ふんですもん!神奈子様が可愛いのがいけないんですよ!
お店
「我が家の春が」ガチャッ
「」
「…」ガチャッ
「!?」
「見間違いじゃ無いか…」
「(そうだ、見間違いじゃ無いぞ)」
「埋めるか」スッ
「ちょ、ちょっと待とう!」
なんだ、生きてるじゃん。話を聞くと、何か知らんが急に寂しくなって、でも今更こっちに来たらそれはそれで気まずくて…。で、思いついたのが死んだふり。馬鹿にしてんの?と聞いたらちょっとビクッとなってた。可愛い。
「未練タラタラの重い女かお前は。神様だろ一応」
「い、一応とはなんだ!!これでも立派な」
「神奈子」
「な、なん…!?」
「何赤くなってんだ。俺がここまで顔を近づけて、キスをしたことがあるか?」
「ふんっ」チュッ
「ムキになっちゃって」
「知らん!ただむかついた」
「そうか。で、ここ店なんだけど」
「そうだな。シフォンケーキを」
「で、今は夜9時と」
「…」
「今更注文が通らんのは知ってるだろ」
「だ、だって…」
「早苗に迎え頼むわ」
「えぇ!?ちょ、それはどうかご勘弁を」
「早苗の携帯は…」
「早苗と喧嘩して出て来たんだからやめてぇぇぇええ!」
「最初から言えばよかったのに。もしもし早苗〜?」
どれ、電話してみるかね。と思ったら1コールで出て来た。内容は…残念なことに、もう当分はそっちで暮らしてもらいますからねっ!て話だった。いつのもみっちゃんだよ。いつの同人誌の設定だよ。少しツッコミを入れつつ、神奈子の方を向く。
「お前、何した?」
「なんで私が何かした前提…いや、まぁ…起こりすぎたかな?とは思ったよ!」
「うるさい。どーせお前が早苗の恋愛事情に踏み込みすぎて嫌われただけだろ。先人の知恵は〜って」
「そ、そんなわけあるか!」
翌日 寺子屋
「ってことがありましてね」
「…待て、お前のところ神様多くない?」
「多く無いでしょ。付喪神が1人2人いるくらい」
「ガチの神様も来てるじゃないか」
「それはまあ、もう別居中ですし」
「普通神様とで別居中ってあり得ないからな!?」
「そーですか?妹紅さんは」
「妹紅もそう思う」
「…一人称いつから妹紅になった?」
「い、いつからだっていいだろ!」
「俺は神奈子より妹紅さんの方に乗り換えたいんだけど」
「祟神と友達の神様と付き合って浮気か。死ぬぞ」
「私は構わんぞ」
「不死身だからな」
「これぞ不死身ジョーク」
場がしらける。いや、この場合は場の温度が一瞬にして絶対零度へと叩き落とされたと言ったほうがいいだろう。怖すぎてちょっと慧音先生の方を見れないかな。とりあえず俺だけはここから避難しよ。そーしましょー。
お店
「」
「…本物とすり替えとくか」
「待ったぁっ!!」
「生憎、妻の死体を見てもどうも思わん人間なんでね」
「悪趣味な奴だ。これでも結構頑張ったんだぞ」
「頭の矢は本物か?」
「偽物だぞ」ポンッ
「だよな。じゃあ右胸の矢は」ズブッ
「こっちは本物だ」
「…」バタンッ
「ちょ、だ、大丈夫か!?」
「神奈子…」
「な、なんだ!?遺言か!?」
「愛してる…」ガクッ
「!?なんで今それを…って、違う!今それを言われても遅いよぉ!」
「なんてな。こっちも死んだふりだ」
「…私の感動を返せ!」バチンッ
「ほがわぁっ!?」
「な、なんで…私の心のときめきを返せぇ!」
「愛してるは本当だ」
「ぇ?」
「さーて愛ではどうにもならない血の後始末を」
「え、えへ…」
「失礼するぜ〜」ガチャッ
「あっ」
「〜♪」
「霊夢、今野状況をわかりやすく言ってみろ」
「主人に射抜かれて興奮してる変態と、その主人と言ったところかしら…」
「ま、待ってくれ!!誤解だ!!」
「ぇ?な、何が━」
「何が誤解だ!床一面血だらけで!お前にも血がついてるじゃないか!」
ああ、神様。これはきっと何かの間違いですよね。神奈子の方を見ると、満足した気分を味わい終えたような顔をしており、その顔だけを見れば可愛いものだろう。ただお前、自分の足元見ろとは言いたいが。お前のせいだからな今の状況。
「来ないでサイコパス」
「なんでぇ!」
「神奈子、お前どうしたんだ!?」
「わ、私か!?私は…別に…その…///」
「クッ…この鬼畜!!」
「おい待て巫女が叫ぶせいで野次馬出来てるじゃん!おい天狗だけは通すなよ!」
「ちょっと失礼」パシャッ
「すでに入っとる!?」
「ど、どうしたんだこの状況は?まるでここが殺人現場のような」
「今外野から見たらそうなってんの!」
「…何故だ?」
「!神奈子、お前の口から俺が家に帰ったら死んだふりしてること言え!」
「い、言えるかそんなもん!恥ずかしいわ!」
「自分の妻に特殊なことを…!?」
「本当の畜生ね…」
「待った!!」
「こ、こころちゃん!」
「概ね巫女の言ってることは事実だが」
「違うよこころちゃん?」
「証人ならばいる!!」
「誰だそれ!?」
「…はたて、と言う念写で他人のプライベートを暴く変態だ」
「ひゃ、ひゃい…」
おお!こいつは良い!素晴らしい証人だ!!そうだ、百聞は一見にしかずって言うし、これでみんな分かってくれるだろ!と思いはたてという女の携帯を覗き込む。まさかとは思うが…撮ってないのに連れて来た?と思うほどしゃしんふぉるだに我が家の風景がない。
「…あかん(あかん)」
「これで決定ね」
翌週
「な〜ぁ、今日は愛してるって言ってくれないのか?」
「ごめん…新聞でこれはきついって」
「?洋菓子屋の店主、神を自分の好きなように調教…そんな酷いやつがこの世にいるなんて、同じ神として許し難いな」
「お前だよ…!」
神奈子さんの尊厳破壊してしまった。
だが後悔はしていない。
俺は正しいことの中にいるっ!