幻想郷の店   作:覚め

4 / 130
あれは今から…的な始まりだったけどよくよく考えたらそんな作り込んでないからそんなのないんだよな


話をしよう。

 

永遠亭

 

「退院っていつ頃よ」

 

「退院したら寿命が縮みそうな人達に囲まれてません?」

 

「客は客だ。接待しなきゃ客が流れちゃうだろ」

 

「そういうもんですか。」

 

結局退院したのは数ヶ月後でした…

じゃねえよ。なんだこれ。なんなんだよこれ

外の世界の影響か最近暑いし。おのれ産業革命でできた地球温暖化の原因になる排気ガスめ

って思ったけど幻想郷でも機械はあるか。不便だなぁ人生

風見幽香さんが久しぶりに来たのに…これじゃ客足が無くなる。

…そうだ!この手があった!この病院の周りを竹林が囲んでるのは聞いたからわかる。

迷うのもわかる。だが行き当たりばったりで行けばいずれ竹林を抜ける!その先に人里がある!

 

夜 竹林

 

「そう思ってたんだけどなぁ」

 

落とし穴てお前…そりゃないだろう?

落とし穴って5mも掘るもんじゃねえよ。

いや多分それ以上ある。助けは来ないだろうし…

よじ登るしかないんだろうけど…ん?これ患者を逃がさないためのトラップ?

じゃあこれやばくね?俺戻されんじゃね?

 

「引っかかったウサ!」

 

「タスケテー!」

 

「…って怪我人かい!」

 

「そうだ。だから助けやがれください」

 

「怪我人がここに来るんじゃないよ…」ヨイショ

 

「失礼失礼」

 

このウサギ見たことあるぞ。ベッドひっくり返された。

恨み晴らすために蹴りを入れてやろう。ほれ!

 

「危な!」ガシッ

 

「掴まれたぁ!?」

 

「何すんだ女の子に向かって!」ブンッ

 

…おかしい。

女の子って大の大人を投げ飛ばせるほどの力はない。

力士ですか?お相撲さんでしたか?とりあえず妖怪の類だ。

おのれ妖怪。だがこれで良い。

痛いけどこれでこの竹林から抜け出せる。

やったね!

 

「これが我が逃走経路…なんちって」ゴツンッ

 

「あいたぁ!?…ただ地面にぶつかっただけか。さっさと人里に帰らなきゃ妖怪に食われちまう!」ソソクサ

 

翌日 店

 

「復帰完了」

 

「復帰完了って確か全治2ヶ月じゃなかったか?私の記憶ではほんの2週間前のあの出来事だったが」

 

「それで合ってますよ太子様。あれから2週間です。治り速くないですか?」

 

「何事も継続は力なりだよ。てめえら許さねえからな?」

 

「…すまなかったと思ってる」

 

「太子様、だから言ったでしょう。他人に迷惑をかけるなと」

 

「と、屠自古…いやでもあれは聖が」

 

「言い訳はいいっつの。で、何を頼むの?」

 

「ショートケーキ!」

 

「マカロン!」

 

「わかりやした」

 

こいつらは甘菓子の前ではただのはしゃぐ子供なんだよな。

割とマジで。ちなみに今は朝だ。朝から甘いもの食ってると太る…のかな。

夜に飯食うと睡眠中消化機能が90%活動しなくなるから的な感じで太るって聞いたけど。

ちなみにこいつら豪族らしい。太子様とやらは聖徳太子って名前らしい。

聖徳太子ってなんぞや?と言いたいがある程度は知ってる。

教科書から消えそうくらいしか知らないけど。そんな絶滅危惧種の聖徳太子様がなんで宗教戦争に人間巻き込むんですかね(半ギレ)

 

「だからその件は」

 

「許したとは言ってない」

 

「うぐっ」

 

カランカラン

 

「何奴」

 

「…え、いやただの人里巡りですけど」

 

「…あ、新聞記者だ」

 

「烏天狗と悪名高いあの?」

 

「文々。新聞…でしたっけ。天狗の間では流行ってるようですが我々人間にはよくわからないものですな」

 

「あんたら妖怪じゃなかったのか」

 

「いいじゃないですか!悪名高くても!私は私なんです!他人の目を気にする奴に私のことを貶す資格なんてありませんよ!」

 

「お前そんなこと言ってみろ。この人里でお前新聞配ったら大体火種にされてんぞ」

 

「うぐっ」

 

「そういや前布都が松明に火をつける際に安全にと新聞に火をつけていたな」

 

「ぐぬっ」

 

「ああ、あれ便利ですよね。窓拭きに使えて」

 

「うぐぬぬぬ」

 

「…わかった?」

 

「わかりましたよ!まったく人の一生懸命作ったものを貶すとかどういう神経してるんですか」

 

…よく言う。俺の店が燃えた時ボロクソに書きやがったくせによ。

あー腹が立ってしょうがない。糖分糖分。

 

「はいショートケーキとマカロン」

 

「やった来た!」

 

「やった!」

 

「…まるで子供ですね…」

 

「お前も食うか?」

 

「いえいえ。別の用事があって来たんですよ。」

 

「?」

 

別の用事?取材か?

取材して行くのか?わけわからん。それ以外に思いつかんしな。

それとも妖怪の山で店開けってか?無理無理。怒られちゃう。

じゃあなんだってんだ?

 

「この子です」

 

「…失礼」

 

「…犬かよ」

 

「やっぱそうですよね!?そう言いますよね!?絶対言うと思った!」

 

「も、椛落ち着いて…」

 

「犬みたいに扱うなぁ!」

 

「…何だよこれ」

 

「この子がちょっとやらかして…妖怪の山に1ヶ月出禁になったんですよ。それで世話を」

 

「断る」

 

「んなぁ!?こんな超絶可愛い子のお世話をできるんですよ!?」

 

「次私のことに関して何か言ったら羽食いちぎりますよ?」

 

「狂犬だろこれ。狂犬病にかかってるだろ。永遠亭連れて行けよ」

 

「とりあえず!よろしくお願いしますね!それでは!」バッサバッサ

 

「逃げやがった!」

 

「…とりあえずよろしくお願いします」

 

「…おう」

 

文々。新聞の悪名轟かせてやろうかな。

田舎の噂は冬の山火事よりも速く広がるんだ。

つかてめえ押し付けて帰るんじゃねえよ!名前すら聞いてねえのに!

こうなったら…!

 

「うまうま…!?」ゾゾッ

 

「ふむ…!?」ゾゾッ

 

「…頼めるかな?聖徳太子御一行様?」

 

「…屠自古」

 

「了解です」

 

「?」

 

「お皿必ず返します!」ダッシュ

 

「ふぐはぐはぐ!」ダッシュ

 

「あ!?てめえら地味な嫌がらせやめろ!」

 

「…大変なお客さんですね」

 

あいつら皿持ってどっか行きやがった…

しかも片方は口に物入れながら喋ってたし…

失礼な奴だな!マナーがなっとらん!

 

 

 

 

 

 

 




これ書く前にカリオストロの城を見ました。
奴はとんでもないものを盗んでいきました!のシーン良きかな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。