幻想郷の店   作:覚め

42 / 130
厄災なのか薬剤なのか…


厄払い(厄)

人里

 

「雛さーん!」

 

「…ヘルプミー」

 

「あ…ん?」

 

「助けて」

 

「厄払いを頼もうと思いまして」

 

「厄払いですか…」チラッ

 

「…」

 

どうなってんだ。疫病神さんに連れて行かれちまったぞ。いやこの場合疫病神は俺か…?

多分疫病神様と疫病神さんが集まってんだなこれ。空から石ころ落ちてきそう

 

「え、厄なさそうに見えるんですけど」

 

「…ドユコト?」

 

「そう言うことですよ…あ、はは…」

 

「…巫女さん」

 

「なんでしょう」

 

「終わったから離して」

 

「わかりました…世の中うまくいきませんね!」

 

「上手くいく馬鹿がどこにいるんだ…」

 

霧の湖

 

「我が世の春がきたぁぁあぁぁあああ!」

 

「は!?夏だろ!?」

 

「いえいえそこは秋という決まりが」

 

「冬の妖精に勝てる者はいませんよ…」

 

「…妖精たちが小競り合いしてる。ちなみに今は冬なんだが…」

 

「良い勘してますねお兄さん!」

 

「はぁ!?春ですよ!春なんですよ!?冬とか正気ですか!?」

 

「何言ってんだ!夏だぞ!何言ってるんだお前ら!」

 

「チルノは黙ってて!というか私神様なんですけど!?」

 

「…さ、さいならぁ!」ダッシュ

 

「だーかーらー!はーるなんですよ!2月は春ですよ!」

 

「なぁにぃ!?」

 

「秋っていつからだっけ…?」

 

「少なくとも3月までは冬ですね」

 

「「「はぁ!?」」」

 

…後ろから変な罵り合いが聞こえるが無視だ無視。というか今冬だろ。3月から春って聞いたぞ…寺子屋通え。

さっさと紅魔館に戻りましょ。そうしましょ。

 

紅魔館門

 

「お久しぶりで」

 

「ああこれはお久しぶりで」

 

「…空飛べないって結構不便ですね」

 

「あ〜分かります」

 

「ですよね…どうせなら糸じゃなくて羽が生える能力が欲しかったです」

 

「この大空を白い翼で飛べたらそれはそれは…気持ちがいいでしょうね〜」

 

「寒そうですけどね。防寒具ぎっちりしないと空は飛べないか…」

 

「その分文さんは良いですね。なんせ風を操る能力ですので。自分の周りに風邪が来ないようにしてると思いますよ」

 

「なにそれずるいし羨ましい」

 

「まあ気温が低かったら意味ないらしいですけど」

 

「あぁ…」

 

「ということは今まで歩きで来たんですか?」

 

「はい…というより空飛べると体重気にしなくて済みそ」ガキィンッ

 

「…女性の前でそれはタブーですよ?わかってます?」

 

「…ハイ」

 

「よろしい」

 

あれが壁ドンって奴かぁ…意外と怖いなぁ。

…嘘です死ぬかと思いました。割と顔も怖かったし目に光がなかったし顔は笑ってるのに目は笑ってなかったし…

 

「…妖怪って恐ろし…」

 

「?なんでですか?」

 

「あんただよ」

 

「???」

 

「…ひぇー…」

 

「あ、誰か来ますよ」

 

「誰でしょうか」

 

「…多分知り合いですよ」

 

「誰なんでしょうか」

 

「…言ったら多分うわぁって言いますよ」

 

「誰なんだ」

 

「多分風見幽香さんとアリスさん」

 

「うへぇ…え、風見優香さんと人形劇さん…?うわぁ…命蓮寺の方がマシだった」

 

「…たまに臨時で『自分の好きな人を愛でる会』があるんですよね。多分それですね」

 

「全員好きな人いんのかよ」

 

「いえ、可愛い物を愛でるという意味らしいです。怖いですね」

 

「ふーんえっちじゃん」

 

「頭大丈夫ですか?」

 

「言っとくけどギリギリ理性持ち堪えてるだけだからな?」

 

「…下がっててください。対応は私がやるんで」

 

「…寝ればなんとかなる!」グッ

 

「だめだこの人」

 

…よし寝よう!立ったまま寝るんだ!大丈夫相手はあの甘い物好きなただ可愛い風見幽香さん!と素性は知らない人形劇を開いてるアリスっていう人!

二人とも多分クマみたいに死んだ肉を食ったりしないから…多分…

 

「…くぅ…」

 

「本当に寝ちゃった」

 

「あら、もう一人は起きてると思ったんだけど」

 

「そ、そうでしたか?さっきから寝てましたけど」

 

「ねえ美鈴…嘘は良くないんじゃない?」

 

「アリスの言う通りよ…さっきまで彼起きてた?」

 

「ぃぇ…起きてませんでした…」

 

「なるほど…」チラッ

 

「!」

 

「…まあ良いわ。今回は見逃してあげる。」

 

「ごめんなさいね美鈴〜後でお菓子あげるからさ」

 

「本当ですか!?」パァァァ

 

「…行ったか?」

 

「詰めが甘いわね」

 

「ヒェッ」

 

「…それじゃ」

 

「…怖かった…怖かった」

 

「…フフ、役得というのはこういう物なんでしょうね。私の特権です」

 

「めーりんさん能天気で良いですよねこちとらうわぁって相手だったのに」

 

「アリスさんのお菓子は美味しいんですよ!」

 

「僕の甘菓子より?」

 

「はい!あ」

 

「…何気ないめーりんさんの返事が僕の心の3分の二くらい抉り取っていった。」

 

「すいませんでした…」

 

「良いよ。あの人魔法使いらしいし。長年生きてりゃそれくらい作れるでしょ…」チラッ

 

「なんでこっち見るんですか中華料理なら出来ますよ!」

 

「…いや、この館に潜む本の虫のことですよ」

 

「ぁあ…パチュリー様ですか…」

 

同時刻、パチュリーは察した。「あ、これ今多分大体ほぼほぼ10分の9くらいの確率で私誰かと比べられてるな」と。

そして同時に「仕方ないじゃん。魔法以外何も覚えようとしなかったんだし。喘息持ちだし。良いじゃん他人に劣っても」と。

長年生きてるのにてめえ人間より劣ってんじゃねえか!

 

「…でも長生きするとなんか生きるのつまらなくなりそうです」

 

「そうでもないですよ。目的があれば」

 

「その目的が100年生きるとかじゃないですよねめーりんさん」

 

「…なんとか…

 

「めーりんさん?」

 

 

 

 

 

 




特殊文字とかよくわかんないけど使ってみた!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。