紅魔館門前
「…めーりんさん」
「なんでしょ」
「この館って嫉妬深い人多くないですか?」
「わかりますわかります。前なんか妹様がお嬢様と話してる私を睨んできましたからね。殺されるかと思いましたよ」
「妹様が見ている前では迂闊な行動できんだろうしなぁ。嫉妬深いというよりは独占欲が強い方でしょ。聞いた話だと495年間幽閉でしょ?そりゃ性格もねじ曲がりますよ」
「でしょうねぇ。まあ元々情緒不安定らしかったですけど」
全く何やってんだか。妹様の一言が無ければこうはならなかったのに。せめて阻止できればなぁ…
二日前の紅魔館のただ広いだけのテーブル席がある場所。
「ねぇ!咲夜ってお姉さま専属?」
「…それに近い形ですね」
「わたしにも専属メイド欲しい!」
「そ、それは…」
「美鈴と勇次が欲しい!」
「彼らは…その…大事な仕事がありますし…」
「…じゃあ美鈴と勇次一緒にまとめておいてよ!」
「わかりました。直ちに」
「待て待て待て待て待て」
「待ってください待ってください」
「俺門番とか一番合わないんだが」
「私料理は中華しかできないんですが」
「「…ん?」」
「ぶっ…危ない危ない」
「息ピッタリ〜!」
「…あんなに仲良かった?」
「パチュリー様が見てないところで仲良くなったんですよ言わせんな恥ずかしい」
「そあ…それはないでしょ」
「それくらい察せない主人かよ恥ずかしい」
…というわけだ。終盤どっかおかしかった気がするが、知らぬ存ぜぬ。
そして俺は今めーりんさんと一緒に門前にいるわけだ。なにこれ。夫婦同居なるぬ同僚同居?
語呂が合わんな…
「…クゥ」
「寝た!?」
「寝せません!寝てませんよ!ナイフ刺さないでくださいよ!」
「…寝たまま言った!?」
「その手には引っかからないわよ美鈴」グササッ
「あぅ…」
「…いやなんで俺の方まで?俺アレですよ。人間ですよ。妖怪と違って俺は刺さったら死ぬんですよ」
「刺さりどころが良ければ死なないわよ」
「やだ…この子強すぎ…!?」
「じゃ、ちゃんと起きててね。起きてなきゃパートナーが死ぬから」
「…」
「」
おいぃいぃぃい!爆弾発言して行ったぞ!爆弾どころか平行して歩く地雷だよ!油断したらドカンだよ!
頼みますよ!?めーりんさん、マジで寝たら全力で起こしますからね!?起こさなきゃ死ぬから!
「…だめだご飯食べてないからねむ」
「寝るなぁ!?」ドンッ
「…クゥ…」
「…お、終わった…」
「…流石の美鈴もこうなれば寝まいと思ったんだけどなんで寝るのかしら?」
「死ぬの?これ俺死ぬの?」
「殺さないわよ流石に…ほいっと」ザクッ
「あぅ…3分くらいならバレないと思ったんですが」
「バレるわ!死ぬかと思ったもん!」
「あっはっは。身長が低い人に何か言われても…」
「↓↘︎→P!」ハドウケン!
「いだっ…」
高身長の奴には低身長の気持ちなど分かるはずがないのだ。
これだから高身長で陽気な性格してる悪意なき悪口は…
「…プッ」
「お前もか!?」
「ごほん!いやそんなことは」
「…」
数分後
「ようやく帰りや」
「通ります通ります通りまーす!」ガッシャーン
「」
「…めーりんさん?めーりんさん!?ちょ、ちょっと…衛生兵ィィィイィィイイィィイ!」
その頃紅魔館内部
「また出たな金髪泥棒が。だが今日という今日は許さん!無駄に門から入ってくる律儀さが気に入らん!」
「げっ咲夜…そんなこともあろうかと!閃光弾幕!」
「な!?」
閃光弾幕<もう遅い!脱出不可能よ!エリリリリリリリリリィ!
「眩しっ!」
「邪魔するよ!」
図書館
「さてと…」
前入った時に見つけた良さそうな本がこの棚らへんに…ん?アレは小悪魔!隠れなきゃ燃やされる!確実に!
「♪〜…メラゾーマ!」ボワッ
「!?…あぶね…にしてもなんで急にこっちに炎魔法を」
「氷魔法!」ヒューッ!
「わわわ!?」ゴロッ
「見つけましたよ!燃えろ火炎放射!」ボワァァァアァァ
「うわっ!?この野郎許さねえぞ!マスター」
「電気魔法!」
「あべべ!?」ビリビリッ
しまった!八卦路が落ちてしまった!この人でなし!…いや元から人じゃないか。
「トラップ魔法!」
「汚物は消毒だぁ〜!」
バタンッ!
「や、やっぱり…?」
「あ、甘菓子屋の!ちょっと手貸せ!」
「お前の自業自得だろ!」
「地雷トラップ!」
「えぇ!?」ドカーンッ!
「…こういう時はやっぱり本棚の後ろとかに隠れながら行くのが醍醐味なんですよね」
「無駄なことしますね」
「酷いですね。無駄なことをするのが人間だというのに」
地下室
「おそーい!」
「すいません途中あの金髪白黒魔法使いと出会いまして」
「金髪白黒魔法使い…?」
「…ん?妹様の服が違う気が…」
「ヤッホーフラン!約束通り遊びに来た!」
「…」
はっきりとこの白黒魔法使いに対する評価を述べよう。
出来るだけ接触せずに済みたい人種ナンバーワンに輝いてるのは君だけだ。
おめでとう
「ていうか妹様の服白黒…」チラッ
「?なんで私を見るんだ?」
「…ほー。つまりそういうことか…」
「?」
「何を言ってるんだお前?」
「いや、なんでもない」
…あのTシャツ、この白黒魔法使いにプレゼントする気なんだろうなぁ…
空気の読める大人は外の惨劇を片付けておきますよ
「…霧雨さん。入るならもっと正攻法で入ってくれない?館荒れるからさ」
「す、すまん…」
「仕事が増えんだよほんと…」
出来る男はクールに去るぜ…!