…朝だ。
この店は7時〜23時にやっている。こらそこ!セブンイレブンって言うんじゃない!
そんなわけで朝は割と遅起き…な感じだがそうはいかない。行列こそはできないが待ち伏せしている奴がいる。
いや、奴というよりは子だな…多分子供。
可愛らしい子供なのだけれど…多分妖怪なんですわ。
え?なんでわかるかって?そりゃお前…ねぇ…
「まだかー?」
角の生えた少女が今店の前でトントン叩いてるからねぇ…
角の生えた妖怪は鬼だってばあちゃんが言ってた。
客だから開けるけど。金を払わない奴よりはマシだ。霧雨とかいう奴
「あいどぞー」
カランカラン…って毎回鳴らしてるけど開店時には必要ねえなこれ
「おー!ようやくだ!んじゃとりあえずケーキ!」
「…わかりました」
ケーキ…朝7時からケーキ…太るぞ…?
そう思いながらもとりあえず昨日の残り…違った。
昨日の夜作ったケーキを出す。この子美味そうに食うから嬉しい。
だがたまにうるさい友人を連れてくる。なんでや俺被害者やろ
カランカラン
「お?」
「いらっしゃいませ〜。こちらケーキ」
「良いかしら?」
「…風見幽香」
「…あら萃香じゃない」
「お、お久しぶりで。」
風見幽香さんだ。いちごのケーキ屋さんだ☆
この人は噂に反して優しい。はずなんだ。夢を壊さないでくれ。
…萃香?萃香って多分この鬼っぽい子のことなんだろうが…
「何にしますか?」
「プリンで」
「かしこまり」
「…」ムー
「…何か用?」
「いや、なんでも」
…鬼と幽香さんの仲は悪いのか?謎に険悪なムードだ。
ま、良いや別に。プリンは確かここに…あった。読書する本も持ってくるか…
暇つぶし程度だし良いだろ。客は妖怪だから。せめて喧嘩はやめてくれねえかな?
あの時の3人みたいにはならないでほしいもんだ。マジで。
あの野郎ども椅子2個ぶっ壊していきやがった。おのれ…
って違う違う。本はあとだな。
「はいプリンです」
「ありがとう」フフッ
「…んー?」
「?」
「…」チラッ
「なぁんか…優しくなった?」
「それは…まあ時間が経てば大妖怪だろうとなんだろうと変わるわよ。」
「…そういうもん?」
どうやらお二方は知り合いらしい。それもかなりの。
あれかな?戦友って奴。それなら素晴らしいことで。
カランカラン
「誰だってんだ」
「…お取り込み中でしたか。すみません」カランカラン
「あ、ちょっとまっ」
「…人間?」
「人間ね。」
「…この店では数少ない人間のお客さんだったのに…」
妖怪とはひどい者である。
たまに金払わない奴がいる。しかもかなりの頻度で。
そいつらは出禁じゃ。…幽香さんは信用できるから財布忘れても別に良い。
だから人間のお客さんは大事なのだ。…慧音先生とか来ないかな〜とか思ったり。
割とマジで来ないと潰れちまう。広告は…無理だな。
昔天狗は鬼の使いだったってばあちゃんが言ってたし。
ばあちゃんは正しい
「…どうしたもんかね…」
「…わたしが二人分になる」
「分身はやめてくれ」
「わたしが二人分頼む」
「いや、そうじゃない。」
分身とか二人分とかわけわからん。
ちなみに残り少ない人間のお客さんは…言う気が失せる。
阿求さんだ。稗田家の主人とか。お客さんは全員平等だし仕方ないね。
それとコンビで一緒に本屋の子も来る。俺的にはこの店の本を出して欲しいが…
どれもこれも妖怪のせいだ。くそっくそっくそっ
「…あ、もうない…」(´・ω・)
「食べ物っていうのは一口ずつ噛み締め…ない…」(´・ω・)
「…おかわり…」
「「いります」」
「息ピッタシだな」
今日も今日とてだるい一日だ。
そうこうしているうちに昼だ。
…まだ風見幽香さんと萃香さんとやらはいる。
一口一口噛み締めすぎだろ?
さて…さっさ
カランカラン
「誰じゃ」
「何奴」
「わたしのプリン時間を」
「…妖怪が出たって聞いたけど」
「…まぁ珍しい」
確か博麗の巫女。妖怪討伐のプロで人知を超えた…とかなんとか。
一応人間らしい。異変解決は大体こいつがやる。そのせいでうちに妖怪が来るんだざけんなお前
スペルカードとか言うようわからんのも使うらしい。
らしいって言うのは前肉弾戦やってるのを見かけたからだ。
何それどこのバトル漫画?とは思ったが強ければそれで良いのだろう。弱肉強食
ただしここでは店のルールには従ってもらうが…
「んじゃわたしチョコレートひとつ」
「あいよ」
「…珍しいわね。博麗の巫女ともあろうお方がここに来るなんて」
「うっさいわね萃香。別に良いじゃないの」
「…あちらはよろしくないようだけど。」
「…チッ」
「なんだってんだてめえ幽香ここでやろうってのか?」
「…チョコレート」
「ありがとう」
…早く帰ってくれないかな…?
あーもう寝落ちした死ね