がするぞ」
「うどんげが原因でしょうね…」
永林<ええ、うどんげが原因ね
うどんげ<え???????????????
宇宙猫