人里 寺子屋
「なぁんで俺が子供達と遊ばなきゃならないんだ」
「良いだろう?紅魔館の主人から直々に許可を得たんだ。ほれ、席に着け〜」
「…またあのつまんな…」
「なんか言ったか?」
「なにも…やらかしたなこれは」
寺子屋の授業か…なんで俺がそれをやらなきゃならないんだか。
寺子屋で一番勉強ができなかった俺に何をさせるつもりなのだろうか。どうせ見せしめにするんだろう。俺の心に引っ掻き傷が残る程度じゃなあ済まなそうな傷をつけていった寺子屋にまた来るなんてさ。どうかしてるぜこの寺子屋の教師は…まあ遊びだからまだマシか。
「で、何で遊ぶんだ?」
「ん?見えないのか?そこに丁度いい玩具があるじゃ無いか」
「ぇ…?」
「冗談だ。全く冗談が通じん奴だな…遊びといってもただの監視員だ。怪我したらちゃんと介護しろよ。私は妹紅と一緒にいるからな〜」
「…冗談か…良かった。冗談じゃなかったら逃げ出す所だった…って特別支援学級かここは」
「ん?けーねじゃない!?」
「本当だ」
「だー」
「…慧音先生休み?」
「だといいな…」
「えっと…チルノ大妖精ルーミアミスティアリグル…ほとんどカタカナだな読みづらい…」
「そうなると今日は何するんだ?」
「代わりの先生だよきっと」
「何をするのだー?」
「…眠いなぁ」
「ミスティア!?」
「んーと…お前ら、今日は遊ぶらしいぞ。何で遊んでも構わんらしい。怪我はしないでくれよ。慧音先生の説教コースだ。」
「了解」
「チルノちゃん?」
「承知なのだー」
「バカが変な言葉使ってる…!?」
「バカは失礼じゃ無いかなミスティア?」
「…ほら、遊べ遊べ。俺は饅頭食ってるから、どっか行ってこい」
「なぬ!?」
「饅頭…」
「食わせろ!食わせろ!」
「饅頭だと…!?」
「なんでみんなそんなに饅頭に食らいつくの?」
…やばくね?まじやばくね?饅頭取られることね?でも良いか。
俺のご馳走だしね。ガキの前で食う饅頭は美味いだろうな。
「…どうした。早く遊んで」
「饅頭!」
「ください!」
「くれ!」
「むむ…!」
「…饅頭…」
「数は丁度6…わかった食わせてやるよ。ほれ、一人一つだ。大切に食いやがれよ」
「やったー!」
「よしっ」
「ミスティア!リグル!ジェットストリームアタックだ!」
「え、何それ」
「うん、それが普通の反応だよね。」
「なんだよ釣れないな…」
「…そういえば今日誰か追加で来る予定とかあるの?」
「フランドールって子が来るって聞いたよ!」
「」
…通りで紅魔館の主人が許可したわけだ。
寺子屋に1日通わせて他人との接触を図ろうってか?暴れた時の対処として俺を行かせたってか?人使いの荒いお嬢様だこと。
「…最近運がないと言うべきか…」
「ん、あの子かな?」
「…来やがった。妹様、なんでここに?」
「お姉様がここに行けって…ここに勇次がいるからって」
「…お嬢様にはまいったな…それじゃああの子達と遊びますか。」
「それじゃ、行ってくるね!」
「あいよ…クソが」
「悪態を晒すと可愛い人が離れていくわよ」
「ひとりぼっちは慣れっこさ。あんたの言い方だと汚ねえおっさんは付いてくるみてえだしな。」
「そんな解釈の仕方…無理矢理ね。」
「無理矢理で何が悪いんだか。そんじゃまた紅魔館で〜」
「はいはい」
…消えたか。悩みの種がきたと言うべきか…悩みが来たと言うべきか…どんなもんか。
とてつもなくだるい状況からなんとしてでも逃げ出したいが…逃げ出したら後が怖いしな。妖精と妖怪と半妖がいるし。
「…みんな楽しそうだ。子供を見ながら食う饅頭はガチで旨いな。」モグモグ
「フランちゃんに冷凍ビーム!」
「うわ!?」スカッ
「避けた!?」
「次はこっちだね…デスビーム!」ピシュン
「わわわ!?」チョンッ
「私の勝ち〜♪」
「ず、ずるい…」
「残念ながら私は3人増やす事ができる!でもチルノちゃんは増えれないから私の勝ちだね」
「だ、ダウトぉ!」
「フォーオブアカインド」ブンシン
「!?どうやったのそれ!?」
「…え、増えた?今増えたよね絶対?嘘でしょ増えたってお前まじかよ…?」
「負けた〜…」
「ち、チルノちゃん落ち着いて…」
「フッフッフッ。上には上がいるんだもんね!」
「騙されたな!アイスボール!」カチンッ
「んぇ?」カチンコチン
「良し…!」
「なんてね」パリーン!
「うぇ?」
「さあ今度こそこのフランの勝ちだよ!」
「…負けた…」ガクッ
「ち、チルノちゃん…」
最後はチルノちゃんが負けを自覚して終了